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【テニス】関東大学テニスリーグ2部3部女子入れ替え戦 対東洋学園大 2年連続3部優勝も、昇格かなわず

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【テニス】関東大学テニスリーグ2部3部女子入れ替え戦 対東洋学園大 2年連続3部優勝も、昇格かなわず

関東大学テニスリーグ2部3部女子入れ替え戦 対東洋学園大 
2015年10月4日(日)
東洋学園大内テニスコート

3部リーグ最終戦を劇的な勝利で飾り、3部全勝優勝で2部入れ替え戦へと臨んだ法大女子テニス部。「最低でもダブルス1-1」と考えて試合に臨むも、ダブルスで惜しくも2敗を喫し、劣勢に。シングルスで4勝を挙げなければいけない状況で、2年生2人が健闘するも、トータル2-5で昇格はかなわなかった。

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主将青木(中央)を中心とした今年のチーム

試合結果

トータル試合結果

法政大学

0

ダブルス

2

東洋学園大学

2

シングルス

3

ダブルス

  勝敗 選手名 スコア 対戦相手
D1 青木柚里香(現4)・江見優生乃(社2) 6-2,3-6,2-6  植木千尋・小松莉菜 
D2  川島知枝(社3)・林彩子(社1) 2-6,3-6  高野りさこ・根本咲菜

シングルス

  勝敗 選手名 スコア 対戦相手
S1  林彩子  6-2,3-6,3-6 小松莉菜 
S2  青木柚里香  1-6,3-6  植木千尋
S3  江見優生乃  6-2,6-1  高野りさこ
S4  川島知枝  5-7,6(2)-7  根本咲菜
S5  長野あさか(社2)  5-7.7-5,6-3  佐藤玲杏
 

戦評

 ダブルス2組は、本年度インカレ出場の2ペアが出場。
 D2川島千枝(社3)・林彩子(社1)ペアは、入れ替え戦独特の空気に硬さが出たか、立ち上がりを決めていくことができない。1-5まで一気にゲームを持っていかれ、続く川島のサービスゲームはなんとかキープするものの、ファーストセットは2-6で落としてしまった。セカンドセットは切り替えていきたいところだったが、第1ゲーム、林のサービスの調子が悪く、攻めることができない。ブレイクスター卜となってしまい、その後第3ゲームもブレイクされる。しかし、4ゲーム目は辛くもゲーム奪取。続く林のサービスゲームでは、林がサービスの調子を持ち直しキープ。そこからは一進一退の攻防となるが、ワンブレイクダウンのまま4-6で試合終了。「私たちが試合に負けるときはいつもスタートが悪いとき。最後もそれが出てしまって本当に悔しい」と川島は、立ち上がりの調子の悪さを悔やんだ。

 D1青木柚里香(現4)・江見優生乃(社2)ペアは3ゲーム目にブレイクを奪い先行すると、江見の強いストロークと青木のボレーで押していく。実力は拮抗しており、ミスを出すと一気に流れを持っていかれてしまう状況。5-4で迎えた江見のサービスゲームはデュースまでもつれるが、ここ一本がほしいところで青木が強気のボレーでポイントを取り、6-4でファーストセットを奪った。セカンドセットは第2ゲームで早くもブレイクされ、そこからなかなか挽回することができない。第5ゲームでなんとかブレイクバックに成功し、一気に調子を上げていきたいところだったが、いまひとつ主導権を握ることができず。第8ゲームでもブレイクを許し、このセットは3-6、ファイナルセットへ。「ダブルス最低でも1-1」を目指し、ここは絶対に落とせないところだったが、第1ゲームでミスを重ねてしまい、ブレイクされてのスタート。流れを渡してしまい、劣勢が続く。それまで押していた江見のストロークにも力がなくなり、第5ゲームでもブレイクされる。そこからは自滅状態で、相手のいいように試合を展開されてしまい、勝負あり。実力としては大差なかっただけに「気持ちで押されてしまった部分があった」手痛い敗戦となってしまった。
チームとしてはダブルス2本を落とし、シングルスで4勝をあげなければならない厳しい状況となった。

