【陸上競技】関東インカレ開幕直前!陸上競技部インタビュー第2弾
2016年3月6日、4月2日
法政大学多摩キャンパスほか
トラックシーズンが開幕してはや1カ月。そして、関東インカレまであと1日となった。
インタビュー第2弾は坪田駅伝監督、足羽主将、坂田選手、城越選手、細川選手。
冬季の取り組みや今季の目標などを伺った。
監督・選手コメント
坪田智夫駅伝監督
―昨シーズンを振り返って
昨年は春先から夏前まであまり良い流れとは言えず、なかなか結果も出なかったのですが、夏以降はしっかり4年がチームをまとめ引っ張ってくれて、予選会突破、本戦までたどり着けました。やはりそれを今年は夏からということではなくて、新チームになって4月からしっかりやってもらいたいなというのはあるので、4月からある程度結果を出してもらって、まずは関東インカレもありますし6月の全日本駅伝予選会もしっかり突破して、もうひとつ高いレベルで箱根駅伝予選会また本戦を迎えたいなと考えています。
―現在はどのような練習を中心に行っているのでしょうか
特に変わったことはやっていないと思うのですが、多少量·質ともに少しずつ上げている段階で急激上げてもついてこれないので、まずは選手たちの意識、やっぱりやらないと勝負できないよという話を今彼らにしているところです。
―新チームの印象を監督ご自身はどのように感じていますか
まだまだ4年の引っ張りやまとまり度合いが薄いかなと感じているのですが、その分2·3年の力のある選手たちがしっかり走れているので、だいぶ突き上げまた層の厚みができているかなと思います。あとはここから4年生の自覚に期待したいところではあります。
―特に注目している選手は
キャプテンの足羽は、注目しているというかやってもらわないと困るという選手です。かといって彼だけに任せても、彼も潰れますしチーム全体も沈んでいくので、もちろん足羽に関してはキャプテンとしてエースとして引っ張ってもらうというのは当然ですが、それに加えて4年がどこまでシード権というものに向けて本気になってやってくれるかというところですね。
―今の4年の印象は
足羽はキャプテンとしてまたエースとしての自覚がだいぶ芽生え始めているかなというところです。4年がまだ個人個人が出遅れている多くいる学年なので、多少まだ自覚が足りない部分があるかなと思います。
―主将の足羽選手はどのように選ばれたのでしょうか
1,2年から学年の主力としてずっとやってくれていますし、またミーティングのときなどもしっかりとした発言ができますし、チームを大きく見れているのかなというのがあったので、足羽に決めました。
―3年の印象は
細川は1,2年と冬場に故障が長かったり夏に貧血で練習できなかったりと、わりと練習が途切れてはいたのですが、箱根駅伝が終わってからしっかりと良い練習ができています。全体としては、力のある選手が少ないということで、まだまだ力のない学年なのですが、細川のほかに磯田などこの二人でチームを引っ張っている状況で、ここから何人彼らに近づけるのかというところが法大のシードというものを大きく左右するのではないかと思います。4年というのは大体上がってくる選手というのは見えてきていますし、2年は非常に力があるのでそこを考えると、3年の層の厚みというのが大きく関わってくるというところだと思います。
―今年の目標は
昨年、箱根駅伝は出場するだけになってしまったのでシードというものにこだわって、出るだけではないチームを作っていきたいなと思います。8,9,10位が良いところだと思うので、そこから上というのはなかなか難しいと思います。なので、まずはシードというものを目標にこだわっていきたいです。
箱根駅伝シード獲得に燃える坪田駅伝監督
足羽純実駅伝主将
ー昨年1年間を振り返って
シーズン通して、手応えのあるレースがかなり少なくて、練習見てもいまいち自分を追い込みきれていない点があって、故障はなかったですが、無難に無難にリスクの少ない練習しかやってなくて、本当の意味で力が付いていない1年だったと感じました。
ー箱根について
自分の実力不足が大きくでましたね。ああいうレース展開って中々経験できるものではないですし、ああいう経験があったからこそ考えが変わってきたり、やることも増えたりして、結果的にプラスになっているので、悪いように捉えないようにしています。
ー具体的な変化は
精神面でいうと、周りの人がレース後励ましてくださったり。箱根後地元に帰ったら、地元の皆が励ましてくれて、見てる人が多くいるからその分頑張ろうという気持ちになりました。練習面に関しては、チーム全体でスピードが足りていないということだったり、筋力がまったくないということだったり、そういう点に皆で気付けました。肉体面、精神面共々にしっかり得たものがあったと思います。
