「アミノバイタル®」カップ2020 第9回関東大学トーナメント
準々決勝 法大ー東洋大、順位決定戦 法大―立正大
2020年10月2日(金)、4日(日)
1月に行われる全国大会に向け5つの枠を争う大会、「アミノバイタル®」カップ。尚美学園大、拓殖大を破った法大は東洋大との一戦を迎えた。開始直後に先制弾を許すも逆転に成功する。しかし、終了間際に同点に追いつかれると、延長前半で隙を突かれ、勝ち越しを許し敗戦。順位決定戦へと回る。立正大との一戦に臨んだ法大はまたも先制を許してしまう。最後の局面で精彩を欠く攻撃はゴールネットを揺らせず0-1で試合終了。「アミノバイタル®」カップは敗退が決定した。
試合結果
2 法政大 |
0 | 前半 | 1 | 3 東洋大 |
---|---|---|---|---|
2 | 後半 | 1 | ||
0 | 延長前半 | 1 | ||
0 | 延長後半 | 0 |
スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
5分 | 得点 | 東洋大学 | 瀬畠義成 | 0-1 |
39分 | 交代 | 法政大学 | 宮本→長谷川 | |
ハーフタイム | 交代 | 法政大学 | 竹本→安光 | |
61分 | 得点 | 法政大学 | 飯島陸 | 1-1 |
63分 | 交代 | 法政大学 | 久保→佐藤大 | |
64分 | 得点 | 法政大学 | 松井蓮之 | 2-1 |
77分 | 交代 | 法政大学 | 飯島→平山 | |
87分 | 交代 | 法政大学 | 佐々木銀士 | 2-2 |
97分 | 交代 | 法政大学 | 田中→モヨ | |
104分 | 得点 | 東洋大学 | 佐々木銀士 | 3-2 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
12 | GK | 近藤壱成 | 経済2・ジュビロ磐田U18 |
23 | DF | 関口正大 | 現福4・新潟明訓高 |
2 | DF | 城和 隼颯 | 社会4・柏レイソルU18 |
13 | DF | 白井陽貴 | スポ2・矢板中央高 |
16 | DF | 陶山勇磨 | 現福3・帝京第三高 |
28 | MF | 松井蓮之 | スポ3・矢板中央高 |
32 | MF | 宮本優 | 現福3・清水エスパルスY |
17 | MF | 田中和樹 | 社会3・浦和学院高 |
7 | MF | 竹本大輝 | 経済4・成立学園高 |
15 | MF | 飯島陸 | 経済3・前橋育英高 |
27 | FW | 久保征一郞 | 経済1・FC東京U18 |
サブメンバー | |||
---|---|---|---|
21 | GK | 中川真 | スポ1・徳島市立高 |
5 | DF | 宮部大己 | 経済4・法政第二高 |
24 | DF | モヨ マルコム強志 | 現福1・東福岡高 |
29 | DF | 今野息吹 | 経済1・三菱養和SCY |
10 | MF | 長谷川元希 | 現福4・大宮アルディージャ |
19 | MF | 安光将作 | 社会3・ジェフユナイテッド千葉U18 |
9 | FW | 平山駿 | 経済4・三菱養和SCY |
18 | FW | 中井崇仁 | スポ3・尚志高 |
20 | FW | 佐藤大樹 | 経済3・北海道コンサドーレ札幌U18 |
準々決勝マッチレポート
上位5チームが1月に行われる全国大会への切符を手にする「アミノバイタル®」カップ。尚美学園大、拓殖大に勝利した法大は、準々決勝に、現在関東リーグ2部、昨年まで1部でともにしのぎを削っていた東洋大を相手に迎えた。
今節は宮本優(現3)が初出場。松井蓮之(スポ3)と中盤を形成した。関東リーグでも先発が増えているルーキー久保征一郞(経1)がタメをつくり、飯島陸(経3)、竹本大輝(経4)らがライン間でボールを受け攻め込んだ。しかし前半4分、東洋大のコーナーキックを一度は跳ね返したものの、再度あげられたボールを東洋大の選手がヘディングすると、ボールはバーに直撃し、跳ね返りを冷静に押し込まれ先制を許す。早めに追いつきたい法大はサイドを中心にボールを動かし、左サイドバック陶山勇磨(現3)、竹本、飯島らが連動し攻め込むも、東洋大ゴールを割ることができない。あまりにリズムの悪い中盤の様子に長山一也監督は腰を上げ、前半から10番長谷川元希(現4)を投入した。また、長短織り交ぜたパスでピッチを幅広く使う東洋大をプレッシングでつかみきれず、自陣に攻め込まれる場面が頻発。攻守にリズムを作れず苦しい展開となった前半は、0-1で終了となった。
