【バドミントン】関東大学バドミントン秋季リーグ 第1戦 男女ともに初戦を勝利で飾る!
関東大学バドミントン秋季リーグ
2016年8月27日(土)
葛飾区総合スポーツセンター
初戦となった今日は、男子は日大、女子は青学大と対戦。男子は激しい攻防の末勝利を決め、一方の女子も圧倒的な強さを見せて戦いを制した。
試合結果
総合試合結果(男子)
法政大学 4 |
– |
日本大学 1 |
詳細結果(男子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ○桐田和樹2-1原口拓巳(14-21,21-12,21-17) |
第2シングルス | ○西川裕次郎2-1小倉由嵩(21-16,16-21,21-18) |
第1ダブルス | ●西智寛・野田悠斗1-2緒方友哉・三橋健也(21-17,11-21,18-21) |
第2ダブルス | ○河崎駿輔・野村拓海2-0藤慶行・横島将幸(21-17,21-18) |
第3シングルス | ○荒木惇2-1三橋(16-21,21-10,21-14) |
総合試合結果(女子)
法政大学 5 |
– |
青山学院大学 0 |
詳細結果(女子)
試合 | 試合詳細(後者が対戦相手) |
---|---|
第1シングルス | ○勝俣莉里香2-0大堀優(21-17,21-16) |
第2シングルス | ○上野亜実2-0石橋舞(21-6,21-6) |
第1ダブルス | ○ 宮浦玲奈・勝俣2-0大堀・寺田桃香(21-18,21-19) |
第2ダブルス | ○上野・長谷川由季2-1岩谷果歩・石橋 (21-14,15-21,21-11) |
第3シングルス | ○伊東佑美2-0寺田(22-20,21-9) |
戦評
男子
開幕戦の相手は春季リーグで大敗を喫した日大。好スタートを切るためにも勝利で飾りたい第1戦だが、春の雪辱を果たすことはできたのだろうか。
第1シングルスに登場したのは桐田和樹(経2)。序盤から激しいショットの打ち合いが続くも、相手のコート全体を使った緩急あるプレーに翻弄され、次第に点差を離される。後半巻き返しを狙うがその差は埋まらず14-21で第1ゲームを落とす。しかし第2ゲームはうって変わり終始桐田のペース。我慢強く相手のショットを拾い、浮いた球を見逃さず高い打点からスマッシュを確実に沈め、21-12と試合をイーブンに戻す。第3ゲームは両選手ともに重い出だしとなるも、そこから先に抜け出したのは桐田。第2ゲーム同様、強気のスマッシュとヘアピンを効果的に使い分け、桐田らしいパワフルなバドミントンで21-17と第3ゲームも奪取し、勝利。チームを勢いづける。
続く第2シングルスは西川裕次郎(社3)。軽いフットワークから繰り出させる鋭いショットで相手に思うような攻撃の選択肢を与えず、21-16と第1ゲームを先取。しかし、第2ゲームでは立て直しを図ってきた相手に序盤から主導権を握られ、防戦一方の展開に。16-21と勢いに乗れないままこのゲームをおとす。とれば法大の勝利を大きく引き寄せる第3ゲーム、西川は冷静に前後左右に揺さぶりをかけ、空いたスペースにショットを沈めていく。終盤相手の4連続得点で一気に2点差まで追い上げられるも最後は渾身のスマッシュが突き刺さり21-18で勝利を手にした。
勢いそのままに第1ダブルスの西智寛(経3)・野田悠斗(経1)ペアは息のあったコンビネーションで相手を突きはなし、21-17で第1ゲームを制したものの、第2ゲームは相手の速く低い攻撃に対応しきれず、11-21と点差をつけられてこのゲームを落とした。そして互いに負けられない第3ゲーム。法大が西のスマッシュ、野田のプッシュと積極的に攻撃を仕掛ければ、相手も絶妙なスペースにショットを沈める。しかし法大は集中の糸が切れたかのような立て続けのミスで相手に一挙5連続得点を許してしまいこれが致命傷に。その後の追い上げもむなしく18-21でこの日初めての敗戦を味わった。
