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【アイスホッケー】平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A 対日体大 2回戦 勝ち越し直後の失点で白星スルリ 後半戦1勝止まりで2年連続6位に終わる

アイスホッケー

【アイスホッケー】平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A 対日体大 2回戦 勝ち越し直後の失点で白星スルリ 後半戦1勝止まりで2年連続6位に終わる

平成29年度関東大学リーグ戦 Div.I-A
2017年11月26日(日)
ダイドードリンコアイスアリーナ

 リーグ戦もついに最終戦。今日の相手は現在7位に沈む日体大だ。既にDiv.I-B2位である大東大との順位決定戦行きが決まっている相手に対し、60分勝ちなら5位になれた法大。戦いへのモチベーションの違う2校の勝負のはずだった。しかし、先制点を許すとなかなか追い付けない展開に。52分になんとか逆転に成功するも直後に同点弾を浴びる。残り1分は意地の6人攻撃で攻め立てるも勝ち切れなかった。GWSには為す術なく敗れ今季10敗目。最終結果は4勝10敗の6位。昨年から順位を上げることはできなかった。

 
DSC 0370 R試合後観客に対し頭を下げる選手たち

試合結果

トータル試合結果

2
(45)
0(14) 1P 1(5) 3
(17)
1(18) 2P 0(7)
1(13) 3P 1(5)
 法政大学  0 GWS 1 日本体育大学

※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。

ゴールデータ

チーム 時間 ゴール アシスト アシスト PP/PK
日体大 01:23 72 金子嵩基 18 石井秀人 21 瀧川智也
法大 37:43 24 石川亜蘭 81 工藤将一郎 17 横須賀翔太
法大 52:41 48 小西遼
日体大 54:07 9 松野佑太 81 沢崎彪斗
日体大 GWS 9 松野佑太

※PPは法大のパワープレー、PKは法大のペナルティキリングを示しています。

  ゲームウイニングショット(GWS)

大学名 1人目 2人目 3人目
法大 72 土屋光翼  × 29 石田和哉 ×
日体大 72 金子嵩基 〇 9 松野佑太 〇

 

メンバー

SET FW FW FW DF DF
1 10 鈴木翔弥(営3) 91 土田啓太(法1) 72 土屋光翼(法1) A 14 松井洸(法2) 4 福島勇啓(文2)
2 67 志田凌大(文2) C 11 西口開羅(法4) A 29 石田和哉(営3) 18 川上朝日(法4) 76 田畑秀也(法2)
3 24 石川亜蘭(文1) 13 南陽向(法1) 81 工藤将一郎(法3) 27 小堀健祐(法2) 7 上村光輝(営3)
4 19 三田村哲平(営2) 80 澤口迪弥(営4) 47 佐藤佑亮(人3) 48 小西遼(人2) 17 横須賀翔太(グロ2)

※GKは#33伊藤崇之(法3)が先発出場。控えに#31吉田駿太(文2)。#48小西はFW。

最終順位

順位 大学名 勝-GWS勝-GWS負-負 勝ち点
優勝 明大 12-0-1-1 37
中大 12-0-1-1 37
東洋大 8-2-0-4 28
早大 8-0-0-6 24
5 慶大 5-0-0-9 15
6 法大 4-0-2-8 14
日体大 2-1-0-11 8
日大 1-1-0-11 5

1位、2位は直接対決での得失点差による

試合経過・日程

日付 対戦相手 結果/練習開始時間
1 9月9日(土) 東洋大 ●0-5
2 9月10日(日) 早大 〇4-3
3 9月16日(土) 中大 ●1-3
4 9月18日(月) 明大 ●2-5
5 10月1日(日) 日大 〇4-2
6 10月8日(日) 慶大 ●4-5
7 10月14日(土) 日体大 ○5-1
8 10月21日(土) 東洋大 ●3-4
9 10月28日(土) 早大 ●1-5
10 11月3日(金) 中大 ●2-5
11 11月5日(日) 明大 ●3-6
12 11月12日(日) 日大 ○4-3
13 11月23日(木) 慶大 ●3-5
14 11月26日(日) 日体大 ●2-3

戦評

 直前の試合で慶大が勝ち点3を積み上げたことで、法大が5位になるためにはGWSに持ち込まず、60分で勝利することが必要となった。しかし「最終戦という気持ちにみんながなっていなかった」と西口が振り返るように、5位への執念を見せることができず、GWSの末敗れた。

