【ハンド】平成30年全日本学生ハンドボール選手権大会 4年生引退インタビュー

ハンドボール

【ハンド】平成30年全日本学生ハンドボール選手権大会 4年生引退インタビュー

平成30年度全日本学生ハンドボール選手権大会
2017年11月10、11日(日)
丸善インテックアリーナ大阪、住吉スポーツセンター

今大会をもって引退となる4年生たち。試合後の選手、マネージャーにハンドボール部での4年間を振り返ってもらった。

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引退となった4年生の選手たち

4年生コメント

福本直也 主将

―今日の試合を振り返って
自分は試合に出られなかったのでまだ実感はわかないんですけど、前半はこっちのシュートも結構入って、向こうの昨日からの疲れも見えてやりたいことはできました。失点が多かったのは少し残念ですけど、1点勝ちで折り返せたのはすごい良かったです。でも後半こっちのシュートが入らなくなってから少し苦しい展開が続いて、向こうはちゃんとシュートを決めてくるのに対してなかなか入らないという時間が長かったです。

―大会前にチーム全体で共有したことは
入れ替え戦では劇的な感じで勝てたので、その流れのままいこうっていうと話していました。あとローランドさんにも来てもらい、短い期間の中でかなり成長させてもらいました。それを自信にしてインカレで戦っていこうという話をしました。

―法大での4年間で印象に残っていることは
1年生の春リーグですかね。一番けがもなく一番のびのびと時だったので。それに自分が出た試合は負けなかったので、それはすごく印象に残っています。

―その後はけがに悩まされたんでしょうか
1年生の夏から膝をけがして、腰もけがをしたりがどんどんと続いて、今回の春も秋もけがで思うように出られませんでした。4年でキャプテンなので、プレーで貢献したいという思いはすごくあったんですけど、それがかなわず悔しい思いをしました。でもそこは割りきって、試合に出られない中でもなんとかしようと思ってやったんですけど、結果はついてこなかったので自分のやったことは正しかったのかどうなのかって思います。やっぱり悔しいです。結果が欲しかったです。

―今年はどんなチームでしたか
3年生が主力として出て、実力はすごくあるんですけど、それをうまく最大限の力を発揮させてあげることができなかったので惜しかった代なのかなと思います。

―今年の4年生はどんなカラーの代でしたか
4年生もすごく個性豊かではあるんですけど、ちゃんとやるときはやる代だったのかなとは思います。

―チームをまとめる上で同期の存在は大きかったですか
そうですね。大きかったですね。(松本)歩だとかもすごくベンチ枠としても貢献してくれましたし、(沖山)葉太にもすごい助けられましたね。葉太は高校から一緒にやっていて、それにディフェンスリーダーだったので、葉太の存在はすごい大きかったです。チームにも厳しいことを言ってくれて、自分が結構気にしちゃうところもスパッと言ってくれるのですごくありがたかったです。

―ハンドボールを始めたきっかけは
きっかけは小学校の時に、『中東の笛』というハンドボールの試合で日本に不利な判定があって試合がやり直しになったという問題があって、そのニュースをテレビで見たのがきっかけです。それで宮崎大輔を見てハンドボールってかっけーなって思いました。それで中学校に上がった時に、自分はもともと野球をやっていたんですけど、野球部の顧問が怖くて、じゃあハンドボールやろうと思って。それで始めました。

―ハンドボール人生を振り返って
最初はただ楽しいからやってただけなんですけど、だんだんとチームとしての結果とかも出てきて、力もついてきて、同時に自分にも自信がついてきました。それで高校も強豪校に行き、最初は軽い気持ちで入ったんですけど、やっていくうちにのめり込んでいきました。すごい楽しみながら高いレベルでできたハンドボール人生だったかなと思います。楽しかったです。

―来年の主将である山本晃大選手に期待することは
晃大は結構適当にしちゃう時とか、すごくむらっ気がある部分はまだあって、その辺はちょっと心配しています。これからローランドさんも見てくれるのかちょっとどうか分からないんですけど、ローランドさんの指導も受けて、実力のある子たちはそろっているので、晃大にうまくまとめてもらいたいです。晃大だけじゃなくて副将も3人いるので、副将だったり同期にしっかり頼って、日本一を目指せるチームだと思うので、日本一を目指して頑張ってもらいたいです。

