【サッカー】第93回関東大学サッカーリーグ戦 第2節 法政大1-0早稲田大 エース上田の無回転FK弾炸裂! 堅守冴え渡り 「ウノゼロ」で昨季王者を下す
第93回関東大学サッカーリーグ戦 第2節 法政大ー早稲田大
2019年4月14日(日)
中台運動公園陸上競技場
今季初勝利を目指す法大の相手は昨季のリーグ戦を制した早大。開幕戦でつまずいた立ち上がりの試合運びを改善し、前半22分に上田の無回転FKで先制に成功する。後半は守勢に回る時間も訪れたがディフェンス陣が奮起して無失点に抑え、念願の勝ち点3をゲットした。
試合結果
トータル試合結果
1 法政大学 |
1 | 前半 | 0 | 0 早稲田大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 0 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 成績(出場・得点) |
1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | 2・0 |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y | 2・0 |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | 2・0 |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済4・サンフレッチェ広島Y | 2・0 |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 | 1・0 |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | 2・0 |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | 2・0 |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | 2・0 |
17 | MF | 竹本大輝 | 経済3・成立学園高 | 1・0 |
20 | MF | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y | 2・1 |
18 | FW | 上田綺世 | スポ3・鹿島学園高 | 2・1 |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
21 | GK | 長島卓哉 | スポ4・東京ヴェルディY | 0・0 |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | 1・0 |
31 | DF | 松井蓮之 | スポ2・矢板中央高 | 0・0 |
10 | MF | 下澤悠太 | 社会4・柏レイソルY | 1・0 |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 | 2・0 |
28 | FW | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 | 1・0 |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY | 2・0 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 中央大 | 6 | 2 | 2-0-0 | 4/1 | 3 |
2位 | 順天堂大 | 6 | 2 | 2-0-0 | 3/1 | 2 |
3位 | 明治大 | 6 | 2 | 2-0-0 | 2/0 | 0 |
4位 | 筑波大 | 4 | 2 | 1-1-0 | 7/3 | 4 |
5位 | 立正大 | 3 | 2 | 1-1-0 | 4/3 | 1 |
6位 | 法政大 | 3 | 2 | 1-0-1 | 2/2 | 0 |
7位 | 駒澤大 | 3 | 2 | 1-0-1 | 3/6 | -3 |
8位 | 流通経済大 | 1 | 2 | 0-1-1 | 4/5 | -1 |
9位 | 桐蔭横浜大 | 1 | 2 | 0-1-1 | 2/3 | -1 |
10位 | 専修大 | 1 | 2 | 0-1-1 | 3/5 | -2 |
11位 | 東洋大 | 0 | 2 | 0-0-2 | 0/2 | -2 |
12位 | 早稲田大 | 0 | 2 | 0-0-2 | 1/4 | -3 |
