【サッカー】第92回関東大学サッカーリーグ戦 第11節 法政大3-0流通経済大 上田綺世2発に“バンディエラ”今季初弾!3発快勝で流通経済大に雪辱を果たす!
第92回関東大学サッカーリーグ戦 第11節 法政大ー流通経済大
2018年6月30日(土)
柏の葉公園総合競技場
迎えた前期リーグ戦最終節。法大の前に立ちはだかるのは昨季のインカレ決勝で大敗を喫した流経大だ。前半のうちに上田綺世(スポ2)の2ゴールを記録するなど試合を優位に進めると、後半にはディサロ燦シルヴァーノ(経4)のヘディング弾で試合を決定づけた。結局、3-0で快勝。見事に雪辱を果たした。
試合結果
トータル試合結果
3 法政大学 |
2 | 前半 | 0 | 0 流通経済大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
3分 | 得点 | 法政大学 | 上田綺世 | 1-0 |
31分 | 得点 | 法政大学 | 上田綺世 | 2-0 |
58分 | 交代 | 法政大学 | 平山→ディサロ | |
61分 | 得点 | 法政大学 | ディサロ燦シルヴァーノ | 3-0 |
70分 | 交代 | 法政大学 | 上田→青柳 | |
77分 | 交代 | 法政大学 | 森→長谷川 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・前所属 | 成績(出場・得点) |
1 | GK | 吉田舜 | 社会4・前橋育英高 | 6・0 |
26 | DF | 高木友也 | 経済2・法政第二高 | 6・0 |
23 | DF | 関口正大 | 現福2・新潟明訓高 | 5・0 |
3 | DF | 前谷崇博(cap) | スポ4・ガンバ大阪Y | 5・0 |
16 | DF | 加藤威吹樹 | 経済3・サンフレッチェ広島Y | 10・0 |
13 | MF | 末木裕也 | スポ3・ヴァンフォーレ甲府Y | 11・1 |
33 | MF | 下澤悠太 | 社会3・柏レイソルY | 5・1 |
8 | MF | 紺野和也 | 現福3・武南高 | 11・2 |
14 | MF | 平山駿 | 経済2・三菱養和SCY | 7・0 |
17 | MF | 森俊貴 | 情科3・栃木SCY | 10・1 |
20 | FW | 上田綺世 | スポ2・鹿島学園高 | 9・8 |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
44 | GK | 長島卓哉 | スポ3・東京ヴェルディY | 0・0 |
22 | DF | 黒崎隼人 | 経済4・栃木SCY | 9・0 |
2 | DF | 森岡陸 | 現福2・ジュビロ磐田Y | 3・0 |
5 | MF | 大西遼太郎 | 社会3・ジュビロ磐田Y | 9・0 |
9 | MF | ディサロ燦シルヴァーノ | 経済4・三菱養和SCY | 11・1 |
34 | MF | 長谷川元希 | 現福2・大宮アルディージャY | 3・0 |
10 | FW | 青柳燎汰 | 現福4・前橋育英高 | 5・3 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 早稲田大 | 25 | 10 | 8-1-1 | 24/12 | 12 |
2位 | 法政大 | 20 | 11 | 6-2-3 | 18/15 | 3 |
3位 | 専修大 | 19 | 11 | 6-1-4 | 13/17 | -4 |
4位 | 明治大 | 18 | 11 | 5-3-3 | 20/12 | 8 |
5位 | 駒澤大 | 16 | 11 | 5-1-5 | 23/20 | 3 |
6位 | 流通経済大 | 16 | 11 | 5-1-5 | 18/22 | -4 |
7位 | 筑波大 | 15 | 10 | 4-3-3 | 18/14 | 4 |
