【水泳】第94回日本選手権 最終日 怪物伝説の始まりへ!! 宮本が専門外の400㍍個人メドレーで8位入賞!!!期待の新星が最後に本領発揮!!
第94回日本選手権JAPANSWIM2018
兼 第18回アジア大会 代表選考会
兼 第13回パンパシフィック水泳選手権大会 代表選手選考会
2018年4月8日(日)
東京辰巳国際水泳場
水泳の日本選手権は、いよいよ最終日。最後の最後で期待のルーキー宮本が意外な種目で魅せた。宮本は、400㍍個人メドレーに出場。予選では、これまでの不調が嘘のような泳ぎで全体の7位で予選を通過した。同日午後に行われた決勝では萩野公介や瀬戸大也といった世界レベルの選手が一緒に泳ぐ中、8位入賞を果たした。今大会は、専門の平泳ぎで思うような泳ぎができず、スランプに陥ったかのように思えたが、最後に復調の兆しを見せて会場を後にした。
試合結果
予選結果(女子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
400m個人メドレー | 16位 | 船木里菜(経1) | 4分51秒15 | |
19位 | 柏崎清花(営1) | 4分51秒44 | ||
50mバタフライ | 38位 | 細川琴江(経1) | 28秒11 | |
DNF | 湯尻和佳(スポ4) | — |
予選結果(男子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
400m個人メドレー | 7位 | 宮本一平(人1) | 4分19秒70 | 決勝進出 |
37位 | 常深皓貴(経4) | 4分25秒25 |
決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
男子400m個人メドレー | 8位 | 宮本一平(人1) | 4分23秒20 |
戦評
六日間にわたって開催された日本選手権が今日最終日を迎えた。男子400㍍個人メドレーでこの春入学した宮本一平(人1)が決勝進出を決めた。
この大会に向けての練習では、平泳ぎの練習しかしてこなかった宮本であったが「200㍍の平泳ぎなどで泳いだ時に比べ、今日は全体的に水をしっかりと捕らえて泳げていた」と好調の要因を語った。しかし決勝では、本来のスタイルが200㍍平泳ぎであるため、前半までは予選を0秒5上回るハイペースで泳いだものの後半はスピードが落ちてしまい、得意の平泳ぎでも本領を発揮することができずに7位で決勝を終えた。
ただ、この六日間の決勝や準決勝に進出した法大の選手に共通することは、「楽しんで泳ぎたい」総じて皆がそう語った。「楽しんで泳ぐ」今後のジャパンオープンやインカレに向けこの言葉がHUST飛躍のカギになるだろう。(中村祐吾)
選手コメント
宮本一平 ※一部囲み取材より抜粋
(予選後)
-今のレースを振り返って
-今のレースを振り返って
100、200の平泳ぎでうまくいかなかったんで、別に400㍍個人メドレーはそんなにやってやろうという気持ちではなかったですね。個人メドレーの練習はしてなくて平泳ぎだけの練習をしていたので、そう考えると練習してないのにこの結果だったのは、まずまずかなと思いますね。でも、あと三組あるんでどうなるか分からないですけど、ぎりぎりでも決勝に残ったらそれはそれで、決勝は楽しんで泳ごうかなと思います。
-今大会の泳ぎについて
いつもは楽しく泳ごうという感じでレース中はあんまり泳ぎを考えずに楽しんでレースをしているっていうのが僕の感じなので、それが今回できていなかったです。
-200㍍平泳ぎについて
200の平井泳ぎは本当にレベルが高くて、2分7秒、6秒を出さなきゃ代表には入れないし、あと二年後の東京オリンピックも代表には入れないので、そこを目指さないといけないという気持ちがある中、そのレースにもっていく気持ちがうまくコントロールできていなかったですね。
ー4個メのベストは
4分16秒4だと思います。
ーいつ出されましたか
去年の夏のJOで決勝で出したタイムです。
-決勝までに修正した点
別にないです。
200㍍とか100㍍の泳ぎに比べて、全体的に水もしっかりと捕らえられていたんで、そこはいいかなって思います。
-バタフライや背泳ぎはどうですか
自分のレースプランとしては、最初のバタフライは大きく泳いで、そこまで疲れを残さないように泳いで、背泳ぎからバタフライでおいていかれる部分ががあるので、その分を追いついてできれば追い越してみたいな感じで、本命は平泳ぎなんで、平泳ぎでどんどん離していくというレースプランで、最後の自由形は本当にきついんで、浮いちゃうときもあるんで、そこは頑張ろうかなと思います。
-日本選手権を振り返って
まだ、決勝に残るかどうか分からないので、今の段階では本当に情けないという言葉しか出てこないです。
-どういった点が
本命の平泳ぎで結果を残していないというところで、同じスクールの赤羽根こうた、内藤良太、ねじまゆうや、っていう一緒に練習してる三人がみんなベスト出せてるのに、自分だけベストが出せていないという状況だったんで、本当に悔しいという気持ちしかないです。
ー収穫や反省
収穫は、自分の気持ちのコントロールをできるようにするっていうのが明確に分かった所で、反省としては、日本選手権がメインとなる大会なのに、それに全然合わせられていなかったなってところで、そこは5月にジャパンオープンがあるので、それに繋げて次の夏のインカレや来年の日本選手権でも同じことを繰り返さないようにしていきたいです。