 ダブルスに引き続き、江見がS3で出場。ファーストセットは序盤でブレイクし、相手を寄せ付けない。終始自分のペースで試合を展開し、スピード勝負で一気にセットを奪う。相手が一度気持ちを切り替えようとトイレットブレークを挟み、セカンドセット。相手サービスの第1ゲームは、10分以上にわたる長いゲームとなる。何度もデュースを繰り返すが、ゲームを決めることができない。しかし、ここを気持ちで取り切ってブレイク。ファーストセットよりはてこずるゲームが多くなるものの、結果は6-1で完勝し、まず1勝を挙げた。
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一つ目の白星を取った江見

 S4川島は、ワンゲームごとの進みが早い。ブレイクしてはブレイクバックされ、ブレイクされては取り返す、気持ちのぶつかり合いの試合に。第8ゲーム、右方向の絶妙なクロスショットを決め、波に乗った川島は、4-4の土壇場で続くゲームをブレイク。あとワンゲームでセット奪取。しかし、次のゲームでデュースに持ち込まれブレイクを許してしまう。5-5の場面から、ミスが目立つようになってしまい、逆転でセットを奪われてしまった。セカンドセットも序盤から荒れた展開に。相手サービスではじまったこのセット、2,3,4ゲームを互いにブレイクで1-3。先行されてしまうが、中盤第7ゲームでブレイクバックし、イーブンに戻す。緊迫した試合展開が続き、互いにブレイクポイントを握る場面はあるもサービスゲームを渡さず、タイブレークへ。ミスを恐れず攻めの姿勢で応酬するが、一つ一つのラリーがあと一歩及ばない。セカンドセットも惜しくも落とし、ここで王手をかけられてしまった。
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競り合ったが、ここで王手をかけられた

 S5の長野あさか(社2)は、大激戦となった。第1ゲームから長いデュースにもつれブレイクされると、続くゲームもまたもや長いデュースに。ここはキープされてしまうが、続くゲームはこの日好調だったサーブで攻め、ラブゲーム。勢いに乗って次をブレイク、できたかと思えば次をブレイクバックされてしまう。まさに一進一退の攻防となり、8ゲーム目からはブレイク続きの気迫の展開。5-6で迎えた相手サービスのゲーム、粘りの状況へ持ち込みたいところだったが、気持ちを入れなおした相手に一気にポイントされ5-7。惜しくもセットを落とした。セカンドセット第1ゲーム、サーブでの攻めが効いてキープ。ファーストセット同様競り合いとなり、第5ゲームからまたもやブレイク続きの展開に。第8ゲームをブレイクして4-4、次のサービスゲームをきちんと取りたいこの場面、すべて相手のリターンミスでラブゲームというサーブの好調さを見せる。いい流れでここキープした長野は、次のゲームをデュースに持ち込む。前へ出て果敢に攻めるも、ここはブレイクならず、しかし次のサービスゲームも難なくキープして6-5。正念場で、攻めのラリーを見せ、相手のミスを誘う。最後は相手の放ったボールがサイドラインのわずかに外へ。7-5でセットを制し、ファイナルセットへ。ファイナルセットは前2セットと変わって、サービスゲームを譲らない展開に。6ゲーム目でブレイクすると、今日キーとなるブレイク後のサービスゲームを辛くもキープ。続くゲームは相手にすぐさまキープされるが、ここで調子を崩さずに第9ゲーム。1本目にサービスエース、そこから絶妙なスライスやコースを狙ったハイボレーなどゲームの主導権を握る。デュースへもつれたが、最後も好調なサーブで攻め、試合終了。3時間に渡る激闘を制し、チームに貴重な2勝目をもたらした。
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ベンチコーチには森玲菜が入り、3時間の激戦を戦い抜いた長野

 長野の試合も中頃、青木はS2で試合に臨む。持ち味である粘りのテニスを展開したいが、巧みに攻めてくる相手になすすべがない。4ゲームを一気に先行され、1つブレイクを奪うが、そこからまたギアをあげた相手に動きを封じられる。ファーストは1-6で落とし、セカンドセットへ。ワンゲーム目からブレイクされるが、その後は食らいついていく。2-4まではワンブレイクダウン、まだ勝機はある。しかし、ここでも強打で押す相手のボールをキャッチしきれず、粘りを見せられない。この場面でブレイクを奪われてしまい、万事休す。次のリターンゲームも粘り切れずに敗戦。ここで、チームの敗戦も決まり、2年連続で入れ替え戦まで行くも昇格はかなわなかった。

