【バドミントン】平成27年度関東学生バドミントン新人選手権大会 前田が女子シングルスで優勝!
平成27年度関東学生バドミントン新人選手権大会 準決勝・決勝
2015年11月29日(日)
東海大学湘南キャンパス総合体育館
先月の全日本インカレで4年生が引退し、新体制となって初めて臨んだ今大会。来季への試金石となるこの大会で、前田悠希(営2)が女子シングルスで見事優勝を果たした。また、ダブルスでも宮浦玲奈(国2)と組み3位に入賞、シングルス・ダブルスともに今後に期待を持たせる結果となった。一方、男子はシングルスでは思うような結果は残すことができなかったが、ダブルスで西川裕次郎(社2)・早川竣(スポ2)ペアが3位に入り好成績を残した。
試合結果
男子シングルス
選手名 | 結果 |
---|---|
西川裕次郎 | ベスト16 |
桐田和樹 | 4回戦敗退 |
小森園隆平 | 3回戦敗退 |
早川竣 | 2回戦敗退 |
一之瀬力瑠 | 2回戦敗退 |
金子大地 | 2回戦敗退 |
佐藤優希 | 2回戦敗退 |
西智寛 | 1回戦棄権 |
前田賢史朗 | 1回戦棄権 |
女子シングルス
選手名 | 結果 |
---|---|
前田悠希 | 優勝 |
勝俣莉里香 | ベスト4 |
宮浦玲奈 | ベスト16 |
甲斐紀美子 | 3回戦敗退 |
清水詩織 | 1回戦敗退 |
工藤ひな子 | 1回戦敗退 |
篠田希望 | 1回戦棄権 |
男子ダブルス
選手名 | 結果 |
---|---|
西川・早川 | 3位 |
西・桐田 | 3回戦敗退 |
前田・小森園 | 3回戦敗退 |
金子・佐藤 | 2回戦敗退 |
女子ダブルス
選手名 | 結果 |
---|---|
前田・宮浦 | 3位 |
勝俣・工藤 | 3位 |
篠田・甲斐 | 1回戦棄権 |
戦評
前田が女子シングルスで、大学入学後初となる優勝を達成した。
2回戦から出場した前田は順調に勝ち進むと、準決勝で後輩の勝俣莉里香(営1)と対戦。第1ゲームは、前田のミスが目立ち、勝俣が点を重ねる展開に。このまま、勝俣がこのゲームを先取し一歩リードする。続く第2ゲームでは、第1ゲームと打って変わり、前田が9ポイント連取などで調子を上げていき21-9で奪取。同点に追いつき勝負は第3ゲームへ。第3ゲームでも序盤から前田が勝俣を動かしていくが、勝俣も負けじと食らいついていく。17-12の場面から勝俣はアウトの見極めや前田のミスを誘い、土壇場で一気に17-18と逆転。その後も互いに譲らず24-24までジュースが続く。それでも、最後は前田がスマッシュを決め、先輩の意地を見せた。
ダブルスの試合が終わり、疲労がぬぐえない中で迎えた決勝。前田は開始早々8連続得点を挙げ幸先の良いスタートを切る。しかし、中盤以降はミスが目立ち、相手に一気に2点差とされてしまう。それでも、なんとか逃げ切り21-18と第1ゲームを先取した。第2ゲームは、序盤に4ポイント連取されてしまうもすぐに9ポイント連取で取り返していく。インターバル後も、甘い球をプッシュで叩くなど終始自分のペースに試合を進め21-11と大差をつけて勝利。昨年の上野亜実副将(人3)に続き、見事女子シングルスで優勝を手にした。
女子ダブルスでも2ペアが3位に入賞した。準決勝に出場した前田・宮浦ペアは、試合開始早々点差を引き離されてしまう。2人のタイミングが合わないまま第1ゲームを11-21で終える。それでも第2ゲームはしっかりと切り替えていく。相手が返すことができない鋭いスマッシュで攻め、確実にポイントを取っていく。終盤追いつかれるも、最後は宮浦が決めて24-22と勝敗は第3ゲームにもつれた。第3ゲームは、序盤から点を連取されてしまうがすぐに点を取り返していく。インターバル後から少しずつ流れに乗り始めていたと思われたが19-16の場面からアウトや浮いた球が目立ってしまう。その後1ポイントも奪うことができず19-21で逆転負け。惜しくも、決勝進出とならなかった。
