第40回全日本学生スピードスケート選手権大会
2020年11月28(土)、29日(日)
群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク
日本学生氷上選手権大会(インカレ)の前哨戦ともなる今大会。 SP(スプリント部門)では、上水隆生(営4)、北澤佑樹(営3)、米田恵隆(営3)、赤坂仁(文2)の4名が出場。どの種目も入賞できなかった。
AR(オールラウンド部門)では、佐原貴奎(営3)、竹中裕馬(営1)、笛木陽空(営1)の3名が出場した。
競技結果
スプリント(SP)部門
種目 | 選手名 | 順位 | 記録 |
---|---|---|---|
500m① | 赤坂仁 | 16位 | 36秒69 |
米田恵隆 | 17位 | 36秒70 | |
北澤佑樹 | 29位 | 37秒36 | |
上水隆生 | 41位 | 38秒11 | |
1000m① | 赤坂仁 | 14位 | 1分13秒50 |
北澤佑樹 | 26位 | 1分15秒57 | |
上水隆生 | 30位 | 1分15秒94 | |
米田恵隆 | 31位 | 1分15秒99 | |
500m② | 赤坂仁 | 19位 | 36秒79 |
米田恵隆 | 23位 | 36秒96 | |
北澤佑樹 | 36位 | 37秒85 | |
上水隆生 | 38位 | 37秒92 | |
1000m② | 赤坂仁 | 16位 | 1分14秒33 |
上水隆生 | 26位 | 1分16秒26 | |
北澤佑樹 | 30位 | 1分16秒78 | |
米田恵隆 | 34位 | 1分17秒52 |
種目 | 選手名 | 順位 | 記録 |
---|---|---|---|
500m | 竹中裕馬 | 14位 | 38秒33 |
笛木陽空 | 53位 | 40秒80 | |
佐原貴奎 | 57位 | 42秒81 | |
5000m | 竹中裕馬 | 23位 | 7分15秒44 |
佐原貴奎 | 56位 | 8分32秒93 | |
笛木陽空 | 棄権 | ー | |
1500m | 竹中裕馬 | 14位 | 1分59秒737 |
佐原貴奎 | 55位 | 2分09秒50 | |
笛木陽空 | 棄権 | ー |
※500m、1000m、1500m、5000mの合計タイムで順位が決定する
部門名 | 選手名 | 順位 |
---|---|---|
SP部門 | 赤坂仁 | 11位 |
米田恵隆 | 28位 | |
北澤佑樹 | 29位 | |
上水隆生 | 33位 | |
AR部門 | 10000㍍中止により順位未確定 |
戦評
SP部門
2日間にわたって行われた第40回全日本学生選手権。スプリング部門には上水隆生(営4)・北澤佑樹(営3)・米田恵隆(営3)・赤坂仁(文2)が出場した。コロナウイルスの影響により練習期間が短かったためか上水、 北澤、米田は思い通りの滑りができず残念な結果となった。赤坂も入賞はできなかったが、今年の自己ベストを更新し、次につながる良い滑りをみせた。(木庭優斗)
AR部門
長距離を得意とする選手が出場するオールラウンド部門には、佐原貴奎(営2)と今年入部した笛木陽空(営1)・竹中裕馬(営1)の一年生コンビが出場した。笛木は1日目の500㍍走行時に腰を痛め5000㍍、そして2日 目の1500㍍は棄権した。佐原は今大会において満足のいく順位ではなかったものの彼自身良い感覚で滑ることができ、次レースに期待がかかる。竹中は強豪選手がいるなかで5000㍍で23位、1500㍍では14位とポテン シャルの高さをみせつけた。両部門ともに好成績を残したとはいえないが、1月に行われる全国大学競技会に向けて残り1ヶ月半、各個人の目標を達成するため邁進していく。
選手コメント
北澤佑樹 主将
―今日の試合を振り返って
全体的に動きが悪かったです。スタートから100mまでの動きが苦手なところがまだ克服できてなくてそこが今日の結果に大きく響いていたなと思います。あとは屋外のリンクで練習できたのが今週に入ってからで、練習中やっぱり風とかの影響でタイムにむらがでるのでそういうのに対応しきれなかった部分もあるのかなと思いました。
―キャプテン1年目として今年いかがでしたか
キャプテンとしての仕事は大変なんだろうなとやる前から思っていてけど、いろんな人の力を借りながら思ったよりも負担になりならずにできていたかなと思います。でも本当は8月から帯広で予定していた合宿が、大学からの部活停止要請で9月に延期になったり、学校も行けなかったりそういう部分ではかなり大変だったなと思います。とにかくみんなで練習する時間が例年と比べて少なかったのでその分の遅れはありますね。そんな中でもメニューや予定を設定してみんなが一緒になって取り組めたと思います。