勝利を決めたい法大は河崎駿輔(経4)・野村拓海(社1)を送りこむ。第1ゲームから両選手とも勢いのあるスマッシュや相手の虚を突いたドロップを次々と決め、粘る相手を21-17でくだすと、第2ゲームも中盤に野村が長いラリーを制したのを皮切りに4連続得点。21-18でストレートでの勝利を収め、同時に法大の勝利が決定した。
第3シングルスには荒木淳(国3)が登場。互いに一進一退の攻防が続くも、相手の速い攻撃が荒木のミスを誘発し、一歩リードされたまま16-21で第1ゲームをおとす。しかし第2ゲーム、荒木は相手のアタックにも落ち着いて対応し、強固な守備で易々と相手に得点させない。このゲームを21-10で圧倒すると、続く第3ゲームもその流れを渡さず、序盤の連続得点でつくった差を終始保ったまま、最後は粘る相手を引き離し、21-14で勝利を収めた。
春季リーグで優勝した日大相手に4-1で勝利したことはチームの大きな自信につながっただろう。次戦、日体大戦についても須賀隆弘監督は「これから先につながる試合になるように」と口にした。確かな成長の手応えとともに、男子バドミントン部の挑戦が始まる。(本間美来)
女子
まず第1シングルスに出てきたのは勝俣莉里香(営2)。第1ゲームは、序盤からアウトなどのミスがひびき、なかなか点差を広げられずにいたが、最後は4ポイント連取でこのゲームを先取した。第2ゲームでは前半接戦となるも、インターバル後にはスマッシュなど鋭いショットで点を決めていき21-16と初戦をストレートで勝利。チームに勢いをつける。
第2シングルスには上野亜実(人4)が出場した。終始試合の流れを渡さず21-6,21-6で勝負を決めた。
第1ダブルスには宮浦玲奈(国3)・勝俣ペアが登場。後半まで上手く流れをつかめず接戦となっていたが18-18の場面から相手のミスやコートの穴に切り返して相手を動かして点を重ね21-18で第1ゲームを奪う。第2ゲームは前半宮浦、勝俣ともに攻撃面が光るも、終盤徐々に点差を縮められてしまう。20-19と1点差と追いつめられるも、最後は宮浦のプッシュで決め21-19と勝利。同時に法大の勝利も決めた。
第2ダブルスには上野・長谷川由季(法4)ペア。第1ゲームは、ミスが見られる場面もあったが、鋭い決め球で攻めていき21-14と先取する。第2ゲームは、始めにプッシュで点を取られると、その後も前後に降られるなどなかなか相手に追いつくことができない。自身のミスなどで相手の流れを食い止めることができず15-21とゲームは振り出しに。運命のファイナルゲームでは、しっかりと気持ちを切り替えていく。相手のミスを誘い、前半からリードしていく。後半も勢い止まらずインターバル後に相手に許したポイントはわずか4ポイント。上野のプッシュや長谷川のスマッシュで相手を追いつめていき21-11で勝利をもぎ取った。
最終第3シングルスには、ルーキー伊東佑美(営1)が入る。第1ゲームでは身体が動かず苦戦を強いられる。スマッシュや相手のミスなどでポイントを取っていくも、ヘアピンなどで前後に動かされすぐに点を取り返されてしまう。しかし、後半14-18の場面から怒涛の追い上げを見せ19-19と同点に追いつく。ミスで20-20とデュースとなるも、その後は冷静に相手のミスを誘って22-20と粘りを見せてこのゲームを先取する。続く第2ゲームでは出だしこそ3ポイント連取されるも、その後は8連続ポイントで一気に点差を引き離すとインターバル後には、完全に自身のペースへ持ち込み21-9と大差をつけて勝利を手にした。
ほとんどの選手が好調を見せ5-0で青学大戦を終えた女子。しかし、ここ近年は混戦となっており、明日からも気を抜けない戦いが続くだろう。春季、僅差で惜しくも優勝を逃したが、今季はこのままの勢いで優勝をもぎ取ってほしい。(羽根田萌)
選手コメント
須賀隆弘監督
ー今日の試合を振り返ってみて
春リーグ優勝した日大なのでどんな内容でも4-1で勝ったっていうのはいいスタートになったかなと思います。
ー春季リーグで敗れた日大との対戦ということで意識したことは
春のリーグ戦って選手を試す時期なので、特にそれをふまえて何かどうのこうのっていうことではなくて、春は春で、毎年秋に向けて課題を克服していくチームなので。特に春の成績は意識していなかったですね。