ーハイペースのレースを経験して得られたものは
ああいうペースのレースがあるということと、ハイペースでいったときの対応の仕方ですね。ハイペースできたときに、付いていくのではなく、あえてペースを落としたり、序盤から付いていかないであったり、今振り返ればやれる作戦の幅はあったと思います。レースを経験することによって、これまで頭になかったレースプランが出てくるようになりました。
ー今年の個人としての目標は
関東インカレ入賞、全日本駅伝予選会最終組でトップの人たちと競うこと、箱根予選会は総合一桁順位。箱根本選も1区で負けて、あのペースに付いていけるの僕しかいないと思うので1区区間6、7番あたりが目標です。
ーチームとしての目標は
箱根駅伝のシード権獲得です。
ー箱根駅伝に対する思いは
チーム全体として悔しさがあり、今年のスローガンが『悔しさを忘れない』なんですね。嫌な思いはもう二度としたくないという思いがチームの原動力になっています。
ー足羽選手自身については
箱根に関しても苦い思いをしましたし、キャプテンになったということで周りの指揮を取っていかないといけないので、この1年は今まで以上に本気でやるという風に前向きに捉えています。
ー主将としてどういったことをしたいですか
チームとして箱根で勝つというのもありますが、箱根走れない人も競技者であるので、全員がベストを更新できるように。気持ちよく練習がやっていけるチームにしたいです。
ーエースとしてはいかがですか
自分を結果を出すということが、キャプテンとしてもエースとしても周りの指揮を上げることにつながると思うので、まず自分がベストを更新して、トップクラス選手を倒すなど、チームへの切り込み的な立場としてまとめていきたいです。
ー今年は大学ラストシーズンになりますが
4年目で箱根走れなかった先輩を多くいて、そういった先輩たちの姿を僕ら4年は見てきています。ああいった思いをみんなしたくないですし、後輩にも箱根予選を味わわせたくないという気持ちが大きいので、4年全体が本気になっていると思います。
ー4年の雰囲気は
ミーティングの数を増やしているのですが、4年皆が積極的に案を出してくれたり、声かけ等も前より増えてきて、チームの雰囲気は上がってきていると思います。
ー昨年苦しい走りになった全日本駅伝予選会について
昨年はレース前の調整のやり方がわかっていなくて、レース前に追い込みすぎてレース走れなかったので、今年は外せないレースに向けてどういった練習をやればいいのかを考え直して、策略を立てて挑んでいきたいです。
ーどういった調整を考えていますか
追い込みの練習のタイミングを過去の実績などを見返して、勉強していて、きつい練習をいれる日にちを自分の中で確認できて、その日に合わせて練習するれば、本番も良く体が動くと思うので、追い込みをやるべき日にちを探しています。
ー昨年との変化は
チーム全員でベストを更新してほしいというのがあります。チームの下位層がベストを出せれば、周りも影響を受けて底上げされると思うので、チームの下位選手がベストを更新して、他の選手に危機感を持たせることができると思うので、下位層の選手の底上げに力をいれています。
ー具体的な取り組みは
これまでは全体ミーティングだけを行っていたのですが、学年等関係なくバラバラのグループで選手たちが疑問に思った課題等に意見を出しあって、それを皆でシェアするというようなミーティングを取っていて。その中で、話の種になる課題に関しても練習ができていない故障者だったり、下位層の選手から強くなるためにどういったことが必要かなどの疑問点を話してもらって、それを自分が周りに聞くという、他の人の意見を取り入れるミーティングを僕が主将になってから始めました。
ー個人としての変化は
他の選手たちに示しを付けたいというのがあります。また、僕個人としてやれることをやっていきたいということで、朝練習の来る時間を早くしたり、練習の合間にストレッチや補強をしっかり行うなど細かい点を注意してやっています。あとは、選手への声かけ等も積極的にやるようにしています。
ー最後に今シーズンの意気込みを
トラックと言えば、法政は短距離が強くて長距離ブロックは足を引っ張っているので、春のトラックシーズンから全員でまとまって活躍していきたいです。
エース足羽、今年は主将としてチームを引っ張る
坂田昌駿
ー新チームの雰囲気は
雰囲気は悪くはないと思います。皆個々の力は上がってきてると思いますし、練習につける人も多くなってきているので悪くはないと思います。
ー昨年のシーズンを振り返って