―副将はどなたに決まりましたか
山本祐輝と松岡寛尚と本田悠也です。

―最後にこれまで応援してくれた方へのメッセージを
どんなに苦しい時も両親が一番支えてくれたので、本当にお世話になりましたというのが一番です。試合にもほとんど来てくれて、家でも自分は洗濯だとかを全然やらないので、家事の面でも本当にお世話になりました。親がいなかったらここまでのびのびとハンドボールができていなかったと思っているので、本当に感謝しています。

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福本直也(ふくもと・なおや)
経済学部4年・法政大学第二高等学校出身。

沖山葉太 副将

—前半は西のインカレ王者にリードした展開でした
自分自身はディフェンスに力を入れて試合に挑んでいたんですけど、チームの状況を見るとディフェンスがあまりよくなかったです。失点が多かったんですけどそれを上回るくらいに、3年生以下の選手たちが点をたくさん決めてくれました。

—後半では逆転を許しました
シュートが段々と入らなくなってきましたね。いつものことではあるんですけど、オフェンスで調子が上がらないなら、ディフェンスを修正して完璧に守って粘り強くいけばよかったです。法政らしく泥臭いディフェンスを見せれたら勝てたと思います。でも最後はもう一歩、ディフェンスで当たり切るとか、もっと粘ることができませんでした。

—試合前に福岡大に対してはどんな対策をされましたか
福岡大は一人一人能力の高い選手ばかりでした。ロングシュートを打ってくる選手が多くて、前であたっていくことを意識しました。あとポストの選手も上手いので、厚く当たっていくことは確認してました。でも結構上から打たれてしまったので、もっとディフェンスを厳しくできたのかなと思います。

—最後のインカレが終わりました
正直すっきりした気持ちです。この1年間は本当に周りからのプレッシャーとか責任感を強く感じていたので、今日で全てなくなったんだなと思うと本当にすっきりしてます。

―ハンドボール人生を振り返って
僕はすごくけがをする選手だったので、実質ハンドボールをしていた期間は短かったんですけどとにかく辛かったですね。努力して努力してはけがをしての繰り返しでした。ですけど頑張ってきた結果がインカレ16位ですし、大学までハンドボールで進学できたのはこれまで支えてくれた両親に感謝です。ハンドボール人生振り返って大満足です。

—後輩に期待することは
みんなすごく能力の高い人たちばかりなので、来年は本当に日本一を狙えるチームになると思います。中心になってくるメンバーが法政を強くしていってほしいです。来年以降OBとして応援しに行きます!

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沖山葉太(おきやま・ようた)
スポーツ健康学部4年・法政大学第二高等学校出身。

田島走 副将

―今試合を振り返って
前半勝っていたぶん、そのままの勢いで行けなかったのが痛かったです。

―コンディションはいかがでしたか
1週間前に捻挫したんですけど特にその影響もなく、自分にできる万全のコンディションでできたと思います。

―法大での4年間で印象に残っている試合は
自分たちの代だったらやっぱりこの前の入れ替え戦が、絶対に負けられない気持ちとかが出たいい試合だったと思います。本当に久々に、安堵と喜びで嬉し泣きをしました。それを今日もできれば良かったんですけど、粘りきれなかったです。

―ハンドボールを始めたきっかけは
本当は小学1年生から6年生までずっとラグビーをやっていました。茨城県出身なんですけど、中学にラグビー部があるところが2校しかなくって。それで近くの中学にハンドボール部があるって知り、そのチラシを見て小6の時に体験にいきました。それがきっかけです。

―初めから現在のポジションでしたか
いや、キーパー以外全ポジションをやってきています。

―現在のポジションが一番しっくりきていますか
そうですね。どちらかというと走って点を取るタイプなので。結局サイドに落ち着いたんだと思います。

―これまでのハンドボール人生を振り返って
中学から高校に上がる時に、県内の強豪校だった紫水に行くかどうかってなった時、本当は近くの高校に行くつもりだったんですけど、親の後押しもあって紫水に行きました。そこから法政に推薦してもらって来られて。そうですね、悔いのないハンドボール人生でした。

―今年の4年生の代はどんな代でしたか
本当に全員分け隔てなく仲が良くて、楽しくできる法政らしい代でした。ふざけるところはふざけて、やるところはやるといういい同期でした。

―副主将としての苦労はありましたか
一応、副キャプテンとして1年間やらせてもらんですけど、(沖山)葉太と(福本)直也に基本的にキャプテン、副キャプテンの仕事は任せてしまっていて、自分のことに集中させてもらっていました。本当に2人には感謝しています。

