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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対立大戦 延長12回の死闘 シーソーゲームを制しきれず勝ち点を落とす

東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦
対立大戦
2020年9月29日(火)
明大府中グラウンド

東大に勝利した法大は立大との一戦に臨んだ。先発前芝航太(営3)が先制を許すも、投手リレーを繋ぎながらもじわじわと追い上げ、5回裏についに福本陽生(経1)の2点本塁打で逆転に成功する。しかし再度同点に追いつかれ、試合は2試合連続の延長戦へ。決定打のないまま12回に突入すると、ミスから勝ち越しを許し、裏で追いつけず敗戦となった。

立大相手に痛い勝ち点を落とした

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 H E
立大 0 1 3 1 0 1 0 0 0 0 0 1 7 12 3
法大 0 1 0 2 3 0 0 0 0 0 0 0 6 9 4

(法大) 前芝、石橋、伏見、湯浅、西村、●尾崎−渡邉、澤野
(立大) 松原、○泰道ー坂井

本塁打:福本(5回、1号)
盗塁:八木(4回)

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球 打率
1 (5) 堀江悠介(経3) 健大高崎 6 0 0 0 .000
2 (7)3 中川大輔(社4) 日大三 5 2 0 1 .333
3 (4)9 鈴木歩夢(社1) 明星 5 1 0 0 .444
4 (3) 堀尾浩誠(社2) 報徳学園 5 1 0 0 .200
PR7 古屋一輝(経2) 健大高崎 1 0 0  0 .000
5 (8) 八木達也(社3) 日大三 2 0 1 1  .000
PH9 南太貴(営4) 法政二 1  0  0 0  .000
PH 上田雄己(社4) 法政二 1 0 0 0 .000
6 (6) 福本陽生(経1) 星陵 5 1 2 1 .286
7 (9) 大石悠月(経4) 静岡 2 1 1 1 .250
PH 中井雄也(社2) 済美 1  0  0  0 .000
4 細木雄斗(社3) 報徳学園 2 0  0 0 .000
8 (2) 渡邉慶輝(現3) 上田西 3 1 1 1 .750
PR 唐橋悠太(経1) 桐光学園 .000
2 澤野智哉(社1) 国士舘  1 0 0  0 .000
9 (1) 前芝航太(営3) 法政二 2 0 0 0 .250
1 石橋錬(社3)  遊学館  ―
1 藤平心(社2)  藤代 1 1  1  0 1.000
1 伏見颯真(営2) 帯広緑陽 0 0 0 0 .000
1 湯浅創太(経3) 国学院久我山 0 0 0 0 .000
1 西村勇輝(経3) 日本文理  ―
PH 塩唐松宏将(社1) 鳴門 1 0  0 0 .000
1 尾崎海晴(社4) 鳴門  0 0 0 0 .000

投手成績

被安打 奪三振 四死球 自責点 防御率
前芝   3 6  0 3 4 7.20
石橋 1 0 1 1 1 9.00
伏見 3 3 0 2 1 3.00
湯浅 1 1/3 0 0 2  0 0.00
西村 2 2/3 1 2 0 0 0.00
尾崎  1 2 1 0 1 1.13

