2020年11月22日(日)
ダイドードリンコアイスアリーナ
リーグ第5戦に迎えた相手は昨年Div.Ⅰ-Aに昇格した大東大。第1ピリオドでは相手にリードを許すも、中盤から実力を発揮。ルーキーの荒井大空(1)、砂岡鷹(1)と岡本鱒乃助(2)の3人が公式戦初ゴールを決めるなど活躍を見せ、10-3で勝利を飾った。
試合結果
トータル試合結果
10 (66) |
1(21) | 1P | 2(5) | 3 (17) |
---|---|---|---|---|
5(23) | 2P | 0(4) | ||
法政大学 | 4(22) | 3P | 1(8) | 大東文化大学 |
※(カッコ内)は、シュートの本数を表しています。
ゴールデータ
チーム | 時間 | ゴール | アシスト | アシスト | PP/PK |
---|---|---|---|---|---|
法大 | 1:55 | 77 安藤永吉 | 86 伊藤俊之 | 88 古川憂人 | ― |
大東大 | 4 : 53 | 30 田代頌悟 | 76 大崎皓太 | ― | ― |
大東大 | 14:51 | 86 寺西泰成 | 2 日高正也 | 20 坂本大地 | ― |
法大 | 24:00 | 86 伊藤俊之 | 88 古川憂人 | 69 渡辺友汰 | ― |
法大 | 25:14 | 88 古川憂人 | 86 伊藤俊之 | ― | ― |
法大 | 26:35 | 9 近藤謙成 | 92 土屋光翼 | ― | ― |
法大 | 34:43 | 9 近藤謙成 | 29 砂岡鷹 | 24 石川亜蘭 | ― |
法大 | 38:13 | 14 荒井大空 | 91 土田啓太 | 92 土屋光翼 | ― |
法大 | 42:59 | 86 伊藤俊之 | 65 高橋颯人 | 92 土屋光翼 | PP |
大東大 | 48:02 | 51 山崎絢志郎 | 86 寺西泰成 | 2 日高正也 | PP |
法大 | 49:21 | 77 安藤永吉 | 66 新田谷兼翔 | 88 古川憂人 | ― |
法大 | 51:20 | 28 岡本鱒乃助 | 40 山崎憲人 | 24 石川亜蘭 | ― |
法大 | 56:17 | 29 砂岡鷹 | 40 山崎憲人 | 88 古川憂人 | PP |
メンバー
SET | DF | DF | FW | FW | FW |
---|---|---|---|---|---|
1 | 21 栗原皐成(3) | 65 高橋颯人(3) | A91 土田啓太(4) | C92 土屋光翼(4) | 3 南陽向(4) |
2 | 66 新田谷兼翔(4) | 69 渡辺友汰(1) | 77 安藤永吉(2) | 86 伊藤俊之(3) | 88 古川憂人(2) |
3 | 12 山口琢也(2) | 29 砂岡鷹(1) | A24 石川亜蘭(4) | 9 近藤謙成(4) | 18 金子凌大(3) |
4 | 72 小金澤祐太(1) | 40 山崎憲人(1) | 14 荒井大空(1) | 15 冷水大雅(2) | 28 岡本鱒乃助(2) |
※GKは#39中島康渡(4)が先発出場。46:14より#1柏原瑞(2)が出場。
戦評
今季も後半戦。早大の棄権による不戦勝を除き勝利のない法大は、大東大との一戦に臨んだ。
先手を取ったのは法大。第1ピリオド開始早々の1分に古川憂人(人2)がゴールを挙げる。しかし、早すぎる先制点に浮き足立ったか、4分に同点弾を許すと、14分には勝ち越しゴールを決められ1-2のビハインドで第一ピリオドを終える。
迎えた第2ピリオドは、選手の動きが整理されたか、ゴールラッシュとなった。まずは4分、左サイドでパックを保持すると、逆サイドに大きく展開し、ゴール前で伊藤俊之(文3)がダイレクトで合わせ同点に。勢いは止まらず、5分には古川、6分には近藤謙成(営4)の今季初ゴール、14分にまたも近藤が決め、18分にはルーキーの荒井大空(文1)が身を投げ出して押し込みダメ押しゴール。一挙5点を奪う。
さらに突き放したい第3ピリオドは、2分に伊藤がゴール前でコースを変える技ありシュートを決めると、安藤永吉(法2)も9分に追加点。11分には岡本鱒之介(営2)の今季初ゴールを決めた。16分には左サイド遠目の位置から砂岡鷹(営1)が放った強烈なシュートが突き刺さり勝負あり。10-3の大量得点で、今季初勝利に箔を付けた。
