【ラグビー】4年生卒部試合&納会~4年生インタビュー~
2018年1月27日(土)
法大ラグビー場&法政大学多摩キャンパス社会学部食堂
リーグ戦を4位で終え、2年ぶりに全国大学ラグビー選手権出場を果たし、古豪復活への第一歩を踏み出した法大ラグビー部。4年生卒部試合と納会が開かれ、4年生チームが各学年の現役チームと20分の試合を各1試合ずつ、合計3試合行った。結果は4年生チームが3戦全勝。4年の意地を後輩たちに見せつけた。納会では、選手それぞれが感謝の思いを述べた。ノーサイド後に行われた記念撮影を終えたばかりの4年生の東川寛史主将、斉田倫輝副主将、増田和征副主将、杉本悠太郎副主将の4名に今シーズンを振り返ってもらった。
平成29年度4年生部員
ポジション | 選手氏名(学部) | 出身校 | 身長/体重 |
---|---|---|---|
PR | 黒田圭汰(社4) | 報徳学園 | 177/103 |
PR | 福井力斗(社4) | 常翔学園 | 172/100 |
HO | 大澤翔舞(営4) | 長崎北 | 171/96 |
HO | 金子崇(社4) | 東福岡 | 177/100 |
LO | 斉田倫輝(経4) | 仙台工業 | 191/95 |
FL | 五反田巧巳(経4) | 法政 | 176/85 |
FL | 佐々木嵩穂(スポ4) | 桐蔭学園 | 174/95 |
FL | 田口祐也(経4) | 清真学園 | 177/90 |
FL | 増田和征(経4) | 京都成章 | 178/100 |
SH | 伊藤幹人(キャ4) | 国学院久我山 | 167/75 |
SH | 黄将基(経4) | 大阪朝鮮 | 173/65 |
WTB | 北島遥生(現4) | 常翔学園 | 176/82& |
WTB | 古市光(社4) | 日大習志野 | 171/75 |
CTB | 小西慧太郎(経4) | 日大二 | 177/83 |
CTB | 佐藤泰顕(社4) | 磐城 | 183/86 |
CTB | 杉本悠太郎(経4) | 国学院久我山 | 171/86 |
CTB | 東川寛史(経4) | 東福岡 | 175/88 |
FB | 尾崎達洋(社4) | 桐蔭学園 | 185/86 |
Referee | 尾石未来(社4) | 法政二 | 165/62 |
4年生主将・副将インタビュー
東川寛史(経4,CTB)
―卒部試合を振り返って
4年生たちだけでチームを組んで試合をしたのが、1年生の時に1回だけだったので、一緒にプレーできて凄い楽しかったです。後輩と最後に体をぶつけ合えたことも楽しかったです。
―公式戦でプレー出来なかった同期とともに4年生だけでチームを組みましたが
高校よりも長い4年間で寮生活をずっと一緒にしてきた同期は、これから各々の就職先で全国に散らばりますし、「一緒にプレーできる機会が最後か」と思うと、すごい悲しいです。しかし、何かしらのイベントでこれからも集まる機会が多分あると思うので、ラグビーを一緒にやってきた同期をこれからも大切にしたいなと思いました。
―4年生の印象は
僕は小学校からラグビーをやってて、様々なチームでやらせてもらったなかで、一番個性が強い同期だったなと思います。
―今季の結果を改めて振り返って
目標(リーグ戦2位)を達成できなくて、「挽回しよう」と意気込んで、選手権に挑みました。ただ選手権(京産大戦)の最後に1年間の良いところと悪いところが出てしまいました。京産大戦後にも言いましたが、自分たちの良いところ、伸びたところもありました。しかし、自分たちの弱い部分も修正できずにシーズンが終わってしまったことは悔いが残ることです。
―具体的に「弱い部分」とは
後半に逆転されることですね。
―では、良いところとは
FWはスクラムが見違えるように強くなりましたし、BKもアタックラインの幅、深さが昨年度よりも全然良くなってました。毎日積み重ねてやってきた成果が出たかなと思います。
―昨年度に比べると、良い成績を残しました
今年だけじゃないので。今まで成果を残してきてくださった先輩たちや去年は入れ替え戦に挑む結果になってしまいましたが、そこからも学ばせていただいたこともありました。成績は上げなくてはならないと思っていたので、良かったと思います。
―4年間の大学ラグビー生活を振り返って
良い意味で波があるラグビー生活だったと思います。寮生活、環境の変化等色々なことがありましたが、おそらくこれからの人生では経験できないような濃い4年間でした。社会に出ていくうえで、「糧になった、自分にプラスになった」4年間でした。
―大学で一番思い出に残る試合は
僕は試合というよりも、皆で一緒に練習したことの方が思い出に残ってます。皆で一緒に練習やウェイトしたり、寮で過ごしたというように、「皆で一緒に何かをした」ということが楽しかったです。
―主将に就任したときから「色々変えていきたい」と意気込んでいましたが、変えたことは
本当に変えられたかどうかは分からないですが、チームの雰囲気は去年や一昨年に比べれば、変わったかなと思います。しかし、「温度差」がまだあるかなと思います。部員が多いと「温度差」があることは仕方ないと思いますが、それでも皆が一つの目標に一丸となれるようにすることをもう少し追求したかったなと思います。
―個人的に期待している後輩は
僕は「全員」です。全員に期待してます!