 1年生ながらS1として出場する林は、ファーストセットは序盤で先行し、危なげない展開。競ることも少なく、自分のペースで試合を進めて6-2。しかし、セカンドセットは第1ゲームからブレイクされ、一転して追う展開に。気持ちは落とさずに試合を続けているが、今一歩相手に及ばない。第5ゲームは好ゲームを演じ、勢いをつかむかと思われたが、第7,9ゲームを立て続けにブレイクされる。3-6でこのセットを落とし、ファイナルセットへ。緊迫した空気の中、それでも押され気味の林。第4ゲームで辛くもキープするが、第6ゲームは勢いを失ったまま落としてしまう。その後はどちらがミスをするか、という状況が続くが、チームの敗戦が決まっていまひとつ身が入らなかったか、林が細かいところでミスをする場面が見受けられる。ワンブレイクダウンのまま3-6で敗戦した。

2年連続で3部優勝、そして入れ替え戦。2部と3部の壁の厚さを痛感する2年間となった。まだ創部6年目の若いチームである法大女子テニス部、まだまだ伸びしろがあるはずだ。まだ数少ないOGの思いを受け継いで、また新しいチームへ。「チーム力」アップが鍵となる。唯一の最上級生となる川島を筆頭に、来年のチームに期待したい。(須藤未来)

 

コーチ・選手コメント

玉那覇太コーチ

―リーグ戦と今日の入れ替え戦を振り返って
リーグ戦に関しては、順調といいますか良い流れで結果がついてきてよかったなと思います。今回の入れ替え戦に関しては、もちろん相手も2部校で、ある程度レベルも3部校とは違って。なんとか食いついてチャンスがあればと思って臨んだんですが、紙一重といいますかちょっとしたきっかけで結果的には負けてしまったということなんですけども。今回勝敗ということであれば、ダブルスが少し良くなかったので、それが最終的に響いた流れになったかなと思います。

―ダブルスは2敗でしたが、及ばなかった部分とは
一つには、通常の個人戦ではないので、昨年も経験してはいるんですが、やっぱりこの入れ替え戦独特の雰囲気だったりというのがあるので、その辺でちょっと前半戦が悪かったかなーというのはありましたね。

―今年の4年生について
昨年も今日OGとして来てくれていた2人が4年生としていたんですけど、今年も2人で今年1年間チームを非常によくチームをまとめて頑張ってきてくれたと思います。昨年よりも今年の方がチームの雰囲気も充実しているし、もちろん戦力的な部分でも昨年より良くはなっていると思います。ただ、相手校の方もどんどん新しい戦力が出てくると思うので、なかなか3部と2部は目に見えないですけどハードルがあるので、来年川島が中心になると思いますが、一つ一つ確認するところはして、乗り越えていかないと同じ結果になってしまいますからね。そこをもう一度、今日終わったのですがまた気持ちを切り替えて、一つ一つ改善していけばチャンスがあるかなと思います。

―次チームは川島選手が唯一の最上級生となりますが、チームの課題としては
まず一つは、勝負ごとなので、個人戦とチーム戦という部分で、他の大学というのはある程度伝統がしっかりしていて、いろいろな意味でもチーム戦に慣れがあるといいますか、余裕があるのかなと思います。うちは女子部に関しては、まだ歴史も浅くて人数も少ないので、いろいろな部分で対応していかないといけないところがあるんだと思います。昨年今年と3部から2部へ上がる段階で足踏みをしていますけど、代替わりするごとにそういった部分に関して準備する部分などが少しずつできていると思うので、そこからもう一つ上に上がるためにやらなきゃいけないことっていうのを、もちろん川島一人でやらなければいけない部分も多いんですけれど、2年生が今回多いのでうまくサポートして回ってくれればと思いますね。

青木柚里香 主将

―今日のダブルスの試合を振り返って
ファーストセットは結構自分も積極的に動けていて、調子いいなと思いながらやっていたんですけど、そのうち相手にストレート打たれたりとか、ショットでペアの江見が調子悪くして、ミスしたら、それを支えるプレーをしなきゃいけないのに、自分まで簡単なミスをしたりというのでマイナス思考になっていって。セカンド0-3スタートという出だしも悪かったし、絶対に勝てたのに結局最後まで自分のメンタル面が負けた要因だと思っています。

