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【バドミントン】第69回全日本学生選手権 団体戦 女子 死力を尽くすもベスト8 夢の続きは後輩へ…

 

バドミントン

【バドミントン】第69回全日本学生選手権 団体戦 女子 死力を尽くすもベスト8 夢の続きは後輩へ…

 

第69回全日本学生選手権大会
2018年10月13日(土)
西山公園体育館

ついに第69回全日本学生選手権が開幕し、3年連続のベスト8からの脱却を目指した女子。1、2回戦は圧倒的な強さで勝ち上がり、3回戦で決勝常連校の龍谷大と対峙(たいじ)した。今大会が最後の団体戦となる4年生や、1年生の山口が死闘を繰り広げるも、0-3で力負け。今大会もベスト8で団体戦を終え、ほろ苦い結果となった。

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試合後、挨拶をする選手たち

試合結果

詳細結果

試合 対戦校 試合詳細(後者が対戦相手)
1回戦 北教大 S1○東2-0佐々木(21-19、21-9)、S2○山口2-0片渕(21-8、21-5)、D1○鈴木・今野2-0佐々木・片渕(21-11、21-17)
2回戦 金沢学院大 S1○伊東2-0池田(21-11、21-14)、S2○岡部2-0小林(21-14、21-19)、D1○勝俣・工藤2-0川村・掘(21-10、21-14)
準々決勝 龍谷大 S1●勝俣0-2朝岡(16-21、22-24)、●S2山口1-2野田(21-23、26-24、14-21)、●D1勝俣・工藤0-2朝倉・斉藤(13-21、14-21)

 

戦評

 近年、ベスト8で涙を飲む結果が続いている法大女子バドミントン部。今年こそはとリベンジを誓って挑んだ全日本学生選手権大会(インカレ)。熱き戦いが京都で繰り広げられた。

 1、2回戦は危なげなく北海道教育大学旭川校、金沢学院大に3-0でストレート勝ち。勢いに乗る法大は3回戦で、関西の強豪、龍谷大と対戦した。 第1シングルスに登場したのは絶対的エース勝俣莉里香(営4)。第1ゲームではネットやアウトといったミスを連発すると16-21で完全に相手の流れに飲み込まれる。第2ゲームでは立て直し、積極的にスマッシュを決めるとデュースまで持ち込む展開。しかし22-24で惜しくも第1シングルスを落とす結果で終わる。

 第2シングルスでは1年生ながら山口萌(人1)が登場した。第1ゲームは格上相手に必死に食らいつき、デュースに持ち込む両者譲らない激戦となった。しかし、相手の果敢に攻めたプレーを上手く受けることができず21-23で第1ゲームを落とす。取り戻したい第2ゲームでは第1セット同様、デュースまで持ち込むと26-24で第2ゲームを獲得した。勝敗が決まる第3ゲーム。完全に相手に流れをつかまれると14-21で第3ゲームを奪われ、1-2で第2シングルスを落とす。試合後悔しさをにじませた山口は「次は勝つ」と力強くリベンジを誓った。

 第1ダブルスでは法大のエースダブルスである勝俣・工藤ひな子(国文4)ペアが登場した。第1ゲームでは第1シングルス同様、勝俣のミスが目立ち上手く流れに乗れず。13-21で第1ゲームを落とす。第2ゲームでは勝俣の力強いスマッシュが炸裂。工藤の堅い守備で相手の得点を防ぐと連続得点を獲得。しかし、相手も一歩も譲らない攻防戦が続いた。その結果14-21で第1ダブルスを落とした。

IMG 0382 2 R勝俣莉里香(右)・工藤ひな子ペア

 今回も惜しくもベスト8で終わった法大女子。試合後多くの選手が悔し涙を見せつつも、今年のチームらしく最後は笑顔で今大会を終えた。この悔しさは4年生とともに戦ってきた後輩たちが晴らしてくれるはずだ。彼女たちはまた新たに、前を向いて歩き出す。(近藤のぞみ)

監督・選手インタビュー

宮康二 監督

ー今大会を振り返って
龍谷大学は去年もその前も決勝まで進んだチームで、そんなに簡単に勝てる相手ではないと最初から思っていました。秋リーグは優勝しましたが、うちもずば抜けて強いというわけではなくて、混戦の中でなんとか凌いで勝てたので、今回もなんとか勝って決勝まで残れたらと思っていたのですが、最後ほんの少しの力の差が出てしまいました。団体戦なので、第1、2シングルスが負けてしまうとダブルスも苦しくなってしまいますね。本来力の差はないのかもしれないですが、流れの中で負けてしまったのかなと。残念ですが仕方ないかなというところですね。

ー1年生の山口選手が健闘していましたが
リーグ戦の終わりの方で東が肩を痛めていて、インカレ前も10日くらいゲーム練習をできていませんでした。それと今日の1回戦の試合の内容から東よりも山口を使った方がベストだなと考えて起用しました。彼女も練習ではシングルスをやっていますし、個人戦では出場しています。また来年以降は勝俣の抜けた穴を誰かが埋めないといけないので、その候補者の1人として経験を積ませる意味でも山口でいきました。最後少し残念でしたけど、内容的には頑張ってくれたかなと思います。

ー3年生以下にはどのような話をされましたか
天国と地獄というか、秋のリーグ戦ではうれしい思いをしたのですが今日は逆に流れを持っていかれて、ほんの少しの差ではあるんですけど結果的にはストレートでの敗戦になってしまいましたね。それでも勝俣なら最後の1本1本、山口なら1ゲーム目の1、2本を取るために練習しているので、そこはこの悔しい気持ちを忘れずにこれから練習しっかりするようにと話しました。

