東京六大学野球春季リーグ戦
2020年8月10日(月)~17日(日)
神宮球場
新型コロナウイルスの感染拡大のため8月開催となった春季リーグ戦。例年とは違う開催となったが、選手たちは気負うことなく3季ぶりとなる遊所を狙いにいく。今回は法大野球部の戦力分析を届けする。
打順 | 位置 | 選手(学部学年=出身校) | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 |
1 | (4) | 齊藤大輝(人2=横浜) | 7 | 4 | 0 | 3 | .571 |
2 | (8) | 永廣知紀(営4=大阪桐蔭) | – | – | – | – | – |
3 | (9) | 野尻幸輝(営2=木更津総合) | 4 | 1 | 0 | 0 | .250 |
4 | (7) | 村田雄大(人4=横浜) | 3 | 0 | 0 | 0 | .000 |
5 | (3) | 羽根龍二(社4=日大鶴ケ丘) | 8 | 4 | 0 | 2 | .500 |
6 | (5) | 中村迅(営4=常総学院) | 23 | 4 | 1 | 5 | .174 |
7 | (6) | 佐藤勇基(法4=中京大中京) | 30 | 4 | 0 | 1 | .133 |
8 | (2) | 大柿廉太郎(法2=健大高崎) | – | – | – | – | – |
9 | (1) | 高田孝一(法4=平塚学園) | 27 | 8 | 0 | 5 | .296 |
主な投手陣※成績は通算
選手(学部学年=出身校) | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 投球回 | 自責点 | 防御率 |
石川達也(キャ4=横浜) | 17 | 3 | 0 | 25 ⅓ | 4 | 1.42 |
落合竜杜(法4=常葉菊川) | 6 | 0 | 0 | 4 ⅓ | 1 | 2.08 |
柏野智也(営4=広陵) | 16 | 0 | 1 | 16 | 2 | 1.13 |
鈴木昭汰(キャ4=常総学院) | 16 | 1 | 2 | 44 | 21 | 4.30 |
高田孝一(法4=平塚学園) | 22 | 6 | 1 | 97 ⅓ | 37 | 3.42 |
水澤天(営4=広島商) | – | – | – | – | – | – |
古屋敷匠眞(営3=八戸工大一) | – | – | – | – | – | – |
三浦銀二(キャ3=福岡大大濠) | 32 | 8 | 6 | 114 ⅔ | 33 | 2.59 |
山下輝(営3=木更津総合) | – | – | – | – | – | – |
戦力分析
異例ずくめのシーズンが幕を開ける。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、4月から5月にかけて開催予定であった春季リーグ戦が延期。さらには、選手たちが衣食住を共にする寮も『一時解散』になるなど先の見えない日々が続いた。それでも選手たちはリーグ戦開催を信じて、各選手のスタイルで練習を積み、緊急事態宣言が解除された6月、選手たちは寮に復帰し全体練習が始まった。その思いが実を結んだのだろうか。7月10日に東京六大学野球連盟が8月開催を発表すると、オープン戦などの実戦練習を重ね、来る夏へと準備を進めてきた。今回はそんなリーグ戦を控えた法大野球部の戦力を分析する。
昨季にリーグ屈指の戦力をそろえた投手陣は今年も盤石だ。鈴木昭汰(キャ4)、高田孝一(法4)、三浦銀二(キャ3)の3投手はリーグ戦登板経験の豊富な選手たち。この3人はスターターとして長いイニングをこなすことも、救援として要所を抑えることも可能で、今季のような短期決戦に向いているといえる。また、そのほかにも変則右腕の柏野智也(営4)や、『仕事人』の異名を持つ左腕・落合竜杜(法4)、さらにはけがから復帰した山下輝(営3)もオープン戦で着々と結果を残し続けており、場面に応じて多種多様な投手陣を送り込むことができる。
高田孝の試合を作る投球に今季も期待だ
野手陣は昨年度に活躍した多くの主力が抜けたものの、期待のできる新戦力は何人も出てきている。昨季に驚異的なデビューを果たした齊藤大輝(人2)が今季はリードオフマンとして打線の火付け役となるだろう。クリーンアップは2年生ながら柔らかい打撃で広角に長打を放てる野尻幸輝(営2)や、鋭いスイングで飛距離のある打球を飛ばす村田雄大(人4)、さらには昨季代打として好成績を残した副将・羽根龍二(社4)も一発長打に期待ができ、昨年度に勝るとも劣らない強力打線を構成する。さらに、勝負強い打撃に定評があり、主将としてチームをけん引する中村迅(営4)や今季から外野手に挑戦し好調をキープしている永廣知紀(営4)にも注目だ。
羽根はクリーンアップとして強力打線の一角を担う
また、守備面においても、堅守で幾度となくチームを救ってきた佐藤勇基(法4)や巧みなインサイドワークを武器に正捕手の座を勝ち取りそうな大柿廉太郎(法2)などセンターラインを中心に穴は無いように思える。その他にも、渡邉雄太(キャ4)や片瀬優冶(人4)、宮本隆寛(人4)などのリーグ戦経験のある4年生が脇を固める。
堅守が武器の佐藤勇
今季は『1試合総当たり』方式での短期決戦となる。そのため1試合1試合が例年よりも重要になり、戦い方も変わってくるだろう。1週間後に笑っている法大ナインの姿をぜひとも見たい。目指すは2018年秋以来、3季ぶりの優勝だ。
(加瀬航大)