「相手に合わせてしまうところが改善点として見つかった」「全員がパックを見てしまい悪い流れが続いてしまった」とディフェンスリーダーの新田谷兼翔(人4)はこの日の一戦を振り返る。大味な試合となったが、第1ピリオドの先制後の対応など、今後にむけて課題は少なからず露呈した。しかし、岡本、荒井、近藤をはじめとした今季初ゴールを決めた選手や、2ゴール4アシストと波に乗る古川や、2ゴールの伊藤など、チームは勢いに乗っている。今季も残るところ2試合。着実に成長を続ける選手たちから目が離せない。(磯田健太郎)
選手インタビュー
近藤謙成
―今日の試合を振り返って
1ピリの流れが悪い中で、2ピリで逆転してまだ1点差でどうなるかわからない状況で4点目を決めることができて、チームに流れを引き寄せられたかなと思います。
―大東大の印象は
昨年1部Bから上がってきたということで、1部Aとの試合を積み重ねていくうちにチーム自体も成長していると思います。僕たちはやはりずっと1部Aのチームだったので、そこの意地を見せられたかなと思います。
―1ピリの後、監督からの指示は
気持ちを作らないとこのような試合状況になってしまうということで、こういうプレーをしていたら実力はこんなもんだということを伝えられました。そこから気持ちを切り替えて挑んだ結果が、2ピリ3ピリの得点につながってきたと思います。
―ゴールシーンを振り返って
同期のキャプテンの土屋からドロップパスのような形でもらって、結構スペースが空いて走って1人抜いて肩口に決められて、そこは気持ち良かったですね。
―ご自身のプレーで良かった点は
中でプレーをして、積極的にゴールを狙っていけたことが良かったです。
―チームの雰囲気は
試合前とかはみんな笑顔で緊張した様子はないんですけど、試合が始まるとみんな真面目な感じになって、スイッチの切り替えができるようなチームの雰囲気ですね。試合前は和やかで、試合になったら色々声かけあったりして真面目な雰囲気になってると思います。
―残りの試合の意気込みをお願いします
残り2試合も負けられない戦いになっていくので、チーム全体で勝ちにいけるように頑張っていきたいと思います。
新田谷兼翔
―今日を振り返って
スコアを見ても分かるように1ピリが課題で、法政の悪いところ、相手に合わせてしまうところが出たので、改善点が見つかった試合だとは思います。
―大東大の印象は
下から上がってきたチームですが、結構(体で)当たってくるチームだという印象があって、そこは準備して臨みました。
―1ピリは先制しながらも逆転を許してしまいましたが、どのような点が良くなかったのでしょうか
先制した後にみんなに変に余裕ができてしまったので、気の緩みですね。全員がパックを見て、パックを追ってしまっていたので、悪い流れが続いてしまったと感じています。
―反対に2ピリでは大量得点となりましたが、どのような点が改善されましたか
チームの決まり事として、フィニッシュチェックの部分などの改善点を2ピリの前に確認できたことが大きかったと思います。
―新田谷選手個人ではどのようなことを意識して試合に臨みましたか
シュートを打ったらすぐに詰めたり、当たっていったり、4強のチームと試合をするときのようなプレーをすることを心がけました。
―ディフェンスの下級生が出場を増やしてきていますが、4年生のディフェンダーとしてどのようなことを考えながらプレーしていますか
栗原や高橋の方がスキルがあって、良いディフェンスだと思っていて、僕個人からは気持ちの面のアドバイスだけですね。彼らが怒られたときのフォローだったり、気持ちの面でのフォローですね。
―3年生以下と4年生で頼りになる選手は
3年生以下のフォワードだと荒井ですね。4年生はみんな頼りになりますね。僕以外はキーパー以外はみんなフォワードで、去年まで出場が少なかった近藤とかも今日はゴールを決めましたし、みんな頼りになりますね。
―途中でキーパーの中島選手が交代しましたが、落ち着いて対応することはできましたか
落ち着いて対応したかったのですが、そのタイミングでPKになって数的不利になってしまったので、失点してしまいました。ですが、少し仕方ない形だったと思います。
―次の試合に向けて一言
4強とやるときと変わらないような強いプレーで差を付けて勝ちたいですね。
伊藤俊之
―今日の試合を振り返って
相手に合わせないプレーをすることをテーマにして臨みました。
―大東大の印象は