―シングルスはどうでしたか
相手も強いということで、でも最後まで諦めたくなくて。周りも頑張っていたから…でもボール速くて、守りをしてもどんどん短くなっていって、結局攻められるというパターンが多くて。前回の(リーグ)最終戦みたいに粘って振り切っていこうと頭に入れていたつもりが、攻められすぎてパニックになって。どうしたらいいのか分からないといういつもの状況になって…それで修正するべきだったのに、どういうプレースタイルをするべきだったのに、終わってしまって。最後の試合だから楽しく試合したかったんですけど、やっぱり自分の粘り強さを出せたと思うので、良かったと思います。

―応援について
応援の方たちも一生懸命応援してくれたので、それに応えるプレースタイルをしないとと思って。「青木さん頑張って」とか「柚里香さん」とか言ってくれて、それに頭では頷いていたけれど、ちょっと自分で精一杯だった面もあって。でも団体戦なので、やっぱり応援の力は大きいなと思いました。感謝の気持ちは忘れずに、これからに活かしていきたいです。

―最後のリーグ戦でした
去年は一回負けてしまっての(3部)一位通過だったんですけど、今年は全勝しての一位通過だったので、それはまた成長できたと思うので、でもやっぱり入れ替え戦で勝たないと意味がないので。入れ替え戦の厳しさを2年間、後輩も味わってきたと思うので、きっと来年は昇格してくれると信じて、自分も応援しに来たいと思います(笑)。

―主将としての今年一年間を振り返って
まず、自分は主将キャラじゃなくて(笑)、本当にまとめるのが苦手だし、どっちでもいいという優柔不断の性格なんですけど、自分が決断しないとみんな動けないし、そういうことで本当に苦労してきて。でも最初はそうやって苦労してきたんですけど、最後のほうは慣れてきて。ちゃんと主将の役目を果たそうと、責任感を持って動いていたんですけど。多分後輩も不満はあったとは思うんですけど、自分らしい主将は何かって考えた時期もあって。それも、自分は盛り上げ役というか…まとめるのは苦手なんですけど、みんなを盛り上げるということをしようと思って、最終的にみんなが仲良くて、良い部活を作っていけたかなと思います。

―法大女子テニス部としての4年間はいかがでしたか
自分は高校までクラブチームでやっていたので、部活らしいことをしてきたことがなかったんですけど、大学入って、コーチもいない状態だったし、練習時間も高校生の時より減って、色々環境が変わって、最初は結構戸惑ったんですけど(笑)、自分が本当に成長したいなら自分で考えて行動すべきだということを経験できたので、もうテニスは終わりなんですけど、社会人でもこの経験は活かせると思うので。何でも上を狙っていきたいと思います。

―思い出に残っている試合
2年生のインカレで、5時間の試合ですかね。シングルスで、相手がファーストとって、自分からセカンド1-4とかだったんですけど、結構モチベーションは低めにやっていたんですけど、相手にボールをぶつけられて…それでスイッチ入っちゃって(笑)、「絶対に負けない」って。相手もロブしか打ってこなくて。それをやっていたら5時間試合していたという(笑)。過去最高の試合をしたと思います。

―江見選手とのダブルスについて
江見はダブルスが上手くて。前でもしっかりと決めてくれるし、ラリーも安定しているし、組んでいて楽というか簡単にポイントとれる時もあったんですけど、頼りすぎるのもよくなくて。任せっきりじゃいけないという気持ちもあって。色々自分たちのダブルスの試合のビデオを見て、自分がどういう動きをしているかとか振り返ってたりしていたんですけど、やっぱり半分以上頑張ってもらっていたので、申し訳なかったですけど、インカレも予選から本戦に勝ち上がることもできたし、ダブルスの面白さも知れたと思います。

―江見選手に向けて
自分が思っている中で、チームの中で一番強いと思っているので、シングルスの試合を見ていても、ラリーは安定しているし、ダブルスも上手いし、結構評価高いので(笑)、来年も主力になってくれると思うので、来年は江見も(リーグ戦で)全勝してもらって、昇格に貢献してもらいたいと思います。

