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【硬式野球】東京六大学野球2021春季リーグ戦 第4週 早大2回戦 打線が今季初の2桁安打!先発の山下輝も8回1失点の好投で、開幕戦以来の白星!

東京六大学野球2021春季リーグ戦 第4週 早大2回戦
2021年5月2日(日)
神宮球場

前日の試合で完封負けを喫した法大。その雪辱を果たすべく今日の試合に臨んだ。初回に先制を許したが、3回に齊藤大輝(人3=横浜)の犠飛で同点に追いつく。7回には諸橋駿(法4=中京大中京)の適時打で勝ち越しに成功すると、齊藤大にも今季2号の3ランが飛び出し、早大を突き放した。打線は今季初の2桁安打。先発の山下輝(営4=木更津総合)も8回1失点の好投を見せ、法大は開幕戦以来の白星を掴んだ。

 

7回に勝ち越しの適時打を放った諸橋

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
早 大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 6 0
法 大 0 0 1 0 0 0 4 0 X 5 12 1

(法大)○山下輝、古屋敷—大柿、舟生
(早大)●西垣、森田直、山下—岩本
[本塁打] 齊藤大2号3ラン(7回=森田直)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8
1 (7) 諸橋 3 3 1 .500 中安 右安   四球 左安①
7 宮﨑 0 0 0 .222
2 (8) 岡田悠 4 0 0 .217 三振 二ゴ 二ゴ 一ゴ
3 (4)3 齊藤大 3 2 4 .348 右安 犠飛① 右飛 中本③
4 (9) 小池 4 1 0 .190 三併   三振 遊ゴ 右2
R9 神野 0 0 0 .250    
5 (3) 後藤 4 1 0 .286 左2 三振 遊ゴ 二ゴ
4 高田 0 0 0 .200
6 (5) 中原 3 1 0 .267 遊飛 四球  遊ゴ   右安
7 (2) 大柿 3 1 0 .222 中飛   遊ゴ 中安
R 大本 0 0 0 .000
2 舟生 1 0 0 .111   右飛
8 (6) 海﨑 3 1 0 .150 左飛 中安   犠打 中飛
9 (1) 山下輝 3 2 0 .400 二安 三振   右安
H 野尻 1 0 0 .000   中飛
1 古屋敷 0 0 0  —  
32 12 5 .230

 

投手成績

球数 打者 防御率
山下輝 8 112 30 5 10 2 0 2.37
古屋敷 1 18 5 1 1 1 0 9.00
9 130 35 6 11 3 0 2.42

 

ベンチ入りメンバー

10 三浦銀二(キャ4=福岡大大濠) 27 村上喬一朗(法3=東福岡) 1 岡田悠希(人4=龍谷大平安)
11 平元銀次郎(営4=広陵) 32 大柿廉太郎(法3=健大高崎) 3 小池智也(営4=八戸学院光星)
15 石田旭昇(文3=東筑) 2 中原輝也(人4=尽誠学園) 7 諸橋駿(法4=中京大中京)
16 尾﨑完太(キャ2=滋賀学園) 4 齊藤大輝(人3=横浜) 8 宮﨑秀太(営3=天理)
18 古屋敷匠眞(営4=八戸工大一) 5 松田憲之朗(キャ3=龍谷大平安) 9 神野太樹(キャ4=天理)
21 山下輝(営4=木更津総合) 6 佐野瞭太(人4=法政二) 25 野尻幸輝(営3=木更津総合)
47 武冨陸(営2=日大藤沢) 31 海﨑雄太(文3=埼玉栄) 34 大本遼(経4=掛川西)
22 後藤克基(法4=滋賀学園) 36 高田桐利(営3=広陵)
23 舟生大地(文4=日大山形) 39 肥後幸太(法3=法政二)

戦評

前日は早大のエース・徳山壮磨を前に完封負けを喫した法大。何としても早大戦を白星で終え、『血の法明戦』へつなげたい。

法大の先発は山下輝(営4=木更津総合)。ここまで2戦に先発したが未だに白星がつかず、強い思いを胸にマウンドに上がった。初回、先頭打者の鈴木萌斗に中前安打、盗塁を許し、無死二塁に。続く中川卓也の犠打の際に大柿廉太郎(法3=健大高崎)の悪送球により先制を許す。その後も得点圏に走者を置くが、山下輝は持ち味のスライダーで三振を取るなど、落ち着いた投球でピンチを切り抜けた。

打線は初回、2回と得点圏まで走者を進めるもあと一本が出ず、相手先発・西垣雅矢を前に攻めきることが出来ない。すると3回裏、試合が動く。山下輝、諸橋駿(法4=中京大中京)の安打などで1死二、三塁の得点機を作ると3番・齊藤大輝(人3=横浜)の中犠飛で同点に追いつく。


同点に追いつき沸くベンチ

山下輝は初回以降、帽子を飛ばすほどの全力投球で5回まで得点圏に走者を進めない好投を見せる。6回表、中川卓に安打を打たれ、続く蛭間拓哉に四球を出し無死一、二塁に。迎える打線はクリーンアップと、この試合一番のピンチが訪れる。しかし山下輝はピンチでも乱れることなく、ノビのある速球で岩本久重を併殺に取るなど無失点で切り抜けた。


