【ラグビー】関東大学リーグ戦 対中大 法大に光明が差し込む一勝!「個人技」光りダブルスコアで快勝!
関東大学リーグ戦
2017年10月9日(月)
上柚木運動公園陸上競技場
東海大戦での大敗から2週間。負ければリーグ2位への道が完全に閉ざされるこの試合、ミスやペナルティが前試合に続き目立つも、前半の好スタートからテンポを掴み得点を重ね、47-21で勝利を収めた。
試合結果
トータル試合結果
47 |
26 |
前半 | 07 | 21 中大 |
---|---|---|---|---|
21 | 後半 |
14 |
ポイント詳細
4/3 | T | 1/2 |
---|---|---|
3/3 | G | 1/2 |
0/0 | PG | 0/0 |
0/0 | DG | 0/0 |
T:奈良,中井,根塚洸,斉田/奈良,李,竹内 G:萩原(6) |
※前半/後半
法政大学メンバー
No. | ポジション | 選手氏名 | 学部/学年 | 出身校 |
---|---|---|---|---|
1 | PR | 黒田圭汰 | 社4 | 報徳学園 |
2 | HO | 川越藏 | 現3 | 高鍋 |
3 | PR | 土山勇樹 | 社3 | 東福岡 |
4 | LO | 山根陵 | 現3 | 大津緑洋 |
5 | LO | ウォーカーアレックス拓也 | 社2 | 東福岡 |
6 | FL | 五反田拓巳 | 経4 | 法政 |
7 | FL | 増田和征 | 経4 | 京都成章 |
8 | NO.8 | 斉田倫輝 | 経4 | 仙台工業 |
9 | SH | 中村翔 | 経2 | 東福岡 |
10 | SO | 金井大雪 | 経3 | 深谷 |
11 | WTB | 根塚洸雅 | 経1 | 東海大仰星 |
12 | CTB | 奈良望 | 社3 | 秋田工業 |
13 | CTB | 東川寛史 | 経4 | 東福岡 |
14 | WTB | 中井健人 | スポ3 | 筑紫 |
15 | FB | 萩原蓮 | 経3 | 東福岡 |
16 | Re | 大澤翔舞 | 営4 | 長崎北 |
17 | Re | 李承記 | 経3 | 大阪朝鮮 |
18 | Re | 金子崇 | 社4 | 東福岡 |
19 | Re | 田口祐也 | 経4 | 清真学園 |
20 | Re | 竹内仁之輔 | 経2 | 法政 |
21 | Re | 根塚聖冴 | 経3 | 京都成章 |
22 | Re | 長利完太 | 経3 | 桐蔭学園 |
23 | Re | 北島遥生 | 現4 | 常翔学園 |
交代選手
時間(分) | 退 | 入 |
後半00 | 黒田 | 李 |
後半22 | 東川 | 北島 |
後半25 | 中村 | 根塚聖 |
後半31 | 奈良,山根 | 長利,竹内 |
後半33 | 川越,土山 | 大澤,金子 |
後半35 | 五反田 | 田口 |
リーグ戦 結果
日付 | 対戦校 | 会場 | 結果 |
9月10日(日) 15:00 | 流経大 | 浜川競技場 | ●49-52 |
9月24日(日) 15:00 | 東海大 | 秩父宮ラグビー場 | ●7-76 |
10月9日(月) 11:30 | 中大 | 上柚木公園陸上競技場 | ○47-21 |
10月22日(日) 11:30 | 大東大 | シラコバト運動公園陸上競技場 | – |
11月3日(金) 11:30 | 関東学院大 | 上柚木公園陸上競技場 | – |
11月18日(土) 14:00 | 拓大 | 御勅使南公園 | – |
11月25日(土)14:00 | 日大 | 江戸川区陸上競技場 | – |
戦評
選手権出場に向けて絶対に負けられない試合はミスやペナルティが多く、苦しむ場面がありながらも7トライを集め勝利を挙げた。
序盤から法大ペースで試合は進む。2分にCTB奈良望(社3)が中央突破し先制トライとなる。10分にもWTB中井健人(スポ3)が60mの独走でトライを奪い、12-0とリードを広げる。ここから相手ペースの時間が増える。それでもインゴール手前まで攻め込まれた場面では、人数をかけるディフェンスでピンチを脱する。今日は相手ボールラインアウトを奪う場面やスクラムも優位に進めるなど、セットプレーが安定。流れを渡さない。その後もWTB根塚洸雅(経1)が相手に囲まれた場面でもゲインを続ける気迫のプレーを見せる。このあと2トライを稼ぎ、26-0とする。しかし、終了間際に一瞬の隙をつかれ左サイドの突破を許し、26-7となって折り返す。
ゴールラインに向かって全力で駆け抜ける根塚洸
