展望記事
2021年1月1日(金)
東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根)がいよいよ明日に迫った。予選会を8位で通過した法大は、本戦で『総合8位以内』、『シード権獲得』を目指す。往路では、予選会でも活躍を見せた2年生を中心にオーダーが組まれた。前半から流れに乗り、シード圏内でレースを進められるか。今回は明日の往路展望をお届けする。
区間エントリー
区間 | 距離 | 選手名 |
---|---|---|
1区 | 21.3㌔ | 宗像直輝(社1) |
2区 | 23.1㌔ | 河田太一平(社2) |
3区 | 21.4㌔ | 松本康汰(社2) |
4区 | 20.9㌔ | 徳永裕樹(現2) |
5区 | 20.8㌔ | 古海航(社4) |
補欠 | 鎌田航生(社3) | |
久納碧(経3) | ||
清家陸(社3) | ||
川上有生(スポ2) | ||
中園慎太朗(社2) | ||
稲毛崇斗(社1) |
往路展望
涙を飲んだあの日から一年。法大が再び箱根路に挑む。
箱根がいよいよ明日開催される。前回大会はまさかの総合15位に沈み、4大会ぶりにシード権を落とした法大。再び箱根の出場権を得るべく挑んだ箱根予選会(予選会)では8位で通過し、本大会出場を決めた。『総合8位以内』を目標に掲げ、オレンジエクスプレスが箱根路を駆け抜ける。
1区を任されたのはルーキーの宗像直輝(社1)。1年生で唯一区間エントリーされ、今後も期待される選手だ。スタート区間で今後のレース展開を左右する1区では、上位でたすきを渡すことが重要になる。そのため各校エース級の選手の出走が予想され、チームを勢いづけるためにも、控えのエース鎌田航生(社3)など主力選手の当日変更での起用も考えられる。
各校のエースが集い、激戦が予想される『花の2区』。エントリーされたのは河田太一平(社2)。河田は昨年、1年生ながら三大駅伝全てに出場し、箱根では4区を任され区間8位と好走。コース中盤からアップダウンが激しくなる2区で、他校のエースたちにどこまで食らいついていけるかが勝負のカギとなる。
富士山を望む3区を走るのは松本康汰(社2)。松本は10月の予選会で学内3位と好走し、11月の記録会でも5000㍍で法大歴代4位の好記録をマーク。箱根に向けて着実に実力を上げ、チームの主力にまで成長した。自身も強みと語るスピードを生かし、シード圏内で平塚中継所を目指す。
往路終盤に向けて重要な区間となる4区を任されたのは徳永裕樹(現2)。直前合宿では「どんどん調子が上がって、仕上がってきている感覚はある」と手応えを語った。5区に良い位置でつなぐためにも、粘り強い走りに期待したい。
往路最終区間でもある山上りの5区は、前回まで3大会連続で青木涼真(令元年度卒=現Honda)が走っており、その後継者が期待される。その5区に今回挑むのは古海航(社4)。これまでも5区の候補には入っていながらメンバー入りはできなかった。しかし4年目になり調子を上げ、ついに区間エントリーされた。一方でリザーブに控えている清家陸(社3)も希望区間として5区を挙げており、当日の采配が気になるところである。いずれにせよ箱根最大の難所と呼ばれる山上りで順位を落とすことなく、シード圏内で芦ノ湖まで走り切ってほしい。
4年生の調整が間に合わず、予選会を2年生主体で臨んだ今シーズンの法大。しかし、ここにきて4年生たちが調子を上げ、チームの体制が整ってきた。リザーブにも、前回1区を走った久納碧(経3)や8区を走った中園慎太朗(社2)、今季成長を遂げた川上有生(スポ2)など実力のある選手が控えている。コロナ禍で異例となった今シーズン。無事大会が開催されることに感謝をし、目標の『総合8位以内』に向け、橙青のユニホームが81回目の箱根路を駆け抜ける。(板倉大吾)