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《新入生入学おめでとう企画》 日本テレビ久野静香アナ、平松修造アナ独占インタビュー

日本テレビ久野静香アナウンサー・平松修造アナウンサーインタビュー
2021年3月24日(水)
日本テレビ本社

新入生の皆さん、入学おめでとうございます!みなさんの入学を記念して、法政大学OB・OGである日本テレビ久野静香アナウンサーと平松修造アナウンサーのインタビューを公開いたします。新入生の皆さんへのメッセージはもちろん、就活のこと、アナウンサーという仕事についてもお伺いしてきました。なお撮影のみ直接行い、インタビューはオンラインで行いました。
(取材・鳥越花音、撮影・宮川昇)

久野静香アナウンサー

―法政に入学したきっかけ
海外に興味があり、国際文化学部に留学制度があったのが法政大学に興味を持った大きな理由です。さらに、もともとアナウンサーになりたいと思っていたので、法政に自主マスコミ講座というものがあるのを知りマスコミ就職に強そうだなと思ったのもきっかけの一つです。

―どういう大学生でしたか
ごく普通の大学生だったと思います。授業を受けて、友達と楽しんで、アルバイトをして本当に一般的な大学生ライフを楽しんでました。そんな中でも学費や生活費を自分で稼がないといけない部分があったので、アルバイトはものすごく頑張ってましたね。飲食店やカフェもそうですし、ビールの売り子、結婚式会場、あとは日当で働くチケットもぎりなどもしていました。当時当たり前のように1日に2つのアルバイトを掛け持ちしたりしていました。
あとは、国際文化学部のカリキュラムの中にある2年の後期に行ったカナダ留学が思い出に残ってます。ピーターボローという街のトロント大学で現地の大学生と同じ寮に入って、一緒にゲームしたりしました。もちろん英語の授業で単位を取らないといけないので勉強は大変だったんですが、カナダの人たちの温かさを知ることができて本当に行ってよかったと感じました。

―大学生活でこれやっとけばよかったなということは
ここまで時間に余裕がある生活ができるのって大学までだと思うんです、なのでもっと海外旅行に行っておけばよかったなと今思いますね。それも韓国とかアメリカとかそういう場所じゃなくて、キューバとか直行便が通ってなくて行くのに時間がかかるけど、1度は行ってみたい場所に行きたかったです。

―大学生活を充実させる秘訣
ひとえに仲間を作ることですね。大学生活はもちろん勉学で色々学べることも多いと思うんですけど、今思うと一緒に悩みながら、一緒に壁を乗り越えて、一緒に成長していけるような一生の仲間に出会えたらこの大学にいってよかったなと心の底から思えると思うんです。大学は自分と気の合う人に出会えるチャンスがたくさんあるので、多くじゃなくていいので、気が許せて、深いところで繋がっていると感じられるような仲間を見つけてください。

―ではつづいてアナウンサーになったきっかけは何ですか
中学生の時に見ていた野球中継の実況に憧れたことがきっかけです。昔から野球がものすごく好きで、将来は野球に携わる仕事に就けたらいいなと思っていました。そんな時、野球中継で喋っている仕事が気になり調べたところ、アナウンサーという職業を知りました。そこからぼんやりとアナウンサーという夢を描き続けてきました。

―就活全体を振り返っていかがでしたか
辛かったです。全局受けて、面接を受けて落ちるのを繰り返していると自分が必要とされてない人間なんじゃないかとか思ってしまうタイミングがあって、結構心が折れそうになる瞬間はたくさんありました。でもそういうときも友達が励ましてくれたり、アナウンサー職じゃなくても周りで就職活動を頑張っている友達と切磋琢磨しながらなんとか合格をいただけました。辛かったんですけど、今思えばいい経験ができたなと思いますね。

―日テレに合格できた理由は何だと思いますか
運ですね!!!就活においてやっぱり運というのはあると思っていて、というのも会社に入ってから思うのは、採用不採用って面接でこの学生と一緒に働きたいと思ってくれるかどうかっていうのが大きくて、そうなるとその人と働きたいと思うかって人によるじゃないですか。なので就活において運というのはだいぶあると思ってます。

