【バドミントン】関東大学バドミントン春季リーグ 第3戦

バドミントン

【バドミントン】関東大学バドミントン春季リーグ 第3戦

関東大学バドミントン春季リーグ
2016年5月3日(火)
葛飾区水元総合スポーツセンター

この日でリーグの折り返しとなる第3戦。男子は昨年春秋ともに敗れている中大と、女子は早大と対戦。男子は序盤3本で敗れ敗戦。一方、女子はそれぞれ安定したプレーを見せ、早大に対し勝利した。

藤野(右)・西川ペアはフルゲームの末、惜しくも敗戦

試合結果

総合試合結果(男子)

法政大学

2

中央大学

3

詳細結果(男子)

試合 試合詳細(後者が対戦相手)
第1シングルス ●日光凌0―2五十嵐優(8-21,10-21)
第2シングルス ●早川竣0―2大関修平(15-21,15-21)
第1ダブルス ●藤野琢人・西川裕次郎1-2五十嵐・川端祥(21-23,21-19,11-21)
 第2ダブルス ○小森園隆平・野村拓海2-1海谷真悟・西方優馬(21-16,21-23,12-21)
 第3シングルス ○桐田和樹2―0本間稜人(21-15,21-9)

総合試合結果(女子)

法政大学

3

早稲田大学

2

詳細結果(女子)

試合 試合詳細(後者が対戦相手)
第1シングルス ○上野亜実2―0我妻美沙紀(21-9,21-18)
第2シングルス ○宮浦玲奈2―0松本茜(21-12,21-15)
第1ダブルス ●長谷川由季・伊東祐美0-2中西貴映・我妻(15-21,13-21)
第2ダブルス ○前田悠希・宮浦2-0金森望・桃井伶実(21-17,21-17)
 第3シングルス ●勝俣莉里香1―2中西(21-16,11-21,14-21)

 

戦評

男子

第1戦の早大戦に勝利し、順調なスタートをきったものの、第2戦の日体大戦では苦戦をしいられ、優勝へ向けて勝利が至上命題となった今日の試合。相手は昨秋の王者中大。王者を倒し、優勝をたぐり寄せることはできたのか。

第1シングルスは日光凌(現4)。相手は昨年のインカレで2位となった実力者の五十嵐優。試合はいきなり苦しい状況となる。連続ポイントを重ねられ、大量リードを許す展開。日光も必死にくらいつくが、簡単に得点を奪われてしまい、第1ゲームは8-21で折り返す。第2ゲームでは巻き返しをはかったものの、強烈なスマッシュとヘアピンの前に為す術もなく7連続ポイントを奪われる。試合を相手に支配され、10-21と大差でストレート負けしまう。
なんとか流れを取り戻したい法大の第2シングルスは早川俊(スポ3)。注目の第1ゲームは中盤までは、両者のスマッシュが交互に決まる競った展開に。しかし中盤以降相手の攻撃が冴え、連続で得点を許しあっけなく第1ゲームを落としてしまう。勢いに乗った相手の大関は第2ゲームでも攻め続ける。流れを失ったろう早川には厳しい展開になり、序盤、中盤に連続ポイントを奪われてしまい万事休す。15-21でこのゲームを落とし、敗戦となった。
落とすと法大の敗戦が確定してしまう第1ダブルス。登場したのは前回の日体大戦では僅差の末敗れ、悔しい思いをした西川裕次郎(社3)・藤野琢人(経4)ペア。その借りを返すことはできたのか。強敵相手に互角の戦いを見せた第1ゲーム。スマッシュ、プッシュの応酬という速いラリー戦の中、ジュースを迎える。絶対に取りたいゲームであったものの、相手の攻めを拾いきれずに21-23で落としてしまう。後がない第2ゲームは一進一退の中、11-8とリードしてインターバルを迎える。インターバル明け相手の追い上げを受けてしまう。6連続ポイントで逆転を許す。しかしここで終わらない。すぐさま再逆転すると、追い上げてくる相手をなんとか振り払いこのゲームを奪う。運命の最終ゲームは8-11とリードを許してインターバル。インターバル明けに悲劇は待っていた。11-16からネットインやスマッシュでの得点を重ねられる1度も反撃できずそのままゲームセット。この時点で法大の敗戦が決定した。
それでも第2ダブルスで意地を見せる。早大戦で勝利を飾った期待のルーキー野村拓海と今季初出場の小森園隆平のペア。第1ゲームから若さを生かした豪快なら攻めを見せる。スマッシュの連打で得点を重ねる。レシーブでも相手を圧倒し、16-21でこのゲームをとる。第2ゲームもこの勢いのまま奪うかと思われたが、接戦となる。先にゲームポイントを許す苦しい展開をなんとかしのぎ、ジュースへ。粘りを見せるものの相手の方が一枚上手。このゲームを落としてしまう。勝利がかかる最終ゲームは一方的な展開に。スマッシュとヘアピンを効果的に織り交ぜ、連続得点。終わってみれば21-12。勝利で第3シングルスへとバトンをつないだ。
第3シングルスは桐田和樹(経2)が登場。相手はリーグ戦初出場の本間。「1年生相手に負けられなった」と語った。序盤は硬さが見られたものの、中盤以降はスマッシュが見事に決まりゲームを支配する。テンポの良い攻めで第1ゲームを奪取する。第2ゲームはまさに桐田の独壇場。桐田らしいスマッシュが面白いように決まる。9-21でストレート勝ち。明日への希望となる勝利だった。