8位 | 順天堂大 | 13 | 10 | 4-1-5 | 19/13 | 6 |
9位 | 桐蔭横浜大 | 13 | 11 | 4-1-6 | 16/18 | -2 |
10位 | 東洋大 | 12 | 10 | 3-3-4 | 12/16 | -4 |
11位 | 東京国際大 | 10 | 11 | 2-4-5 | 12/21 | -9 |
12位 | 国士館大 | 4 | 11 | 1-1-9 | 10/23 | -13 |
前期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月8日 | 駒澤大 | 〇3-1(詳細) | 味の素フィールド西が丘 |
2 | 4月15日 | 東洋大 | △2-2(詳細) | 県立保土ヶ谷サッカー場 |
3 | 4月29日 | 東国大 | 〇3-1(詳細) | 相模原ギオンスタジアム |
4 | 5月3日 | 筑波大 | ●0-2(詳細) | 柏の葉公園総合競技場 |
5 | 5月6日 | 明大 | ●0-2(詳細) | 前橋総合運動公園サッカー場 |
6 | 5月20日 | 国士大 | 〇1-0(詳細) | 味の素スタジアム西競技場 |
7 | 5月30日 | 早大 | ●2-5(詳細) | 法大城山グラウンド |
8 | 6月3日 | 桐蔭大 | 〇2-1(詳細) | 味の素スタジアム西競技場 |
9 | 6月10日 | 専大 | △1‐1(詳細) | 味の素フィールド西が丘 |
10 | 6月17日 | 順大 | 〇1-0(詳細) | 佐倉市岩名運動公園陸上競技場 |
11 | 6月30日 | 流経大 | 〇3-0 | 柏の葉公園総合競技場 |
マッチレポート
前節、青柳燎汰のゴールで劇的な勝利を飾った法大。前期リーグ最終戦を連勝で終えるべく、昨季インカレ決勝で屈辱を味わった流経大とのリベンジの一戦に挑んだ。
開始早々、試合が動く。3分、右サイドで中央から高木友也のロングボールを受けた上田綺世がファーストタッチで相手を置き去りにして角度のないところから右足を振り切る。これが相手GKの股を抜きあっという間に先制する。立ち上がりでの先制点となった法大たが、特にバランスを崩すことなく落ち着いた試合運びをみせる。7分、右サイドでボールを持った下澤悠太がクロスを上げ上田が飛び込むもボールは枠に外れる。28分、右サイドから紺野和也がドリブルで切れ込み、慌てた相手にファールをされフリーキックを獲得する。このフリーキックを下澤が蹴るもバーに嫌われて得点とはならない。その直後の31分、またしても紺野が右サイドでボールを受けクロスを上げる。そのクロスを森俊貴が折り返し最後は上田がゴールに流しこみ、この日2点目となるゴールを決める。前半は45分間法大が主導権を握り2点のリードを保ち試合を折り返す。
迎えた後半は、流経大が徐々に攻撃の圧力を強めてくるも、「ここ2試合は集中力が上がってきている」と長山一也監督が語るように、守備陣を中心とした『全員守備』で流経大に決定機を与えない。
すると、62分には守備陣の奮闘に呼応するかのように、攻撃陣がまたもや仕事をやってのけた。
右サイドを突破した紺野が、右に開いていた関口正大にスルーパス。関口が放った精度の高いクロスに反応したディサロ燦シルヴァーノが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。法大の象徴とも言えるディサロの今季初得点でさらに勢いづく法大は、78分にも決定機を迎えた。紺野のスルーパスに抜け出した途中出場の青柳燎汰がグラウンダーのシュートを放つも、相手GKオビ・パウエル・オビンナのセーブに阻まれ、2戦連発とはならず。
試合終盤にかけては流経大が完全にボールを保持する展開も、競り合いや球際の部分において勝る法大は失点の気配すら感じさせず。そのままタイムアップを迎えた。