―松岡選手は田島選手とプレーがしたくて法政に来たとおっしゃっていました
言っていたみたいですね(笑)。まあお世辞なんでしょうけど、そう言ってもらえるのは嬉しいです。紫水で2年間一緒にやって、大学でも3年間やったので、5年間ずっとやってきたことになります。結構気が強いので言い合う場面もあったんですけど、熱い男なので来年やってくれると思います。

―次期主将の山本晃大選手に期待することは
晃大は結構ふざけがちなんですけどやるときはちゃんとやります。集中しなきゃいけないシーンはグッと集中したりだとか、結構周りに声をかけるタイプなので、そのキャラを活かしてチームをまとめていってほしいです。

―後輩たちへのメッセージを
今は松岡が結構点が取れるってなっているんですけど、来年は本当にどのポジションでも全員がガンガン点を取れる選手ばっかりだと思います。なので試合に出る人はゴールをどんどん狙ってほしいです。あとは、試合出ている人たちがベンチ外のメンバーや、ベンチメンバーともっとコミュニケーションを取って盛り上げるというのを忘れないでほしいです。自分たちだけでやらないように。それさえやってくれれば最低でもベスト4、優勝とやってくれると思います。

―応援してきてくれた方々へのメッセージを
4年生の親御さんたちはほぼ全員来てくれていたと思うので、本当に感謝でしかないです。去年の先輩とかも来てくれていて、本当にみんな見に来てくれてありがとうという気持ちです。

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田島走(たじま・そう)
社会学部4年・茨城県立藤代紫水高等学校出身。

仲村充

—4年間で1番印象に残った試合は
今年の入れ替え戦ですね。自分たちの代ではなく1個下の代が2部リーグスタートになってしまう可能性があり、それだけは避けたかったので全力を注ぎました

—4年間で1番印象に残ってるエピソードは
2年生の時に学年みんなでバーベキューをしに川に行ったんですよ。その時に佐々木(崇明)がゴープロを持っててゴープロを持ちながら川に飛び込んだですよ。そして持ったまま飛び込んで息継ぎしようと思ったらその川が思ったよりも深くて彼が溺れている映像が撮れたことですね(笑)

—同期の存在はどのようなものでしたか
とりあえず楽しかったです。大変なこともいっぱいあったんですけど、色々みんなで話し合って最後はまとまれたのかなって思います。

—今後ハンドボールは続けますか
いや、多分やらないと思います

—競技人生を振り返って
すごい充実してました。ハンドボールをやってたおかげで人としても成長できたかなと思ってます。

—来年のチームに期待することは
個人個人の力はとても大きいと思うんですけど、それを1つのチームとして活かすのは本当に難しいと思います。自分たちができなかったことを成し遂げて欲しいです。

—来季の主将に期待することは
まとめ役なので厳しいことは厳しく、楽しい時は楽しくみんなで騒いでっていう風にメリハリをちゃんとつけることを期待したいです。

—応援してくださった方々へメッセージ
今まで応援ありがとうございました!僕が活躍できたのはみなさんの応援のおかげだと思っています。大好きな同期と大好きな仲間と4年間一緒にプレーできたこと誇りに思います。ありがとうございました!

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仲村充(なかむら・みつる)
社会学部4年・茨城県立藤代紫水高等学校出身

深井亮太

―今日の試合の振り返って
昨日はなかなかひどい雰囲気でしたが、今日はそれよりは良かったです。

―今日も要所要所で素晴らしいキーピングを見せてました。自身のプレーはいかがでしたか
(仲村)充が足を痛めていて、調子が悪くなった時に代わって入りました。今日は割と当たったので良かったです。

―4年間で一番思い出に残ってる試合は
春秋のリーグ戦は毎日試合がありましたが、やはりインカレが思い出深いです。1、2年の時は1回戦負けでしたが、自分たちが3年生のときに初めて勝てました。明日も試合があると話をした時にすごいなと感じてましたが、ベスト8まで勝ち進めました。去年のインカレの全試合が印象深いです。

―4年間で一番印象に残っていることは
キーパーが減ったことです。横山(綜大)がキーパーに転向したこともです。しかしキーパーが減ったおかげで、自分の充の2人で強くなって行けたと思います。

―ハンドボールを始めたきっかけ
小学五年生の時に友達がやってて、勧められて始めたのがきっかけです。

―自身の競技人生を振り返って
終わったという実感は全くわきません。いろんな仲間や先輩後輩ができて何より楽しかったです。高校も大学も充実した競技人生でした。

―今年の四年はどのような代でしたか
人数が多いのですが、みんなが仲良かったです。ちゃんと行動するなど頭のいい人が多くやりやすかったですし、楽しくてすごくいい代でした。

―苦労したことやうれしかったことなどをお聞かせください
嬉しかったことはキーパー仲間の充に会えたことです。苦労したことは自分が小金井キャンパスで普段授業をやっているので、部活と学業の両立が大変でした。

―これまでの経験を経て後輩たちに伝えたいことはなんですか
キーパーの横山くん頑張ってください!