結果的には2-3で敗れた。しかし、中大に善戦したことはこれからの厳しい戦いが待ち受ける中で大きな収穫になるはずだ。今日の悔しさが選手を強くする。明日は必ず勝つ。選手の強い思いを感じた。より強い法大へ。真価が問われる明日の1戦。選手たちは結果で答えを出してくれるはずだ。(石川大悟)

女子

前半の明大戦、日体大戦は苦しまれながらも勝利し、迎えた中日。そのまま勢いに乗りたい法大はここで早大と対戦した。
まず第1シングルスに登場したのは上野亜実(人4)。第1ゲームはコントロールが冴え、アウトをほとんど出さずに試合を進める。このゲームを21-9で取ると、第2ゲームではミスが出るもののラリーが続いても正確なショットでポイントを取りにいく。最後は浮いた球をしっかりと決め21-18とストレートで勝利した。
続く第2シングルスには、今季初めてシングルスの出場となった宮浦玲奈(人3)。前半から鋭いスマッシュやプッシュで攻めていき、流れを相手に引き寄せず第1ゲームを21-12で終える。第2ゲームでも相手を前後左右にふり、ミスを誘っていく。最後はヘアピンで決め21-15と難なく勝利を飾った。
第1ダブルスには長谷川由季(法4)・伊東祐美(営1)が出場した。第1ゲームで後半、ミスでの失点が響き15-21で取られると、第2ゲームもインターバル前は鋭いショットで攻め接戦となるも、後半に連続失点を許す。その点差を最後まで縮めることができず13-21とストレート負けを喫した。
第2ダブルスの宮浦・前田悠希(営3)ペアは、スピードに特徴のある相手のショットに上手く対応できず序盤リードすることができない。しかし、インターバル後にはしっかりと切り替え6ポイント連取など確実に点を決め21-17で第1ゲームを先取する。第2ゲームも前田のプッシュや宮浦のスマッシュで逆転に成功すると、そのまま流れに乗り21-17で勝利を手にした。
マッチカウント3ー1と勝利が決まった法大。最後に登場したのは第3シングルスの勝俣莉里香(営2)。第1ゲームでは、力強いショットを確実に打ち込み、相手のスマッシュをしっかりと返していきながら21-16で先取する。しかし、ここからは相手もそう簡単には試合を進ませてはくれなかった。前後左右に相手をふるも、相手も軽やかなフットワークでどんな球も拾いにくる。勝俣も焦りからかミスが増え始め、後半巻き返しを図るも虚しく11-21と点差を引き離されて取られてしまう。最終ゲームは、さらに相手のショットが冴える。鋭いスマッシュやネット際ぎりぎりのヘアピンを落とされ、勝俣は返すことができず14-21と勝俣は今季初めて勝利を手にすることができなかった。

法大は3ー2で早大を下し、チームは3勝0敗でリーグ戦を折り返した。次の相手は因縁の相手筑波大だ。苦しい戦いが予想されるが、早大戦で見せた連続ポイントで、常に攻める気持ちを持って戦ってほしい。優勝という目標へ向けて、チームは残り2戦に全力を注ぐ。(羽根田萌)