迎えた後半。ペナルティが多くなり、相手ボールの時間が増えると12分にモール後の一次攻撃でディフェンスの間を突かれトライを許す。ここから流れは中大に。マイボールになってもゲインすることができず、ジリジリと後退する展開。前半のように中井、根塚洸の両WTBの突破から打開を図るもトライにつながらない。22分に北島遥生(現4)が投入されると、積極的なタックルが冴え渡り、幾多のピンチを切り抜ける。すると27分、途中出場の根塚聖冴(経3)のパスを起点に、根塚洸、奈良につなぎトライ。33-14とした。ここから互いに1トライずつ取り迎えた終盤、李承記(経3)、竹内仁之輔(経2)が立て続けにトライを決め、突き放す。47-21でノーサイドとなった。
奈良(右)のトライに喜び中井(左)と抱擁する
今季初勝利をダブルスコアという快勝で手にした。しかし、自分たちのペナルティからピンチを招く場面が多く不安定な試合展開になった。ラインディフェンスの安定が今後は求められる。次に迎えるは大東大。過去4年勝つことのできていない難敵だ。外国人選手たちを中心に、強力なフィジカルを生かしたアタックを、前に出るタックルで相手の攻撃の芽を摘み対抗していきたい。(飯田翼)
インタビュー
島津久志監督
ー今季初勝利を挙げました
ホッとしたというか、そこは素直に喜んでいいところなのかなと思います。でもミスが多くて、もっと点を取ろうと思えば取れた試合だったと思いますね。そこはちょっと勿体無いなという感じですね。
ー中大戦ということで選手たちからもロッカールームでの声出しなどかなり気迫が感じられました
そうですね。自分たちで掲げたリーグ戦2位というのもあって、今日負けたら絶対に無い訳ですから、目標達成に向けて可能性が少ないながらもそういった意味では試合前からみんな、気持ちが入っていたんだと思いますね
ー今日の試合を総括して、勝因はどこにあると感じましたか
どちらかというと個人技だったのかなと思いますね。チームでどれだけいい場面もあったのでそこは伸ばしていけたらと思うんですけど、ちょっとまだチーム全体としてのミスが多かったですよね。
ー特に個人技を発揮していた選手は
トライを取った選手たちは個人技を発揮してくれたかなと思いますね。
ー立ち上がりという面では今季、いい形できています
その部分は良かったと思います。公式戦に入ったらもう直ってきましたけど、特に夏合宿ではスロースターターだったので、入りを意識してやっていこうとしていたところ、公式戦入ってから全部ちゃんとなっていますね。ただ後半は、なかなか流れがつかめなくて。最初の一本を取ってしまえば流れも変わっただろうとは思います。先に取ってしまってリズムを作ることができれば、もっと楽に試合できるのに。といった感じですよね。
ー復帰した選手の調子は見ていていかがでしたか
入ってくると入ってきたで安定感が増しますよね。怪我なく、というのは無理なお願いになってしますが、頑張ってほしいですね。あとは昨日ちょうどBチームとCチームで試合をしたりして。そこでも言ったんですけど、やはり彼らが頑張ってくれないとチーム全体としても強くならないので、その辺も意識してチーム全体で頑張ってくれればという感じですね。
ー選手権出場に向けても大きな一歩となりました
そうですね。ですからあとはこのまま流れに乗っていきたいところです。次戦は大東大だったりするので。
ー大東大へはどう対策していきますか
やっぱりみんな体が大きくて、スピードもありますから、やはり前でどれだけ潰せるのか、どれだけゲインラインを切られずに止められるかということになってくると思います。今日は少しタックルミスがあったりしましたが、そこは2週間で修正して大東戦に臨めればと思いますね。その前に来週には中央大学とのジュニア戦があるので、そこをまた、チームとして勝って波に乗って、ということになればまたチームの雰囲気も変わってくると思いますね。
ー次戦への意気込みをお願いします
この2週間でしっかり修正点を修正してまた臨むだけなので、常にチャレンジャーという気持ちで臨んでいければという感じですね。
試合後笑顔で選手を迎え入れる
北島遥生(現4,WTB)
―試合を振り返って
勝てたのは良かったですが、全体的にミスが多く、自分たちの思い通りのプレーで勝てたわけではないので悔いが残ってます。
―ミスの原因は
普段の練習からミスに厳しくすることが必要だと思います。
―相手に流れが傾いた中での途中出場となりましたが
プレッシャーやタックル、強いビックアタックで流れを変えるプレーをするために出場しました。
―考えた通りのプレーができたのでは
いや、自分では全然できてないです。
―今日の試合から出た課題や収穫は