迎えた後半はハーフタイムで安光将作(社3)を投入。ダイナミックなアタッカーを投入し、流れを引き寄せたい。ハーフタイムで戦術が整理されたか、テンポ良くボール動かしサイドを打開し、クロスをあげる場面が増える。すると後半61、アーリークロスをペナルティエリア内で久保が頭で落としたところに、飯島がダイビングヘッドで合わせ同点に追いつく。流れに乗る法大は、65分に右からのコーナーキックのこぼれ球を松井が押し込みついに勝ち越し。立て続けにゴールを奪う。このまま逃げ切りたいところだったが、86分に東洋大陣地から一気にカウンターを受けると、左からのカットインシュートを一度跳ね返すも、逆サイドに流れたボールを東洋大の選手がシュート。これが法大の選手に当たりコースが変わり、再び左サイドに流れたボールをフリーになっていた東洋大の選手が受ける。このボールを右足でファーサイドへ決め、同点に追いつかれる。試合は延長戦へ。
延長前半、右サイドにモヨ マルコム強志(現1)を投入。サイドアタックの活性化を促す。しかし104分、ディフェンスライン背後へのボールを連係ミスでクリアしきれず、中途半端になったボールをさらわれゴールを許す。なんとしても追いつきたい延長後半はクロスを何本も通すが、シュートは枠を捉えることができない。モヨのロングスローもゴールにつなげることができずに2-3で敗戦。順位決定戦で残る一枠を争うこととなった。
(記事:磯田健太郎)
試合結果※順位決定戦はマッチレポートのみ掲載
0 法政大 |
0 | 前半 | 0 | 1 立正大 |
---|---|---|---|---|
0 | 後半 | 1 |
スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
60分 | 交代 | 法政大学 | 髙橋→田中 | |
60分 | 交代 | 法政大学 | 長谷川→安光 | |
61分 | 得点 | 立正大学 | 鎌田翔太郎 | 0-1 |
68分 | 交代 | 法政大学 | 久保→大塚 | |
76分 | 交代 | 法政大学 | 田部井→平山 | |
83分 | 交代 | 法政大学 | 飯島→中井 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
21 | GK | 中川真 | スポ1・徳島市立高 |
24 | DF | モヨ マルコム強志 | 現福1・東福岡高 |
22 | DF | 高嶋修也 | 経済2・明秀日立高 |
5 | DF | 宮部大己 | 経済4・法政第二高 |
29 | DF | 今野息吹 | 経済1・三菱養和SCY |
28 | MF | 松井蓮之 | スポ3・矢板中央高 |
14 | MF | 田部井涼 | 経済3・前橋育英高 |
10 | MF | 長谷川元希 | 現福4・大宮アルディージャY |
33 | MF | 髙橋馨希 | 社会1・常葉橘高 |
15 | MF | 飯島陸 | 経済3・前橋育英高 |
27 | FW | 久保征一郞 | 経済1・FC東京U18 |
サブメンバー | |||
---|---|---|---|
12 | GK | 近藤壱成 | 経済2・ジュビロ磐田U18 |
2 | DF | 城和隼颯 | 社会4・柏レイソルU18 |
4 | DF | 鳥居俊 | 理工4・東京ヴェルディY |
23 | DF | 関口正大 | 現福4・新潟明訓高 |
19 | MF | 安光将作 | 社会3・ジェフユナイテッド千葉U18 |
9 | FW | 平山駿 | 経済4・三菱養和SCY |
17 | FW | 田中和樹 | 社会3・浦和学院高 |
18 | FW | 中井崇仁 | スポ3・尚志高 |
30 | FW | 大塚尋斗 | 社会2・矢板中央高 |
順位決定戦マッチレポート
全国大会進出のため絶対に負けられない一戦に、法大は中1日で、同じ関東リーグ1部所属の立正大を相手に迎えた。昨年は関東リーグ1部初挑戦ながら3位と大躍進を遂げ、湘南ベルマーレ内定の平松昇を擁するなど、波に乗るチームだ。
中央で松井が構えボールをさばき、宮部大己(経4)の運ぶドリブルや田部井涼(経3)の精度の高いキックでボールを前進。今節もスタメンの久保がボールを収め、飯島がライン間で受けチャンスを作った。また初スタメンの1年生髙橋馨希(社1)やモヨ、今野息吹(経1)らがサイドを打開し、長谷川が様々な局面で顔を出し変化を付けた。しかし、ラスト30メートルで精度を欠き、ゴールを決めることができない。前半は同点で試合を折り返す。