―同期の方に向けて
女子は、本当は三人だったんですけど、一人は亡くなってしまって。他の学年とは違って、特別な思いがあって。(故・佐藤)歩の気持ちも含めて今日昇格したかったんですけど、結局負けてしまったんですけど、多分応援してくれていたと思うので、法政以外でも頑張っていきたいと思うし、同期は(森)玲菜と二人なので、不安なこととかたくさんあったんですけど、一人減って二人でできるかなみたいに。でも、二人で持ち直して協力して…いつもどこでも一緒って感じで、本当に仲良くて。本当に同期で良かったって思ってるくらいなので、これからも関わっていくと思うので…恵まれた学年だと思います。

―後輩に向けて
先輩として今日2勝するべきだったのに、負けてしまって、本当は今日昇格して来年2部で戦ってもらいたかったんですけど、入れ替え戦の厳しさをみんな味わったと思うので、来年は絶対にやってくれると思うので、全力で。チーム力大切にして、川島(知枝)にしっかりとついていって、頑張ってほしいと思います。

森玲菜 副将

―リーグ戦と入れ替え戦を振り返って
リーグ戦の5戦は、始まる前から常に危機感を持つような感じでした。昨年は(水沼)茉子さんという絶対的存在がいて、その存在が抜けたことは私たち部員を始め関係者の方々みんなが心配していた部分で。でも終わってみれば全勝で3部優勝っていうことは、その危機感が良い方向に向いてみんなが日々頑張ってきた結果だと思います。今日の入れ替え戦については、相手が昨年の明治と同じく降格は絶対にしたくないっていう気持ちが、私たちが昇格したいという気持ちよりもしかしたら強かったのかもしれないと思います。勝つにしても負けるにしても紙一重かなという想像はしていて、ダブルス最悪でも1-1という計算でオーダーも組んでいました。結果的には0-2ということで、そこでちょっとマズイかなという流れが出てしまったんですけど、そこからシングルスでのみんなの頑張りがすごくて。わたしは長野のベンチコーチに入っていたんですけど、長野は自分が勝たないといけないというのをよく分かっていて。第2戦からずっとベンチコーチに入らせてもらっていたし、ダブルスも1年間組んでいたのですごく思い入れのある後輩で、ずっと見てきたので、今日の頑張りに感動しました。長野は、昨年はメンタルが団体戦では弱く出てしまうという部分でメンバーから外れていて、そこが懸念されていたところなんですけど、メンタル面もテニス自体もこの1年ですごく成長しました。

―今年1年間、最上級生として取り組んだことは
就活でもすごく言ったんですけど、今年は最上級生として、というのをすごく意識していて。私が入部した時は5部(リーグ)だったんですけど、4部3部には割と簡単に上がることができて、3年生の時に2部の入れ替え戦で負けたのと同時に自分が最上級生になったんですけど。創部してまだ浅いというのもありますし、部で何かを変えて、自分が何かを残したいと思ったんです。1日練習を増やしてみたり、スポ健のコートはナイターが使えないコートなので、ナイターが使えなくてもできる球出しをしたり、トレーニングを毎日きちんとやったりとか。そういう細かいところで気になることがあれば、ミーティングで話してみたりとかしたんですね。そうやって自分が気になったところは変えてみたつもりなんですけど、上に立って人を動かすというのを私はしたことがなかったし、人にキツく言うのも嫌いで、でも言わなきゃいけない時もあるのかなとか、言わなくてもどうにかなる方法があるんじゃないかとかいろいろ考えました。悔しさを感じてすぐに代交替で自分が上になったので、この1年間ずっと2部に上がるためだけに、というのは意識していました。でもちょうど今年から就活の時期が変わってしまって、大事な時期に部活を連日で行けない時があったんですけど、すごく申し訳ない気持ちと一生がかかっている就活だから休まざるを得ないということで毎日葛藤していました。