ー春リーグで見つかった課題で克服できていたことは
春よりは足と体をうまく使えるようになってきたかなと。
ー下級生の活躍が目立っていたように感じました
そうですね、毎年そうなんですけど、上級生から下級生まで全員で戦う全員バドミントンっていうチームを考えているので、そうした中で下級生っていうのは来年以降につながると思うので。いい傾向だと思います。
ー西・野田ペアを出場させた狙いは
野田の経験を積ませる目的ですね。
ー明日の日体大戦に向けて
また明日も違うメンバーを出場させるので、これから先につながる試合になってくれればと。それで結果がついて来ればよりいい形になるかなと思います。
桐田和樹
ー試合を終えて
やっぱり強い選手だと思ってて。勝てるとは…競るかなとは思ってたんですけど、正直勝てるとは思ってなかったです。
ー相手選手の印象は
前回西川さんがストレートで負けてて、ヘアピンが上手い印象だったので、1ゲーム目はやっぱりそのヘアピンで自分が負けてた部分があったんですけど、2ゲーム目3ゲーム目はもう(試合の結果は)自分の責任だって思ってたので、勝てたのかなと思います。
ー第1ゲームを落とし、どのように気持ちを切り替えましたか
とりあえず、自分は上からスマッシュ打てれば決まってたので、1ゲーム目は打たせてもらえなかったから負けた部分があったので、粘って上げてもらえるまで我慢しようと。
ー春リーグでストレートでの敗戦を喫した日大に対して考えていたことなど
いや、そこは意識してなかったんですけど初戦ということで絶対勝たないとなというイメージはありました。
ートップシングルスとして普段と違った意識はあったのでしょうか
自分的にはトップシングルスの方がやりやすくて、2シングルスだともし負けて回ってきたらその流れに流される部分もあるし、トップシングルスだとフレッシュな気持ちでできますね(笑)
ーずばり今回の勝因は
やっぱりスマッシュがいつもより走ってたので、それが一番かなと思います。
野村拓海
ー今日の試合を振り返って
自分たちが勝てて試合を決められたのはよかったんですけど、内容的にはいい試合とは言えなかったので…。これからまだリーグは続くので、今日の試合を振り返って、そして切り替えてまた明日からの試合に臨めるように頑張りたいと思います。
ーその課題点とは具体的に
サーブ回りとかはうまくいったんですけど、その後ろからのただつなぐだけの球とかスマッシュとかもちょっと力入ってミスしたりとかそういう部分が多くて。あと連携とかコンビネーションがあんまりうまくいってなかったので、しっかり明日はラリーして、2人で勝てるようにしたいです。
ー相手選手の印象は
関東学生選手権でやってたので、やりやすいっていうわけでもないんですけど、(今日の試合の)内容は褒められないので試合はちょっとラッキーな部分もあったので、なんとも言えないですね…サーブ周りでしっかり止められたり決めることはできたなと思います。
ー勝利がかかった場面での出場でしたが緊張はありませんでしたか
緊張もあったんですけど、関東学生選手権のファイナルでギリギリ勝って。だから今回リーグであたったんですけど、自分たちならいけると思っていたので、ミスとかは多かったかもしれないですけど、そこは勝ちにつなげられたんじゃないかと思います。
ー春季リーグで0-5の敗戦を喫した日大に4-1で勝利することができました
相手も春とはメンバーが違ったんですけど、そのなかでも4-1でしっかり勝てたということは、自分も含めて春の悔しさをバネにみんなも頑張ってきた成果だと思うので、そこが良かったと思います。
ー春季リーグを終えてから練習してきたことは
春季リーグはまだ組み立ての段階だったのでまだまだ抜けていた部分もあったんですけど、とにかく組んでここはどっちがどうするっていうことを考えたりしながらやってました。今日はうまくはいきませんでしたが、それを生かせていけたらいいかなと思います。
ー下級生の選手の活躍がめざましいですね
