【バスケ】第12回東京六大学バスケットボールリーグ戦 2日目

バスケットボール

【バスケ】第12回東京六大学バスケットボールリーグ戦 2日目

第12回東京六大学バスケットボールリーグ戦 対明大・対東大
2016年3月20日(日)
立教大学新座キャンパス

大会2日目は明大、東大との対戦。明大戦ではミスを連発。「やりたいことが見えてこない」という課題の残る試合となった。一方、東大戦ではベースの選手たちが活躍。待望の1勝目を挙げ、明日の最終戦に向け勢いをもたらした。

1 R
攻守にわたり活躍した竹内

試合結果

トータル試合結果:明大戦

39
法政大学
7 1Q 17 62
明治大学
10 2Q 11
10 3Q 13
12 4Q 21

 

法政大学スターティングメンバー:明大戦

選手名 学年 学部 身長 ポジション 出身校
#14 植村哲也 3 175  G 明成
CAP#7 藤井裕太 4 175  SG 厚木東
#11 中野広大 4 182  F 土浦日大
#23 戸堀勇吾 3 190  PF 國學院久我山
#12 柳川知之 3 192  PF 明成

 

 トータル試合結果:東大戦

80
法政大学
24 1Q 12 44
東京大学
19 2Q 11
15 3Q 12
22 4Q 9

 

法政大学スターティングメンバー:東大戦

選手名 学年 学部 身長 ポジション 出身校
#2 田勢陸 4 170 PG 法政二
#54 小野玲音 2 178  PG 法政二
#32 野口勇樹 2 181  SG 土浦日大
#31 金剛鉉 2 190 F 報徳学園
#33 茨城博晃 1 194  C 京北
 

戦評:明大戦

試合開始と共に法大は、パスワークを意識したテンポのいいオフェンスを展開する。ハンドオフプレイからのスクリーンなどでディフェンスをずらし、アウトサイドシュートに持ち込んだが不発。法大の得点は藤井のあげた2点からなかなか動かない。対する明大は法大をサイズで上回る。ポストへのパスインからのパスアウトで効果的に3Pを沈めて行く。最後は藤井がブザービーターの3Pを決めるも、第1Qは7-17の10点ビハインドで終えた。
続く第2Qはお互いロースコアな展開。法大は地道にフリースローを獲得するものの、戸堀、ルーキー堀川が2本ともミスするなど逆転のきっかけをつかめず。それでも中野の3Pがヒットし7点差に詰め寄ったがそこからは得点がストップ。前半を17-28。やはり得点力不足にあえいだ。
第3Qで活躍したのは柳川。インサイドの絶対的支柱であった沼田が抜けた穴を埋めんとすべく、ペイントエリアで積極的に得点を狙っていった。ただやはりインサイドは明大に分があり、#35のサイズを生かしたポストプレーなどに対応しきれなかった。このクォーターでも10点しか奪えず、27-41で第4Qを迎えることとなった。
第4Q。法大のオフェンスは前半とかわってポストへのパスインを多用。しかしサイズのミスマッチからかシュートまで持ち込めるケースは少なく、攻められずやむなくパスアウトするシーンが目立った。対してディフェンスではスクリーンへの対応のミスなどからペイントエリアにあっさりとパスを許す場面が見られた。追い上げムードに転じることはできず、最後に藤井がまたもブザービーターの3Pを沈めるも、チームに笑顔はなかった。最終スコアは39-62。
やはり浮き彫りとなった得点力不足。内外のスコアラーが卒業した今季、最も懸念されていた要素の一つだ。早大戦ではランゲームに対応できず、明大戦ではサイズのミスマッチに苦しんだ。関東1部復帰にはこれらのチームを下す「強み」をつくることが必須条件だ。まだシーズンは始まったばかり。ウィザーズ復権への糸口をつかむことができるか。(戎井健一郎)
 