―後輩に克服してほしいことは
目の前のことでブレる人が多いなと思ったので、一つ目標に向けて、どうやって計画を立てて、実現していくか。今はきついかもしれないけど、その目標を達成するために、避けて通れないことなら、そのきついことをブレずにやり切ることをしてほしいなと思います。
―東福岡高校と法政大学で主将を務めましたが、違いは
高校は部員は多くて、まとめるのは大変でした。大学では一人、一人が色々な考えを持って、練習している点でまとめるのは大変でしたが、良いところもありました。高校は高校、大学は大学で学ぶことがすごく多かったです。
―今、感謝したい人は
僕が主将なのに去年8月、チームに積極的に関われない時期があって、試合に出れないことも何試合もあったときに、同期や後輩、両親に色々声掛けていただきました。「この人」というよりも、皆に支えられた主将だったので、皆に感謝したいです。
―最後に、応援してくれた方々にメッセージをお願いします
今季自分たちが調子が悪いときも、変わらない声援をかけていただき、ありがとうございました。主将として、満足されたか分からないですが、自分が練習に関われなかったときに、温かい言葉をかけていただいたり。チームが大変なときに差し入れをいただきました。本当にありがとうございました。
チームを2年ぶりの選手権出場に導いた東川主将。仲間への感謝を口にした。
斉田倫輝(経4,LO)
―今季を振り返って
早かったですね。あっという間の一年でしたね。
―今年のチームはどんなチームでしたか
自分らの代はポテンシャルの高い選手が結構いて、まとまったら強さが出ていて、東川が上手くまとめてくれました。下の学年も結構ポテンシャルの高いメンバーが多く、次の代に繋がるようになったかなと思います。
―入学してからの4年間を振り返って
僕は出身校がとても弱いんで、周りがすごいプレーヤーばかりで最初は縮こまった部分もありました。しかし、いろんな刺激をもらってU-20とかにも入れましたし、来年もラグビーを続けるので、ラグビーを続けたくても続けられないみんなの分も頑張りたいです。
―4年間を支えてくれた人はどんな人たちでしたか
仲間が1番ですね。
―東川主将の存在は
絶対的主将。代わりがいないと言うか、「この人しかいないでしょう」と言う感じです。
―来年以降期待している後輩は
いっぱいいますね。下の代はみんな強いんでね。一年生の根塚(洸雅、経1)、吉永(純也、経1)、山下(憲太、社1)とか今出ている一年生ですかね。 これから法政の将来を担って行くと思うので、彼らにはどんどん引っ張っていってもらいたいです。
―同期の方々へ
ありがとう。
―後輩に一言
頑張ってください!