戦評

開幕戦に勝利し連勝を狙いたい法大は立大を相手に迎えた。

先発マウンドに上がった前芝航太(経3)は初回を3人で抑えるも2回表に2死から走者を出し、続く打者に適時打を放たれ先制点を許す。しかしその裏、大石悠月(経4)の適時二塁打ですぐさま追いつく。流れを渡したくない法大だったが3回表に痛恨の3失点をしてしまい、さらに4回前芝に代わって登板した石橋錬(社3)が1点を許し4点差とされる。
ただここで黙っていないのが法大打線。4回裏に八木達也(社3)と大石の四球で走者をためると渡邉慶輝(現3)と代打で入った藤平心(社2)の適時打で2点を返す。そして5回裏には無死二塁三塁から八木のスクイズで1点差とする。続く打者はルーキー福本陽生(経1)。昨夏星稜高校で甲子園準優勝を経験した期待の新星が放った打球は綺麗な放物線を描きレフトスタンドへ逆転二点本塁打となる。
しかし6回表にすぐさま立大に適時打で追いつかれてしまい、6対6のまま試合が進んでいく。失点するも5回から登板した伏見颯真(営2)は3回1失点と好投を見せる。7回からスコアボードに0が並び東大戦に続き延長戦へともつれ込む。延長11回裏、2死から中川大輔(社4)が投手強襲の安打を放つと続く鈴木歩夢(社1)の打球を投手が失策し2死二塁三塁の好機を作る。しかし途中出場の古屋一輝(経2)が放った打球は中飛となり好機を逃す。9回途中から登板した西村勇輝(経3)は10、11回の2回を完璧に抑え込み、ついに延長最終回の12回へ。12回表から登板した尾崎海晴(社4)は先頭打者に右中間へ二塁打を打たれる。そして続く打者の犠打を尾崎が一塁へ悪送球し、その間に走者が帰り勝ち越し点を許す。その裏法大は三者凡退でそのまま試合終了。接戦を落とす悔しい結果となり、守備のミスが明確な課題であることがはっきりした試合となった。中3日で慶大との対戦を控える法大は素早い修正が必要とされる。優勝に向けこれ以上の負けは許されない。

(記事:渡辺光我、写真:磯田健太郎)

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初の本塁打を放った福本

『去りゆく戦士たち』第2回 大石悠月

 今季リーグ戦期間中では、対戦カードごとにラストイヤーとなる4年生の特集を行います。第1回目の『去りゆく選手たち』では、大石悠月(経4)選手にフォーカスしました。ぜひご一読ください!

「甲子園に行くのが小さいときからの夢で、その目標がなくなったときに何を目標にすれば良いのか分からなくなった時期がありました」。振り返るのは大石悠月(経4)。走れば俊足、打てば広角に鋭い打球を飛ばし、強肩で走者を釘付けにするような三拍子そろった外野手である。

中学時代は硬式のクラブチームで実力をつけ、静岡の名門、静岡高に進んだ。一つ上にはクラブチームの先輩である明大卒、内山竣、法大準硬式の大石智貴(令2卒)。同期には楽天の堀内謙伍、西武の鈴木将平らが名を連ね、厳しい環境で研鑽を積んだ。その結果、1年次の夏、そして2年次の春、夏に甲子園に出場。聖地の土を踏んだ。しかし最高学年の最後の夏は浜松商業に3―4で敗れ、4回戦で敗退。自分たちの代での甲子園出場はかなわなかった。これが冒頭の言葉の真意である。

高校野球を引退後、大石は進路に迷っていた。そんな中、準硬式野球の存在を知った。「もともと硬式野球がやりたいという気持ちがあって、高校の監督と相談していたのですが、野球をやる自信がなくなって、そのころ学生主体で自由な環境の準硬式野球のことを聞いて、先輩や監督からも勧められたので選びました」と当時の選択を振り返る。法大進学後、主に2年次からベンチに入ることが増え、2年次の秋から主力として出場するようになった。レギュラーになりたい一心で取り組み続け、3年次には右翼、中堅のスタメンや、代打、代走、守備固めなど、どのような場面でも起用される存在になった。また、「高校までは野球のことしか考えられなくて自分の事で精一杯だったのですが、大学の準硬式に入って、いろんな視点から野球を見られるようになって…先輩や後輩の事も考えられるようになりましたね」と、自身の人間としての成長も感じている。

4年次となった今大切にしているのは、勝利への執念だ。「自分も先輩達に聞かされてきたのですが、4年になると勝ちたい思いが強くなりますね」。あの日目標を失い飛び込んだ準硬式野球の世界。最高学年の今、その中で新たな目標を見つけた。残るシーズンは数試合。譲れない頂点への思いを忘れずに、大石はラストシーズンを戦い抜く。