―今年のチームについて
何と言っても2年生が6人もいて、2年生の存在感が大きい部活なんですけど。みんな根はイイ子たちが少数精鋭でそろっていて、個性豊かで。一人ひとり話したらみんな考えていることが立派だし。1年前に、すごく仲が良かったので仲良しだけの部活になってはいけないと上の先輩に言われていたんですけど、今はそれを言われたことを忘れてしまうくらい心配のない部になったなと思います。部活になればすごく締まるし、みんなしっかりしていてテニスに真剣に取り組む子たちだったので、自主的にやる子も増えて底上げもされたと思います。テニスや部活に真剣で、普段は先輩とも仲良くしてくれて、本当に楽しくできてよかったなと思いますね。

―4年間全体を振り返って
そうですね、私は4歳からテニスをやっているんですけど、ちゃんとした部活に入ったのは大学がはじめてで。私は市ヶ谷キャンパスなので、はじめて多摩キャンパスに行った時にすっごく遠いなって(笑)。今4年間を終えて、あの時ちょっと迷ったけど、4歳から続けてきたテニスをここで締めくくれてよかったなという気持ちでいっぱいで。下級生の時に学ぶことももちろんあったんですが、上級生になって学ぶことがすごく多かったなと思います。本当は私たちの同期は3人なんですけど、急にすごく仲のよかった同期の1人が減って2人になってしまって、あの時は本当に部活をやめたいくらいに思っていたんですね。そのくらい悲しい思いをして、人生の中でもそれだけ近い人が亡くなるというのは身内以外はじめてで。立ち直れそうになかったんですけど、その後は常に(故・佐藤)歩のためにもっていうことを(青木)柚里香と2人で常に思ってやっていました。

―同期の方々へ向けて
3人本当に仲の良い代だったと思うんです。先輩にもよく言われていて、一緒にいてすごく楽しくて。本当は3人で最後までやりたかったんですけど・・・。柚里香のことは小学校5年生の時から知っているんですけど、性格は全然違うんですね(笑)。全然違うんですけど、終わってみればこんな組み合わせで良かったなって。お互いに種類の違う人間同士、実は相手から学ぶことが多かったんじゃないかなと思います。

―後輩の皆さんへ向けて
(川島)知枝のことも小学校の時から知っていて、すごくテニスに対して真剣で、どんな時も自分の気分に左右されずに部活を頑張る子なんですね。そんな知枝が主将になるということは、3年生1人しかいないですけど、みんなからの信頼はすごく大きいと思うんです。本人は不安かもしれないですけど、私は全然心配していなくて、(3年生)1人の下が(2年生)6人というのも、そうなる運命だったのかなと。知枝を支えるために6人もそろって、誰一人やめていないという状況なのかなと思います。1学年6人いるというのははじめてのことで、人数が多いというのは崩れやすいかもしれないですけど、良い方向に行くときは大きな力を持つと思うので、これから責任感が増していくにつれてどんどんいい部活になるんじゃないかなと予想しています。

川島知枝

―昨年に引き続き、2部昇格はなりませんでした
昨年はけが人もいて不安なところも多かったんですが、今年は昨年とは違って大丈夫だと思っていたのに負けてしまい、やはり2部の壁は高いんだなということを実感させられました。ですが大学生活最後の年まで悔しい思いはしたくないので、来年こそは昇格を目指します。

―入れ替え戦を戦われてみて感じた、2部との差は
私達は3部で2連覇していて、3部では自分達のペースができていると思うんですが、やはり入れ替え戦となると2部の大学も負けられないし、2部の方がレベルが高い分、気持ちの入り方だったり戦い方が違うのかなと思いました。私達は3部では優勝できましたが、2部はそう甘くないのかなと思いました。

―リーグ戦を振り返って
入れ替え戦までは、私も全勝という形でチームに貢献できていたのに、入れ替え戦ではチームに貢献することができませんでした。なので、来年こそは入れ替え戦も含めて全勝して、チームに貢献できるように頑張ります。

―リーグ戦を通して見つかった収穫と課題
リーグ戦では全勝したんですが、調子はあまり良くなくて、それでも、悪いながらに声を出したりしてチームを盛り上げていけたことは、今後のリーグ戦でも生きてくると思います。課題はありすぎるので、後日しっかり振り返って、課題を考えて克服していきたいと思います。

―4年生との思い出
私は同期がいないので、4年生と一緒に行動してきて、先輩であり、お姉さんという存在だったので、言い出したらきりがないほどの楽しい思い出がたくさんあります。