前期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月7日 | 中大 | ●1-2 | 山梨中銀スタジアム |
2 | 4月14日 | 早大 | ○1-0 | 中台運動公園陸上競技場 |
3 | 4月28日 | 順大 | 味の素フィールド西が丘 | |
4 | 5月2日 | 桐蔭大 | 相模原ギオンスタジアム | |
5 | 5月6日 | 流経大 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド | |
6 | 5月19日 | 明大 | 味の素フィールド西が丘 | |
7 | 5月29日 | 立正大 | 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 | |
8 | 6月1日 | 筑波大 | 武蔵野市立武蔵野陸上競技場 | |
9 | 8月4日 | 東洋大 | 法大城山グラウンド | |
10 | 8月7日 | 専大 | 法大城山グラウンド | |
11 | 8月10日 | 駒大 | NACK5スタジアム大宮 |
マッチレポート
開幕戦で昇格組の中大を相手に敗北を喫した法大。昨季のリーグ戦を制した早大を迎え撃つ今節はエースの上田綺世や主将の加藤威吹樹らが今季初先発。前節からスタメンを6人入れ替えて勝利を目指す。
「選手達がしっかり判断して先手を取ってくれた」と長山一也監督が語った通り、前節とは打って変わって良い立ち上がりを見せた法大は13分に上田の仕掛けから右コーナーキックを獲得。紺野和也が上げたボールを加藤がニアでフリック、触れば1点という場面だったが惜しくも中には合わなかった。直後の15分には蓮川雄大に裏へ抜け出されてフリーでシュートを打たれるも「ニアを切って足を出した所にうまく当たってくれた」と振り返った守護神・山岸健太が駆け引きに勝利して好セーブ。直後にもサイドを破られてグラウンダーのクロスを上げられたが相手FWがミートできず難を逃れる。早大に傾きかけた流れを断ち切ったのはエースの右足だった。22分、ゴール正面30mほどの位置でファウルを獲得すると上田が無回転FKを突き刺して先制に成功。その後はペースをつかみ直し、安定した守備と細かいパスワークからチャンスメイクを図ったものの追加点は奪えず試合を折り返した。
迎えた後半、互いにスペースが空いてオープン気味に試合が進む中でも法大守備陣は要所でチャンスの芽を摘む対応を見せた。50分には長谷川元希がエリア内に侵入してシュートを放ったが惜しくもポストを叩いた。59分、クロスのこぼれ球に対して紺野がダイレクトボレーを試みたが僅かにゴール右側へ逸れた。その後は攻勢を強める早大に対し、強固な守備網を築きながら隙あらば高い位置からボールを奪いゴールを脅かすサッカーを展開して時計の針を進める。主将の加藤を中心としたブロックを最後まで保ち、ディフェンディングチャンピオンを相手に試合巧者ぶりを発揮。1-0で試合を締めくくり、今季リーグ戦初勝利を飾った。
40年ぶりのリーグ戦優勝を狙う法大が遂に前へ歩み始めた。次節の相手は昨季に3度もの接戦を繰り広げた順大。約2週間の準備期間を置いてのゲームになるが、この勝ち点3をきっかけに充実したインターバルを過ごし、勢いに乗りたいところだ。 (岩瀬斗真)
監督・選手コメント
長山一也監督
―今日の試合を振り返って
開幕戦で勝利できなかったので今季初勝利を目指して試合に臨みました。1-0と厳しい試合でしたがしっかり勝ち点3を取る事ができてよかったです。
―立ち上がりで失点してしまった前節に対して今節は良い立ち上がりでした
先手を取ろうとしてゲームに入りましたし、そこはチーム全体で選手が判断してくれた部分だと思います。
―先制点は上田選手の直接FKからでした
今節は下澤(悠太)がサブという状況だったのでセットプレーの練習で綺世にしっかり準備をさせていました。トレーニングでは入っていなかったんですけど(笑)本番で決める事が一番大事なので良かったと思います。
―前節からスタメンを6人変更しました
多くの選手がすごく良い準備をしているので対戦相手の状況や個人のコンディションを考えながらメンバーを選んで今年は戦いたいと思っています。そういった状況から前節結果が出なかった中でしっかり準備していたメンバーが今節出場した形です。
―リーグ戦初勝利を飾りました。現段階でのチームの成熟度は
今日の試合はもう少し内容の質を上げられたと思います。下の学年の時から試合に出ていた子が多いチームですし、もっとやれると考えて5割くらいの出来でしょうか。上田や紺野がJリーグに合流する事もある中で彼らの個を活かす所とチームとして崩していく所の使い分けができるようになるとよりチャンスが増えて勝ちやすくなるのかなと思っています。
