【アメフト】対慶大 接戦を制し、2連勝! リーグ戦後半に弾みをつける

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【アメフト】対慶大 接戦を制し、2連勝! リーグ戦後半に弾みをつける

2018秋季関東リーグ戦
2018年10月14日(日)
富士通スタジアム川崎

1勝1敗で迎えた第3節。対する慶大は昨季2勝5敗に終わるも、今季では第1節で強敵の中大相手に金星を挙げている。エースQB野辺歩夢(キャ3)をけがで欠くなか前半はTD2本と上々のでき。しかし試合を通してみると自滅点やスペシャルチームで窮地を招いた結果、点差を詰められ、あわやという展開でもあり、課題も見えてきた。法大は前節の対日体大に続き2連勝。このまま連勝の勢いに乗り、最終戦の早稲田戦までには万全の状態に調整できるか。

DSC 0036 R
OL陣が走路をこじ開け勝利をたぐり寄せる

試合結果

トータル試合結果

21 7 1Q 0 18
7 2Q 3

0

3Q 5
法政大学 7 4Q 10 慶應大学
 
 Q 時間  ポジション  選手  得点方法  TFP 
1 3:06  QB  小田賀優介(営1) TD  ○ 
 2  10:14  WR  神優成(人環2) TD  ○ 
 4  1:20  RB  阿部快斗(法2) TD  ○ 
 

戦評 

ライスボウルに向け、落とせない一戦。

第1Q、オフェンスラインがブロックで健闘し、ランでテンポよく進める。3分6秒、残り1ydのところをQB小田賀が確実にTDを決めて先制。また、ディフェンスの堅守により、自陣に攻め込まれるも得点を許さず第1Qを終える。

続く第2Q、慶大の攻撃を4つのダウンで終わらせようとしたが、パントリターンを試みたWR山本竜太郎(社4)がファンブル。それをリカバーした慶大は一気にゴール前19ydsに迫る。ディフェンス陣はTDを防ぐ奮闘を見せるも、FGを決められ7-3に。その後、こう着状態が続く中、先に試合を動かしたのは法大だった。敵陣43yds地点から小田賀のロングパスをWR神がキャッチ。そのまま相手を切り抜けTDに成功する。残り1分46秒を守り抜き、11点をリードし試合は後半戦へ。

第3Qで法大は最初のシリーズで慶大の攻撃をシャットアウトしたが、巧妙なパントで法大は自陣5ydsから攻撃開始。しかし法大はWR高津佐隼矢(キャ4)がQBの位置についたがエンドゾーン内でのサックでセイフティ。2点を献上してしまった。その後、攻撃権は慶大。法大は慶大の猛攻を耐える時間となるが、粘りのディフェンスを見せ、キックの3点に抑える。法大はその後、敵陣23ydsまで侵入することに成功したが更新できずにFGを狙う。しかしホールディングの反則により10ydsの罰退。得点を挙げることが出来なかった。

続く第4Qは序盤に法大が大きく試合を動かす。開始早々に攻撃権を奪取。続くシリーズで法大はQB小田賀のフェイクパスが通り、パスを受けたRB阿部が決死のランで慶大ディフェンスをすり抜けTD。慶大を引き離した。しかし、慶大はキックリターンで法大陣地11ydsまで侵入し、1stダウンを開始。法大は決死の守りで慶大の攻撃を防ぐも、4th ダウンで慶大はギャンブルを選択。法大は防ぎきれずにTDを許してしまう。法大はその後、追加点を狙うもインターセプトで攻撃権を再び奪われ、慶大の勢いを止められない。その後も法大は進撃をを食い止めきれずFGでさらに点差を縮められてしまった。最後のシリーズで法大は試合終了間際まで決死の攻撃を続け3点差を守りきりこの接戦を制した。
1年生QB小田賀が今日欠場のQB野辺の穴を埋める鮮やかな活躍を見せ、苦戦を強いられながらもこの試合に勝利をおさめた。ルーキーの活躍はチームに勢いをつけるだろう。いざ甲子園へ。ORANGEはこれから連勝街道を進み続ける。(吉田あゆみ・須藤大樹)

