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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対早大1回戦 これぞ4番!主砲の一発で開幕7連勝!竹内もリーグ戦初完投勝利を果たす!

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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対早大1回戦 これぞ4番!主砲の一発で開幕7連勝!竹内もリーグ戦初完投勝利を果たす!

東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対早大1回戦
2017年10月8日(日)
早大東伏見G

開幕6連勝で首位に浮上した法大。今日から、現在3位と優勝を争う早大との対戦だ。試合は、同点で迎えた6回に4番佐々木勇哉(社2)の右中間スタンドへのソロ本塁打で勝ち越し、辛勝した。投げては先発竹内悠(社3)がコーナーを丁寧に突く118球の快投でリーグ戦初完投勝利を果たした。

 sasaki3 R
勝ち越しとなる本塁打を放つ佐々木

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早 大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 6 0
法 大 0 1 0 0 0 1 0 0 × 2 6 2

(早大)●黒須、田中-吉田龍
(法大)○竹内(4勝)-藤江

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球 打率
1 (5) 萩原幹斗(社4) 報徳学園 4 0 0 0 .219
2 (8) 甲本裕次郎(社4)  鳴門 3 0 0 1 .423
3 (4) 藤口帝(社4)  遊学館 4 1 0 0 .273
4 (3) 佐々木勇哉(社2)  花巻東 4 1 1 0 .429
5 (9) 石橋優一郎(法3)  徳島北 4 0 0 0 .429
6 (6) 三品勇人(社3)  報徳学園 3 1 0 0 .333
7 (2) 藤江廣祐(社3)  法政 3 1 0 0 .321
8 (7) 窪田剛士(経4)  桐蔭学園 3 1 1 0 .458
9 (1) 竹内悠(社3)  藤代 2 1 0 1 .125

本塁打:佐々木(6回)
二塁打:藤口(1回)、窪田(2回)、三品(4回)

投手成績

  被安打 奪三振 四死球 自責点 防御率
竹内 9 6 4 0 1 0.58

併殺:(三品−藤口−佐々木)=1回

リーグ戦途中経過(10/8現在)

  法大 明大 早大 慶大 立大 東大 試合 勝点 勝率
法大 ―― 14,15 ○,8 ○○ ○○ ○○ 7 7 0 0 3 1.000
明大 14,15 ―― ○○ ●○● ○,8 ○○ 8 6 2 0 2 .750
早大 ●,8 ●● ―― ○○ 21,22 ○○ 7 4 3 0 2 .571
慶大 ●● ○●○ ●● ―― ○●○ 14,15 10 4 6 0 2 .400
立大 ●● ○,8 21,22 ●○● ―― ○○ 8 3 5 0 1 .375
東大 ●● ●● ●● 14,15 ●● ―― 8 0 8 0 0 .000

【注】洋数字は対戦日

戦評

   秋の高く澄み渡った空に、高々と舞い上がった打球は右中間スタンドに消えていった。ベンチの歓声を浴びながら、若き主砲がダイヤモンドを回る。緊迫した試合を決めたのは佐々木のバットからだった。開幕6連勝で首位に浮上し迎えた早大戦。竹内と黒須の両投手の投げ合いは、互いに譲らず白熱した試合を展開、両者の意地と意地のぶつかり合いとなったが最後は佐々木の本塁打で粉砕した。これで開幕から破竹の7連勝。3季ぶりの優勝だけでなく、全勝での優勝も見えてきた。

   試合は初回から早大打線が先発竹内の立ち上がりを攻める。先頭打者が二塁打でチャンスを作ると次打者の犠打が内野安打となり、いきなり無死一、三塁となる。しかし、ここから落ち着いているのが今季の竹内。併殺の間に一点を失うも後続を抑え、最少失点で切り抜けた。すぐに追いつきたい打線は2回裏。二死から藤江が安打で出塁すると、今季、好調の窪田が右中間を真っ二つに破る二塁打を放つ。これで藤江が一塁から本塁へ一気に帰り同点に追いついた。その後は、先発竹内が直球と変化級を巧みに織り交ぜながら早大打線を翻弄。中盤までスコアボードに0を並べていった。

sasaki2 Rベンチは佐々木を笑顔で迎え入れた

 絶対に負けられない。両者、優勝争いを繰り広げているチームらしく、がっぷり四つの展開へ。このまま均衡状態が続くのかと思われた6回裏。この回先頭は4番の佐々木。1ボールからの2球目だった。快音を残した打球は、右中間のフェンスを軽々と越える勝ち越しソロ本塁打。佐々木は会心の笑みでダイヤモンドを一周した。実は、この打席の直前。主将の藤口から『狙っていけ』とはっぱをかけられていた。その言葉で『吹っ切れました』と話すように佐々木の脳裏では、回の先頭打者という考えから法大の4番という考え方に変わった。力強く振り切った当たりは狙い通りの勝ち越し本塁打となった。

