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【準硬式野球】第61回関東地区大学選手権大会2回戦 対明大 延長戦までもつれ込む接戦となるも勝ち切れず…公式戦で浮き彫りになった課題を携え、新チームは再出発を図る。

準硬式野球

【準硬式野球】第61回関東地区大学選手権大会2回戦 対明大 延長戦までもつれ込む接戦となるも勝ち切れず…公式戦で浮き彫りになった課題を携え、新チームは再出発を図る。

第61回関東地区大学選手権大会2回戦
2019年3月21日(木)
法大多摩グラウンド

新チームとなって初めての大会となる関東地区大学選手権が幕を開けた。2回戦から登場した法大は、同六大学リーグに属する明大にシーソーゲームを繰り広げる。4回に勝ち越しを許すも、6回に追い付き、同点で9回までを終え大会規定によるタイブレークへ突入。1点を獲得するも守り切れず、敗戦。2回戦で姿を消した。

 

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タイブレークの末敗れた法大ナイン

試合結果

トータル試合結果

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 H E
法大 0 0 0 1 0 1 0 0 0 1 3 6 1
明大 0 1 0 1 0 0 0 0 0 4 12 1

(法大)●西村−乘松

三塁打:大石智(4回)
二塁打:堀江(2回)
盗塁:堀江(9回)、鎌田(10回)

併殺:堀江(5)-鎌田(4)-佐々木(3)(6回)

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球 打率
1 (4) 鎌田航平(社3) 鳴門 4 1 1 0 .250
2 (7) 堀皓貴(社4) 鳴門 5 0 0 0 .000
3 (6) 大石智貴(経4)  静岡 4 1 0 1 .250
4 (3) 佐々木勇哉(社4) 花巻東 1 0 0 2 .000
5 (DH) 土倉徳(社4)  遊学館 4 1 1 0 .250
6 (5) 堀江悠介(経2) 健大高崎 4 2 1 0 .500
7 (8) 大石悠月(経3) 静岡 2 0 0 0 .000
  PH  中川大輔(社3) 日大三 1 0 0 0 .000
  8 八木達也(社2) 日大三 1 0 0 0 .000
8 (2) 乗松幹太(現4) 新田 2 0 0 2 .000
9 (9) 南太貴(営3) 法政二 4 1 0 0 .250
P (1) 西村勇輝(経2)  日本文理

投手成績

  被安打 奪三振 四死球 自責点 防御率
西村 10 12 6 2  2 2.00

 

戦評

  負けたら終わり、一発勝負の関東地区学生選手権の火蓋が切って落とされた。2回戦の相手に強豪明大を迎えたこの一戦は、球春到来を告げる汗ばむほどの陽気に引けを取らない熱い試合が展開された。

 先発のマウンドには西村勇輝(経2)。この日も得意の直球と変化球を織り交ぜた投球で初回を三者凡退で切り抜ける。

 先に動きを見せたのは明大。2回裏、先頭打者が安打で出塁すると、内野ゴロで走者を進め、7番打者が適時二塁打を放ち先制に成功する。なんとか追いつきたい法大は4回表、この日3番に入った先頭の大石智貴(経4)が右翼へ三塁打を放つと、5番土倉徳(社4)の内野ゴロの間に生還。試合を振り出しに戻す。しかしその裏、すかさず明大が安打で出塁した先頭打者をまたも内野ゴロで進め、同じように適時打で勝ち越し。法大は1点のビハインドで試合を折り返す。

 1点を追う法大は6回表、佐々木勇哉(社4)が敵失で出塁すると、土倉が安打で続き1死一、三塁。ここで左打席に入ったのは新2年生堀江悠介(経2)。小柄な内野手の強烈なゴロは投手のグラブをはじき、併殺崩れとなり三塁走者が生還。同点に追いつく。法大が得意の粘りの野球で試合の流れをつかみかけたかのように思われたが、その後は走者を出すも拙攻が続く。しかし先発西村も譲らず、気迫の投球で勝ち越しを許さず9回が終了。試合は大会規定によりタイブレークに突入する。

 10回表、二塁走者乘末幹太(現4)、一塁走者伊藤滉章(社4)、打者鎌田航平(社3)で始まる法大の攻撃は鎌田が右前適時打を放つも、それによる1点止まり。十分とは言えないリードで裏の守備へ。迎えた10回裏。先頭打者の投前犠打の処理にもたつき満塁とすると、1番打者のゴロは高く弾み二遊間への内野安打となり同点。その後の打者には3球目を左翼前に運ばれサヨナラ負け。新チームにとって初めてのタイトルへの船出を勝利で飾ることはできず敗退となった。

 拙守でピンチを招き、拙攻によりホームは遠く。この試合は「勝てた試合だった」の言葉に尽きるだろう。しかし本間隆洋監督が「今日の敗戦は大事な敗戦」と語る通り、この敗戦はこれから成長していくチームの血となり肉となるはずである。リーグ戦の初戦はくしくも同じ明大。少しずつ聞こえてくる戦いの足音を背にして、下を向いている場合ではない。これからの成長した法大の未来に期待したい。

(記事:磯田健太郎)

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西村は今季を戦う上で投手陣のキーマンとなるだろう

監督・選手インタビュー

本間隆洋監督

-今日の試合を振り返って
学生にはミーティングで伝えましたが、今日の負けたといことは大事な負けだよね、ということを最初に話しました。やはり、様々なミスがあり、投手西村の好投がありと全部今日の試合の中に成果や課題などが凝縮されていました。早めに色々なことに気づかせてくれた試合だったのでリーグ戦までゆっくり立て直しができるだろうということを学生たちに伝えました。