まだ一年生なので四年生が最後とか言う立場でもないので自分ができること、勝つことに全力を尽くして次につなげたいです。とりあえず今は一年生で背負うものがないので、しっかりやっていきたいと思います。
ー明日の試合に向けて
出るかわからないんですけど、その川崎さんは四年生なのでひとつでも多くいい試合をして勝てるようにしっかり自分は全力を尽くして勝てるように頑張りたいと思います。
宮康二監督
-初戦勝利となりました。試合を振り返っていかがでしたか
今日は選手みんなが思っていた通り、想像していた通りの近い感じでやってくれたので、結果的に5-0ということで。良かったですね。
-今まで第3シングルスが多かった勝俣選手を第1シングルスで起用した理由は
ひとつは、上野が4年生として今回最後で、それで勝俣は2年生で。来年からやっぱり勝俣に先頭に立ってやっていってもらわなければいけないところもあるので。それも含めて今回からトップというのがあります。後は第3シングルスにメンバーチェンジで伊東を出しましたけど、元々宮浦を入れていたんですね。それで宮浦と勝俣のダブルスを使いたかったので、そのダブルスを使うとするとどっちかをトップで出しておかないと連続になってしまうということも理由のひとつです。
-宮浦選手と勝俣選手は今までペア組むことはなかったと思いますが、なぜ組むことになったのでしょうか
春季が終わって色々考えたのですが、やっぱり宮浦が3年で今年来年とあるので、より宮浦と合うペアリングを模索した中で勝俣が良いのではないかと思って変えました。
-最後に今季の目標をお願いします
目標はもちろん優勝なのですが、今日見ていても春のチャンピオンの筑波さんが負けたり、格上だと思っている日体大さんが厳しい戦いをしているので、1戦1戦全力で向かっていって1つずつ勝っていきたいと思います。
伊東佑美
―シングルスはいつ以来ですか
関東選手権の個人戦以来です。(今日は)本当は出る予定ではなくて、メンバーチェンジだったんです。4-0で回ってきたということと、アップ不足ではないですけど周り選手よりも準備が遅れていて。それで最初の方は硬くなっていました。1ゲーム目の20-20のところで(ポイントを)取れたのが大きかったです。
―5-0で終えるのと4-1で終えるのとでは、この先大きく変わってきます。プレッシャーは
結構ありました。でも、ついて行くしかないと思って、とりあえず必死に動きました。
―1ゲーム目は苦戦しましたが、2ゲーム目は圧勝でした。この差は
(1ゲーム目は)対戦相手に合わせてしまっていたことですね。フェイントとかに対応しきれていなくて。最後は、リーグ戦なので攻めていくべきだと実感しました。
―「攻める」とは具体的に
1ゲーム目を取れたので、そのままの勢いで攻めようということですね。
―対戦相手の印象は
カットやヘアピンなどのフェイントが上手くて、それに引っかかっても体勢を崩さないでしっかり返せれば次はあるかなと。
―監督らからの助言などは
(試合中は)我慢してなるべく攻めていくようにと。(最初は動けていなかったので)フェイントに引っかかっても、もっと動いていけと言われました。(試合後は)メンバーチェンジで急ではあったけれど、そこで勝ったのは大きいから次に生かせるように頑張れよと言われました。
―試合後は先輩方に声をかけられていました
「おめでとう」とか、そんな感じです(笑)
―夏の前の練習は
週1で7km走り込みをしていました。
―次戦に向けて
自分が出たときには、しっかりチームに貢献したいです。取りこぼしの無いようにリーグ優勝目指してチームのみんなと頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 最後の最後まで粘りを見せ勝利した桐田
- 西川の試合で法大の勝利へ王手をかけた
- 西(左)・野田ペアは惜しくも敗れた
- 本日唯一ストレートで勝利した河崎(右)・野村ペア
- リーグ初めての試合となるペアだったがストレートで勝利を収めた(手前から勝俣、宮浦)
- 4年生ペアとなった長谷川(手前)・上野
- 後半は勢いのあるプレーを見せた伊東
- トップシングルスを任された勝俣