―4年生へ向けて一言
4年間お疲れさまでした。2部に昇格させてあげることができなくて、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ここまで来れたのは4年生のおかげだと思っているので、その伝統を今度は私が引き継いで、来年こそ2部昇格するので、これからも見守っていて下さい。

―来季の目標
個人戦では、今年はあまり成績が良くなかったので、大学生活最後の年となる来年は、悔いが残らないように、今年よりは絶対良い成績を残したいです。また、リーグ戦では2部昇格を目指して、チームを引っ張っていきたいと思います。

―次期主将として、これからどのようなチームにされたいですか
私1人ではまとめることは難しいと思うので、チームのみんなに自覚を持たせ、みんなについてきてもらえるような主将になりたいと思います。これまで以上にみんなでまとまっていきたいです。

―来季に向けて意気込み
最後1年悔いが残らないように、練習でも試合でも勝つことを意識してやっていきたいです。4年生らしいところをチームに見せていかなければいけないので、しっかり勝っているところを見せて、最後終わりたいと思います。

江見優生乃

―今日の試合を振り返って
タブルスは、相手の2人は2人共インカレに出ていて、強いというのはわかっていたんですが、試合の中でチャンスは何度もあったのに、そこを勝ち取れなかったのは、気持ちで負けてしまった部分があったのかなと思います。シングルスは、自分は絶対に取らなければいけないとわかっていたので、いかに攻めていけるかということを課題にしていて、そこの部分をしっかり詰めていけたのは良かったです。

―昨年に引き続き、2部昇格はなりませんでした
昨年に比べて、入れ替え戦に向けていい形で入れていたのかなとは思うんですが、やはり個々がきちんとできていても、1つにまとまるということに関しては、少し欠けていた部分があって負けてしまったのかなと思います。

―入れ替え戦を戦われてみて感じた、2部との差は
チーム力だと思います。個々のレベルはほとんど変わらないと思うんですが、やはり団体戦になるとチーム力で負けてしまいました。

―リーグ戦を振り返って
今回のリーグ戦では、シングルスは全勝したんですが、ダブルスを入れ替え戦も含めて3本落としてしまったので、そこをきちんと取らなければいけなかったのかなと思います。

―リーグ戦を通して見つかった収穫と課題
私は、ダブルスもシングルスも2本取らなければいけない立場にあると思うので、来年はシングルスだけではなく、ダブルスもきちんと取っていきたいです。

―今年1年ペアを組まれてきた青木選手は、ここで引退となりますが
柚里香さんとペアを組んだのは1年間だけという短い間だったんですが、柚里香さんが最後の年ということもあって、インカレも柚里香さんはシングルスで本戦に出られなかった分、ダブルスだけでも本戦に上がりたいという気持ちがあって、その中で本戦に上がれたことは良かったです。でも、リーグ戦ではお互い思い切りがなくて負けてしまった部分もあり、私がテニスで引っ張っていかなければいけなかったんですが、そこができなくて柚里香さんには迷惑かけてしまったかなという気持ちがあります。

―4年生との思い出
4年生はもともと3人いて、私は歩さんとは関わったことはないんですが、歩さんがいるからこその4年生だと思っていて、その中で2人だけでやっていくのはすごく大変だったと思うんですが、2人でたくさん工夫して、私達がどうしたら良い環境でテニスができるかということをすごく考えてくれていて、感謝の気持ちでいっぱいです。

―4年生へ向けて一言
玲菜さんはすごくしっかりしていて、本当にお姉さん的存在で支えてくれて、柚里香さんは部を楽しませてくれる存在でした。2人のおかげで、楽しく部活ができました。

―来季の目標
個人戦では、インカレ本戦をシングルスもダブルスも目指して、その流れで2部昇格していきたいです。

―来季に向けて意気込み
来年は、自分のテニスのレベルを今よりも上げて、2部昇格したいです。

長野あさか

―今日の試合を振り返って
入れ替え戦ということで、緊張したんですけど、4年生が引退してしまう最後の試合だったので、絶対自分が勝って繋げなきゃなっていう気持ちがあったので、勝てて良かったんですけど、上がれなかったのは悔しいので、絶対来年上がりたいなと思います。

