【馬術】第54回関東学生賞典障害馬術競技大会 柴田、衛藤ともに第1回走行で失権となり、悔しい結果に終わる
第54回関東学生賞典障害馬術競技大会
2019年6月20日(木)
山梨県馬術競技場
今年も山梨県馬術競技場での開催となった関東学生賞典馬術競技大会(三大大会)。初日の今日は障害馬術競技が行われた。法大からは柴田祐紀(経1)、衛藤みのり(経4)の2名が出場。しかし、ともに第1回走行での失権という悔しい結果に終わることとなった。
試合結果
第1回走行
順位 | 名前(学部・学年) | 馬名 | タイム | 総減点 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
失権 | 柴田祐紀(経1) | ゼロ | ― | ― | 2反抗により失権 |
失権 | 衛藤みのり(経4) | 法泉 | ― | ― | 2反抗により失権 |
第2回走行
順位 | 名前(学部・学年) | 馬名 | タイム | 総減点 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
失権 | 柴田祐紀(経1) | ゼロ | ― | ― | 2反抗により失権 |
WD | 衛藤みのり(経4) | 法泉 | ― | ― | 棄権 |
最終成績
順位 | 名前(学部・学年) | 馬名 | タイム | 総原点 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
失権 | 柴田祐紀(経1) | ゼロ | ― | ― | ― |
WD | 衛藤みのり(経4) | 法泉 | ― | ― | ― |
戦評
今年も山梨県馬術競技場で行われた関東賞典馬術競技大会(三大大会)。令和元年の今年は6月20日~23日の4日間での開催となった。初日となった今日の障害馬術競技では法大から柴田佑紀(経1)と衛藤みのり(経4)の2人が出場した。
先に出場したのはルーキーの柴田。高校時代から乗っているというゼロと今回の大会に臨んだが、序盤の障害からゼロが上手く障害を飛び越えることができない。結局、第1回目走行は2反抗により失権となってしまった。迎えた第2走行、「1回目の走行を振り返って、自分のどこが悪かったのか、馬がどういう状況にあってどういう風にアプローチすれば良いのかということを考えました」と語った柴田だったが、1回目同様、ゼロは障害に対し物見してしまい、2反抗で失権。悔しさの残る結果となってしまった。
柴田の走行直後に登場した衛藤も、第1障害から法泉が止まってしまう苦しい出だしとなる。「法泉にとっては怖い障害ばかりだと思っていた」と試合前の不安が的中する展開となった。結局、流れを変えることはできず、衛藤も2反抗により失権。ルール上、第1走行で失権しても第2走行の出場権は与えられるものの、「(法泉に)無理をさせることはない」と法泉のコンディションを優先させた衛藤。第2走行は棄権という選択を取り、初日を終えることとなった。
障害馬術競技では悔しい結果に終わったが、明日、衛藤は馬場馬術競技での出場を控えている。明日のパートナーは全日本学生選手権で結果を残しているミルトス。今日残った悔しさを晴らす走行に期待がかかる。
(山﨑有馬)
選手コメント
柴田祐紀
—今日の試合を振り返って
今回の大会は、練習できなかったところが響いてしまって、そこが悔やまれました。2回目の走行は、1回目の走行を振り返って、自分のどこが悪かったのか、馬がどういう状況にあってどういう風にアプローチすれば良いのかということを考えました。自分の乗っている馬(ゼロ)が物見をする馬で、どうしても、ノーマルの障害ではなく、下に物があると苦手意識が芽生える馬なので、逃げてしまったら逃げてしまったなりに、もう少し考える術があったのかなと思います。
—ゼロとともに競技をしているのはいつからでしょうか
ゼロは、福島県のノーザンファーム天栄さんからいただいて、自分が高校生の時から、国体予選などで一緒に出させていただいていて、お世話になっている馬です。
—昨日からの調子は
