【サッカー】総理大臣杯全日本大学トーナメント二回戦 法政大4-1静岡産業大 悪夢の敗戦から1年 完封勝利を逃すも得点を積み重ね鬼門の2回戦を突破する
総理大臣杯全日本大学トーナメント二回戦 法政大ー静岡産業大
2019年9月1日(日)
J-GREEN堺
2回戦敗退の悪夢から早1年。今年の2回戦は東海地区第1代表の静岡産業大。立ち上がりは相手に一瞬の隙を突かれる場面が見られるもその場面を凌ぐと21分に関口正大のクロスに佐藤大樹が頭で合わせ先制。その後は主導権を握り立て続けに得点を奪う。後半終盤に1点を失うも落ち着いて試合を運びフルタイム。鬼門の2回戦を突破し準々決勝進出となった。
試合結果
トータル試合結果
4 法政大 |
1 | 前半 | 0 | 1 静岡産業大 |
---|---|---|---|---|
3 | 後半 | 1 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
21分 | 得点 | 法政大学 | 佐藤大樹 | 1-0 |
49分 | 得点 | 法政大学 | 佐藤 | 2‐0 |
55分 | 交代 | 法政大学 | 紺野→服部 | |
59分 | 交代 | 法政大学 | 橋本→長谷川 | |
62分 | 交代 | 法政大学 | 佐藤→松澤 | |
74分 | 得点 | 法政大学 | 松澤彰 | 3-0 |
74分 | 交代 | 法政大学 | 平山→田中 | |
80分 | 得点 | 静岡産業大学 | 川原由斗 | 3-1 |
81分 | 交代 | 法政大学 | 末木→大西 | |
90+1分 | 得点 | 法政大学 | 長谷川元希 | 4-1 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・前所属 | |
12 | GK | 中野小次郎 | 経済3・徳島ヴォルディスY | |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | |
4 | DF | 蓑田広大 | 現福2・青森山田高 | |
2 | DF | 森岡陸 | 現福3・ジュビロ磐田Y | |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | |
10 | MF | 下澤悠太 | 社会4・柏レイソルY | |
7 | MF | 末木裕也 | スポ4・ヴァンフォーレ甲府Y | |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 | |
19 | MF | 平山駿 | 経済3・三菱養和SCY | |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y | |
サブメンバー | ||||
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1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第ニ高 | |
32 | DF | 村上秀斗 | 社会4・西武台高 | |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | |
15 | MF | 服部剛大 | 経済3・横浜SCY | |
28 | MF | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 | |
14 | MF | 森俊貴 | 理工4・栃木SCY | |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY |
マッチレポート
『連覇』を掲げながら初戦で涙を飲んだ昨季の総理大臣杯から1年。『奪還』を目指す法大は初戦となる二回戦で静産大と対戦した。
2分、相手FWの意表を突いたロングシュートに中野小次郎が体勢を崩しかける。幸いにもシュートは枠を捉えなかったが、法大イレブンにトーナメント初戦の怖さを改めて感じさせるシーンとなった。これ以降は地力で勝る法大の時間が続く。15分に右からのクロスを橋本陸が折り返したが味方には合わず。続く16分には左からのクロスに平山駿が合わせたがGKに阻まれた。こうして左右に揺さぶり続けて迎えた21分、紺野が溜めを作って起点となり、関口のクロスに佐藤大樹が頭で合わせて先制点をゲット。その後も法大は攻撃の手を緩めずに前半のほとんどを敵陣でのプレーに費やしたが、ゴール前で怒涛の粘りを見せる静産大のディフェンスに手を焼き、このまま1-0で試合を折り返す。
後半は1点を追う静産大が前に出始める。49分にはクロスバー直撃のシュートを浴びて肝を冷やしたが、直後の50分に紺野のクロスから再び佐藤(大)がヘディングで合わせて追加点を奪う。2点のリードによる中だるみを防ぎたい法大は前線の交代カードを次々と切り、さらに攻勢を強める。そのうちの1枚である服部剛大は再三相手ゴールに迫り、75分に同じく途中出場の松澤彰のゴールをアシスト。81分には1点を返されたものの、90+2分にCKのこぼれ球を長谷川元希が押し込み、終わってみれば4-1の快勝を収めた。
初戦の悪夢を払拭し、上々のスタートを切った法大の次なる対戦相手は関西第1代表のびわこ成蹊スポーツ大。関西王者を前にどのような試合を繰り広げるのだろうか。(岩瀬斗真)
監督・選手コメント
長山一也監督
ー試合を振り返って
去年の初戦敗退の二の舞にならないという所をチーム全体で共有して臨みました。
ー去年は前回王者として、今年は天皇杯でガンバ大阪を倒したチームとして、周囲の注目を集めて迎える初戦の難しさがあったと思いますがどのようにチームを引き締めましたか
自信を持つ事は凄く良い事だと思いますし、自信が結果に結びつくこともあると思いますけど、自信を持ちすぎて隙を与えないようにという事を話しました。あとは去年の悔しさをもう一回思い出させて謙虚に戦う事を意識させました。
ー一方的に攻めた前半のうちに追加点を奪えず、後半開始早々にピンチを迎える場面もありました。試合運びはどう見ていましたか
相手もゴール前で粘り強く守ってきて簡単には取れないというのは分かってましたし、そこで焦れるのではなくチャンスの回数を増やしていく事はチームとして理解しながらやっていたので、すぐに追加点を取れなくても何度もチャンスを作っていって最終的に取れたのは良かったと思います。
ー次戦に向けて
地域の違う良いチームと試合できるのが全国大会の良い所ですし、しっかり戦っていきたいなと思います。
蓑田広大
ー試合を振り返って
4年生にとって大臣杯は最後ということで4年生がみんなの前で話す機会がありました。4年生の決意というものを聞いて自分は試合に出て出来ることをしっかりやろうと思いました。なので自分のプレーをして勝つことが出来たのでよかったです。
ー立ち上がりに意識したことは
個で打開してくるイメージがあったのでファーストプレーど優位に立って試合の主導権を握ろうと考えていました。
ー1-0で前半を折り返しました
DF陣は落ち着いてプレーすれば失点しないと言われて後は前線の選手が点を取ろうという話をされました。
ー後半、追う立場となった相手のプレー面で感じたことは
かなり前から来るようになったとは感じました。逆にそれによって自分たちはビルドアップしやすくなりましたしそれが後半に3点取れたことにつながったと思います。
ーリーグ戦とは違った難しさがこの大会にはあると思いますが
事前に関西のチームと練習試合をしたりして特徴とかはつかんで大会に入ることが出来たので思いのほかスムーズに入れました。
ー次の試合に向けて一言
次はゼロでしっかり抑えて大量得点で勝ちたいと思います。
フォトギャラリー
- 佐藤(大)はヘッドから2得点を挙げた
- 攻撃を牽引した紺野
- 下澤はパスで試合をコントロールした
- エリア内へ侵入する末木
- 高木はキープ力とクロスで攻撃を支えた
- 中野は最後尾からチームを鼓舞した
- 途中出場で結果を残した松澤