【硬式野球】東京六大学野球秋季リーグ戦 閉会式 快進撃を見せた秋 優勝は届かず2位で幕も、朝山が最優秀防御率、毛利がベストナインのタイトルを獲得!
2019年11月5日(月)
神宮球場
開幕6連勝で快進撃を見せた今季の法大。しかし、2日の早慶戦第1戦で慶大が勝利し、慶大の優勝が決まった。接戦をものにし、慶大とのカード以外は8戦全勝と好成績を収めたが、優勝は慶大に明け渡す形となり、今季の幕が下ろされた。その中で、個人としては今季の法大を支えた投手陣の要・朝山広憲(法4)が最優秀防御率に輝き、開幕から好調を維持した毛利元哉(法4)はベストナインに選出された。ともに昨季は不振に陥り、悔しい思いをした朝山と毛利。その不振を見事に脱却し、ラストシーズンで有終の美を飾る形となった。
秋季リーグ戦結果(全日程終了)
順位 | 慶 | 法 | 早 | 立 | 明 | 東 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝点 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 慶大 | ―― | ○○ | ○●● | ○○ | ○○ | ○○ | 11 | 9 | 2 | 0 | 4 | .818 |
2位 | 法大 | ●● | ―― | ○○ | ○○ | ○○ | ○○ | 10 | 8 | 2 | 0 | 4 | .800 |
3位 | 早大 | ●○○ | ●● | ―― | ●○● | ●○○ | ○○ | 13 | 7 | 6 | 0 | 3 | .538 |
4位 | 立大 | ●● | ●● | ○●○ | ―― | △●○○ | ○○ | 13 | 6 | 6 | 1 | 3 | .500 |
5位 | 明大 | ●● | ●● | ○●● | △○●● | ―― | ○○ | 13 | 4 | 8 | 1 | 1 | .333 |
6位 | 東大 | ●● | ●● | ●● | ●● | ●● | ―― | 10 | 0 | 10 | 0 | 0 | .000 |
表彰
ベストナイン
ポジション | 選手 | 投票数 |
投手 | 森田晃介(慶大2年) | 10票(初) |
捕手 | 郡司裕也(慶大4年) | 満票(3) |
一塁手 | 山田健太(立大1年) | 11票(初) |
二塁手 | 小原和樹(慶大4年) | 満票(初) |
三塁手 | 下山悠介(慶大1年) | 満票(初) |
遊撃手 | 添田真海(明大4年) | 7票(2) |
外野手 | 毛利元哉(法大4年) | 10票(初) |
外野手 | 田口喜将(早大4年) | 10票(初) |
外野手 | 正木智也(慶大2年) | 7票(初) |
タイトル
首位打者 | 郡司裕也(慶大4年) | .394 |
最優秀防御率 | 朝山広憲(法大4年) | 0.68 |
法大今季個人成績
投手成績(規定投球回:20) ※丸数字はリーグ内順位
選手 | 試 | 勝 | 敗 | 回 | 安 | 球 | 振 | 責 | 防 |
朝山 | 5 | 4 | 0 | 26 1/3 | 12 | 6 | 17 | 2 | 0.68① |
高田孝 | 5 | 3 | 0 | 22 2/3 | 18 | 6 | 15 | 5 | 1.99⑥ |
柏野 | 3 | 0 | 0 | 2 2/3 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0.00 |
新井 | 6 | 0 | 0 | 3 1/3 | 5 | 0 | 5 | 0 | 0.00 |
三浦 | 8 | 1 | 1 | 10 2/3 | 4 | 2 | 9 | 0 | 0.00 |
鈴木 | 7 | 0 | 0 | 16 | 10 | 5 | 13 | 1 | 0.56 |
内沢 | 5 | 0 | 1 | 6 | 3 | 3 | 4 | 2 | 3.00 |
石川 | 2 | 0 | 0 | 1 1/3 | 11 | 2 | 1 | 2 | 13.50 |
合計 | 10 | 8 | 2 | 89 | 56 | 24 | 67 | 12 | 1.21① |
打撃成績(規定打席:31)※丸数字はリーグ内順位
選手 | 試合 | 打席 | 打数 | 安 | 本 | 点 | 盗 | 犠 | 四 | 率 |
福田 | 10 | 38 | 36 | 12 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | .333⑤ |
毛利 | 9 | 31 | 31 | 10 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | .323⑦ |
相馬 | 10 | 35 | 32 | 10 | 0 | 2 | 2 | 0 | 3 | .313⑨ |
伊藤 | 10 | 39 | 33 | 7 | 0 | 1 | 1 | 3 | 3 | .212⑲ |
舩曳 | 10 | 38 | 35 | 7 | 0 | 2 | 2 | 2 | 1 | .200㉒ |
宇草 | 10 | 41 | 40 | 4 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | .100㉚ |
宮本 | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
齊藤大 | 2 | 6 | 6 | 4 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | .667 |
羽根 | 1 | 4 | 3 | 2 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | .667 |
札葉 | 4 | 4 | 4 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | .500 |
高田孝 | 5 | 7 | 6 | 2 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | .333 |
西山 | 6 | 9 | 8 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | .250 |
宮﨑佑 | 4 | 4 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .250 |