―指導者の方々へ
ありがとうございました。
―ファンの皆様に一言お願いします
応援してくれて、ありがとうございました。
増田副将とともにFW陣を引っ張り、ラインアウトでは身長の高さを活かしたプレーで力を発揮した斉田副将
増田和征(経4,FL)
―四年間を振り返って
僕らは監督コーチの交代や寮の建て替えなど変化の多い代だったので、それらに適応するのが大変だったなと思いますね。
―今年一年を振り返って
副キャプテンとして東川を支える立場で一年やらせていただいたのですが、それが全うできたかどうか自信はないです。しかし、それでもきっちりやりきれたのは良かったと思います。また、選手権出場という目標は果たせたので良かったと思います。
―選手権の地に立ってみての感想は
自分たちのレベルでは、まだまだ全国を勝ち抜くことは出来ないなと単純に思いました。
―四年間で一番印象深いこと
苑田HC(ヘッドコーチ)が就任された年はラグビー的にも新しいことが入ってきて、そういったことに挑戦することが多かったので、そういう意味では楽しかったかなと思います。
―後輩たちへ
一生懸命頑張って欲しいということだけですね。
―同期の仲間へ
四年間共に戦ってきて、僕自身引っ張っていけるようなタイプでは無かったのですが、それでも一緒に頑張ってくれました。非常に感謝しています。
副将としてFWをまとめ上げ、攻守に力強いプレーが魅力的だった増田副将
杉本悠太郎(経4,CTB)
―今日の卒部試合を振り返って
楽しかったの一言です。最後なので出し切るというより、本当に楽しむということを前提にみんなでやろうと試合前話して、そのようにプレーできました。全勝できてよかったなと思います。(笑)
―4年間の大学ラグビー生活を振り返って
カッコつけてしまうかもしれないですけど、一言だと「感謝」なんですよね。ラグビーというスポーツは15人でやらないといけない、1人じゃできないスポーツなので、仲間への感謝もあります。あとは、支えてくれた監督やコーチ、ファンの方々、そして10年間ラグビー生活を支えてくれた両親に感謝したいなと思います。
―東川主将をどのようにサポートしていこうと思っていたのか
東川は自分の道を進んでいくタイプなので、自分は周りを見つつ、いろいろな観点からサポートしたいなと思ってました。「東川が手に負えない部分を自分がやっていこう」という意気込みで副将を務めてました。
―今年度の結果をどう受け止めているのか
満足はしてないですけど、やりきったことのも多いです。当初掲げた目標には辿り着けなくて、後悔も残りますけど、ベスト16に入れて、皆が一致団結してやった結果なのでよかったかなと思います。
―今年度のプレーを振り返って
個人的には就活もあって、春季大会は全く出場出来ず、夏合宿はCチームでプレーしてたので、「今年度は無理かな」と思いました。しかし、最後のシーズンなので、心切り替えて地道に努力した結果が、関東大学リーグ開幕戦の出場に繫がりました。ケガもあったなか、最後はグラウンドで引退出来て満足しています。
―今後後輩に期待することは
自分たちの代は、後輩に助けられた代だったので、より優れた結果が出ると思います。3年生は個性的なメンバーが多いので、うまく一つにまとまれば、全国優勝も出来るんじゃないかなと思ってます。
―克服してほしい課題は
昨年度もそうですけど、AチームとBチーム以下の温度差というか考え方の違いが大きいことです。Attitude(姿勢)の部分で団結できてないところがあったので、全員が一つとなって、一つずつの目標、勝利に向かって頑張ってほしいなと思います。
―個人的に期待している後輩は
本当に全員期待してますが、あえてあげるなら呉洸太(社3)選手です。言葉数は少ないですが、冷静な判断ができて、プレーでどんどん引っ張っていくタイプなので、BKをしっかりと引っ張ってほしいなと思います。
―最後に今まで応援してくれた方々に一言お願いします
自分たちだけでは、達成できないことがサポートの方々のおかげで、出来ました。本当に感謝しています。本当にありがとうございました。
副将として、同じBKとして、広い視野を意識し東川主将を支えた杉本副将
フォトギャラリー
- FWのスクラム強化に貢献したHO大澤
- 4年生の力強いタックルが、後輩に刺さる
- 力強い走りでゲインするHO金子
- 島津久志監督と4年生による記念撮影
- 雪が残るグラウンドを走りトライを決めたCTB小西
- キックが持ち味の尾崎はSOで出場。トライも決めた
- 4年生と保護者による記念撮影
- グラウンドにいる部員全員で最後は記念撮影