選手インタビュー

 桐田和樹

ー今日の試合を振り返って
相手は1年生でメンバーチェンジの選手だったので、負けるわけにはいかなかったし、調子も良くて良い試合ができました。

ー対戦相手の印象は
はじめ自分も緊張でかたくなってミス多くなったのですが、それ以上に相手も初出場で緊張でミスが多くて助かりました。

ー今日のプレーで良かったところ
2ゲーム目はスマッシュがキレていて、相手に取らせないようにラインぎりぎりを狙えていたところです。

ー自身の持ち味は
やはりスマッシュですね。

ー負けが決まった状態での試合でしたが
自分が負けると得失点とかで順位に関わってくるので、いつもどおりに勝ちにいきました。

ーどのように戦況をみつめていましたか
もし勝つなら2-2でまわってくると思っていたのですが、はじめにシングルスが2つ負けてしまってまわってきたので、相手も格上だったので仕方がないところもありましたね。

ーこれまでのリーグ戦を振り返って
昨年は最初から負けていて、今年は初戦勝ちましたし、日体大戦は良くなかったのですが、今日も善戦できて、あと2つの試合も強敵ですが勝てると思います。

ー次戦への意気込みを
自分が勝てないとチームも勝てないと思うので、しっかり勝ちたいと思います。

 上野亜実

ー今日の試合を振り返って
第2戦敗れていたので、今回は絶対勝ちたいという気持ちがあったので、自分から向かっていけたかなと思っています。

ーショットの調子は
ずっと試合前まで練習していたので、自信を持ちながら打つことができました。

ー対戦相手について
何回も対戦していて、お互いの弱点とかも掴みあっていると思うので。それを何か押し合うという感じの戦い方になったと思います。

ー次への意気込みを
今エースというエースがいなくて、みんなで法政として勝つというスタンスで、その人が負けてもカバーすることが団体戦の良いところだと思うので、明日以降のあと2戦も、確実にみんなで勝って、優勝できたらと思います。

ーラストシーズンに向けて
最後なので、(個人的には)確実に一つ一つの大会で、上位を狙っていきたいですが、やっぱり最後は、インカレをみんなで優勝したいという気持ちがあるので、頑張りたいです。

 前田悠希

ー今日の試合を振り返って
宮浦が第2シングルスで出ていてきついと思ったので、やっぱり自分がそこをカバーしていかないといけないなと思って、その分自分が打っていこうと思っていました。

ー1,2ゲームとも後半に逆転して取りましたが、前半で何か苦しめられた部分があったのでしょうか
やったことがない相手で、自分が相手に合わせてやっていた感じでした。

ー今日でリーグは折り返しとなりましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか
ダブルスは別に悪い部分はないと思います。シングルスがやっぱりみんなに貢献できていないので、負けているとしても次につながるような雰囲気で。勝ち負けにこだわらなければいけないですが、雰囲気もしっかり大切にして勝っていきたいなと思います。

ー前田選手はシングルス、ダブルスどちらもとダブルスのみ出場ということがありますが、このことについてご自身はどのように感じていますか
やっぱり2つ出るときは体力的に後半の第2ダブルスでちょっときつくなります。打ち抜けば決まるところを自分から逃げてまたラリーに持っていかれる展開があるので、そういうところでもしっかりその試合で終わらせる気で頑張ろうと思います。

ー次に向けての意気込みを
まだオーダーは決まっていませんが、もし出る場合は気持ちから勝つ気でいってチームに貢献できるように頑張りたいと思います。

 宮浦玲奈

―シングルスの試合をふりかえって
年下だったので、しっかり負けずにやっていくって感じでやることができたので良かったです。

―ダブルスの試合をふりかえって
やっぱり2戦目だったので結構きついところがあって、そこでも我慢して打つことができたので良かったです。

―2ゲームとも後半の逆転で決まりましたが、何か苦しめられた部分はありましたか
球がいつもと違って緩い球が多くて、そこでいつもとタイミングが別になってしまったので、そこがちょっときつかったです。

―リーグは今日で折り返しとなりました。これまでのご自身のプレーをふりかえっていかがですか
やっぱりスピードが足りなかったかなと思うところがあったので、そこをしっかり直していきたいです。

―次に向けて意気込みを
しっかり次も勝って、最終日も勝てるように頑張っていきたいです。

フォトギャラリー

  • 藤野(左)・西川ペアはフルゲームの末、惜しくも敗戦
  • 日光は再び第1シングルスを任された
  • 今季初出場の早川
  • 桐田は落ち着いたプレーでストレート勝ち
  • 3戦全勝の前田(手前)・宮浦ペア
  • 宮浦は今回シングルスにも出場した
  • 上野はショットが冴え快勝
  • 勢いに乗り勝利を手にすることができた小森園(左)・野村ペア

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