令和2年度部内戦
2020年11月08日(日)
法政大学体育館
4年生最後の大会・秋季リーグの順位決定戦が中止になったため、4年生の門出を祝した代替試合が開催された。
2020年リーグ戦日程
節 | 日付 | 試合結果 | 対戦校 |
---|---|---|---|
1 | 9月13日(日) | ●23ー31 | 順天堂大学 |
2 | 9月19日(土) | ●22ー31 | 日本大学 |
3 | 10月03日(日) | ●16ー34 | 筑波大学 |
4 | 10月18日(日) | ●23ー28 | 中央大学 |
5 | 10月31日(土) | 中止 | 東海大学 |
順位 | 勝 | 敗 | 引き分け |
10 | 0 | 4 | ー |
戦評
他大学でコロナウイルス感染者が出たため秋季リーグ戦の順位決定戦が中止となり、法大ハンド部は1勝もすることなく10位で幕を閉じた。その日から約1ヶ月後の11月中旬に法政大学の体育館で4年生の引退を祝した部内戦が行われた。試合は計2試合行われ、4年生らは1試合目の前半のみ出場した。
出場機会の少なかった4年生の選手が得点を決めると体育館中に響きわたる歓声が上がり、時折笑顔も見られ、和気あいあいとした中試合は進められた。14-15で4年生チームがリードしたまま前半が終了し、後半は3年生以下のみの試合となった。こうして4年生のラストシーズンは幕を閉じたのである。 (木庭優斗)
選手コメント
前田亮太 新主将
ーキャプテンに決まったときの気持ち
去年試合がなかったのでもうやるしかないという感じです。秋リーグ戦の途中からキャプテンになって、もう決まったからには覚悟を決めてチームを引っ張っていこうと思いました。
ーキャプテンの決め方は
3年生の投票で決めました。その後に後輩の意見も聞いて自分に決まった感じです。
ー代替わりが行われた時期は
9月前半ぐらいにインカレが無くなったってなったときにキャプテンに決まったという感じです。秋リーグの時には代替わりはしていました。
ーどういったチームにしたいか
1年間試合あんまりできなかったので、ローランドさんの指導のもと主体性を持って、やりたいなと思っています。2個上の代みたいな楽しいチームで、一人一人が意見を言えるようなチームにしたいと思っています。
ー不安なこと
自分自身怪我でずっと試合出れてなくて試合前になると怪我してしまってチームのキャプテンとして実力不足な点もあると思うので、その点を声とか掛け声とかでカバーしたいと思っています。
ー最後にチームの目標は
チームで決めたのはインカレベスト4です!
LAST REPORT
ラストレポートとは長年取材してきた記者が担当する競技のチームを見て感じたことやそのチームに対する想いを綴ったものである。
そして、今回ハンド班チーフの木庭(経3)がハンド部を見て感じたことや想いを書いていきたいと思う。
私が初めてハンド部を取材したのは1年の春リーグの第2節だ。ハンドボールを観戦したのは、これが初めてでルールやポジション名も分からずただ眺めるだけだったが、私は気付けばハンドボールの虜(とりこ)になっていた。素早い試合展開・激しい接触やダイナミックなプレー・選手たちとの距離感から生まれる臨場感に何度も心を踊らされた。私が中学までやっていた野球とは違う魅力だ。この試合を境(さかい)にハンドボール1ファンとなり、ハンド班の一員となった。
2018年春リーグ第2節(写真:松岡)
この日から約2年半。西は大阪、東は仙台まで多くの会場に足を運び、2018年秋リーグの入れ替え戦や去年達成した46年ぶりの秋リーグ準優勝そして27年ぶりインカレ3位。勝利も敗北もすべてこの目で見てきた。特に印象深かった試合は、リーグ戦準優勝を決めた『明大戦』だ。
最後の最後まで戦い抜き、勝利を掴んだあの瞬間。ここまでの道のりは厳しいものであった。それを間近で見てきたからこそ私も心の底から勝利を喜んだ。この時感じた熱い気持ちはこの先『一生忘れない』と思うほどに。
準優勝を手にした選手たち(写真:左から河村、山本祐、佐々木、橋口、山本晃、高木)
『先輩たちを超える』と意気込み新チームが発足した直後、春リーグ・インカレ中止が発表され、コロナウイルスの影響で入れ替え戦なしの秋リーグのみが開催された。
4年生にとって最後の大会となる秋リーグ戦には当然4年生がチームの中心となると思ったが、会場に居た4年生は柿沼のみであった。彼らは話し合いの結果、下級生に経験を積ませるため早めの世代交代を決意したのだ。『後輩を想う先輩の決断』に心を打たれた。自分が4年生だったらこの決断はできたのだろうか…
4年生が中心となったチームを見ることはなかったが、2年半取材してきてスポーツの良さやハンドボールの魅力を教えてもらった。ハンドボールはまだまだマイナースポーツで興味のない人、見たことない人は大勢いるだろう。だが、一度会場に足を運んでみてほしい。あなたは私と同じハンドボールファンになるに違いない。