 

監督・選手コメント

有澤玄 監督

ー今日の試合を振り返って
最後はギリギリの展開になりましたけど、集中力を切らさず頑張ってくれたと思います。反省点はたくさんあります。

ー反省点の中で特に挙げるとしたら
不用意なターンオーバーであったり、スペシャルチームでのプレイです。

ージェットスウィープや、そのフェイク、モーションを多用していましたが
うちのオフェンスは一人一人の力は大したことないので、いろんなことをやっていく形になっています。

ー本日はQB野辺選手がけがで不出場でしたが、エースQBのいない中でのチーム状況は
野辺がいなくてもいつでもチームとして動けるようにしています。野辺がいないのは非常に痛いですが、それでもチームとしてみんなで頑張ろうということでやっています。

ーオプションプレーが得意な勝本将馬(社3)選手やパスを得意とする小田賀選手、シチュエーションによる使い分けが見受けられましたが
そうですね。それぞれの特徴を踏まえて、得意なプレーを気持ちよくプレーさせてあげたいということもあります。

ー前半は自陣に攻め込まれるもTDを許しませんでした
ディフェンスは頑張ったと思います。後半にTDされた例など、スペシャルチームからの一抜けが多かったので、ディフェンスチームは頑張った方だと思いますが、ターンオーバーが欲しかったですね。

ーディフェンスの仕上がりは
悪くないと思いますよ。まだまだですけど徐々にもっと強くなってくればいいと思います。

ースペシャルチームのキックカバーについては
リターンでビックゲインされる前も良くなかったと聞いています。あれだけゲインされるということは試合中にアジャストをできていないという証拠だと思います。試合中にしっかりアジャストできるようにコーチも含めて反省したいと思います。

ー本日の試合では、レシーバーをQBの位置につかせるワイルドキャットフォーメーションを使う場面が何度かありましたが
うちのオフェンスは野辺がいないこともあって、いろんなことをやりたいのでそういう意図もあって使いました。

ー秋リーグの前半の3試合を終えてみて
初戦負けて、チームとしては、色々思うことあったと思うんですけど、しっかりとみんなで立て直して行こうと取り組んでいます。ギリギリな試合展開がちょっと多いですが、引き続きいいチーム作って頑張っていきたいと思います。

 寺林翼(文4) 主将

―本日の試合を振り返って
点差は3点差でしたけど、実力的にはそれほど切羽詰まってるという感じもなかったです。ただ、ちょっと決めなくてはならないところで決め切れなかったり、小さいミスがありましたけど、やってきてることは正しいというのが証明された試合でした。

―現在のチームの雰囲気は
バイウィークで試合から離れて少しふわっとした部分はありましたけど、今日で締まったと思うので大丈夫です。

―QBの野辺選手がけがで出場しておらず、QBは1年生の選手が中心となっていますが雰囲気などは
小田賀も1年生とは思えないくらいすごい積極的に投げるところ投げてくれるので、オフェンスもディフェンスもスペシャルチームも全員、小田賀をとても信頼してやっています。普通に(小田賀を)1本目のQBとして扱っています。

―前半をTDさせずに折り返しましたが、ディフェンスとしてキーとなった部分は
練習でやった通りのことがみんなできたから止まったかなという感じです。ですので、特にキーがあったというよりかは、いつも通りできたというのが大きかったです。

―第4Qでサックがありましたが
1試合通してディフェンスの雰囲気は良くて、あのサックもDLがすごいラッシュをかけてくれたので、おこぼれを貰っただけなので(笑)。僕自身、サックができるとは思っていなくて、投げられる!と思いながらつめたら投げないで持っててくれたのでサックできただけですね。

―第4Qで相手のキッキングカバーでだいぶ深くまでリターンされてしまいましたが
正直、慶應はホームカミングというのもあったし、慶應のスペシャルチームがすごかったのもあるので、取られてもしかたないかなというテンションで、そんな止め切らなきゃという風な感じではなかったですね。素直に相手のスペシャルチームを称えてましたね。心の中で(笑)。