前期はまとまりがなかったんですけど、後期になってまとまりができてきましたね。今のチームはまとまりがないっていうことじゃないので、去年より上のチーム作りが出来そうです。
ー冬季はどういった練習を取り組んできたか
箱根終わってからは30kmとか長い距離を中心に取り組んできました。これからトラックシーズンに入り、スピード練習に切り替わっていくのでその切り替えをしっかりしていくことが大事だと思っています。
ー長い距離をやってきたのは箱根で必要だと感じたためということでしょうか
そうですね。今日(3月6日)の立川ハーフのためもありますし、この大会が箱根の予選会にも繋がってくるので、そのためにも取り組んできました。
ートラックシーズンでの目標は
やはり関カレっていうのがひとつの目標になってくると思っていて、5000mで勝負できたらいいなと思っています。
ー秋の箱根予選にはどう繋げていくか
このトラックシーズンで、もう一度スピードをつけ、夏走り込んで、スピードとスタミナの両方を身につけて予選会に挑みたいですね。
ーラストイヤーに懸ける思いを
最後ということもあって、箱根が最大の目標になってくると思います。予選会を通過して喜ぶだけではなく、箱根駅伝でどのような結果を出すのかが大きな目標になりますね。そして、後輩にシード権を残せるように頑張りたいです。
城越洸星
―けが明けと伺いましたが
膝蓋骨分離症でずっとけがをしていて、2月はそんな走れてなかったです。3月ぐらいに走り始めて、今は結構戻ってきています。ポイントとかもそうですし、昨日も1000mを10本1人でこなしましたし、今は走り込みの状態です。
―3月は実戦的なトレーニングを重ねたということでしょうか
実戦というよりは距離を踏んでいなかったので、距離を踏む練習を中心にやっていました。
―けがの回復具合はまだ完全ではないのでしょうか
もう完治しています。
―箱根以降新しく取り組んだことなどはありますか
いままで通りですね。ただ学年が4年になったのでしっかり自覚を持っていかなければいけないなと思っています。
―今年も持ち味は粘り強さですか
そうですね。そこにもっとスピードを磨けたらいいなと思います。ラスト負けないようにしたいです。
―粘り強さというのは具体的にどのような点に表れるのでしょうか
10000mでいえば8000m辺りでも離されずに先頭についていくといった感じです。
―スタミナの課題克服は順調ですか
以前は走り込んでなかったので不安でした。箱根だったら20kmあるわけじゃなですか。そういうところで走り込みが足りなかったかなと思っていました。今は距離も踏めているのでスタミナもそうですけど、ラストのスピードも一緒に強化しなければという感じですね。でも、どちらかといえばまだスタミナ重視の練習をしています。走り込み中心です。
―今の目標は
関カレで上位を狙いたいですね。できれば入賞まで。
―最後に今年の意気込みをお願いします
チームを引っ張ていく立場になるので、しっかり4年生として背中で語れるような選手になりたいです。
城越はけがからの復活に期待したい
細川翔太郎
ー昨年を振り返って
最初の方で自己ベストを出しましたけど、夏に故障して練習が継続できなくなり、その影響で納得するレースが出来なかったですし、タイムも良くなかったですね。箱根も夏のケガで合宿も参加出来ずに、そのせいでうまくいかなったのではと思います。
ー今まではどんな練習を
走る距離を増やしていきましたね。例えば、ジョグの距離を、伸ばしたりしてました。後は長距離のスピード練習をしてきました。
ー新体制になって監督からは何か言われましたか
今年の箱根が19位で、本戦には出れても勝負が出来ないので、練習を継続するだけでなくて、質と量を上げて大会でもそれを出していかないといけないとは言われましたね。
ートラックでの目標を
全日本予選では、最後のエース級が揃う最後組なんでそういう人達と勝負できるようなスピードを磨いていきたいです。
ーこれからどういった練習を
まず、スピードですね。あと、持久力をつける為にもジョグの時間をもう少し増やしていきたいと思います。それに今回のレースでもあったんですけど、ペースが落ちることがあるので粘る練習もしていきたいと思います。
ー強力な新入生も入ってきました
結構楽しみな選手が多くて坪井とか佐藤とか力のある選手が多いのでそれに負けないようにそして引っ張っていきたいですね。
ー最後に応援してくれる人達にメッセージをお願いします
いつもご声援ありがとうございます。3年にもなったので、下級生を引っ張っていけるような存在になりたいですし、記録も伸ばして他校と勝負のできる力をつけていきます。足羽さんと自分が法政の2大看板となってシード権を取れるように頑張っていきたいと思います。
エース候補の細川は足羽の背中を追う