(決勝後)
-今のレースを振り返って
最後浮いちゃったので、でも日本選手で決勝を味わえたのは本当にいい収穫だったと思います。
-予選と決勝で意識を変えた点は
気持ちよく泳ごうというところだけ意識していました。
-後半にタイムが落ち込みましたが
やっぱり400㍍なので一日に2本泳ぐ体力が全然残っていない状態なんでした、でもスタイルは400㍍じゃなくて200㍍の平泳ぎなので、400㍍は本当にきついなというのを実感しました。
-次に向けて
日本選手権に合わせてきたのに僕だけベストを出してないというところで、もっと意識を高めて練習をしなければいけないなっていうのは、本当に実感しました。
常深皓貴
-レースを振り返って
きつかったです。でもよく泳ぎきったなという感じです。
-前回の取材時に冬は、きつい時期もあったというお話でした
体調を一週間崩し続けて、うまくいかないことも多かったのですが、本当にコーチの(金田)和也さんが助けてくれて、周りの皆も助けてくれて、まだタイムは遅いですけどもやっと戻ってきました。次へのいいステップになったかなと思います。
-チームとしての雰囲気
すごくいいと思います。やはり主将だけじゃないなという感じです。皆が作ってきたチームですし、すごく愛すべきチームだと思います。
-頼もしい一年生が入ってきました
そうですね、今出ている宮本一平もいますが、とても頼もしいですね。新入生の力を借りるという訳ではないですが、それに負けずに今までの2,3,4年生が点数を取っていけば自ずとチームの結果もついてくるかなと思います。
-日本選手権では一年生に声をかけられたりはしたのですか
会えば少し、挨拶がてら少しコミュニケーションを取るようにはしています。
-特に女子の新入生はクラブで練習をしている子が多いですね。
そうですね、向こうから話しかけづらいとは思うので話しかけるようにはしてますね。
-次は、春六(東京六大学対春季抗戦)があると思います
ここは、完全にチーム戦なので皆が力を合わせて一人一人がクリアすれば、また良い結果が出てくると思います。
-主将として日本選手権での法大水泳部の総括
弱いですね。本当にただ弱いと思います。デカイ大会で出せなきゃ意味がないと思いますしね。その中で、副将の林孝晟はしっかりタイムを出してくれて2本泳いでくれたので、目指すべき場所を教えてくれたのかなと思います。
-次に向けて
チームを押し上げていくというよりは、自分の結果がついてこれば自ずとチームの皆もついてくると思うので、しっかり自分の結果を出すことなのかなと思います。
船木里菜
-今日のレースを振りかえって
JOからの連戦で、結構体もきつかったんですけど、今ある力を出し切れたので良かったです
-レースプランは
得意のバタフライと背泳ぎで前に出ようと思ったんですけど、なかなか出れなかったんですけど、そんな中で苦手な平泳ぎがよく泳げたので良かったと思います。
-日本選手権を振り返って
疲れがあった中で、結構自分が今できることを精一杯出せたので良かったと思います。
-今後に向けて
次はジャパンオープンがあるので、しっかり準決勝、決勝と残れるように頑張りたいです。
細川琴江
-今日のレースを振り返って
調子は結構良かったんですけど、思ったより遅かったです。
-日本選手権を振り返って
求めていた結果が出なくて、悔しい気持ちが大きいです。
-収穫や課題は
JOでベストが出ていて調子は良かったんですけど、大学一年の初めての試合でちょっと緊張してしまった部分があったので、そのプレッシャーの中でそのプレッシャーの中でもちゃんと戦えるようになりたいなと思いました。
-今後に向けて
インターナショナルのタイムを切って、インカレでは表彰台に登れるように頑張ります。
柏崎清花
-今のレースを振り返って
泳ぎの感覚はアップの時点で良かったのですが、体力が落ちていたこともあって少し最後がもたなかったのはダメでした。
-体力がないというのは、疲労からですか
それもありますし、少しケガをしていた時期があって練習が積めなかったというのもあります。
-得意の自由形で巻き返しました
最後、隣が見えていたので抜かしたかったのですがやはりもたなくて、抜かしきれませんでした。
-200㍍自由形の時などと比べて変えたこと
できなかった練習の中でも、泳ぎに注意していたことがあるので泳ぎを思い出しながらやっていました。
-日本選手権の総括
全体的に良い結果にはならなかったので、夏にインカレに向けてしっかり練習を積んで、思ったようなタイムが出るように練習をしたいと思います。
-大会期間中に法大の先輩と話すことは
ありました。主将の常深さんとは話しました。
-次に向けて
一番は、次のジャパンオープンに向けて短い時間でどう改善できるかっていうのが問題なのでしっかりダメだったところを改善していきたいと思います。
フォトギャラリー
- 個人メドレー:平泳ぎ(宮本)
- 個人メドレー:バタフライ(宮本)
- 個人メドレー:背泳ぎ(宮本)
- 入場での笑顔が印象的だった宮本
- 主将として、これからの活躍を誓った(常深)
- 柏崎は、準決勝に進む種目もあったが、なかなか思うようなレースはできなかった
- 好調を維持し、手応えをつかんだ船木
- 細川は、50mバタフライで思うよな結果が出せなかった