  法大は、最後までこの一点を全員で死守。竹内の投球もさることながら、最終回、相手の長打で一塁から一気に本塁まで突っ込んできた走者を石橋-藤口-藤江の中継プレーでアウトにし試合終了となるなど最後の最後まで集中を切らさなかった。竹内はリーグ戦初完投となる4勝目、チームは開幕からの連勝を7とした。投打の主軸が力を発揮したこの試合。しかし、その中にも我慢強い守備や4年生を始めとするベンチでの声かけなど、今の法大にはチーム力の高さがうかがえる。夢の全勝優勝も視界に捉え、法大がまた一歩優勝に近づいた。(具志保志人)

 

監督・選手コメント

本間隆洋監督

ー今日の試合を振り返って
点差関係なくナイスゲームだと思います。

ー竹内投手について
最終回少しだけ苦しみましたけど7回くらいまでは余裕をもって見られるピッチャーなのでそこは最後一踏ん張りしてくれるだろうと安心して見ました。

ー中継ぎを投入しませんでしたが竹内投手を信頼してということでしょうか
なんだかんだエースとして育ってもらわないといけないピッチャー。それから今まで3勝してる内容ですよね。ある程度ゲームを作ってくれてるので、そこはこちらも評価してますので本音で言えば、今まで完投完封がないので、完封こそ今日なかったのですが最後完投と言う形で一人で投げきってこいという形で送り出しました。

ー勝ち星以上に内容を評価してると
まず内容ですね。ゲームをきちっと作ってその上で試合をコントロールした上で最後は見方の信頼を勝ち取る。こういうピッチャーは自分でスタイルを確立していかないといけないので竹内の場合はそこを今年の秋は徹底してやってくれればなと思います。

ー打撃では佐々木選手が本塁打を放ちましたが
あの一本は感謝の一本ですね。そこはありがたいんですが、ランナーが出たとき、本当に強いチームは畳み掛けられるチーム。やっぱりバッティングのチームというイメージを自分達で持っているのなら、「ここ」というときに畳み掛けられるチーム、残り数試合ですが目指していこうと。ただ、点を取るとかゲームの流れで点入りましたではなく、自分達でイメージして意識的に畳み掛けられる攻撃を目指さないといけないですね。

ーそのためには機動力なども必要になってしますか
弱い点ではあるんですけど機動力それから先頭打者がどんな形でと出塁するとかその辺の淡白さがまだまだ見受けられますのでこれからの課題かなと思います。

ー今後に向けてひとこと
まず早稲田大学さんとの試合を取る。その上でいい形で明治戦に入れればなと。

 

竹内悠(左のエースから法大のエースへ)

ー今日の試合を振り返って
僅差の中で勝てたというのは大きいと思うのでよかったと思います。

ー9回1失点という結果について
あんまり調子は良くなかったんですけどその中で使えるボールを上手く使えて試合を作れたのかなと思います。

ー4勝目ですがチームの軸として自覚は
来年はしっかりエースとして迎えられるように頑張りたいです。

ー完投勝利という結果については
後半へばっちゃったんですが投げきれたことは大きいと思います。

ー9回の投球について
本当にバックに助けられたので、次はきちんとした投球をしたいと思います。

ー今後に向けてひとこと
残り1カードしっかり勝って優勝して4年生がいい形で終われるようにしたいと思います。

 

佐々木勇哉(不動の4番に定着)

ー今日の試合を振り返って
今日の試合は優勝が懸かっている大事な試合の中で厳しい試合だったんですけど、それを勝てたのは明日以降にもつながる良い試合だったと思います。

ー本塁打の場面について
帝(藤口主将)さんに狙っていけと打席の前に言われて、それで吹っ切れて思いっきり振ることができました。

ー打った球は
多分ツーシームかスライダーだと思います。

ー感触としては
まぁ、行ったかなって感じですね(笑)

ー4番として定着してきたのでは
そうですね。慣れてきた部分が多少あるんですけど、初回でしたりチャンスで1本打てていないので本塁打も走者がいない場面でたまたま打てた形だったので、確実にチャンスで打てる打者になっていきたいと思います。

ー監督からは、何か声を掛けられたりとかはありますか
そんなにないですね。守備はしっかりやれとは言われますけど。

ーチームの雰囲気は
とてもいい形で来てると思うので、明日も勝てるような雰囲気だと思います。

ー明日に向けて
明日も、この良い流れのままで勝ちたいと思います。

 

フォトギャラリー

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