 試合は今季の課題をすべて集約した展開になる。失点の多い立ち上がり。開始1分、Aゾーンに攻め上がっていた所からカウンターを食らう。一度は止めたようにも見えたがパックはゴールに吸い込まれ先制を許す。その後は日体大のペースに。Dゾーンからパックを出すこともままならず、苦しい展開になる。ここから土田、石川らスピードに長けた選手たちが個人技で打開を図るが相手の素早いディフェンスやGKのセーブに阻まれゴールが遠い。12分にPKとなったところからはリスクを顧みず積極的に攻撃していくも、数的不利は跳ね返せず得点できない。Aゾーンでのフェイスオフのチャンスも、西口から真後ろにいる石田に渡しシュートを狙いに行く形を完全に相手DFに読まれ、ターンオーバーからピンチを作るなど、攻守がチグハグし無得点で終える。
 2Pからエンジンのかかるのが今季の法大。徐々にパックを支配する時間が増えていく。しかしパスやドライブでのハンドリングなどケアレスミスが多くAゾーンをキープすることもできない。29分には5on3が1分間続くチャンスを得るが、PPでのゆったりしたパス回しではシュートも打ちきれない。その後も土田、鈴木に決定機が訪れるもシュートは決まらず、停滞ムードが漂い始める。37分だった。相手に攻め込まれていた所から石川がターンオーバー。パスをつなぎ、もう一度石川にパックが渡るとDFをうまくかわし、相手GKの股下を抜くシュートが決まりついに同点となる。
 3Pに入っても西口が相手に囲まれた状態からシュートを放つなど法大ペースは続く。それでもゴール前の一瞬の駆け引きを制せず、ゴールを奪えない。その後は木谷克久監督が「余計なペナルティ」というように、自分たちで自分の首を絞めるかのようにペナルティが多くなり、守備に回る時間が増える。その中で52分、3Pから出場機会を得て1セットにシフトされていた小西がノーアシストでシュートを決め勝ち越しに成功。ここからパック、攻撃のスピードが戻り、追加点が狙えるようにも思われた。しかし1分半も経たぬ間に、一瞬の隙を突かれたカウンターで同点とされる。ラストチャンスは残り1分としたところでAゾーンで得たフェイスオフ。ここを勝負所とみて同点ながらGKを下げ6人攻撃に出る。しかしこれも実らず、2-2のまま60分が終了。GWSでは法大が2本外す中、相手に2本決められ法大の敗北となった。

 春の関東選手権を3位で終えながら、6位に終わったリーグ戦。浮き彫りとなった守備力とシュートの精度という課題を1カ月で改善していかなければインカレ12大会連続ベスト8という負の記録が樹立されるはずだ。(飯田翼)

監督・選手インタビュー

木谷克久 監督

―試合を振り返って
勝って5位になりたかったですが、最後に守りのミスが出て2点目を入れられました。チームの課題が色濃く出た試合です。シュートは倍以上打っても点数は取れない。シュートの精度が低いかなと思います。加えて意図のないプレーが多かったです。シュートも高く打って、キーパーに取らせていては流れが止まってしまいます。低く打ってリバウンドを狙った方がいいのですが、なかなかできませんね。

―今季の結果をどう捉えてますか
春に3位になって、秋はAクラスぐらいにはなりたかったですが、甘かったです。GKを固定できなかったのも春から順位を落とした原因だと思います。3人のレベルが同じくらいなのでローテーションして調子のいい時に出してましたが固定した方がいいと思えました。これは私の反省です。

―シーズンから出た課題は
守りの意識が薄いです。今日の2点目のシーンも普段から言ってることができないですね。3日間のオフを挟んだ後に面談をするのですが、その資料として自己分析とどうしたら優勝できるのかを書けと紙を渡しました。それを見ながらここが強い、弱いというのを指導しようかなと思います。

―守り以外に課題を挙げるとしたら
GKを固定した方が良かったという反省はあります。誰かの実力が突出してはいないので、ファーストシュートをとりあえず止めてくれるキーパーがいてくれればと思います。

―収穫は
若い3つ目が今日も1点を入れてくれて、走れるバードが一つできたと思ってます。その分守りもしっかりやってくれることを期待してます。

―リーグ戦を通しての誤算は
ディフェンスの層が薄いです。その中でFW3人をDF2人が追い抜いていく形が今日もできていますからね。ケースバイケースで、勝ちに行かなければいけない部分は攻めに入れという話はしてます。それでもDFが2人とも前に入ってしまうホッケーというのはどこのチームを探してもないと思いますから、1人が入ったら1人は戻ってCFがバックアップする形を作らないといけないです。選手たちに守るという考えがないです。1人入った時に一緒に入ってしまっているので弱いのです。

―嬉しい誤算は
前半なら土屋、土田の1年生2人で勝った試合もあり1年生が頑張ってくれた印象があります。1年生のころから期待するのは少し酷な部分はありますが、後半はスタミナ切れが目立ちました。

―陸トレについて
昨年まではトレーナーを付けてやっていたのですが、選手に話を聞いたら自分たちでやりたいということで選手主導でやらせたら甘えが出て練習量が少なくなりましたね。そいうときに引っ張ってくれる上級生がいないのもどうにかしないといけないです。

