【サッカー】第93回関東大学サッカーリーグ戦 第21節 法政大0-2駒澤大 法大の”強さ”は一体どこへ….. 好相性駒大に後期初勝利を献上し大きな課題を残して最終節を迎えることに
第93回関東大学サッカーリーグ戦 第21節 法政大ー駒澤大
2019年11月16日(土)
相模原ギオンスタジアム
今日の試合に勝利をすると自力でのインカレ出場が決まる法大。今節の相手は後期リーグ未だ勝利なしで降格争いに巻き込まれている駒大。立ち上がりは法大ペースで試合が進むもなかなかゴールを奪えない。すると31分、ミスを突かれボールを失うと最後は米田泰盛にグランダーのシュートを決められまさかの失点。チーム全体として勢いに乗った駒大はこのまま45分+1分にも桧山悠也のスーパーゴールが決まり法大は2点ビハインドに。後半に入っても勢いが落ちない駒大に法大が大苦戦。球際での争いも劣勢を強いられなかなかチャンスを作れない。そしてこのまま試合終了。序盤は主導権を握るも終わってみれば0-2という屈辱的な形で終えることとなった。
試合結果
トータル試合結果
0 法政大学 |
0 | 前半 | 2 | 2 駒澤大学 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 0 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
31分 | 得点 | 駒澤大学 | 米田泰盛 | 0-1 |
45+1分 | 得点 | 駒澤大学 | 桧山悠也 | 0-2 |
53分 | 交代 | 法政大学 | 佐藤(大)→松澤 | |
59分 | 交代 | 法政大学 | 長谷川→飯島 | |
78分 | 交代 | 法政大学 | 末木→田部井 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | |
1 | GK | 山岸健太 | 経済4・前橋育英高 | |
23 | DF | 関口正大 | 現福3・新潟明訓高 | |
24 | DF | 宮部大己 | 経済3・法政第二高 | |
5 | DF | 加藤威吹樹 | 経済4・サンフレッチェ広島Y | |
3 | DF | 高木友也 | 経済3・法政第二高 | |
7 | MF | 末木裕也 | スポ4・ヴァンフォーレ甲府Y | |
6 | MF | 大西遼太郎 | 社会4・ジュビロ磐田Y | |
8 | MF | 紺野和也 | 現福4・武南高 | |
17 | MF | 竹本大輝 | 経済3・成立学園高 | |
13 | MF | 長谷川元希 | 現福3・大宮アルディージャY | |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済2・コンサドーレ札幌Y | |
サブメンバー | ||||
---|---|---|---|---|
21 | GK | 長島卓哉 | スポ4・東京ヴェルディY | |
4 | DF | 蓑田広大 | 現福2・青森山田高 | |
25 | MF | 田部井涼 | 経済2・前橋育英高 | |
11 | MF | 橋本陸 | 経済4・西武台高 | |
9 | FW | 松澤彰 | 現福4・浦和レッズY | |
30 | FW | 飯島陸 | 経済2・前橋育英高 | |
28 | FW | 田中和樹 | 社会2・浦和学院高 |
※成績は試合終了時のもの
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝点 | 試合数 | 勝-分-負 | 得点/失点 | 得失点 |
1位 | 明治大 | 55 | 21 | 18-1-2 | 46/12 | 34 |
2位 | 桐蔭横浜大 | 41 | 21 | 12-5-4 | 36/22 | 14 |
3位 | 立正大 | 33 | 20 | 10-3-7 | 38/22 | 16 |
4位 | 法政大 | 32 | 21 | 9-5-7 | 28/21 | 7 |
5位 | 筑波大 | 31 | 21 | 9-4-8 | 32/26 | 6 |
6位 | 中央大 | 30 | 20 | 9-3-8 | 26/27 | -1 |
7位 | 順天堂大 | 28 | 20 | 8-4-8 | 22/26 | -4 |