清水 | 4 | 4 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .250 |
中村迅 | 7 | 18 | 16 | 3 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | .188 |
佐藤勇 | 7 | 26 | 22 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | .091 |
三浦 | 8 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 |
杉村 | 1 | 5 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .000 |
鈴木 | 7 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 |
小池 | 2 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 |
朝山 | 5 | 8 | 6 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | .000 |
安本 | 5 | 14 | 13 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | .000 |
古山 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 |
内沢 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | — |
片瀬 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | — |
柏野 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | — |
新井 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | — |
石川 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | — |
合計 | 10 | 340 | 312 | 70 | 1 | 23 | 11 | 10 | 18 | .224② |
受賞選手コメント
朝山広憲 副将
ー最優秀防御率賞おめでとうございます。今の率直な感想は
ありがとうございます。率直に嬉しい気持ちと、途中までは2位だったので、ヒヤヒヤというか、ドキドキしてました(笑)。
ー受賞は今日までわかりませんでしたが、どのような思いで見ていましたか
昨日1位になって、(今日の)先発が森田くんと聞いて、非常に良いピッチャーなので、下手したら抜かされちゃうかもなと思っていました。
ー森田晃投手が1回に失点して、朝山投手の受賞が確定しました
失礼かもしれないですけど、正直めちゃくちゃうれしかったです(笑)。
ー実際にトロフィーを受け取ってみて感じたことは
法政に入ったときは怪我人で入ってきて、大学1年生の頃はリハビリしかしていないので、そんな苦しい思いをしていた自分がこのような賞を頂けると思ってもいなくて、夢のような賞でした。こういう最後のリーグ戦でこのような賞を頂けたということは、今までやってきたことが間違っていなかったのだと思えました。
ー今までこのような賞を受賞したことは
こんな大きな賞はないですね。なんか、小さな敢闘賞とか、優秀選手みたいなのはもらったことはあるのですが、こんな『最優秀防御率』なんて、もうこれが1番大きい賞です。
ー森田晃投手へ
早慶戦打たれてしまったけど、あと2年あるし、本当に自分よりも良いピッチャーだと思いますし、何度もこういう最優秀防御率を狙える選手だと思うので、欲を出さずしっかりチームに貢献するという気持ちを第一に、どんどんこういう賞を何回も取れるように頑張ってください。
ー卒業後の意気込みをお願いします
今日いただいた最優秀防御率賞を自信に変えて、社会人でもしっかりと貢献できるように、1年目から頑張っていきたいと思います。
毛利元哉 外野手
—現在のお気持ちは
本当に、素直にうれしいですね。やっと取れたなという感じで。2年の時に取り損ねていたので。
—予想はしていましたか
自信はあって、取れるかなとは思っていました(笑)。でも、早慶の打者が最後に打ってくるかもなと思っていたので、そこが心配でしたね。結果的に取れて良かったです。
—改めて今季を振り返って
ベストナインという賞は取れてうれしいんですが、優勝できなかったというのが悔しいですね。
—開幕前もタイトルを取って終わりたいと仰っていました
そうですね。最後にこのようなタイトルが取れてめちゃくちゃうれしいです。
—今季の好調の要因は
監督と面談みたいな形でしっかり話をして、そこから自分がちゃんと変わろうと思うことができたことだと思います。青木監督のおかげです。
—今季は守備も安定していました
やっぱり、勝つという気持ちで一つ一つのプレーを全力でやった結果、守備も安定したのかなと思います。
—法学部で普段から特に親しい仲である朝山選手ともにタイトルを獲得したことについて
(朝山選手が)うらやましいです(笑)。どうせなら自分も首位打者を取って、一緒に閉会式で前に出て受賞したかったですね。郡司選手がすごく打ってたのでしょうがないです。自分としては最後に頑張れたので良かったと思います。
—今回の受賞は社会人野球でプレーする上での自信にもなったと思います
最後の最後で賞が取れたということで、次のステップに向けての自信につながりましたし、次も全力でいくことができるというか、最初からスタメンを取るつもりで頑張ろうという風に思えました。
—最後に今後の野球人生に向けての意気込みをお願いします
プロを目指していくのですが、2年後を意識するというよりは、1年目からスタメンで出られるようにしっかり練習したいという気持ちです。都市対抗、日本選手権でしっかり活躍してから、プロに行けるように頑張っていきたいと思います。
フォトギャラリー
- 閉会式に臨む青木久典監督(右から3番目)
- 行進する選手たち
- 閉会式中の選手たち
- 優勝を果たした慶大からは代表して柳町が優勝旗を受け取った
- ラストシーズンで最優秀防御率のタイトルを獲得した朝山
- 閉会式後、取材に応じた毛利(右)と朝山