【アイスホッケー】平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A 対慶大 2回戦 シュート数相手の2倍超もカウンターの一撃に沈み敗戦 5位争いは混沌のまま26日の最終戦へ
平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A
2017年11月23日(木)
ダイドードリンコアイスアリーナ
3カ月に渡るリーグ戦も残り2試合。今日の相手は今季一度敗れている慶大。5位を争うライバルに対し、開始16秒で先制したが一度追いつかれると一度もリードを奪い返せず敗戦。5位を確定させることはできなかった。5位法大の勝ち点1リードで、26日の最終戦を迎えることとなった。大会規定により勝ち点が同じ場合は直接対決の勝者である慶大が上位となるため、先に行われる慶大―日大の結果次第では法大の5位への道は60分勝利のみになる可能性もある。
試合結果
トータル試合結果
3 (48) |
1(15) | 1P | 1(4) | 5 (22) |
---|---|---|---|---|
1(17) | 2P | 2(11) | ||
法政大学 | 1(16) | 3P | 2(7) | 慶応大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|
法大 | 00:16 | 10 鈴木翔弥 | 14 松井洸 | ― | ― |
慶大 | 06 : 15 | 15 スーリック | 17 大久保健介 | 1 長谷川真之介 | ― |
慶大 | 25:36 | 24 安藤直哉 | 21 滝智弥 | 22 福盛太郎 | ― |
法大 | 34:08 | 14 松井洸 | 4 福島勇啓 | 29 石田和哉 | ― |
慶大 | 37:36 | 21 滝智弥 | 11 在家秀虎 | 24 安藤直哉 | ― |
法大 | 48:52 | 29 石田和哉 | 18 川上朝日 | 14 松井洸 | ― |
慶大 | 53:12 | 1 長谷川真之介 | 15 スーリック | 11 在家秀虎 | PK |
慶大 | 59:27 | 1 長谷川真之介 | ― | ― | ― |
※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。
メンバー
SET | FW | FW | FW | DF | DF |
---|---|---|---|---|---|
1 | 10 鈴木翔弥(営3) | 91 土田啓太(法1) | 72 土屋光翼(法1) | A 14 松井洸(法2) | 4 福島勇啓(文2) |
2 | 67 志田凌大(文2) | C 11 西口開羅(法4) | A 29 石田和哉(営3) | 18 川上朝日(法4) | 76 田畑秀也(法2) |
3 | 24 石川亜蘭(文1) | 13 南陽向(法1) | 81 工藤将一郎(法3) | 27 小堀健祐(法2) | 7 上村光輝(営3) |
4 | 19 三田村哲平(営2) | 80 澤口迪弥(営4) | 47 佐藤佑亮(人3) | 48 小西遼(人2) | 17 横須賀翔太(グロ2) |
※GKは#39中島康渡(法1)が先発出場。控えに#31吉田駿太(文1)。#48小西はFW。
5位争い現状
慶大最終戦結果 | 法大結果 | 最終順位 |
---|---|---|
慶大〇 | 法大〇 | 法大5位、慶大6位 |
法大〇以外 | 慶大5位、法大6位 | |
慶大□ | 法大勝利 | 法大5位、慶大6位 |
法大敗戦 | 慶大5位、法大6位 | |
慶大■ | 法大● | 慶大5位、法大6位 |
法大●以外 | 法大5位、慶大6位 | |
慶大● | 法大の結果に関わらず | 法大5位、慶大6位 |
試合経過・日程
戦 | 日付 | 対戦相手 | 結果/練習開始時間 |
---|---|---|---|
1 | 9月9日(土) | 東洋大 | ●0-5 |
2 | 9月10日(日) | 早大 | 〇4-3 |
3 | 9月16日(土) | 中大 | ●1-3 |
4 | 9月18日(月) | 明大 | ●2-5 |
5 | 10月1日(日) | 日大 | 〇4-2 |
6 | 10月8日(日) | 慶大 | ●4-5 |
7 | 10月14日(土) | 日体大 | ○5-1 |
8 | 10月21日(土) | 東洋大 | ●3-4 |
9 | 10月28日(土) | 早大 | ●1-5 |
10 | 11月3日(金) | 中大 | ●2-5 |
11 | 11月5日(日) | 明大 | ●3-6 |
12 | 11月12日(日) | 日大 | ○4-3 |
13 | 11月23日(木) | 慶大 | ●3-5 |
14 | 11月26日(日) | 日体大 | 12:30 |
戦評
試合開始早々にゲームが動く。試合開始のフェイスオフから敵陣に侵入すると右サイドに位置した松井の浮いたパスを鈴木がゴールに叩き込み先制。試合開始からわずか16秒の出来事だった。しかし、6分に自陣でのフェイスオフから中央を空けてしまい相手エースのスーリックに同点弾を決められてしまう。14分にはPPのチャンスを得た法大だったが中央を固めた慶大のブロックを前になかなかシュートを打てない。さらにはアイシングの反則をとられて時間を大きくロスし同点で1P終了。シュート数も15-4と慶大を大きく上回ったが、被ターンオーバー時に数的同数、不利を作られピンチとなるケースが多く見られた。