―キャプテンとして意識してることはありますか
風通しのいい、意思疎通がしやすいチーム作りができるように考えています。
―残り少ない今シーズンよくしていきたい点は
氷上、陸トレ、ウェイトとか毎日辛い練習頑張っているので、その分の結果が出るためにも練習の時は練習遊ぶときは遊ぶっていうオンオフの切り替えをしっかりできるように思います。
―来シーズンはどのようにしていきたいか
法政はほかの大学と比べると人数が少ないので、少数だからこそ1人1人力のあるチームになれたらなと思います。個人としては、やっぱり最後インカレで表彰台にのれたら最高だなと思ってます。これから就活に入っていくんですけど全部のことに全力で取り組めたらなと思います。
上水隆生
ー今日のレースを振り返って
今年の自分にしては良い方ではなかったです。1000㍍に関しては200㍍地点のラップタイムと600㍍でのラップタイムをもう少し上げて1秒、1.5秒ぐらいはタイムを縮めることができたのかなと思います。
ー今年の調子は
今年は、7月に学校の方から部活禁止命令が下されて練習ができない日々が続きました。
そんな中自分自身何をすれば良いのか分からなくなってしまって、モチベーションが上がらず、いつもの調子を出せてない感じです。
ー今レースの目標タイムは
1000㍍でいうと15秒00、14秒90台を目標にしていました。
ー今レースまでの練習内容は
法政大学のOBの方が現在社会人でチームを作って活動していて、その方がついでに自分たちの練習メニューも考えてくださって、その練習メニューをやっていました。
ーリンクの状態は
500㍍のときは結構滑っていたと思います。でも、1000㍍のレースでは風がかなり強くてその風の影響を受けてました。
ー次レースへの意気込み
今日のレースはスタートからトップスピードまでもっていく過程が上手くいかなかったと思うので、次レースではそこを意識して臨みたいと思っています
米田恵隆
ー3月からの練習内容は
4月上旬から練習を始めたんですけど、他の大学が練習ができない中、自分たちはロードメニューを行っていて練習ができていたのでその点では非常に恵まれていました。でも、集団で練習しているときに一般の方から唾をかけられたり、冷たい視線を向けられたりしていたので、申し訳なく思いつつも練習を行っていました。
ー練習メニューについて
OBの中村俊介さんが考えてくれたメニューを佑樹(北澤)が少し編集しながらやっていました。
ー氷上入りに影響は
少し遅れただけです。毎年7月中旬から北海道の帯広の方に行って氷上練習が始まるんですが、今年はそれが遅れて8月中旬からスタートしたという感じです。
ー部活禁止期間の過ごし方は
各自自分たちの家で練習していました。
ー今年の調子は
めちゃくちゃ悪いと思っています。本当にレースに対して考えることができないくらいな状態で只々滑っているという感じです。
ー今レースを振り返って
過去のレースでは一周目頑張ってタイムを上げようとしましたが、後半その勢いがなくなってしまいました。しかし、今回の1000㍍は練習通りにスタートからの加速が上手くいって今年では良い方のタイムが出たのかなと思います。
ー今年の目標は
今年の目標はタイムとか順位よりも来年につながる滑りができたら十分だと思っています。
ー次レースへの意気込み
段々と疲労が溜まっていく中でどれだけ丁寧に滑れるかだけを意識して滑っていこうと思います。
佐藤貴奎
ー今大会を振り返って
練習よりもタイムは落ちてたんですけど、感覚は良かったと思います。
ー具体的になんの感覚がよかったのか
練習のときにコーナーで曲がるときの感覚を意識して練習していて、試合でもその感覚を意識してちゃんと滑れたのかなと思います。
ー5000㍍について
練習では一切滑ったことがありません(笑)。なので、ただ滑り切ることだけを考えて滑っていました。
ー1500㍍について
調子は悪いです。最初の攻めが足りないレースだったと思います。300㍍地点までのスタートダッシュをもう少し氷をしっかりと捉えながら滑っていたらタイムはもっと縮めることができたと思います。
ーコロナウイルスの影響は
なかったです。むしろ授業もオンラインになってチームメンバーと過ごす時間が増えたことで、みんなからプラスのことを得ることができたと思うので、良かったと思います。
ー食事について
食事は各々が自分の体や栄養バランスのことを考えて自炊しています。僕は料理が好きなので、自分の体調に合わせた料理を日々作っています。
ー部活禁止中の過ごし方
自分自身でメニューを考えながら自主練をやっていたんですけど、1人でやるのとみんなでやるのでは、結構違うので大変でした。