―マスコミへの就職を目指す学生にアドバイスはなにかありますか
マスコミは、特定のものじゃなくて報道、スポーツ、エンタメなどいろんなジャンルがあるので、学生のうちにたくさんのことを経験をして自分の幅を広げたほうがいいと思います。自分の中で何が1番興味あるかを自分に問いかけてみる時間も必要だとは思うんですけどそれ以外の興味がないなと思っていたことにも、足を踏み入れてみたりとかいろんな経験をしていると就活だけじゃなくて、入社してからも役に立ってくるのかなともいます。

―今現在生放送の番組などにもご出演されていると思いますが、その際気を付けていることはなにかありますか
誰が聞いているかわからないので、少しでも人を傷つけそうなことは言わないように一言一言に気を付けています。あとは緊急地震速報などの突然何か起こったときに対応するのがアナウンサーなので、心の準備を生放送の前は意識するようにしています。

―実際アナウンサーとして就職してから思い出に残っているお仕事はありますか
私が入社1,2年目くらいの時に、ジャイアンツカップ(正式名称は全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ。硬式野球の中学年代クラブチーム日本一を争う全国大会)の中継を担当していて、その時当時まだ中学生だった鈴木昭汰選手(令2年度卒)を取材したんです。それがきっかけで陰ながら応援していたら偶然同じ大学に入り、千葉ロッテマリーンズに入団した時は感激でした。こういう風に、のちのプロになる選手たちの小さいころを取材できて応援できるというのは、この仕事の醍醐味だと思います。

―では次に趣味についてお伺いしようと思います。バイクはどのようなところにはまったんですか
あのメカを自分が動かしているんだっていう喜びとあと近くで聞くエンジン音ですね。かなりかっこいいです。あとは真冬の相当寒い時にバイクに乗ってるとぬくもりを感じられるみたいに、季節を通していろんな顔を見せてくれるところです。以前、地元の愛知県までバイクで帰ったとき、すごく太ももとか腰とかが痛くなってきて、普通は辛くなるはずなのにもはや私はその痛みさえももはや喜びに代わってしまうんですよね(笑)。車と違ってバイクは風を感じられるんです、自然を体全身に毛穴1つ1つに感じるっていう。好きなところはきりがないですね(笑)。

―今後行ってみたい場所は
北海道です。北海道はライダーの聖地って言われていて、走ってみたい道がたくさんあります。なので長い休みをとって北海道までバイクと一緒にフェリーに乗って、北海道の名だたる道を走らせたいですね。

―では最後に新入生に向けてメッセージをお願いします
新型コロナウイルスの影響で私が大学生だったころとは違って、できないこともあるかもしれませんがまずは楽しんでほしいです。大学の4年間というのは自分が一回りも二回りも成長できる貴重な時間だと思うので、勉学はもちろんのこと、興味があることもないことも思いつく限りのことをすべてのことをやってみてほしいなと思います。

平松修造アナウンサー

―法政に入学したきっかけは
もともと関西出身で子供のころからすっと大学に入ったら東京で1人暮らしをしたいと思っていてそれをベースに大学を選び始めたというのがきっかけです。ほんとのことを言うと、第1志望だった国立の大学に落ちて、早稲田に落ちて、立教に落ちて、法政に引っかかったみたいな裏話はあったりするんだけど、でもオープンキャンパスに行って法政のみんながちゃきちゃきしてる感じ明るく楽しそうにしている感じを見てそれが法政に入学する決め手になったのかなと思います。

―当時を振り返ってどんな大学生でしたか
そうとう不真面目な大学生だと思います。大学1年生の時は関西の田舎から出てきたお上りさんで、標準語もしゃべれなくてクラスで1人だけ関西弁で話してる変な奴とういう感じだったと思います。
僕たちが入学した年は、入学の1か月前に東日本大震災が起きて、授業が1か月まるまるなくなったという年でした。だから、授業が始まったのは記憶が正しければ5月からでした。でも3月から上京して友達が1人もいない中東京で1か月過ごしたなというのは覚えています。それと4月から居酒屋でアルバイトを始めました。