2Pも開始から1セット目の土屋、土田のルーキーコンビが積極的に動きゴールに迫る。しかし、またも素早い攻守の入れ替わりから得点許し1-2。リードを許した法大はここからDFを上村を抜いた5人で回し始める。34分。松井、石田、西口が同セットとなり攻撃に厚みがもたされると、ふわりと浮かした松井のシュートがそのままネットに入り2-2の同点。その後も攻め続け慶大ゴールに迫るが前がかりとなった所を狙われ、再び勝ち越しを許して2P終了。
3Pも法大が終始攻め続ける試合展開。同点ゴールが生まれたのは48分。自陣でパックを奪うと石田がそのまま持ち込み敵陣へ。味方のフォローもあったが、下がりながらDFを振り切って得点を奪った。同点となったが今日の法大は勝ち越し点が奪えない。53分にPKになると連続してシュートを放たれ、倒れこむようにして止めた中島だったがパックがゴール前に滑り長谷川真之介に押し込まれて3-4。後がない法大は残り30秒で中島を下げ6人攻撃を試みる。しかし、その下がり際にパックを奪われるとシュートを沈められ3-5で試合終了。
今日の敗戦で対慶大2連敗。相手を大きく上回るシュート数だったが相手の速攻を止められずに失点を許す形が多く見られた。次戦の最終戦に敗れると慶大に抜かれ6位の可能性もあるだけに何としてでも勝利したいところだ。(山崎志馬)
選手インタビュー
鈴木翔弥
―試合を振り返って
前回負けていて相性も悪いので、入りから気合いを入れ、守りをしっかりしてから攻めることを徹底していました。立ち上がりの16秒で先制でき、その流れで行けると思ったのですが、気持ちと守りに弱さが出てしまいました。最後まで相手ペースにされ、負けました。
―シュートを2倍打った中での敗戦ですが攻撃面は
ただ単に決定力不足です。ひと工夫すれば入るシュートも、試合の中ということで冷静な判断に欠けました。
―慶大に対し2連敗ですが戦ってみて相手の強さとは
慶大は一人一人が常に全力プレーで気持ちも強くぶつかってきます。それに対して僕等も対抗しなければならなかったですが、向こうが1枚上手でした。
―沼田選手のけがなどでセットがめまぐるしく変わりますが連携面は
沼田が抜けてから土屋が代わりに入って2週間が経ちました。僕は前から土屋と組んでいたこともあり、分かりあうことがあったので、違和感を感じることはありませんでした。DFが変わってからも特に意識しないで、いつも通りできたと思ってます。
―上位の可能性もなくなりましたが、春のチームと比べて変わってしまった部分は
ハードワークと気持ちの強さですね。春の時は今のチームとして初めての大会だったこともあり、気持ちを強く持って初心に帰ってできてました。今は流れできていて、なあなあの状態です。どこかで1回リセットする機会があればと思います。
―日体大戦への意気込み
次に勝つか負けるかで5位か6位になるかが決まります。シャットアウトで60分勝ちができたらいい流れでインカレに臨めるので、あと2日の練習で今日の反省点を踏まえて練習して試合に臨みたいと思います。
松井洸
ー今日の試合を振り返っての感想をお願いします
自分たちの失点が多くなってしまった試合でした。
ー2Pには石田選手と同セットになる場面もありましたが、得点力を上げるための策だったのでしょうか
DFを5人で回すと昨日から言われていて、自分がDFのメインということであの場面での組み合わせになったと思います。
ーこの敗戦で慶大に連敗となりましたが、慶大の印象はありますか
全員でシンプルなホッケーをやってくるという印象ですね。そこで自分たちのホッケーができずゴールに向かうべきところで行かなかったり、シュートを打つべき場面で打たなかったりとそこが負けた原因になってしまったと思います。
ー5位以下が確定していますが今季を振り返って感想はありますか
本当に失点が多いのでそれでは勝てる試合も勝てないし、勝っても点の取り合いのシーソーゲームになってしまうのでやはり守りを意識させなきゃいけないなと感じました。
ー日本代表の経験はいかがでしたか
フィジカルもパスの精度も全然違って自分の中ではいい経験になりました。そこで向こうで学んだことをチームに持って帰って来れて、自分の中では勉強することしかなかったです。行って損はなかったのでいい方向に持っていけるように声を掛け合ってやっていきたいと思います。
ーその差というのは日本代表のチーム内で感じものなのでしょうか
やはり外国のチームに対してですね。日本がフィジカルで勝てるかと言ったらそうじゃないですし、何に関しても外国のチームは強かったですね。
ー最終戦に向けて意気込みをお願いします
3点以上取られると負けゲームになるのでローゲームにできるよう一生懸命頑張りたいと思います。
フォトギャラリー
- 得点を挙げ歓喜に沸く慶大と落ち込む法大
- 鋭いドライブで攻め込んだ南
- 第1セットを支える鈴木
- 日本代表として世界を知った松井は今日も1得点
- ミドルシュートを放つ石田
- 一時は石田(右)のゴールで同点に追いついた
- 復調の兆しを見せる土屋
- 慶大の積極的なディフェンスに屈した