8位 | 駒澤大 | 24 | 21 | 7-3-11 | 19/37 | ‐18 |
9位 | 専修大 | 23 | 21 | 7-2-12 | 37/52 | -15 |
10位 | 早稲田大 | 21 | 21 | 6-3-12 | 23/36 | -13 |
11位 | 東洋大 | 18 | 21 | 5-3-13 | 19/31 | -12 |
12位 | 流通経済大 | 17 | 20 | 5-2-13 | 20/34 | -14 |
後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 9月14日 | 流経大 | △1-1 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
13 | 9月21日 | 筑波大 | △0-0 | 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド |
14 | 9月28日 | 桐蔭大 | ○2-1 | 奥戸総合スポーツセンター |
15 | 10月6日 | 中大 | ○1-0 | 山梨中銀スタジアム |
16 | 10月14日 | 専大 | △2-2 | 法大城山グラウンド |
17 | 10月19日 | 順大 | ○2-0 | 前橋総合運動公園 |
18 | 10月26日 | 明大 | ●1-3 | Shonan BMWスタジアム平塚 |
19 | 11月2日 | 東洋大 | ●0-1 | 県立保土ヶ谷公園サッカー場 |
20 | 11月9日 | 早大 | ○1-0 |
千葉県総合スポーツセンター東総運動場 |
21 | 11月16日 | 駒大 | ●0-2 |
相模原ギオンスタジアム |
22 | 11月23or24日 | 立正大 | |
未定 |
マッチレポート
リーグ戦も残すところあと2節、勝てばインカレ出場が確定する法大の相手は勝てば残留が確定する駒大。それぞれの得る物と守る物を懸け、両雄が激突した。
最初に相手ゴールを脅かしたのは法大。5分に高木友也の縦パスを受けた長谷川元希が強烈なミドルシュートを放ったが、惜しくもボールはクロスバーを叩いた。序盤は法大が高い位置でボールを保持しながらゲームを組み立てるが、駒大の粘り強い守備によって簡単にはフィニッシュに持ち込ませてもらえない。先制点を奪えないまま、次第に駒大の持ち味であるロングボールと出足の速さを全面に押し出したサッカーが試合を支配し始める。すると30分にサイドチェンジのパスミスから先制点を奪われてしまう。その後も引かずにハイプレスを続ける駒大に圧倒され、前半アディショナルタイムにはショートカウンターから桧山悠也に目の覚めるようなミドルシュートを決められて0-2で試合を折り返す。
迎えた後半、法大の目は覚めなかった。勢いが衰えない駒大のプレスに対し自陣で行き詰まる展開も増え、上手く剥がせた局面でもゴールには迫れず。この状況を打開したい法大は53分に松澤彰、59分に飯島陸を投入してパスの受け手に変化を加えたが、依然として前線に良いボールを供給できないまま時間が過ぎていく。84分には前節ゴールを挙げた竹本大輝がエリア内でシュートを放ったが枠を捉えられない。試合はこのまま0-2で終了し、インカレ出場を決める事はできなかった。
立正大との最終節はインカレ出場権獲得に向けて絶対に負けられない一戦だ。一発勝負のトーナメントを何度もくぐり抜けてきた長山法政の『勝負強さ』に期待するしかない。 (岩瀬斗真)
選手コメント
大西遼太郎
―今日の試合を振り返って
入りとしては悪くはなかった試合でしたが自分の個人的なミスから失点をしてしまい、そこから相手に勢いに乗ってしまい、難しい試合になってしまったと思います。
―駒大対策は
ロングボール主体のチームなのでセカンドボールをしっかり拾うこととカバーリングを徹底しようと意識していました。
―前半の途中までは法大ペースで試合が進みましたが
そういった状況のなかで先に点を取っとけば相手も後期未勝利でしたので気持ちの面で有利に立つことができたと思います。しかし、先制を許してそこからひっくり返す力が法大になかったのだと思います。
―先制した時の切り替えは
やるべきことは変わらないので自分達が準備してきたことをやろうと話しましたが上手くいきませんでした。