ー氷上練習期間中について
チームは8月中旬から氷上練習を始めましたが、自分は腎臓の病気を抱えていて、その影響で他の人より1ヶ月間遅れて氷上練習に取り組み始めました。なので今ちょうどスタートラインに立てたかなという段階なので、こっから1月の試合に向けて段々調子を上げていきたいと思っています。
ー次のレースの予定は
チームは山梨県で開催される試合に参加しますが、その日は用事があって試合に出場することができないので、次の1月にあるインカレ代替試合に向けて、また必死に練習して遅れた分を取り戻そうかなと思っています。
赤坂仁
―今日試合を振り返って
点数的には20点くらいかなと思います。タイムは割と出たんですけど、自分の持ち味のカーブで乗らないといけないのにうまくのれなくて、気持ちよく滑れなかったのでまだまだだなと感じました。今年は500に力を入れてスプリント能力をつけてた。
―タイムを上げるためにしていることは
前提として滑れる体づくりをしなきゃいけないですね。そのために最近肩甲骨のストレッチをしています。肩甲骨をストレッチすると胸が張れるようになって腕が使えるようになるのタイムが伸びました。
―自粛期間は
今年は筋トレをしていました。いい体になりたくて体重絞ろうとしたんですけど、近くにおいしいラーメンがあってなかなか厳しいです(笑)
―全体で練習ができるようになってからは
今年氷上で集まるのが遅くて、その間別の環境で練習をしてした。早い方たちと練習していたのでいろんなところを吸収したいと思っていたんですけど、考えすぎる性格せいで、うまくいかなくて悩んでしまいました。今はそこからちょっと抜け出せて希望の光はみえつつあるのかなという感じです。
―では逆に今年1年よかった点は
ポジティブ思考になってきたかなと思います。あとはストレスをため込みにくくなったかなと思います。前は環境へのストレスが大きかったんですけど、今年はいろんな人がいるし、いろんな考え方ががあるんだというのが分かって楽観的になってきました。
ー最後に目標は
とりあえず自己ベストを出す、あとは他大学のライバルに負けないこと
竹中裕馬・笛木陽空
―今試合を振り返って
笛木:自分はもともと腰痛持ちで、今回気が緩んでしまったせいで腰をやらかしたのでケアが足りなかったなと思います。
竹中:自分は絶不調だったので、その割には頑張れたと思います。もっと気持ち次第で速くなれると思うのでそこは反省点です。
―今後よくしていきたいところは
笛木:丁寧にスケートを滑れるようになりたいですね。
竹中:僕は体力強化メインで頑張っていきたいです。スケートの技術はすぐによくなるものじゃないので、まずは練習の成果が出やすい体力をメインに頑張っていきたいです。
―ライバル視している選手は
竹中:自分のライバルはやっぱり自分ですかね(笑)。本当に気持ちが弱くて、試合中同走の選手に離されてしまうとどうしても気が緩んでしまうのでほんとそこが問題です。これだけ練習したという自信が持てたらもっと良くなるのかなと思うので、今まだできるだろうって思っているトレーニングが何個かあるので頑張りたいです。
笛木:僕は法政の先輩たちですかね。身近でいつも練習しているのでみんなで切磋琢磨して、みんなで法政を盛り上げていけたらなと思います。
―寮生活はどうですか
笛木:プライベートがない分気を使ったりすることもあるんですけど、部屋に(竹中)裕馬がいる分そんなに苦はないです。楽しく生活できてます。
竹中:自分はちょっとやりたいことやって誰にも気を遣わず、わがままにやってます。遊びに行きすぎてキャプテンに怒られました。よくいえばストレスを溜めずに生活できてます。
―高校の時と大学に入ってからの練習での違いは
竹中:自分の高校は練習大好き高校で頑張っていたんですけど、法政は自分の時間は多く取れるんですけどその分、自分で練習をしないといけないので自主練を大事にやってます。
笛木:ほとんど同じなんですけど、やっぱり高校の時のほうが練習量多くて大学は自分でやらないと強くならないのでその分自分で頑張らないといけないですね。
―4年間で伸ばしたいところは
笛木:やっぱりタイムです。スケートで大学入ったからにはちゃんと頑張って早くなりたいです。
竹中:自分は人間力ですかね。寝坊が本当に多いし、時間も守れないのを自覚しているので生活力をあげます。(笛木)陽空に集合時間とか言ってもらったり、呼びに来てもらったりするんですけどだめですね(笑)。千葉の部屋も自分が汚して、陽空に片づけてもらうって感じで全く掃除しないのでそこは4年間で改善していきたいです。
ー最後に今年の目標は
竹中:1500、5000の自己ベストを更新することです。
笛木:来年の距離別選手権の権利を1500mで取りたいです。