FWとBKの連携が必要だと思いました。
―ラストイヤーですがこれからしていきたい戦いは
リーグ戦2位という目標があるので、ここからは全勝していけるように気を引き締めて行きたいです。
―大東戦に向けて
今日よりも大柄な選手が多いので法政の得意なところを生かして、勝っていきたいと思います。
途中出場ながらも存在感を示した
金井大雪(経3,SO)
ー今日の試合について
今日は勝つことはできたのですが、その中で自分たちのミスが本当に多くて課題の残る試合だったかなと思います。
ー全体的にハンドリングエラーが目立ちましたが
自分たちのアタックの場面でポジショニングが遅くなってしまってなんとなくやることが決まってない中でミスが起こってしまったので次はもっとセットを早くしてどんどん自分達から仕掛けていけたらなと思います。
ー相手のミスからの得点について
ディフェンスで我慢できている部分があったのでそこでミスボールをそのままトライに繋げられたのはポジティブな部分だと思うのでそこはさらに磨きをかけていきたいと思います。
ー詰めのディフェンスについて
中央のアタックが結構縦に来ることが多かったのでそこはしっかり上がれるところは上がっていこうという話だったのでそこの部分ではしっかりプレッシャーがかけられたかなと思います。
ーバックスの大きなゲインについて
ビデオを見て外側にスペースがあるのはわかっていたのでそこを攻めていこうという話はしていてゲインができて良かったんですけど、そのゲインの後の外側のつなぎのミスが多かったのでそこを改善していきたいです。
ー終盤にはダメ押しの2トライが決まりました
相手の足が止まってきた所でこっちが畳み掛けることができたのでそこは良かったかなと思います。
ー次の大東戦に向けて
大東は留学生なんかもいてすごくタフな試合になると思いますが、自分たちのやるべきことがしっかりできれば勝てない相手ではないと思うので、まだリーグ戦の2位という目標が大東に勝てばまだ可能性が見えてくるのでしっかり2週間準備して行きたいと思います。
今季初スタメン出場を果たし、司令塔としての役割を全うした
ウォーカーアレックス拓也(社2,LO)
ー今日のご自身の調子は
ディフェンスとかセットプレーの部分では、すごい自分で満足いく結果が出たんですけど、ボールキャリーの面と運動量のところでまだ高いレベルになっていないので、もっとそこをこれからの練習で高めていきたいと思っています。
ー今日のチームの調子は
やりたい事はみんな統一できてると思うんですけど、ミスがすごい目立ちました。ミスとペナルティーはいつも練習中に注意されてたんですけど、それがそのまま試合に出てしまっているので、次の大東戦に向けて絶対に直さないと行けないとところだな感じています。
ー今日の試合を振り返って
セットプレーはフォワードで色んなとこで圧倒出来ていて、今試合を考えると満足いくゲームだったんですけど、フィールドプレイのフォワードの運動量のところと、フォワード、バックス合わせてミスのところがすごい目立ちました。勝てたのは良かったですけど、全体的には満足は出来てないです。
ースクラムは優勢に立っていました
ずっとこの春からスクラムのところは意識して練習してきて、自分達の合言葉出しながらそれをしっかり遂行できてたのが良かったかなと思います。
ー相手のラインアウトのボールを奪うというシーンがよく見受けられましたが
2週間かけて相手のラインアウトをずっと分析して、相手がどこに飛んでくるという傾向をしっかり考えてそこに合わせて山を張っていたんで、それがうまいこと成功したんで、分析して良かったなと思います。
ー前試合からキックオフを競りに行くことが見受けられましたが、チームで意識していることは
チーム的には自分が一番蹴って欲しいとこに蹴ってもらうというのは意識して、来たら自分が責任持って取りに行くみたいなことは意識しています。そこは活躍しなきゃ行けないというか、そこは仕事の一つだと思ってるんで、そこは自分が責任持ってやろうとしてます。
ー次戦に向けて
やっぱり、ミスとペナルティーのところが自分を含めてすごく多かったので、まずはそこを練習から厳しく行くというところと、ラインアウト、スクラムはすごい精度が高かったんですけど、大事なところでノットストレートとかあったので、そこをもっと精度を上げられる伸びしろがあると思うので、そこを気をつけていきたいなと思います。
セットプレー、アタック両面でチームに欠かせない存在だ
フォトギャラリー
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今季通してスクラムは好調だ