―慶大のスペシャルチームがすごいとのことでしたが、試合前に慶大で警戒していたところは
2番の選手がすごいリターナーでいたので、彼はオフェンスユニットでもスペシャルチームでも一発流れを変えられる選手なので、ディフェンスとしてもスペシャルチームとしても注意しようと言っていました。しかし、案の定やられてしまいました。

―次戦(対中大)に向けての意気込みを
(今日で)もう少し点差をつけてビビらせたかったのですが、ここから2週間中央に対してしっかり準備して、普段と変わらないパフォーマンスを出すのが大事だと思います。

阿部快斗

-4Qにタッチダウンを決めましたが
練習していたプレーなので、決まって良かったです。

-ランでヤードを獲得する場面が多く見られました
今週の試合はオフェンスラインの人たちが、結構夜遅くまでビデオ見たり、ランプレー出そうっていうミーティングを何度もしていました。バックスでもしっかり中のランプレーを出そうっていうのを、このバイウィークも含めて1ヶ月間意識してやってきました。イメージしていたことができていたかなって思います。

-オフェンスラインのブロックについて
慶應に対して、夜遅くまでビデオたくさん見ていて、OLの人たちがきれいにブロックしてくれたおかげでランが出たのかなって思います。

-慶大への対策、印象は
思い切りタックルがあるチームだと思っていました。でも、慶應だからといって特別に意識したことはないです。思い切りがいいなという感じですね。

-阿部選手のランニングバック内でのポジションや役割は
自分は今、下級生の中で試合に出させてもらって、先輩方に甘えさせてもらってのびのびやっているので、ミスを恐れずに思い切り下級生らしくやりたいなって思っています。

-中大戦に向けて
まだ何も成し遂げてなくて、今日もまだオフェンス、キッキング含めて細かいミスがいっぱいあったと思います。また2週間、中央に向けて準備します。、自分たちの目標は学生日本一で、ライスボウルで勝つことですが、まだまだ日本一になれるチームじゃないと思うのでこれで満足せずにもっと上手くなって、チーム全体で強くなっていきたいです。

小田賀優介

ー今日の試合を振り返って
序盤から思い切ってできた試合だと思います。富士通スタジアム川崎での試合は中学生以来なので新鮮な気持ちで全力でプレーできたと思います。

ー先制TDを決めましたが
完全にラインありきのプレーです。自分はただにボール持って走っただけなので本当に周りに感謝してます。

ー慶大の印象は
慶大は知り合いもいたり、昔から強いチームなので自分のできる最大限のプレーをやろうと思って挑みました。

ー野辺選手が怪我で欠場でしたが
野辺さんの代わりにはなれないと思うのですが自分らしさを出して野辺さんとはひと味違ったQBを見せていきたいなと思ってプレーしました。

ー今日の自分の役割は
自分はQBとして周りを引っ張って、一年生なんですけど周りに助けられながら自分のできることをたくさんやろうと思っていました。そういう役割がQBなのかなと思います。

ー役割は果たせましたか
まだまだ全然果たせてないと思います。

ーワイルド・キャットなどがみられましたが
自分より走力のある選手がQBに入ってくれたので安心して任せられました。

ー次の中大戦に向けて
いつも通り自分のできる最大限の力を出して全力でプレーしたいなと思います。応援よろしくお願いします。

フォトギャラリー

  • DSC 0036 ROL陣が走路をこじ開け勝利をたぐり寄せる
  • aサイドラインを踏んでしまい、惜しくもTDとならなかったWR高津佐
  • DSC 0021 Rゴール前でロスタックルを決めたDL吉田郁(人4)
  • DSC 0494 R随所でいい活躍を見せたDB小平泰雅(現福3)。この後アウトオブバウンズにする
  • DSC 0518 Rブロッカーを生かしリターンするDB高山亜秀(法1)
  • DSC 0535 R持ち味を生かしリズムを作ったQB勝本
  • DSC 0786 Rハーフタイムでは各校の応援団が盛り上げた
  • bナイスリターンを見せたDB早川大輝(国文3)
 

 

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