また、同じく準決勝に出場した勝俣・工藤ひな子(国1)ペアは第1ゲームを18-21で落とすと続く第2ゲームでも、序盤に4連続失点する苦しい展開に。それでも、5-7から同点に追いつくことに成功する。しかし、直後に勝俣がネットにかけるとここから6連続失点。以降、相手にプッシュなどを決められるなど完全に相手ペースになり、終わってみれば10-21で敗北した。
一方、男子はシングルスこそ芳しくない結果に終わったが、ダブルスでは早川・西川ペアが3位に入賞。ともに初ペアだったが順調にトーナメントで勝ち進み、準決勝で早大の松本康平・古賀穂ペアと対戦した。しかし、第1ゲームは「お互いの役割があまり機能しなかった」と西川が語ったように、ともタイミングがかみ合わず15-21で奪われてしまう。それでも、続く第2ゲームではそれぞれの打つシャトルが上手く入り、積極的に攻めていく。そして、17‐18で同点に追いつくと、そこからポイントを連取しこのゲームをもぎ取った。ここから一気に逆転を狙いたい早川・西川ペア。だが、ファイナルゲームでは、うまく流れに乗りきることができず18-21と惜敗。惜しくも決勝進出とはならなかったが、初めてのペアで見事3位に入賞した。
今年度の学生の大会は今大会で最後となり、次は来春のリーグ戦となる。今大会で得た収穫や課題を冬季の練習に活かし、来年さらに成長した選手たちに期待したい。(羽根田萌)
選手インタビュー
西川裕次郎・早川竣
―今日の試合にどのように臨みましたか
早川:ダブルスをあまりやっていなかったので思い切りやるだけでしたね。あとは(西川選手に)引っ張ってもらうという感じで臨みました。
西川:勝てる相手だったので勝ちに行くつもりだったのですが、負けてしまいました。
―試合を振り返って
早川:自分が引いて守ってしまったので、前に行かなかったのは良くなかったと思います。
西川:もっと考えて体を上手く使えば楽に勝てたと思うので、自分の技術不足と感じました。誰と組んでも勝てるように技術をつけないといけないなと思いました。
―なぜこのペアで出場することになったのですか
西川:早川が大学入学してからあまり良い結果を残せていなかったので、自分から「早川と組みます」と言い、ペアを組みました。
―実際プレーして
早川:西川のプレーを見て、もっとダブルスの練習をしなければいけないなと思いました。
西川:練習や試合を重ねるごとに早川は上手になっていました。今のチームではシングルスとダブルスに分かれて練習しているのですが、一緒に切磋琢磨することでもっと上手くなるのかなと思いました。
―第2ゲームを奪えた要因は
西川:早川を前に行かせて自分が後ろでプレーすることで、早川自身もネット前を狙えたりしたのでそこが良かったと思います。
―対して第1、3ゲームは落としてしまいましたが
西川:早川が後衛で自分が前衛にいたので、あまり上手く相手を回せていないと感じました。
―今回の試合で課題は見つかりましたか
早川:シングルスしか練習してなかったので、ダブルスも練習しなければいけないということと、それがシングルスにも生きてくると思うのでもう少し速い展開を練習した方が良いと感じました。
西川:誰と組んでも勝てる選手が強い選手だと思うので、カバーする力をつけ、誰と組んでも団体でも個人でも勝てるようにしたいです。
―今大会全体を振り返って
早川:ダブルスは西川に引っ張ってもらった感じで、シングルスは不甲斐なかったかなと思います。