―大学時代に力を入れていたことはなにかありましたか
中学生のころからやっていた走高跳を大学でもなにかしらの形で続けたいと思って所属した第2体育会の陸上部で、3年生から4年の引退までキャプテンをしていたことです。第2体育会は、部活とサークルの間みたいな感じなのですが、部員は100人以上いてそんな中でキャプテンを務めたことは今でも自分の誇りですね。バイトと部活動の両立を頑張った4年間でした。

―大学生活でやっておけばよかったなと思うことは
コロナでなかなか難しい部分もあるとも思いますけど、お金に余裕があったら、留学に行きたかったなとは思います。2か月も3か月も日本を離れるなんて会社に入ったら絶対にできないので、経済的な余裕があるならぜひ行って海外のことを知ったほうがいいと思うし、社会人になって返せる自信があるならお金を借りてでも言ってもいいかなと今では思いますね。

―大学生活を充実させる秘訣はありますか
積極的に自分で選びに行くということだと思います。というのも、高校と大学の違いは自分で選びにいかないといけないということだと思うんです。時間割を作るのも自分だし、どのアルバイトを選ぶかも自分だし、どのサークル、どの部活に入るかを決めるのも全部自分でしないといけない。だからこそ、その組み合わせ次第では思っていたものの10倍どころじゃなく、20倍、30倍にも楽しい生活が送れるので本当に期待をもって入学してもらってもいいなと僕は思っています。

―アナウンサーを目指し始めたきっかけは
子供のころ見ていた「おはよう朝日です」という番組があって、そこに出ているアナウンサーやタレントの方々がすごく楽しそうだったのを見て、楽しそうなことでお金をもらって仕事にできるって素敵だなと思ったのがきっかけです。大学に入って、自主マスコミ講座というサークルに入ってまして、そこで自信をもらって、胸を張って自分の夢を言えるようになって、そこからは夢に向かって現実的に努力をしていった感じでした。

―もしアナウンサーになっていなければどんな職業についていたと思いますか
スポーツをやってきたのでスポーツに関わる仕事がしたいというのが1本の軸としてあったので、もしテレビ局がだめだったら、スポーツメーカーに就職して、デザインとかキャッチコピーを考える仕事をしたいなと考えていました。

―自分が日本テレビアナウンサーになれた理由は何だと思いますか
僕は、熱意採用だと言われました。僕はずっとアナウンサーになりたいと思い始めたころからずっと箱根駅伝が大好きで、箱根駅伝の実況をするアナウンサーになりたいですというのを面接の間ずっと言い続けてたのが伝わったのかなと思います。面接とかをしてると面接官の人たちは「あの箱根の子ね」と覚えてもらっていたみたいで、それが1つの要素かなとは思います。

―就活の中でご自身で大事にされていたことはありますか
よく就職活動で自己PRと志望動機という2本柱があるって言われていて、僕は自己PRよりも志望動機というものを大事にしていました。なぜなら今まで20年間生きてきたことよりも、この先会社で40年やりたいことのほうが単純に倍大事だなと思ったんです。「この先の40年あなたたちとやりたいことを伝える」ことを大事にしていたからこそ、その熱意が伝わったのかなと思います。

―メディア系への就職を目指す学生へアドバイスをください
自分自身もよく会社の中で言われるのが「いい意味でミーハーでいてほしい」ということです。この新しいことに何でもかんでもとりあえず飛びつくことはマスコミを目指す人全員に大事なことかなと思いますね。