 戦評:東大戦

第1Q。昨日同様に2試合目は“ベース”と呼ばれる控え組を起用。開始からテンポよく得点を重ねていき、ゲームを支配する。守備でもオールコートディフェンスをかけ東大の攻撃を抑え込む。だが、このピリオド終盤には辛すぎる笛もあり、互いにファールを連発。ここでも東大の選手がフリースローのチャンスを生かせない中で、法大は金や池下涼星(法2)がしっかりと2本ずつ沈め、さらに引き離す。12点の差をつけ、24-12で第1Qを終える。
第2Q。1Qより外からのシュートの確率が落ち、スコアの動きが鈍くなる場面もあった。だが、この試合唯一の4年である田勢が声を出し続けることで後輩たちを鼓舞。竹内悠貴(法2)のゴール下シュートを中心に着実に得点し続けた。残り2分で茨城がアリウープを決めるとベンチや試合後応援に来ていたトップの選手たちの盛り上がりは最高潮に。その後、東大の川波に3Pシュートを許し完全に止めきることは出来なかったが、43-23で折り返した。
第3Q。2Q終盤の流れのまま東大が後半最初の得点を挙げると、東大ベンチが盛り上がりを見せる。東大の大きな歓声で逆風が吹いたかにも思われたが、小野、野口が3Pシュートを決め、ルーズボールに飛び込むなど攻守でチームに貢献し東大の流れを止めた。終盤は中と外でテンポよくパスを回し、東大ディフェンスを翻弄。田勢の華麗なパスも光り、58-35で最終Qへ。
第4Q。各選手が躍動。この試合を通して攻守で活躍した竹内をはじめ、野口、早川健星(法3)らが速い展開から次々と得点。中でも特筆すべきは1年ながら4Qだけで10得点を挙げた外舘拓海。早川の3Pシュートのアシストやリバウンドなどあらゆる面で活躍した。最後も残り数十秒でダメ押しの3Pを挙げ、東大を圧倒。80-44で法大として1勝目を挙げた。
明日は1試合のみのためトップのメンバーで戦うことが予想されるが、ベースからチームに勢いをもたらすことができただろう。2つのチーム編成で戦ってきた今大会。最後はひとつのチームとして流れをつないでいきたい。(向井知優)

監督・選手コメント

今井一夫 監督

ー明大戦を振り返って
見てて「何をしたいのか、何をしなきゃいけないのか」が見えない、分からない。もちろん基本は大切なんだけどバスケットボールは対人スポーツですからね。相手がどうするのか予測して動いていかないと。せっかく頭があるんだからもっと自分で考えた方がいいんじゃないという話はしました。
 
ー東大戦を振り返って
ベースの方は3試合くらい見ていて、あいつらのいい加減さはよく分かっているのでそれだけ注意してましたね(笑)。
 
ー今大会は2チーム編成で臨んでいますが、両チームの違いは感じますか
違いっていうのはあまりないんじゃないかな。…それぐらいトップのやつに覇気が無い。やらなきゃいけないことが決められているし、それが出来ないと怒られるから肩に力が入っちゃうんだよね。もうちょっとこの力が抜けたら覚醒するのかもしれないですね。
 
ープレシーズンのこの時期に大切なことは
まずは今までやってきたことがどれだけできるのか確認するってことだよね。あとは、ゲームの中で学習すること。今は「ミスしないように、怒られないように」というのが底にあるんだけどそうじゃないからね。ミスはしない方がいいけどしょうがないんだから、まずは原因を突き止めなきゃいけない。なのにやらないんですよ。これはみんなに言えますね。逆に良いプレーがあってもその要因を考えないから次はもう同じプレーが出来ない。当たり前の話だけど全て頭使って考えることが大切ですよね。これができればまた違う展開になるのかなと思いますよ。
 
ーエースが抜け、新チームとなりましたが雰囲気はいかがですか
まあ、良くはないよね(笑)。もっと言いたいことあるならはっきり言ったり、みんなを引っ張っていくリーダー的な人間が出てくれば変わるかなと思いますね。エースってことでいうと(加藤)寿一の穴はそんなに大きくないかなと思ってるんですよ。大学だからエースが卒業するのは仕方ないことだしね。各々のパーツを足していけば代わりにはなれるんじゃないかなと思います。ただ沼田が抜けた穴は大きいね。リバウンドとか落ちてきたボールには全部反応してたから。それはみんなのパーツをつないでもできることじゃないから、なかなか厳しいかなという感じです。
 
ー藤井キャプテンについて
去年の頭に一度「お前、来年キャプテンやれよ」と言ってたんですよ。寡黙だから伝わりづらいかもしれないけど、元々熱いものを持ってる奴ですから。切り替えもできるし、あの度胸はもう、すごいからね(笑)。去年はちょっとその部分は隠れてたかなと思いますけど、今年はやってくれるんじゃないですか。まあ十分頑張ってるからこれ以上期待したら可哀想だけどね(笑)。
 
ー期待している選手は
中村太地(法1)ですね。本当に上手いです。即戦力ですよ。
 
ー今後どのようなチームになってほしいですか
しっかりと守れるチームですね。オフェンスはもうちょっと思い切りよく。呪縛にとらわれないというか、選手たちがそういう考え方になってくれれば良いチームになると思います。
 