昨日も箱物障害を飛んだんですけれど、全部飛ぶのではなくて、自分がピックアップしたものだけを飛びました。状態はそんなに悪くはないかなと思っていたんですけど、いざコースに入ると、ピックアップしていたもの以外のものももちろん出てきて、対応できませんでした。来年の関東学生や、次の大会に向けて、人馬ともにレベルアップしていきたいと思います。
—競技中は大きな声を上げていました
馬がけっこう、物にびっくりする馬なので、飛ばなかったり、「行きたくないな」と(馬が)思ったときに、昔から声を出すことによって勇気づけるではないですけど、そういう意味を含めて、声を出していました。そういうことをすることで、馬が上手く行ってくれることも多かったので、今日もやりました。
—入学して2カ月ほどですが、法大馬術部の雰囲気は
先輩たちが優しく、部活の雰囲気としてもとても良くて、馬に乗る環境も整っているので、大学馬術をやる上で、良い環境だと思っています。来年、再来年と人馬ともにレベルアップをして、団体含めて出場していきたいと思っています。
—ご自身の馬術歴は
自分は中学校からやっていて、今年で7年目になります。
—最後に今後に向けての意気込みをお願いします
先ほどもお話ししたように、今自分が担当している馬がノーザンファーム天栄さんから提供していただいた馬で、ずっと乗せていただいているので、この4年間でその馬にちょっとでも恩返しできるように、普段の積み重ねを大事にして、頑張っていきたいと思います。
衛藤みのり
—今日の試合を振り返って
(今回乗った)法泉という馬は障害に対して臆病で、今回は全部障害物に物が入っていて、法泉にとってはすごく怖い障害ばかりだったと思います。ゴールまでは難しいかなというのは出る前から思っていました。5番の障害までは目標として行ければ良いかなと思っていたんですけど、1番目から予想外に止まってしまって、2番目も、昨日のフレンドシップ競技から止まっていました。自分がもう少し押すことができれば、飛ぶこともできたのかなと思いますが、(法泉は)もう年で、無理はさせたくなかったので、これが人馬の限界なのかなと思いました。
—法泉に乗り始めた時期は
去年からコンビを組み始めました。去年は関東学生は諦めて、少しでも馬が障害に対して勇気をつけられるようにということでやっていました。今年も出るつもりはなかったのですが、総監督の方から「出よう」ということを言われて、出場しました。練習では物見障害がないので、良い感じだったんですけど、やっぱり、試合に入ると怖がってしまって飛べなかったという感じですね。
—試合前に意識したことは
他の馬だったら、自分がもう少し強く乗れば飛べるということもあるんですけど、あの子(法泉)の場合は強く乗りすぎると逆にメンタルがやられて、止まってしまうことがあります。なるべく馬のメンタルがやられないようにというのは、前に乗っていた先輩からも意見として聞いていて、そのように乗ることができれば良いのかなと思っていました。
—調子自体は
法政の練習でも、試合会場での練習でも調子は良かったんですけど、試合でうまく力を出し切ることができませんでした。
—第2走行は棄権しましたが、それは馬のコンディションを考えてのことでしょうか
そうですね。2番障害で止まってしまっている時点で、第2走行で出ても、この暑い中ですし、馬も年なので、無理をさせることはないかなと思ったので、棄権をしました。
—明日の馬場馬術に出場予定とのことですが、意気込みをお願いします
(明日乗る)ミルトス(という馬)は全日本学生で2年間出ていて、決勝にも残っている馬なんですけど、自分がその馬の良さを生かす乗り方をできるかと言われれば、(馬場馬術は)専門外なので、難しいのかもしれないです。でも、その中で、馬の邪魔をしないように、全日本学生に進めるような走行ができればと思います。
フォトギャラリー
- 第1回目走行での失権となり、悔しい結果となった柴田
- 柴田は高校時代から乗っているゼロと今大会に臨んだ
- 第1障害から苦戦を強いられた衛藤
- 衛藤は明日の馬場馬術での試合に期待がかかる