結果的に昨季のインカレ決勝で大敗を喫した相手にリベンジを果たすこととなったが、勝利の立役者となった上田が「(インカレのリベンジよりも)連勝でアミノバイタルカップを迎えたかった」と語るように、選手たちが見据えるのはあくまで目先のタイトル。昨季は4位に終わったアミノバイタルカップに向け、弾みを付ける一戦となった。(草野慧、赤染徳光)
監督・選手コメント
長山一也監督
ー試合を振り返って
流経大には昨年の年末のインカレ決勝で大敗しているので、リベンジということで点差をつけて勝とうという話をしていました。そういう中で開始早々点を決めて、その後も攻撃の手を緩めずに戦えていたので、結果も内容もあるものになりました。後ろも失点をゼロで抑えて良かったかなと思います。
ー2試合連続の無失点となりましたが
ここ2試合は集中力が上がってきて、サイドバックも含めてラインコントロールを最後の最後までできるようになってきているので、そこが良くなった部分ですね。あとはボランチも含めて挟み込みや前線からの守備、プレースバックがチームとしてできるようになっているので、チーム全体として守備ができています。
ー上田選手は久しぶりのゴールとなりましたが
チーム全体のことをよく考えるようになりました。トゥーロン国際大会で背後への抜け出しを褒められたので、背後を狙ったボールをチームに要求するようになりました。彼がもっとレベルアップするためにもチームメイトももっと良くならないといけないですし、そのためにコミュニケーションをとるのはチームにとっても良いことだと思います。
ー今季初の連勝で前期リーグ戦を終えましたが
去年もリーグ戦を連勝で終えてアミノバイタルを勝ち抜けたので、その良いところを真似してやっていこうという話をしていたので、すごく(アミノバイタルカップに向けて)弾みがついたと思いますし、トーナメントを失点ゼロで抑えるというのはすごく大事ですので、それを2試合連続でやれたのは弾みになると思います。
ー前期リーグ戦を振り返って
なかなか連勝できなかったのは残念なところもあったのですが、ただ後期もありますし、チームとしてできないところを修正して前期を終えられたのは、アミノバイタルカップや総理大臣杯や後期にもつながると思うので、そういう戦いができてチームとして成長できた思います。2位という順位は悪くないと思うので、いい順位にいて後期落ちるのは良くないので、また後期につなげられるようにやっていきます。
上田綺世
ー今日の試合を振り返って
流経大はインカレの決勝で負けた相手なのでそのチームに勝てて良かったです。
ー今日の試合はチームとして気持ちの面で相手を上回ってたと観ている側は感じましたがインカレ決勝のリベンジの思いが強かったのですか
その思いもありましたが単純に目の前の相手に負けたくないというのと連勝してアミノバイタル杯につなげるという目標があったのでその思いがプレーに表れたと思います。
ー風が強い中、FWとして意識したことは
風が強いと相手のDFラインにミスが起こりやすいのでそこを狙っていこうと思いました。
ー得点シーンを振り返って
1点目は高木(友也)のボールが良かったですし、2点目は(森)俊貴の折り返しが良かったので決められました。このゴールは自分のゴールでありチームのゴールであると思います。
ー前期リーグ戦を振り返って
開幕直後は良かったですけど途中で連敗など挟みここまで一度も連勝することなく今日の試合を迎えてしまいました。その中でも今日の試合を含みチームとして個人として成長できたと思います。特に個人としては自分が点を取れない時の勝率が悪いのでそういう部分を自分に問いかけたことが成長の要因だと思います。
ーアミノバイタル杯に向けて一言
昨年はこの大会で総理大臣杯を決めましたがベスト4で終わってしまったので今年はアミノバイタル杯でまず優勝してそこから総理大臣杯に向けてチームを作っていけるように頑張ります。
フォトギャラリー
上田を祝福する紺野
炎天下での応援が実を結んだ
下澤はバー直撃のフリーキックを放った
ボールを追う平山
上田はチームを勝利に導いた
紺野は相手守備陣を切り裂いた
ディサロは今季初ゴール
ディサロを祝福