平成27年度全日本学生馬術競技大会
2015年10月31日(土)
日本中央競馬会馬事公苑
第65回全日本学生章典障害馬術競技大会が行われた。法大からは網重志保(経)と法永が出場。結果は、序盤でまさかの反抗で失権に終った。11月2日に行われる馬場馬術競技でのリベンジを狙う
試合結果
障害飛越競技 1回走行目
選手名 | 馬名 | 順位 | タイム | 総減点 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
網重志保 | 法永 | ー | ー | E |
戦評
全国からおよそ100人の選手がエントリーした今大会は、自馬(持ち馬)での競技が行われる。人馬の信頼関係が試されるこの大会に、主将・網重は法永と満を持して出場。法永は網重が大学2年の時からの担当馬だ。腰のけがで休養をはさんだものの、多くの大会を共にしてきた。だが“相棒”と呼ぶにふさわしいこのコンビの走行は、わずか1回の飛越で終わることとなる。
合図とともに走行を始めた直後、1つ目の障害を目の前にして立ち止まってしまう法永。「油断していた部分はありました」。必死に立て直そうとするが、焦りを隠せない網重。それもそのはず。初出場、初めての高さ。「不安とプレッシャー」中での反抗だ。態勢を立て直して二度目の走行に入るが、今度は2つ目の障害で反抗。あっという間の失権だった。「馬は(130cmでも)帰って来れるんですけど、人(網重)が経験不足で…」。悔やみきれない結果となった。
前日まで好調だった法永だが、走行前の練習中に反抗を見せていた。練習中での失敗は決して珍しいことではないが、今日はそうではなかった。「そこ(練習)でも人(網重)が焦ってしまっていて、馬を少し怖がらせてしまった」。網重の緊張感が「馬の足を引っ張ってしま」った。
これが、馬術の難しさ。人馬双方が最高の状態でなければ、結果を残すことはできない。言い換えれば、馬術の魅力でもある。「馬はできるので、あとは人のメンタル。メンタルを強くもって。自信をもって競技ができるように、という気持ちの切り替えができれば」。翌々日に馬場馬術競技を控える主将は、そう強く意気込んだ。自らの学生馬術生活のひとつの「区切り」となる大会で輝きを放てるか。(伊藤華子)
選手コメント
網重志保
―馬の調子は良かったとのことですが、失権の原因は昨日の練習でも跳べていましたし(タイミングも)合っていたので、調子は良かったです。やっぱり、人(網重)が焦ってしまって。それが馬にも伝わってしまって、焦ってしまったのが一番の原因だと思います。
―焦りの原因は初めての全日本学生で、初めての130cmのコースという不安とプレッシャーで、少し焦りが出てしまいました。
―今までの最高の高さは120cmまでしか跳んだことがなくて。馬は帰って来れるんですけど、人が経験不足で…。馬の足を引っ張ってしまいました。
―最初の障害で反抗しました。このことも更なる焦りに繋がったのでは油断していた部分はありました。止まってからも焦ってしまって。
―直前練習ではそこでも人が焦ってしまっていて、馬を少し怖がらせてしまったなと思います。終始、人が焦って、テンパってました。
―大きな大会はこれが最後ですね次の大会はまだどうなるかわからないので、とりあえずこれが区切りかなと思います。
―明後日の馬場に向けての気持ちを切り替えは馬はできるので、あとは人のメンタル。メンタルを強くもって。自信をもって競技ができるように、という気持ちの切り替えができればと思います。