―来年のチームに期待すること
メンバー的にはほとんど変わりませんが、やはり変わるのはキーパーです。個人的には横山くんに期待してます。彼が頑張れば日本一は全然狙えると思うのでほんとに期待してます。

―来年の主将に期待すること
いろんな選手を見て、理解できることが彼のいいところなので、しっかりチームをまとめ日本一を目指して欲しいです。

―最後に応援してくださった方々へのメッセージをお願いします。
ありがとうございました。両親には長い間支えてくれたことを感謝してます。

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深井亮太(ふかい・りょうた)
4年・理工学部 浦和学院高等学校出身。

黛祐貴

―今日は出場されていませんでしたが、ベンチからご覧になっていかがでしたか
4年生は集大成となる試合で、みんな気合が入ってました。中からも外からも声が出ていて良かったと思います。

―4年間で一番思い出に残ってる試合は
今日の試合です!

―4年間で一番印象に残っている出来事は
直也が最後のミーティングで泣いていた時に、自分も感動して泣きそうになったことです。

―ハンドボールを始めたきっかけ
富岡がハンドボールが盛んで、兄がやっている影響で始めたのがきっかけです。

―自身の競技人生を振り返って
小学校から日本一を目指してやってきましたが、一度も取れずに終わってしまったのは悔しいです。

―今年の4年はどのような代だったと思いますか
一人一人個性が強かったです。みんな根は真面目でよく考えていました。楽しかった代でした。

―今年一年のチームを振り返って
なかなか結果が出ずに、ズルズルときてしましました。最後はローランドさんがきて、チームが上向きになって、最後はみんなでチームとして終わることができたかなと思います。

―4年生の同期たちはどのような存在でしたか
4年生の同期は宝物です!

―苦労したことやうれしかったとこなどをお聞かせください
やはり嬉しかったことは去年のインカレのベスト8です。つらかったのはランニングトレーニングです(笑)

―今後ハンドボールを続ける予定はありますか
群馬のクラブチームに入って続けます。しかし勤務地がどこになるかわからないので、まだ未定です。

―これまでの経験を経て後輩たちに伝えたいことはなんですか
日本一目指して頑張ってください!

―来年のチームに期待すること
個々の能力はすごく高いので、チーム一つになって日本一を目指してやっていくことです。

―来年の主将に期待すること
3年生は個性の強い選手が多いので、キャプテンとして自分は一歩引いて客観的な視点でチームを見ることができたらいいのではないかと思います。

―最後に応援してくださった方々へのメッセージをお願いします
22年間ハンドボールを含めて、支えてくれて両親には本当に感謝してます。

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黛祐貴 (まゆずみ・ゆうき)
経済学部4年・群馬県立富岡高等学校出身。

雨宮由菜マネージャー

―今日の試合はどういった心境でご覧になっていましたか
相手はうちの部員たちよりも一回りも二回りも体が大きくて。でも今日は朝から負ける気がしなかったんですね。「あ、今日引退じゃないし」って思っていて、だから前半とか後半20分くらいは「大丈夫、大丈夫」って思っていて、割と沈まないですごい楽しく見ていました。1試合を通してすごい楽しかったです。

―マネージャーになったきっかけは
私は高校の時、初心者チームだったんですけどハンドボールをやっていて、同じハンドボール部の同期とそのまま一緒に法政大学に進学してきました。彼は一般受験だけどハンドボール部に入部してやると決めていたみたいで。私は全く部の存在は知っていたんですけど、体育会のマネージャーなんて、なんか選ばれしものだけが入れるような、お堅いイメージを持っていたので、全然自分からやろうだなんて全く思っていなかったんですね。まあサークルでいいやって思っていました。でも、入学式の帰りにその同期の子からマネージャーやらない?って連絡がきたのがきっかけです。それで、じゃあ見に行ってみようかなって思って見て、もう一目ぼれしました。なぜかわからないですけど、ここに4年間を捧げても充実した4年間が送れるという自信があったので、もう即決しましたね。マネージャーというよりも入部を決めたという感じでした。

―学業との両立で苦労した面は
今は後輩に同じ学部の現福(現代福祉学部)の子がいるんですけど、現福の人はほぼいません。そんなに楽担っていうのもないですし、自分は自分って思ってテスト勉強をするしかなかったです。でもそんなに全然苦しくはなかったです。マネージャーなので力尽きて寝ちゃうとかも、ありましたけどそこまでではなかったです。