―後半に入っても失点を引きずり、主導権を握られる形となりました
得点力不足というチームの課題が見えた後半だったと思います。インカレに向けてこの得点力を上げていかなければいけないと思います。
―先制を許した中で勝ち抜くために必要なことは
やはり得点力だと思います。
―次の試合に向けて一言
まだインカレ出場の決まっていなく絶対に勝たなければいけない試合となるので結果にこだわって準備していきたいと思います。
山岸健太
ー今日の試合を振り返って
勝てばインカレ出場が決まる中で前半はゼロに抑えていきたかったんですけど、自分達のミスからという勿体ない形で失点してしまって。そこを改善して次しっかり勝てるようにしていきたいです。
ー今日の駒大の印象は
凄く気合いが入っていましたし、そういう相手に対して跳ね返す事ができず、やりづらさもありました。
ー勢いに乗った相手のプレスに掛かる場面もありましたが、後ろで組み立てる時の対応は
前半は僕からロングボールを入れる形が多かったので、ハーフタイムでもう少しボランチを使おうと話し合いました。後半は何本かボランチから剥がせるシーンがあったんですけど、ゴール前まで関われる場面は少なかったのでそこが改善点かなと思います。
ーリーグ終盤戦、厳しい戦いが続いています
僕達がやる事は変わらないので、一戦一戦やっていこうという所は皆で意識しています。なかなか(インカレ出場が)決まらない中でも一試合を大事にする気持ちで次節のために良い準備をしていきたいです。
ー最終節への意気込みをお願いします
僕達は勝つだけなので、一週間良い準備をしてインカレ出場を決めたいと思います。
紺野和也
—今日の試合を振り返って
今日勝ってインカレ出場を決めると話していたんですけど、相手の勢いに飲まれてズルズルいってしまいました。0-2からひっくり返せる力があればよかったんですが、それが今の自分たちにはなかったので、課題かなと思います。
—駒澤大の印象や対策は
相手は、ロングボールを入れてきたりセットプレーやロングスローなど、ダイナミックな攻撃が特徴だったので、その対策はしていました。自分たちはヘディングの部分でディフェンスの選手が勝って、そこを拾って下で繋ぐのが特徴なので、そこまではある程度できていたんですが、やっぱり最後のゴール前での質だったり、クロスの質が足りないなと感じました。
—ハーフタイムに話し合ったことは
やっている内容自体は悪くなかったですし、最後のところで点を取れるかどうかという中で、後半の早い時間に一点返して、そうすれば相手も崩れると思っていたんですけど、なかなか点を取れずにズルズルいってしまったので、そこが課題かなと思います。
—相手の激しいプレスに苦労しているように見えました
相手は本当に勢いをもって、ファール覚悟でスライディングしてきたり、球際のところをきていました。1人だけでは崩せない部分ではあるので、ワンタッチだったり何人かで崩すということを、できているところもありましたけど、もっと増やしていかないとなと思いました。
—苦しい中でもサイドの突破やセットプレーのキッカーなど存在感が見られました。自分自身の評価は
個人的にはフィニッシュやクロスの前の部分ではある程度できていたと思います。ですけど、やっぱりドンピシャで合わせるクロスのボールだったり、自分で最後までもっていってフィニッシュまでいくことができればよかったので、そこはもっともっと突き詰めて練習からやっていかないといけないなと思います。チーム全体としても、ビルドアップだったり相手ゴールの近くに運ぶことまではできていて、ほんと最後のシュートやクロスの質だけだと思うので、そこが改善されれば得点も増えて、もっといいサッカーができると思うので、ラスト1週間そこを準備して、しっかり勝ってインカレ決めたいなと思います。
—リーグ最終戦に向けて
もし負けたらインカレも出れないで引退という可能性もあるので、この1週間を全力で準備して、勝つことだけを考えて、しっかりインカレ出場を決めたいです。
フォトギャラリー
- 試合前の選手達
- 今節のトップ下で出場の長谷川
- 久々の出場の佐藤(大)
- 竹本は左サイドで攻撃の起点になるも得点を奪えなかった
- 今日の大西は少し精彩を欠く形となった
- 紺野も得点を奪うことが出来なかった
- 関口は攻守で奮闘も勝利を掴めなかった
- 立正大との最終節に挑む