―アナウンサーはどういうお仕事ですか
かっこよく言うと、アナウンサーは話す仕事だと思われがちですけど、アナウンサーは聞く仕事です。自分が何か意見を述べるとかそういう場面は意外となくて、人の話を聞いてその人から素敵な言葉、素敵な思いを引き出すというのがアナウンサーの仕事なので最高の聞き上手にならないといけないと自戒の意味も込めて思ってます。アナウンサーにおいて喋るのって全体の2割くらいで8割は聞くことで、聞いて聞いて煮詰めて煮詰めて出す2割が僕たちの仕事だと思います。

―アナウンサーの醍醐味は
普通に生きてたら会えない人と普通に生きてたら行けない場所で会えるということだといます。当時大スターだった高橋由伸さんの隣で巨人戦の実況ができたり、バゲットの生放送で亀梨和也さん、松下奈緒さんにお話を伺えたり。毎日違う人に会えて、毎日違う仕事ができて、毎日頭がごちゃごちゃになるという本当に幸せな職業に就けたと思ってます。

―アナウンサーのお仕事の中で1番大変なことは
準備かなと思います。よくアナウンサーの中で言われるのは「本番が始まったらもう仕事は8割終わっています」ということで、本番に臨むまでに地道にどれだけ準備をしてどんなことを考えていくかというのがすごく大事です。そんな8割の準備の中で、例えば10準備したとしてもその中で出せるのって1か2出せて3で、残りの7はもう結局勉強したけど出すところなかったねで終わっちゃうことがほとんどなんですね。あそこで3つ目出せたなとか、あれは勉強したけどあそこで出さなくてよかったなとかそんなことをあとから考えるのはすごく楽しいし、出せなかった悔しさとかも当然あるのでそこも含めた準備ですかね。

-初めての実況はいつでしたか
入社して1年目の11月くらいのボクシングの試合でした。今でも誰と誰が対戦したとか覚えてますね。

―初めての実況が終わった後はいかがでしたか
よく男性アナウンサーの間で言っているのが「実況が終わった後のビールが1番うまい」ということです。僕が初実況が終わったときもデビューおめでとうって先輩たちが中華料理屋さんに連れて行ってくれてビールとご飯をごちそうしてくれたのを覚えているし、時間かけて準備したからこそ、試合が終わった後の達成感とかはひとしおだなと思います。

―実況で1番大変なことは
年に何度か経験する、いざ始まった試合がこれまで作ってきた資料がいらない!ってなるくらい全く予想してなかった面白い展開になっている時が一番大変であり、1番アドレナリンが出て興奮する瞬間だなと思います。
最近でいうと2回前の箱根駅伝で実況していた時に誰も予想していなかった東京国際大学のビンセント選手が今までの比にならないくらいのとんでもないタイムで飛び込んできたときですね。その時に今自分自身でいうのは恥ずかしかったりするのですが、「歴史が変わる瞬間をご覧いただきましょう」って言ったんです。実際そんな言葉事前には一切言うつもりはなくて、今はその選手の身長とか体重とか過去の成績とかはどうでもいいから、今この瞬間を目に焼き付けてくださいって伝えたくてとっさに出てきた言葉だったりもして、そういう瞬間がしびれるし、やっていて楽しいなっていうところです。

―箱根駅伝の実況をしているとき、法政の順位とかが気になることはありますか
もちろん実況はフラットに、ひいきなしにやりますし、取材もどの大学もフラットにやりますけど、もちろんオレンジのHを見てたぎるきもちはありますよ。よくほかの大学の監督さんと喋ってても「平松くんはそんなこと言っても法政応援してるんでしょ」とか言われたりしたとき「そんなことないです(笑)」っていうんですけど、期待はしちゃうよね(笑)。やっぱり母校の活躍は当然願っています。

―最後に新入生に向けてメッセージをどうぞ
大学は高校の10倍楽しくて、社会人は大学の100倍楽しいです。だからこそ、そのスタートラインに立ったことを誇りに思って、欲張りに全部のことに挑戦してみてください。学生時代で一番濃かった4年間は、たくさん失敗したこともあったけれどそれさえも笑い話になるくらい楽しい思い出しかありません。あとは大学に行かせてくれた親御さんへの感謝を忘れず全力で楽しんでください。

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