-新4年生が主軸となっているものの就職活動との両立が難しい中で下級生はどのような言葉をかけているのか教えて下さい
学年が上がるにつれて、就職活動は誰しもが取り組まなくてはなりません。ですから、遅かれ早かれやはり、上級生の事を考えながら、きちっとした行動ができるようにと下級生には伝え、練習に励むように指示を行っています。

-オープン戦などの結果を踏まえ、投手陣の状態について
おっしゃる通り、投手陣がやはり手薄の状態ですね。まだまだ先行き不安定で何も決まっていない状態です。これからもしこの大会を勝ち上がっていけたとしても西村が先発になってしまうので、打開策が必要だと思っています。リーグ戦へ向けてもう一度どういったローテーションを組んでいくのか、入部する新1年生も含めたうえで考えていきたいと思っています。

-今後の課題は
先ほども述べたようにすべてが課題だと思っています。投手の柱が誰になるのか、攻撃面での細かなミスを減らすことなど、どこが良くて、どこが悪いということでは今はないのでリーグ戦へ入る前にしっかり克服したいと思います。

-リーグ戦へ向けての意気込みをお願いします
やはり今年は「優勝」という言葉を軽々しく言えないような状況にあるので、まずとにかく一戦必勝で試合に臨んでいきたいです。優勝を目指すことはもちろん大切ですが、目先の一勝に向かって頑張っていきます。

堀皓貴(チームを率いる新主将)

-今日の試合を振り返って

正直西村の投球が良かったことが収穫でした。あとは犠打や送球などの課題が明確になったことが良かったです。今日は今の僕らのチームなりにかなり粘ることができた試合だったと思います。

-試合後のミーティングの内容について
犠打や走塁などの今まで練習で不十分だった部分の見直しを行うことでこれからさらにチームが伸びていけるということは本間監督からお話がありました。あとはやはり、この負けを生かしてリーグ戦頑張ろうというお話の内容でした。

-新チームとして何か変えたことは
練習メニューを少し変えました。基本的に僕と大石智貴と乘松とで練習メニューを決めているのですが、各ポジションで役割分担ができているので円滑に進めていると思います。

-リーグ戦へ向けてメンバーの変更は
大いにあり得ると思います。僕ら新4年生が就職活動でどうしても試合に出られないことがあるので、調子のいい選手を中心にメンバーの入れ替えは行うと思います。積極的に下級生の選手も起用していくと思います。

-今後の課題は
山積みなのですが、打撃面だと思っています。オープン戦が雨で中止になって試合数が減ってしまったので、得点の取り方を僕らがあまりイメージできていない状態で今日も試合に臨んでしまいました。ですから打撃面を中心にミスを減らしていきたいです。

-リーグ戦へ向けて意気込みをお願いします
去年は全日本もベスト8に終わってしまって悔いが残りました。近年ベスト8の壁を崩せるようにまずはリーグ戦で結果を残したいです。頑張ります。

西村勇輝(今季は先発起用に期待がかかる)

-今日を振り返って
試合には負けましたが、投球内容にはそこまで不満はありません。

-明大の印象
簡単には三振しない打者が多いかったり、走者が出たらすかさずバントで進塁させたりして、投げづらさを感じるチームです。

-試合前に選手や監督と話したことは
主将の堀さんからは「1試合投げ切るくらいの気持ちで投げてくれ」と言われていました。

-勝負を分けたポイントは
バント処理や走塁ミスなどの細かい部分ですね。そこが終盤に響いてきたので今後はそこに特に気をつけようと思います。

-冬に個人で重点的に取り組んだことは
昨季は先発しても5回や6回で降板することが多かったので、走り込みや投げ込みでのスタミナ強化に特に重きを置きましたね。

-投手陣の状態は
昨季リーグ戦を経験した選手で万全に投げられるのは僕だけなので、僕が少しでも引っ張っていきたいですね。

-リーグ戦に向けて
チームが勝てるように頑張りたいです。

堀江悠介(今試合4打数2安打の活躍を見せた)

-今日を振り返って

勝てた試合だった、の一言に尽きます。

-明大の印象
投手陣が優秀な印象です。

-選手や監督と話したことは
同学年で先発の西村にはよく声をかけていました。声で盛り上げようという意識がありましたね。

-勝負を分けたポイントは
特別ルールのタイブレークの10回の守備だと思いますね。打球の処理のコミュニケーションが取れていませんでした。

-チームで冬に取り組んだことは
バットを振ることで強いスイングを身につけることに重点を置きました。

-チームの現在の状態は
今日は負けはしましたけど、雰囲気は悪くないです。投手陣が頑張ってくれてるので、野手が打撃で少しでも助けたいですね。

-昨季とは違い三塁での出場だが
紅白戦でのアピールに成功した結果です。高校でも守ったことがあるので、そこまで不慣れなわけではないです。

-新背番号15番へのこだわりは
実はチームの中で出世番号っていう扱いなんです。そこまでこだわりはありませんが。

-リーグ戦に向けて
投手陣の奮起に応えられるように、長打を増やして勝利に貢献したいです。

フォトギャラリー

  • DSC 0580 Rタイブレークの末敗れた法大ナイン
  • nishimura R先発を任された2年生右腕西村
  • oishi R4回に三塁打を放った大石智
  • kamada Rタイブレークで適時打を放った鎌田
  • horie R堀江は2回に二塁打を放つなど活躍を見せる
  • minami R3回に安打を放った南
  • taibureiku R10回に鎌田の適時打で生還した乘松にハイタッチするベンチの選手たち
 

 

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