―次節に向けて
40年ぶりのリーグ戦優勝を目指していますし、優勝するには連勝する事が大事なので。ここで連勝して上位につけるように2週間良い準備をしたいと思います。
大西遼太郎
―今日の試合を振り返って
試合内容的には物足りないところはありますが、前節負けて連敗だけは避けたい中で勝つことができたのは結果という面では良かったと思います。
―今日の試合に向けてのこれまでの調整は
早大のシステムとそれに対しての対策をチームとして考え、取り組みました。いざ試合に入ると相手のフォーメーションが変わって対策にはならなかったのですがその中でも今日の試合の重要性をチーム全員が理解していたのでその意識が気持ちの入ったプレーにつながったと思います。
―個人としてはボールの出どころをよんだインターセプトが目立ちました
自分の特徴であるプレーなので1試合続けてできたのは良かったと思います。
―次節に向けて
今年はリーグ制覇を特に目指しているので常に勝ちにこだわって戦っていきたいと思います。
山岸健太
―今日の試合を振り返って
連敗しないという気持ちで試合に臨みました。開幕戦にやられた立ち上がりの部分で良い入り方をして前半のうちに先制できた事が大きかったと思います。苦しい時間帯もあったんですけど、全員で身体を張って踏ん張れた事が勝利に繋がりました。
―後半は押し込まれる展開が続きましたがディフェンス陣が一丸となって無失点に抑えました
DFラインは一人一人がリーダーという意識を持って無失点にこだわってますし、それぞれのやるべき役割をこなした結果がゼロに抑えられた事に繋がったと思います。
―前半15分、蓮川選手に1対1の状況でシュートを打たれる場面がありました。どのような駆け引きをしましたか
角度がなかったと思うので僕としてはニアを切ってファーに張っていて、足を出した所にうまく当たってくれました。チームを救う事ができたという点で自分にとってプラスになったと思います。
―ゼロで抑えた事は大きな自信になると思います
開幕戦いい結果が残せずに僕も2失点やられているので、今回立ち直って無失点に抑えた事は良い切り替えにもなりますしチームにとって自信になると思います。
―今年は最高学年になりました。意識の変化やチーム全体を見て感じる所はありますか
今年の4年生は個性が強くて流れに乗れば雰囲気も良くなりますし、負けてもそんなに落ち込む事はない前向きなチームだと思っています。その長所を活かして切り替えを大事にしながらリーグ戦を戦っていきたいと思います。
―次節に向けて
1週空くのでチームとして1から準備できる部分をプラスに捉え、雰囲気を大事にしたいです。3連戦の初戦なので
勝って勢いに乗れるようにチームとして良い準備をしていきたいです。
竹本大輝
―今日を振り返って
“法政のサッカー”はあまりできなくて、難しい時間があった中で1点奪ってから守れたのはすごく収穫になった一戦だったと思います。
―早大の印象は
個が強くて上手くて、法政の嫌なことをしてくるチームだと感じます。
―スタメンはいつ告げられたか
今日の朝ですね。
―監督から求められたことは
反対の右サイドが(紺野)和也くんで、左は僕なので、攻撃的なのは和也くんだけではなく自分もいるということを印象付けることが第一にありました。それと、得点になるプレー、起点になるプレーをすることを求められました。
―前節は中大に敗れたが、それを踏まえて修正した部分は
中大戦は悪くないところもあったのですが、そこで狙いが合わなかったり、試合の入り方、作り方が悪かったりしたので、そこを一週間で修正できたかなと思います
―ハードワークが目立ったが、守備で意識したことは
自分が守備をすることで後ろの選手が楽になると思うし、そうすれば攻撃の時に後ろの選手も楽にサポートできると思うので、自分の守備がチームに良く作用すればいいかなとは思っていました。
―左サイドでの出場ではあるがあまりサイドに張るわけではなかったが
和也くんが右サイドに張っていて、(上田)綺世も前に張っていて、ボランチと前の選手が離れていたのでそこで自分が間で経由出来るようなポジションを意識しましたね。
―チームの雰囲気は
すごく良いとは思いますが、内容にはまだまだ満足していないので、これから空く2週間の間でやっていければと思います。
―次節に向けて
難しい試合になると思いますが今日のようにみんなで守ってみんなで攻めて良い試合をして勝ちたいですね。
フォトギャラリー
- 守護神を努める山岸
- 試合に挑む法大イレブン
- 今日の相手の脅威となった紺野
- ボランチで安定したプレーを見せた長谷川
- ドリブル突破を試みる竹本
- スタメン出場となった宮部
- 途中出場の田中
- チーム一丸となって戦い続ける!