力投を見せた山下輝

7回裏、山下輝の好投に応えるように法大打線にも動きが。大柿、山下輝の安打などで1死一、三塁の好機を作ると、1番・諸橋の猛打賞となる左前適時打で勝ち越しに成功する。その後2死二、三塁から齊藤大の特大本塁打で早大を引き離した。


2号3ランを放った齊藤大

山下輝は8回1失点10奪三振と、先発としての役目を果たした。9回にマウンドに上がったのは古屋敷匠眞(営4=八戸工大一)。ここまで出番が少ないだけに今日の投球には気合が入っていた。内野安打や四球で得点圏に走者を置くも、150㌔に近い直球で早大打線を抑え、5対1で勝利を飾った。

早大戦を勝利で締めた法大。これまで低迷していた打線が今日の試合では12安打と復調の兆しを見せた。次週の『血の法明戦』では今日の勢いを消すことなく、2連勝したい。

(記事:東夏紀、写真:五嶋健)

クローズアップ:山下輝

先発としてのこだわりを持つ、山下輝(営4=木更津総合)にとって今季3試合目の登板ながら、大きな一歩を踏んだ試合となった。

初回から味方のミスで失点を許すも、山下輝は動じない。磨きをかけてきた直球を武器に3回には3者連続三振を奪うなど、5回まで2安打、7奪三振と抜群の投球をみせる。6回には安打と四球で無死一、二塁のピンチを招くも4番・岩本久重を併殺打、5番・丸山壮史を二ゴロに打ち取る。自己最長の8回に達しても、3つのアウトは全て三振と球威が衰えることはなかった。マウンド上で吠える場面も見られ、まさに「連敗は俺が止める」と言わんばかりの気合十分の力投だった。結果として早大のリードオフマン・鈴木萌斗を3打席連続三振に打ち取るなど、8回を112球、10奪三振。早大打線の流れを完全に封じ込めた。
一方、打撃面でも3回には内野安打、7回には一死二塁から好機をさらに拡大させる右前安打を放ち、その後の逆転劇につなげるなど、攻守に渡り調子の良さをアピールした。

今日の出来にも「大柿(廉太郎、法3=健大高崎)と舟生(大地、文4=日大山形)のおかげ」と自身の能力を過信することはない。先発としてのベールを脱いだ『背番号21』の飛躍はまだまだ序章に過ぎない。

(大井涼平)

選手インタビュー

三浦銀二 主将

ー今日の試合を振り返って
逆転勝利なのですごくいい勝ち方だと思います。

ー昨日の試合を終えてチームとして話したことなどは
自分たちの野球をやろうと話しました。

ー初回は嫌な失点の仕方でした。そこから逆転勝ちできたのは大きいのではないでしょうか
いい流れで明治戦に入れると思います。

ー早大とのカードを終えて
いいチームで、吸収できるところがたくさんありました。

ー現在のチームの雰囲気は
一段と上がってきたと思います。

ー来週の試合に向けてひとことお願いします
来週は自分も打てるように頑張ります。

後藤克基 副将

ー今日の試合を振り返って
序盤に先制される形で少し苦しかったですが粘り強くできたと思います。

ー2回の第一打席で二塁打を放ちました。どのような気持ちで打席に入りましたか
先頭バッターだったのでとにかく積極的に振って塁に出ようと思っていました。

ー今日はチームとして今季初の2桁安打。副将として見てチームの昨日までと違う点は
昨日までは勝とう勝とうとしてたのですが完封負けをし、何か吹っ切れたところはあったと思います。

ー守備の際に積極的に声がけをされていたと思いますが、意識していることは
元々キャッチャーというポジションだったので冷静に寄り添えるところはないかという風に思って声掛けをしています。

ー来週の試合に向けてひとことお願いします
何がなんでも勝ちます!

山下輝 投手

ー今日の試合を振り返って
初回に失点しましたが5点も取ってくれたので勝ててよかったです。

ー今日の調子は
ストレートも走っていてよかったです。

ー10奪三振の要因は
大柿と舟生のおかげです。

ー2安打を放ったが打撃面での調子は
フルスイングするだけです。

ー明大戦へ向けて
2連勝します。

齊藤大輝 内野手

ー今日の試合を振り返って
勝てて良かったです!

ー3回、1点を追う展開での打席だったがどのような気持ちで打席に入ったか
どうにか山下さんに勝ち星をつけたかったので、なんとしても1点をもぎ取ろうという気持ちで挑みました!

ー7回の本塁打の感触は
完璧です。

ー初球から振る積極的な打撃が多く見られるが
積極性が自分の真骨頂です!

ー次週に向けて意気込みをお願いします
絶対に勝ちます!

諸橋駿 外野手

ー今日の試合を振り返って
慶應との初戦以来勝てていなかったので何としても勝とうという気持ちで挑みました。なんとか勝ててよかったです。次につながると思います。

ー3安打と当たっていますが、どのような意識で打席に入っていますか
相手投手はコントロールも良く力のある投手だったので全球打ちに行くこと、振り負けないことを意識していました。

ー第3打席では初球を流しての左前でした。感触は
ちょっとバットの先ではありましたが、内野も前進していたので抜けてくれて良かったです。

ー昨日も合わせて4安打と好調の要因は
いつでも試合に出る準備をしていた結果だと思います。

ー次の明大戦に向けての意気込みをお願いします
明治は投打ともに噛み合っている印象なので2連勝しその勢いを止めたいと思います。法政らしい攻めの野球を見せます!

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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