―今日の調子は
良かったと思います。

―相手のプレーで嫌だったところ
結構粘り強いタイプだったので、自分が決めきれなかったりするところが多かったんですけど、しっかり最後まで打ち切れば、とれるというのは分かっていたので、そこはできて良かったです。

―長い試合でしたが、気持ちはどう保ち続けましたか
3部の試合でも、私は長い試合が多くて。毎回なんですけど、いつも応援の力に助けられて、本当に応援がなかったら勝てなかったような試合がたくさんあるので。今日もOBの方や仲間に応援してもらって、そのおかげで勝てたので。感謝したいです。

―4年生に向けて
二人ともすごく優しいし、テニスコート以外でも仲良くしてもらっていたので、思い出がいっぱいあります。(4年生が)引退してしまうのはすごく寂しいです。(森)玲菜さんには、途中からベンチコーチに入ってもらって、私にとって最高のベンチコーチです。

―今日見つかった課題
今日は去年の入れ替え戦くらいから、早いタイミングで打つのを練習していて。そこがまだまだ未熟なので、そこをしっかり、最後まで決めきれるようにちゃんとショットの精度も上げられるように、頑張っていきたいです。

林彩子

―今日の試合を振り返って
ダブルスは本当は勝たなきゃいけない試合でしたけど、相手も良くて自分達のベストを出す前に相手に勢いでもっていかれて負けてしまいました。シングルスも相手が強くてしっかり自分でやることをやろうと思っていましたが、最後は集中力が切れちゃって、相手も勝ちが決まってからはのびのびと勢いよくやってきて、その勢いで押されて最後勝ちきれなかったので悔しいですね。

―シングルスは全体の最後の試合で、たくさんの人がみている状況でしたが、その時の気持ちは
ちょっとは緊張しましたけど、みんなが盛り上げてくれたので、楽しくはできました。

―ダブルスは川島選手と組みましたが、試合中はどのような話をしましたか
リードされている場面が多かったですけど、思いっきりやっていこうという話はしました。

―シングルスで最後、相手の勝利目前の場面からゲームポイントを奪うなど粘りを見せましたが
相手も最後は勢いにのっていて自分は頑張って拾うしかなかったので、最後は思いきって頑張ろうと思ってそしたらもうちょっとでゲーム取れそうでしたけど、だめでしたね。

―今日の試合で4年生は引退になりますが、どのような存在でしたか
3つ年が離れてて、しっかりしていて、ちゃんと自分達を引っ張ってくれたし、自分のことも気をつかっていろいろしてくれてとてもいい先輩でした。

―この試合で今季がほぼ終わりましたが、今年入学してプレーしてみて、収穫や課題などはありましたか
入って半年ぐらい経ちますけど、いい試合もだめな試合もありましたね。自分は攻めるテニスでいい時は攻め切れて勝てるけど、今日みたいに粘られたりとか、緊張した試合とかで最後にどうしても先にミスしてしまい、流れを離してしまうから今後は攻めのテニスに粘り強さを付け加えてしっかり勝ち切れるようになりたいです。

―来季に向けてどんな練習をしていきたいですか
来年勝てるように一般の試合などに積極的に出場して、たくさん経験を重ねていきたいです。

―この法大での4年間でどんな選手になりたいですか
しっかり法政の中心メンバーになって、プレーで引っ張っていけるようになりたいです。

―最後に応援してくれたファンへのメッセージをお願いします
自分よりも気合を入れて声をだして自分のことを励ましてくれたりして、今日はいつもよりも応援のおかげでいいプレーができたから本当にありがたかったです。これからも応援してもらえるような選手になれるように頑張ります。

フォトギャラリー

  • DSC07639 R主将青木(中央)を中心とした今年のチーム
  • DSC04859 R川島(手前)・林ペアはスタートダッシュを決められず敗戦
  • DSC04966 R青木(手前)・江見ペアは後半で流れをつかめず
  • DSC05623 Rシングルスでは江見は快勝
  • DSC06066 R次年度主将の川島
  • DSC05936 Rサーブが走っていた長野
  • DSC06534 R青木は相手の強打を懸命にキャッチしていた
  • DSC07092 R1年生ながらS1で出場の林
 

 

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