戸堀勇吾

ー今日の明大戦を振り返って
何も言えないですね。悪かったです。点数的には取られていないのですが、オフェンスは何もできていなかったので。
 
ーディフェンス中心の練習をしているそうですが、現在オフェンスの練習はどのような感じですか
手をつけてない訳ではないですが、ディフェンス中心の練習ですね。
 
ー3番での起用が増えてくると思いますが
3番もやらせてもらうのですが、足ばっか引っ張っているので3番でもやれるようになりたいです。
 
ーそのために何か取り組んでいることはありますか
ポジション別に分かれたときは小さい方のチームに加わったりしています。ドリブルをつけるように玉城(啓太)などと一緒に練習したりしています。
 
ー2試合を終えての課題や収穫は
塚本さんがいなかったら何もできないと分かったことが収穫かなと思います。収穫でもあり課題でもありますね。
 
ーリーグ戦も明日の1試合を残すだけになりましたがそれに向けての意気込みをお願いします
明日も同じ高校のやつがいるので頑張って恥ずかしくないプレーをしたいと思います。
 

池下涼星

ー今日の試合を振り返っていかがでしたか
相手は関係なく、自分達が練習でやってきたことを試合で出そうと思いました。できたところとできなかったところ半々だったと思います。
 
ーAとB両チームでの出場でしたが監督からの指示はどのようなものでしたか
とにかくディフェンスを頑張れ、と言われました。
 
ーAとBでの違いは何かありましたか
やっぱり練習一緒にやっているかやっていないかで少し違うところはあるんですけど、やることは明確に分かってるんでやるだけです。
 
ーいつもはAとBどっちで練習していますか
Bです。
 
ー明日の慶應戦に向けて
練習で取り組んでいる一線へのプレッシャーや、声出し、ポジション取りを中心に明日もディフェンスを頑張りたいと思います。
 

竹内悠貴

ー試合をふり返って
東京大学とだったので、他の大学よりは絶対に負けられない戦いという意識で試合に入ったが、今日はスタートから出なかったので自分のスタートが少し調子が悪く、違和感がありました。
 
ー失点を抑えての勝利でしたが
ディフェンスをいつもやっているので、そこを意識してやりました。その結果が出たと思います。
 
ー試合中今井監督に頭を叩くふりをされる場面もありましたが
ゴール下を二回連続で外してしまって…それを注意されてました。(笑)
 
ーセンタープレイヤーとしてどのようなタイプの選手を目指していますか?
去年いた沼田さん(27年度卒)を目標にずっとやっているんですけど、体の面でも技術の面でも全然追いつかないので、これからやっていって活躍したいと思います。
 
ーこれからの改善点、また個人でどのようにしていきたいか教えてください。
まずはフックシュートを練習して…今日何回も落としてしまったんですけど、ゴール下を確実に決められるように、まずはインサイドプレーからやっていくこと。それが終わったらペリメーターゾーンのシュートを決められるようにしたいと思っています。

 

堀川祐作

ー今日の試合を振り返って
相手の流れに飲まれちゃった感じがあります。
 
ー今大会がデビュー戦となりますが、高校と大学のバスケの違いはどういったところで感じますか
フィジカル面の違いと、オフェンスで頭を使う量が増えたと思います。
 
ーフリースロー2本とも落としていましたが、緊張していたのでしょうか
最初の2本のミスは緊張です(笑)。けっこうフリースローは得意なんですけど。
 
ー法大の同期で意識している選手は
みんな僕よりうまいと思ってるので、みんなです(笑)
 
ーインサイドのポジション争いが激しくなってきますが、どういったところをアピールしていきたいですか
僕は機動力があまりない方なので、フィジカルとか体を張ったプレイですかね。
 
ーコーチ陣からどういったことを言われていますか
先頭を走って、相手のセンターにシールして体力を奪ったり、スクリーンとかの地道なプレイだったりですかね。
 
ー明日の試合に向けて
明日は最後の試合なので、プレイタイムを与えられたら、コーチ陣にアピールできるように活躍したいです。

フォトギャラリー

  • 1 R攻守にわたり活躍した竹内
  • 2 R自らのプレーでチームを率いた藤井
  • 3 Rアウトサイドのシュートが爆発した外舘
  • 4 R3番ポジションでの活躍に期待(戸堀)
  • 5 R緊張していたという1年の堀川
  • 7 Rスタメンでゲームをコントロールした小野
  • 6 R明大戦、東大戦ともに出場した池下
  • 8 Rスタメン出場のルーキー茨城
 

 

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