(記事:磯田健太郎)

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走攻守そろった外野手だ

監督・選手インタビュー

大石悠月

ー今日を振り返って
接戦で負けた悔しさしかないので、今はもう切り替えて次戦うしかないという気持ちです。

ー左中間に二塁打を放ちましたがどのような意識で打席に入ったのですか
先制されて、自分たちで打ってなんとかするしかないと思っていたので、大きいのを打ってランナーを還そうと打席に入りました。

ー前の試合から二週間空きましたが、どのように調整をしていましたか
自分の内容が良くなかったので、その調整をしてきて、先週ごろ良い感じの感覚がつかめてきて、その成果が出たのかなと思います。

ースタメンの中で4年生は少なくなりましたが、4年生としてどのように試合に臨んでいますか
4年生が少ない分、来年以降楽しみな選手がたくさんいるので、4年生で下級生に声をかけたりとか、サポートという訳ではないですが、そのような役割を意識してやっていますね。

ー1年生二遊間は見ていていかがですか
本当に頼もしいですよね。素晴らしい選手なので、これからに期待してます。

ー現状のチームの課題は
ピッチャーだったら先頭へのフォアボールだとか、バントの処理ミスとか、エラー絡みの失点があったので修正しようというところと、バッティングでは今日はフライアウトが多かったので、低く強い打球を打てるようにやっていきたいです。

ー次の試合に向けて
今日の負けは良い意味で忘れて、これから全勝するつもりで、また土曜からやっていきたいです。

福本陽生

—今日の試合を振り返って
先頭打者を出す回が多く守りもそこから悪い雰囲気でミスをして失点につながってしまいました。そこまで打たれ込んだ印象はなかったので、やはり自分たちの守備で失点を許して負けてしまったと思います。

—今日の勝負のポイントはやはり守備面が大きいということですね
ここという場面というより試合を通して守備がパッとしなかったというのが攻撃に良いリズムを持っていけなかったのだと思います。

—本塁打を放った打席での意識は
左投手になって初めての打席で真っ直ぐがそこまで速いと思わなかったので変化球で泳がされないようにしっかりタイミングを合わせることを意識して打席に入りました。初球の変化球が外れて、自分の中で高さで狙っていたので甘いコースに来た変化球を捉えられました。

—福本選手に期待する先輩が多いですがそこに関してはどう思っているか
周りが盛り上がってるということは感じでいるのですが、プレーするのは自分なのであまり周りのことは気にしないようにしています。周りが良く言おうが悪く言おうが自分自身が結果を出すだけなのであまり気にはしてないですね。

—二遊間を1年生コンビで組んでいるがどういったコミュニケーションをとっているか
二遊間は併殺であったり連携するプレーが多いので普段から仲良いですが特にプレー中はアウトカウントや次のプレーの予測をしっかり声を掛け合うようにしています。

—次戦に向けて
東大戦は延長になりながら勝てましたが今日は打撃も守備もいい結果が残せていないので次は守備でミスなくチームとして二桁安打できるようにいい雰囲気で勝ち切りたいと思います。

フォトギャラリー

  • DSC 9605 R先発の前芝
  • DSC 9686 R大石の長打で1点を返した
  • DSC 9749 R先発、救援とフル稼働する石橋
  • DSC 9767 R八木は盗塁を積み重ねている
  • DSC 9782 R適時打を放った渡邉
  • DSC 9790 R藤平の執念の内野安打で追加点
  • DSC 9813 R躍動感のある投球を見せる伏見
  • DSC 9835 R逆転の本塁打を放った福本
  • DSC 9872 R湯浅は欠かせないリリーフエースだ
  • DSC 9887 R機敏な動きを見せる堀江
  • DSC 9919 R西村の力のある直球は健在だ
  • DSC 9858 R喜びを表現する福本

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