60分には田中和樹(社3)、安光将作(社3)らフレッシュなサイドアタッカーを投入し好機をうかがう。しかしその直後、隙を突かれカウンターを受けると、右サイドから立正大の選手がクロスを送る。これをファーで折り返し、逆サイドで立正大の選手がダイビングヘッドで合わせゴール。先制を許してしまう。2試合連続で先制される展開となった法大は、大塚尋斗(社2)、平山駿(経4)、中井崇仁(スポ3 )ら前線の選手を次々に投入しゴールを狙う。大塚や中井に当てながら落としのボールを平山がライン間で受け、外からは安光、田中、今野のドリブルとクロスでこじ開けようとするも、最後の局面で精彩を欠きゴールにつなげることができない。もどかしい状況ながら時計の針は進み、ゴールネットは揺らせずついに長い笛。0-1で敗戦となり、1月の全国大会への道筋は断たれることとなった。
様々な新戦力を試した今大会。しかし同時に、様々な問題も露呈した。チームの構造上生じてしまうリスクへの対策や、再び立ちはだかった決定力の問題。また、一瞬の隙を突かれてしまうのは、昨年から苦しむチームの悪癖となっている。後期リーグはまもなく10月10日(土)から開始予定だ。優勝への望みが消えたわけでは決してない。現チームでの残り少ない戦いを有意義なものとするために、残るシーズンは1試合も無駄にできない戦いが続く。
(記事:磯田)
陶山は攻守に欠かせない存在だ
選手コメント(東洋大戦後に実施)
飯島陸
ー今日を振り返って
今日は一番勝たなきゃいけない試合で、個人としては点を決めることはできましたが、交代した後に失点してしまい、自分は何もできなかったことが悔しいです。
ー東洋大の印象は
センターバックやボランチにうまい選手がいて、パスを回してくるので守備が大変になるのはわかっていました。また弱点である裏への抜け出しを狙ってイメージしてやりました。
ートップ下、セカンドトップのような前線のポジションでプレーしましたが、どのようなことを意識して試合に臨みましたか
まずはチームのために点を取ることと、そのためにボールを受けて収めることや、前線からの守備での貢献や、裏への抜け出しを出していってチームを活性化できればいいなと思ってプレーしていました。
ー守備での意識はどのようなものがありましたか
相手がビルドアップでボールを持つシーンが多かったので、そこを個人としてはスピードの緩急で突いていくことや、コースを限定することは意識してできました。
ー今日の勝負を分けたポイントは
自分たちの軽い、もったいないミスが失点につながってしまって、その後に逆転はできたのですが最後の場面で点を取られてしまって、自分たちは最初と最後の場面での締め方が甘かったかなというのがありました。また、最後の延長になったときに、今日の法政には点を決める選手がいなかったので、そのを改善していきたいです。
松井蓮之
―今日の試合を振り返って
天皇杯予選では東洋大さんに勝つことができたのですが、今日の試合は勝てば全国に出れると言うことで、切り替えてなんとしても勝とうという話はしていたのですが、そんなに甘い試合はないと痛感しましたし、一部と二部の差は本当にないと感じました。またスタメンが変わった中でも勝てるチームが本当のチームだと思いますし、自分がもう3年なので、守備の組織を自分が作って引っ張っていけたら勝てた試合だったのではないかと感じています。
ー東洋大のイメージは
後ろからつないでくるイメージがあって、自分たちはハイプレスをかけたのですが、自分たちは少し苦戦したなと思います。
ー今日もリズム良くボールをさばきましたが、具体的な狙いは
相手がハイラインだったので、背後への狙いはあったのですが、チームとして何をすべきなのかが定まらない時間帯が続いていて、足下なのか、背後で受けるのかがチームではっきりしていなかったので、自分が積極的にコミュニケーションをとって、飯島(陸)や背後を狙える選手はいたので、自分がもっと有効なパスを展開するべきだったのかなと感じます。
ー二部のチームとやることへの難しさは
二部のチームはチャレンジ精神が一部のチームとは違うと思いますし、東洋さんの勢いや、試合でしか感じれない圧がありました。どこか勝ちたいという気持ちが弱かったというか、そういう点では二回戦の拓殖も二部ですが、どこかに隙があったのではないかと思います。
ー今日は宮本優選手と中盤を組み、普段は田部井涼選手と中盤を構成することが多いですが、意識の使い分けなどはしていますか
田部井の時は試合前に話をして試合に臨んでいて、今日も宮本と話をして試合に入ったのですが、緊張もあったようで、もう少し僕がいつも出てる分、コミュニケーションをとって引っ張ってサポートしてあげるべきだったなと感じています。