ー今年最後の団体戦でしたが
正直関東リーグでズバ抜けているわけではなかったので。春リーグは成績が良くなくて、そこから頑張って秋で優勝という結果を残してくれたので、今大会は少し残念でしたが、年間通して考えると4年ぶりにリーグ戦優勝ということでここ数年の中では良い年になったのではないかなと思います。

ー今大会で引退となる4年生の3人に向けて
おつかれさまですね。特に勝俣は去年、今年はチームの柱として引っ張ってくれました。最後の個人戦では悔いの残らないように思い切りプレーして欲しいです。もちろん優勝してほしいですが、とにかく悔いの残らないようにという感じですね。 

勝俣莉里香 主将

ー今日の試合を振り返って
秋リーグで勝って、チームの雰囲気もすごく良かったのでいけるかなと思っていました。秋に優勝した要因は自分が第1シングルスで勝って流れを作れたことだと思うので、今回自分が最初に負けて流れを作れなかったことが敗因だと思います。

ー第1シングルスのプレッシャーはありましたか
相手が強いことは知っていたので、接戦になるだろうと思っていました。最近は負けてなかったので勝てるイメージはあったのですが、ほんの少しの差で押され負けたなと。

ー最後のインカレ団体戦はベスト8でしたが
ベスト8なんですけど、筑波に勝ち逃げしているので(笑)。ポジティブに考える方なので。でも毎年ベスト8なので来年こそは後輩が頑張ってくれると信じています。

ー今年はチームの雰囲気も良かったですが
そうですね。今年は特に雰囲気良くやれました。最後も重い雰囲気ではなく笑顔で終われました。

ー後輩たちには何を託しましたか
みんな強くて勝てると思うのですが、ただ勝ちにこだわる気持ちが少ない人が多い印象なので、みんな勝負魂を持ってほしいです。今日の山口の試合すごく良かったので、ああいう風にプレーすれば良いチームになるのかなと思います。来年はちゃんと応援しに行きます!

ー主将としての1年を振り返って
勝俣:
(隣にいた岡部に)逆にどうだった?(笑)
岡部:物事に対してポジティブなので、とりあえず楽しいチームでした。
勝俣:私あまり怒れなくて厳しい雰囲気を作れないのですが、練習は頑張るようにしていました。これからは後輩たちに頑張ってほしいですけどちゃんとバドミントンだけでなく学生生活も楽しんでほしいですね。

ー岡部選手は4年生に対してどのような思いがありますか
岡部:遊びにも1番多く連れて行って貰って、楽しくて良い人たちでした。お世話になりました。
勝俣:天は最近勝ってるので、頑張ってほしいです!3シンだけでなく1シンでも勝ってほしいです。

ー同期の2人に対して
なんたかんだきちんとやってこれたと思います。最初は結果を残せないのではないかと周りに思われていて不安もあったのですが、4年間で初めて優勝できたので良かったですね。今まで明るくしすぎると良くないみたいな風潮があったのですが、きちんと練習すれば明るくやってもいいのかなと思います。私がふざけても2人がきちんとしてくれていたこともありがたいですね。みんなが少し緩い雰囲気を受け止めてくれたのも良かったです。

ー岡部選手は勝俣選手の言葉を受けて、来年に向けて
今年はリーグ戦優勝できたのですが、東とインカレは優勝できなかったので、その分優勝したいです!

山口萌

―今日出場した2試合振り返ってみて 
1回戦目はよかったのですが、龍谷大戦はあそこまでいったなら勝ちたかったです。4年生最後だったのに自分だけ出してもらったのに、負けてしまって申し訳ないです。自分の中で頑張ったつもりでしたが、頑張っても負けては意味がないので悔しさを生かして、次は勝てるように練習したいです。   

―かなり龍谷戦では接戦でした
自分のレシーブが不調で、相手がどんどん打ってくるタイプだったのではまってしまいました。また私の攻められた時のプレーの対応が下手だったなと自分自身感じています。   

―試合に臨むにあたってのコンディションは
シングルスは徐々に上がってきているなという感覚がありまひた。自分は最初はビリからのスタートだったですが、出してもらえるようになってそこまで調子は悪くなかったのかなと思います。   

―4年生と戦う最後の団体戦でした
実際相手より弱くて、勝つなら勢いで勝つしかないなと思っていました。緊張していても自分がダメになるだけだから思いっきりやりたいと思っていました。   

―4年生に送りたい言葉は 
1年生はみんなポンコツだらけで、4年生のみなさんはそれでも仲良くしてくださって、引っ張っていってくださいました。負けちゃったのですが、悔しい中でも明るく終わることができたので4年生には感謝しかないです。

フォトギャラリー

  • IMG 0324 2 Rエースとして、常に先陣を切って戦ってきた勝俣
  • IMG 0388 3 Rエースダブルスとして、チームをけん引してきた工藤(左)・勝俣ペア
  • DSC 5863 2 R来年からは勝俣の穴を埋めるようなシングルスの1本となれるか(岡部)
  • IMG 0190 R秋季リーグからレギュラー出場が続く鈴木(左)・今野ペア
  • DSC 5679 2 Rスマッシュを決める東
  • DSC 5728 2 R山口は、1年生ながら龍谷大戦の第2シングルスに出場し、粘り強く戦い抜いた
  • IMG 0222 R2回戦で、シングルスに出場し勝利を挙げた伊東
  • IMG 0462 3 R試合後、最後は笑顔で
 

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