西川:シングルスは途中で気持ちが切れてしまうという自分の欠点が出て、こういう結果になってしまったと思います。ダブルスはチーム内で期待されてはいなかったと思うのですが、インカレ2位の相手に勝てたので早川と一緒に楽しめたのかなと思います。
―来季に向けて
早川:シーズンオフになり一番トレーニングできる期間なので、しっかりとトレーニングをして来季に臨みたいと思います。
西川:(法大は)他大よりも個人のレベルが劣ると思うので、みんなで高め合っていかないと来季はかなり苦戦し、ひどい結果になってしまう可能性もあると思います。そのためチーム力を上げていきたいです。個人的にはどんどん走りこみ、体力をつけて、そこの部分では負けないようにしたいと思います。
前田悠希
―シングルス優勝について
ベスト4までは絶対にいってそのあとは挑戦というつもりだったのですが、勝てたので良かったです。
―決勝については
特になくて、安心してプレーができました。その前のやはり同校対決が、今回山場だと思っていました。
―準決勝で、勝俣選手と対戦することは予想していましたか
最初は思っていなくて、早大の中西選手が実力があるので勝ち上がってくると思っていました。なので、そこと当たるときに自分がどこまでいけるのかなという思いがありました。後輩が勝ち上がってきて、自分は年下と当たったときに意識してしまった部分もありました。決勝も相手の石井選手は宮浦を倒してきていたので、少し苦戦する相手なのかなと思っていましたが、いつも通りのプレーができました。
―同校対決となった準決勝についてはいかがでしたか
第1ゲームは少し意識しすぎてしまい、自分が力んで、ミスなどあまり体が動いてなかったので落としてしまいました。第2、3ゲームは、やはり後輩に負けたくないという気持ちが強くて、負けたらそれまでと吹っ切れた気持ちで自分から攻めていきました。
―ダブルスでは、決勝進出とはなりませんでしたが
パートナーの宮浦は実績もあるし強いので、自分がミスを減らして決勝までいこうと思っていたのですが、やはりダブルスは難しくて、自分はダブルスプレーヤーではないので、すごくパートナーに迷惑をかけていたのではないかなと終わってからずっと思っていました。
―新人戦に臨む前から決勝にいこうという目標だったのでしょうか
はい。優勝を狙っていました。勝俣・工藤ペアも力があって、お互い頑張れば決勝にいけるレベルなのかなと思っていましたが、そこで2ペアともベスト4に終わったので、やはりまだ力不足なのかなと思いました。
―準決勝においての相手の印象は
相手ペアも1人がダブルスプレーヤーで、もう1人はシングルプレーヤーと自分たちと同じ感じだったのですが、相手の守りが結構硬くて、自分たちの攻めもコースが甘かったりしていて、そこで焦ってしまって点数を失っていました。自分たちのプレーができず、空回りしていました。
―来季、前田選手はダブルスをやる予定はありますか
監督次第です。ダブルスが全くいない状態なので、ダブルスは団体戦で誰が出るのかわからなくて、今試している状態です。まだダブルスとして出場するかわかりませんが、もし出るとしたら頑張っていかなければならないなと思います。
―最後に、来季に向けての意気込みをお願いします
今年は、東日本インカレまでは勝ってチームに貢献することができていましたが、インカレで自分がポイントを取れなかったせいで負けたりしてしまったので、やはりこれから3年生にもなるし、もう少し自覚を持ってやっていかなくてはいけないなと思います。
フォトギャラリー
- 前田は自身初優勝を手にした
- 勝俣は前田との同校対決で敗れたものの、3位に入った
- 早川(写真左)・西川(写真右)ペアは男子勢で唯一上位入賞を果たした
- 宮浦(写真左)・前田(写真右)ペアは惜しくも決勝進出ならず。
- ともに1年生ながらもベスト4と奮闘した勝俣(写真左)・工藤(写真右)ペア。