―他大と比べてシフトが長い印象がありますが意図は
意図は特にないです。ずっと氷上にいてもいいプレーができるわけではないという話はコーチとしていて、疲れたら戻って来いとは言っています。ただフェイスチェックが全体的に甘い部分もあり、疲れないから戻ってこないのかなとは思います。今後への反省材料ですね。

―チームのまとまりについて
勝とうという意思があまり見えません。勝つか負けるかよりも自分たちのやりたいプレーを選択しているように思えます。この前の慶大戦でも相手は勝ったら5位の可能性が見えてくるということで意気込みの違うような気がしました。今日も相手は7位が決まっていてこっちは勝てば5位という中で、好きなようにプレーして余計なペナルティを出していては勝てないです。もっと今日の試合は勝つぞというハートの強い人間が出てきてくれて、チーム全体を引っ張ってくれればと思います。

―インカレへ向けての対策は
守りをしっかりやって失点しないホッケーをやっていかないといけないです。せいぜい2点から3点しか取れないチームですから、それ以下に抑えるようにしないといい結果につながらないのでそういう練習をしていきたいです。

―インカレの目標を
優勝と言いたいですが、現実的には準々決勝を突破したいですね。順当にいけば相手は中大だと思います。明大よりもチャンスはあると思うので相手の何人かいるポイントゲッターを抑えて勝ちたいです。

西口開羅

ー今日の試合を振り返って
60分で勝てれば5位だったということで最後6人攻撃を仕掛けたのですが勝ち切れなかったです。結果を見て2失点に抑えられたと考えても相手にチャンスをあげすぎていたし、僕らも最後決めきれずにPSにもつれ込んで負けたという感じです。みんな最終戦という気持ちになっていなかったなというのが正直なところです。

ー春の取材では「秋が一番ダレる」とおっしゃっていましたが、今季を振り返ってそれは感じていますか
春は新チームだということ、1年生が入って来たばかり、トーナメントの短期決戦ということもありみんなフレッシュな気持ちだったと思います。秋リーグは普段週3から週5で練習して週末には試合があってということで、疲れが出て来てしまって気持ちを維持するのが難しいというのはありました。明治、中央はそこがしっかりしているなと思いました。

ー西口選手自身は主将としてシーズンを過ごされましたが、プレー面、精神面ではどのようなことがありましたか
プレー面では自分が活躍してというのが理想だったんですけどそれができていませんでした。勝たなきゃいけない試合でもダレて勝てないのは自分や上級生のせいですし、そういった意味では全然いいキャプテンじゃないですけど、最後は1ヶ月後のインカレしかないのでそこでいいキャプテンになれるようにしたいです。

ーインカレまで残り1ヶ月ですがどのようなところが改善すべき点になるのでしょうか
法政の試合を見てもらってれば分かると思うんですけど、Dゾーンでの守り方が下手だったり、FW3人で攻めて裏を取られてカウンターというのが何回言っても直らないので、そういったDF面が改善すべき点になってくると思います。

ーインカレでは順当に行けば中大と当たることになりますが意気込みをお願いします
中央大学は秋リーグでも優勝争いできるチームですし、DFも守れて点も取れるいいチームです。逆に最後そういうチームとできるのはみんなの気持ちも上がると思います。最後は何が起こるかわからない一発勝負と言われているので、どんな形でもいいので勝ちだけを目指して頑張りたいと思います。

小西遼

ー今日の試合を振り返って
立ち上がりから失点して追いかける展開だったんでしたが、3Pに勝ち越してからのすぐ失点だったので今日は失点の仕方が悪い試合でした。

ーゴールシーンを振り返って
素直に嬉しかったです。3Pから試合に出て決められたので理想的だったかなと思います。

ー今季を振り返って
今季はけがで出られなかったので、復帰したのでインカレでは頑張りたいと思います。

ーけがからの復帰ということで小西選手自身で昨年との違いを感じた部分はありましたか
体ですね。当たり負けをしなくなったと思います。

ーインカレに向けて意気込みをお願いします
インカレは4年生が最後ですし、けがであまり出られなかったのでそれを励みに頑張りたいと思います。

フォトギャラリー

  • DSC 0370 R試合後観客に頭を下げる選手たち
  • DSC 0060 R後半戦の数少ない収穫は南の成長だろう
  • DSC 0198 R安定した動きを見せる田畑
  • DSC 0338 R久しぶりの出場となった伊藤だがPSは2本とも止めきれなかった
  • DSC 0250 R3Pからの出場もしっかり得点を挙げた小西
  • DSC 0180 R石川の今季2点目に笑顔が見られた
  • DSC 0110 Rエースとしてシーズン通しての活躍ができなかった石田
  • DSC 0136 R1年生ながらCFとしてシーズンを戦い抜いた土田

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