―マネージャーをやっていく中での苦労はありましたか
マネージャーって下から支えるというイメージがあって、選手についていけばいいのかなって思っていました。部員が上にいて、それを下からよいしょよいしょっていってやるのがマネージャーだと思っていたんです。でもうちの部はそれが通用しなくて、選手たちに決まりを守らせたりだとか、駄目なことは駄目って言わないといけなかったりしました。私もすごくおおざっぱなので、まあいいんじゃないって思いたいときもすごいあったんですよ。でもやっぱり私がもういいんじゃないってなっちゃうと全員がもういいんじゃない以上のことをやってきちゃったりするので、そうなるとじゃあ2部、3部降格だとか、没収試合になっちゃったりだとかも起きちゃうので、やっぱりそういうことをいちいち注意していくのが大変でした。ちっちゃい子を見るような目で、選手たちのことを見なきゃいけないのが大変だと思いましたね。チームをまとめるのはキャプテンだけど、そうじゃない部分で気にかけてあげなきゃいけませんでした。

―チームをまとめる上で大切にしていたことは
とにかく意識させることを大切にしていました。本当に口うるさく「こうだからやって」という風に言いましたね。おかげで厄介ばばあとか言われましたけど(笑)。でもこうだからって伝えるとそれに反抗したい人がいて、ここまでだったらいいだろう、ってすごいグレーゾーンを測ってくるんです。でも「こうしたらこうなる、こうなるっていう最悪のことを考えたら怖くてできないよね?」っていう理由もちゃんと言って、駄目なものは駄目って言うようにはしていました。ちゃんと分かりやすく伝えることは心がけていたつもりです。

―ハンド部の存在は
宝物です。みんな大好です。ただの法政大学ハンドボール部のファンだったら、負けた勝ったとかで「なんだよ」って言うだけ言えるじゃないですか。でもそれが自分は言っていい立場じゃないし、負けても負けたなりに頑張った選手が一番近くにいるので、何とかしてあげたいって思うような存在でした。今のチームも「お前も一緒に頑張るんだよ」って言ってくれる同期だったので、それがすごいうれしくて、この1年はそれで頑張ってこられました。

―同期の選手の存在は大きかったんでしょうか
大きかったですね。部活が嫌になってもやっぱりみんなだって頑張っているので。それにみんなが些細なこととかでも声をかけてくれるので、すごい救われた言葉がたくさんあります。その言葉があったからこそ頑張ってこられたので、もう本当に大切な存在です。

―後輩マネージャーには来年どう頑張ってもらいたいですか
1個下のマネージャーがいなくて、学年が空いてしまいます。それってやっぱりすごく難しいと思うんです。同期でもちょっと難しいなって思う時もあったくらいなので。でもそれでも頑張っているって、選手たちがマネージャーがいないと駄目なんだって思える行動をしていれば、みんなも分かってくれると思います。自分たちなりに部活を大切に、みんなを大切にしてほしいです。この1年2年で私は彼女たちをすごい振り回してしまったので、メンタルは強いと思うんですね。ちょっとやそっとじゃめげない子たちだと信じているので、自分たちなりにみんなへの愛というのを出していって、自分たちも楽しんでほしいなって思います。

―後輩の選手たちへのメッセージもお願いします
やんちゃな子たちが多くて、本当にかわいいんですよ(笑)。いたずらっ子みたいな顔でチラッと見てきて、「今雨宮さん見たかな?」みたいな(笑)。可愛かったんですけど、やっぱりそれは上に先輩がいたからこそできたことだと思うんです。だから可愛いで済まされていたこともあると思うので、来年からは全部の責任を最上級生がみんなで担っていかなくちゃならないです。今の3年生にはそういう自覚を持つのと、でも自分たちのチームとして楽しんでほしいなと思います。1、2年生は本当に可愛いんですけど、お仕事とかもてんやわんやで、プチパニックみたいになっていて(笑)。可愛いんですけど、でもやっぱり試合に出ている子たちも少なかったので、来年はもっといろんな子が出るチャンスもあると思います。ハンドボールが好きで入ってきているわけだから、自分にとってのハンドボールへの愛を持って、腐らずに頑張ってもらいたいです。来年見に行くのが楽しみです。みんながニコニコしてくれていればいいなと思います。

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ハンドボール部での4年間を終え、今後はそれぞれの道へ進んでいく

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