東京六大学準硬式野球木村杯新人戦
対慶大戦
2021年5月29日(土)
早大東伏見グラウンド
1回戦の明大に勝利し、準決勝に進んだ法大は昨秋王者の慶大との一戦に臨んだ。先発の藤中は5回無安打無失点の好投を見せる。打線も初回から点を重ね、塩唐松、和泉に本塁打が飛び出すなど前半だけで11得点する。選手を大きく変更した後半から失点をし始め、点差を詰められるも逃げ切り、勝利を収める。決勝進出を決めた。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | 0 | 0 | 6 | 5 | 2 |
法大 | 2 | 0 | 0 | 4 | 5 | 0 | 0 | 0 | ☓ | 11 | 12 | 1 |
(慶大) ●長谷川、佐藤伸、成松、日比谷-佐藤、渡邉
(法大) 〇藤中、安部、和田-澤野、吉田
本塁打:塩唐松(4回)、和泉(5回)
二塁打:唐橋(1、4回)、小池(2回)、澤野(4回)
盗塁:高橋(1回)、唐橋(4回)、寺中(7回)、栗島(7回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (6) | 唐橋悠太(経2) | 桐光学園 | 3 | 2 | 2 | 0 |
PH6 | 余語哲匡(スポ2) | 法政 | 2 | 0 | 1 | 1 | |
2 | (4) | 高橋凌(社2) | 花巻東 | 1 | 0 | 0 | 0 |
5 | 須賀諒也(現1) | 新田 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
5 | 栗島駆(経1) | 花咲徳栄 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
3 | (8) | 鈴木歩夢(社2) | 明星 | 2 | 1 | 1 | 0 |
PH8 | 家木優輔(スポ1) | 国立 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
4 | (7) | 関宮楓馬(社1) | 静岡 | 3 | 1 | 1 | 1 |
PH7 | 寺中陸人(人1) | 法政 | 1 | 0 | 1 | 1 | |
5 | (54) | 福本陽生(経2) | 星稜 | 3 | 0 | 0 | 0 |
PH4 | 井岡皇雅(現1) | 健大高崎 | 1 | 0 | 1 | 1 | |
6 | (9) | 和泉直人(文2) | 札幌第一 | 3 | 2 | 1 | 0 |
PH9 | 石塚利玖(スポ1) | 法政 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
7 | (5) | 塩唐松宏将(社2) | 鳴門 | 3 | 2 | 1 | 0 |
3 | 安藤彩人(社1) | 明星 | 2 | 1 | 0 | 0 | |
8 | DH | 小池永紀(スポ2) | 法政二 | 1 | 1 | 0 | 2 |
PH DH | 中村廉(経1) | 竜ヶ崎第一 | 1 | 1 | 0 | 1 | |
9 | (2) | 澤野智哉(社2) | 国士舘 | 1 | 1 | 0 | 0 |
PH2 | 吉田大晟(人2) | 小山台 | 2 | 0 | 0 | 1 | |
P | (1) | 藤中壮太(社1) | 鳴門 | ー | ー | ー | ー |
1 | 安倍正悟(営1) | 日大二 | ー | ー | ー | ー | |
1 | 和田啓幹(現2) | 札幌第一 | ー | ー | ー | ー |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | |
---|---|---|---|---|---|
藤中 | 5 | 0 | 4 | 1 | 0 |
安倍 | 1 | 2 | 2 | 2 | 4 |
和田 | 3 | 3 | 0 | 3 | 2 |
戦評
1回戦の明大戦を3本の本塁打などで勝利し、迎えた準決勝の相手は昨秋新人戦を制した慶大。