チームのレベルは決して低くなくて、技術力のある選手がきちんといる印象です。こちらが気を抜けば失点するし、きちんとやってくるチームだと思います。
―今日は2ゴールを挙げましたが、ゴール前ではどのようにプレーすることを意識していますか
前の試合までチャンスがありながらも、焦ってしまったり、キーパーの正面に打ってしまったりしていたので、一回冷静になってコースを狙って打つように意識しました。
―サイドに開きながらもゴール前に侵入して決めたのが同点ゴールでしたが、ポジショニング的な狙いはありましたか
逆サイドでパックを保持できていたので、そこから大きく逆サイドへ展開できればチャンスになると思っていました。実際に良いパスが来たのできめることができましたね。
―3年生になった訳ですが、フォワードとしての思い描く将来像はありますか
3年になったこともあって、チームを引っ張っていく意識はあります。その中でも、(法政は)がむしゃらなホッケーをするチームで、自分もそれがあっていると思うので、自分が率先して引っ張っていこうと思っています。口よりはプレーで引っ張っていこうという感じですね。
―4年生とプレーできるのは残り少ないですが、ここにきて頼りになると感じる4年生はいますか
やっぱり得点の面で言ったら土屋選手が頼りになりますし、91番の土田選手は大事な試合で得点を決めてくれるので、頼りになるなと感じます。あとはやっぱりキーパーの中島選手が積極的に声をかけてくれます。
―3年生以下で成長を感じる選手はいますか
全体的に自覚を持つようになってきていて、今年になってほぼ3年生が全員試合に出るようになってから、来年に向けたミーティングとか、4年生のためにこうしたいとかを話し合っていて、全員の意識が変わってきている感じがありますね。
―残る試合に向けて一言
最後は4年生のためになんとしても勝ちたいので、慶応も日大も良い選手はいますが自分たちのホッケーをすれば勝てると思うので、練習から集中して取り組んでいきたいです。
古川憂人
―今日を振り返って
2、3ピリは全員が動けていたことが良かったかなと思います。
―大東大の印象は
去年上がってきたチームで、勢いのあるチームですね。
―2ピリで大量得点の要因は
1ピリは相手に合わせているような雰囲気があったのですが、2ピリは僕の得点から流れが変わったような感じがあると思います。
―攻撃を組み立てる際に意識していることは
とにかくシュートを打って、そのリバウンドを叩くというのをセットオフェンスでは徹底してやっていて、実際にリバウンドを狙うことや中でのプレーが多かったことが大量点につながったかなと感じています。シュートが打てれば個人も流れに乗れると思うので、シュートを積極的に打つことを意識しています。
―今日は1ゴール4アシストを記録しましたが、アシストは積極的に狙っていますか
ここまで1点も取っていない選手が何人かいたので、その選手に点を取らせて、残りの2試合のために流れに乗らせてあげようという感じですね。
―4年生と3年生以下で頼りになると感じる選手は
4年生は土屋選手、3年生以下では伊藤選手と栗原選手ですね。
―次の試合に向けて一言
残り2試合は絶対に勝たないといけない試合なので、なんとしても落とさないように圧勝したいですね。
荒井大空
―今日の試合を振り返って
出場回数がそこまで多くない中で決めることができたので良かったです。チーム全体としては、最初は良くなかったですが、後半から練習通りにできて点数もたくさん入ったので良かったと思います。
―戦ってみて相手の印象は
前半は走り負けてて、後半はうちが走りで勝ったという印象です。
―得点シーンを振り返って
決めるという気持ちを持っていたので、ガツガツゴール前でたたいて決めました。
―法大を選んだ理由は
中学生の時に法政の試合を見て、その時から法政に行きたいなと思っていて、高校に入っても変わらず法政に行きたいと思っていたので、入りました。
―ご自身の強みは
ポジションはセンターなんですけど、サイドに振って得点を狙っていくことです。
―4年間で成長したい点は
もっと身体を大きくして、スピードもつけて、もっと強い選手になりたいなと思います。
―目標の先輩は
土屋光翼さんです。高校も一緒で、その時から上手いなと思っていて、速いしシュートも上手なので、目標にしたいなと思います。
―残り2試合の意気込みをお願いします
残り2試合も最初から決める勢いでガツガツいきたいと思います。