明大戦に続いて先発マウンドに上がったのは藤中壮太(社1)。初回に二、三塁に走者を置くピンチを背負うも無失点で切り抜ける。
その裏、先頭の唐橋悠太(経2)が二塁打で出塁すると続く高橋凌(社2)が犠打を試みたところ、相手が悪送球しその間に唐橋が生還し先制する。その後4番の関宮楓馬(社1)が適時打を放ち、初回に2点を入れる。
2、3回と無得点に終わるも4回裏、この回先頭の塩唐松宏将(社2)が本塁打を放つ。続く小池永紀(スポ2)が四球で出塁し、9番澤野智哉(社2)が右二塁打を放ち、無死二、三塁の好機を作る。すると唐橋が三塁線を破る適時二塁打を放ち2点を追加する。その後、鈴木歩夢(社2)の犠飛でこの回4点を奪う。
5回まで先発の藤中は無安打で相手に流れを渡さない。その裏、1死から和泉直人(文2)が2試合連続となる本塁打を放つ。その後安打と四死球で満塁の好機を作る。唐橋の代打の余語哲匡(スポ2)が押し出し、続く高橋に代わって守備から出場してる須賀諒也(現1)の打席で暴投で得点を重ねる。法大の代打攻勢は続き、寺中陸人(人1)、井岡皇雅(現1)も連続押し出し四球でこの回5点を追加する。
前半終了し11得点と法大の攻撃力の強さを見せる。
5回裏の代打交代を機に6回表から選手を大きく変え、投手も好投を見せた藤中に変わり安倍正悟(営1)が登板する。四球と二塁打で無死二、三塁とすると内野ゴロの間に1点を取られる。そして死球でさらに走者を出し、続く打者に3点本塁打を放たれこの回4失点とする。
7回には和田啓幹(現2)が登板する。2死二塁から適時打を連続で浴び、さらに2点を取られ点差を詰められる。
8、9回は無失点に抑え、試合終了。この試合に勝利したため決勝進出を決めた。
前半に大量得点し良い形で試合に入り勝利するも後半点差を詰められ、さらに無得点に終わる課題が残る試合となった。
決勝は立大。法大の高い修正力を見せ、リーグ戦、そして新人戦の二冠を手にしたい。
(記事、写真:渡辺光我)
選手インタビュー
塩唐松宏将
―今日を振り返って
序盤にしっかりと打って点を重ねることが出来たので良かったですが、後半選手が変わったのもありますけどそこで点を取られてしまったところは良くなかったです。
―本塁打での打席の意識は
追い込まれていましたが次につなごうと思って、思いっきり振ったら結果的にホームランになったので良かったと思います。
―1、2年生チームのキャプテンとしてどういった役割を果たしたいか
プレー面もそうですけどやっぱり試合に向かう姿勢や声で引っ張っていこうと思っています。
―今日の試合の反省点は
試合が始まる前にノーエラーでいこうと話していましたが、初っ端セカンドがエラーしたり守備の乱れがあったと思うので、明日は守備からリズムを作って点に繋げれたらなと思います。
―期待する後輩は
やっぱり右と左で藤中と古川端のダブルエースがいるのでその2人に期待したいです。
―自身の調子は
そんなに良くはないんですけど、キャプテンをやらせてもらっているのでチームのこと考えて引っ張っていけたらなと思います。
―決勝に向けて
明日も自分たちのプレーをして勝つことが1番だと思うので序盤から点を重ねて試合を優位に進めていけたらと思います。
藤中壮太
―今日を振り返って
準決勝ということで先発を任された分しっかり抑えようという目標を達成できたのは良かったです。
―1回のピンチの場面での意識は
先頭のバッターがエラーで出て、それから自分の四球でピンチを広げたのでやはり苦しい場面でしたがストライクをアバウトに見てストライク先行でいこうという意識で投げました。
―5回無安打の内容に満足は
そうですね。ストレートもそこそこコースに決まりました。あとは変化球でストライクを取れればいいかなと思っています。
―自身の調子は
いいですね。
―新人戦では投手陣の中心だがどういった役割を果たしたいか
投げるからにはチームを勝利に導けるピッチングをして明日の決勝戦みんなで優勝を掴めるようにやっていきたいと思います。
―決勝に向けて
ここまで来たからには優勝しかないのでチーム一丸となって投げる機会があれば一生懸命、チームのことを思って投げていきたいと思います。