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【硬式野球】東京六大学野球2021春季フレッシュトーナメント 明大戦 15安打11得点の猛攻で明大にコールド勝ち!決勝戦進出を決めた!

東京六大学野球2021春季フレッシュトーナメント 明大戦
2021年6月2日(水)
神宮球場

前日の立大戦に勝利した法大。優勝決定戦への進出をかけて明大との一戦に挑んだ。先発の尾﨑完太(キャ2=滋賀学園)が2回に本塁打などで2失点するも、その裏、姫木陸斗(人1=日大藤沢)の右越え本塁打で1点を返す。4回に久保田碧月(営2=高川学園)の適時二塁打で逆転に成功すると、5回には今泉颯太(法2=中京大中京)の左越え本塁打で明大を突き放す。その後も得点を重ねた法大は、8回に真鍋駿(文2=広島商)が右中間への適時打を放ち、7点差とし、コールド勝利。優勝決定戦へと駒を進めた。

 

2回に本塁打を放った姫木

試合結果

トータル試合結果(連盟規定により8回コールド)

1 2 3 4 5 6 7 8 H E
明 大 0 2 0 0 1 0 0 1 4 5 0
法 大 0 1 0 3 1 2 0 4x 11 15 2

(明大)蒔田、●森、浅利、渡部慎、千葉—石﨑
(法大)○尾﨑、塙、武冨—久保田
[本塁打]杉崎2号ソロ(2回=尾﨑)、 姫木1号ソロ(2回=蒔田)、今泉1号ソロ(5回=森)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8
1 (8) 西村 3 1 0 .333 三振 一邪 死球 左2 四球
2 (5) 内海貴 5 3 1 .600 三振 右2 三振 右3① 遊安
3 (4) 高原 5 1 0 .200 投安 振逃げ 三振 三振 三振
4 (9) 4 1 1 .250 三振 三振 二ゴ 右安① 四球
5 (7) 姫木 4 1 1 .250 右本① 三振 二ゴ 三ゴ
H 田所 1 1 1 1.00     左安①
R 鈴木照 0 0 0  —    
6 (6) 今泉 2 2 2 1.00 左安 四球 左本① 四球 四球①
7 (D) 伊藤 3 1 0 .333 三振 左安 三振
HD 福岡 2 1 1 .500 左飛 右安①
8 (3) 真鍋 5 2 2 .400 遊ゴ 右安① 一ゴ   中飛 中安①
9 (2) 久保田 4 1 2 .250 三振 左2② 二飛 二飛
38 15 11 .395

 

投手成績

球数 打者 防御率
尾﨑 6 0/3 111 25 3 6 5 2 3.00
1 13 3 0 1 0 0 0.00
武冨 1 30 5 2 1 0 1 9.00
8 154 33 5 8 5 3 4.50

 

ベンチ入りメンバー

15 武冨陸(営2=日大藤沢) 32 久保田碧月(営2=高川学園) 2 秋丸大成(ス2=横浜隼人)
16 尾﨑完太(キャ2=滋賀学園) 35 鈴木大照(文1=明徳義塾) 3 伊藤勝仁(文2=常葉大菊川)
17 塙雄裕(法2=常総学院) 1 内海貴斗(人2=横浜) 4 西村友哉(法1=中京大中京)
18 安達壮汰(営1=桐光学園) 5 真鍋駿(文2=広島商) 7 福岡大真(法2=筑陽学園)
19 一栁大地(人2=星槎国際湘南) 6 今泉颯太(法2=中京大中京) 9 浦和博(キャ2=鳴門)
21 吉鶴翔瑛(営1=木更津総合) 8 高原侑希(法2=福井工大福井) 28 姫木陸斗(人1=日大藤沢)
12 清水翔太(営2=法政二) 23 内海壮太(法1=御殿場西) 37 古本隆仁(営2=法政二)
20 吉安遼哉(法1=大阪桐蔭) 31 中津大和(営1=小松大谷)
27 田所宗大(キャ1=いなべ総合) 36 佐藤直人(営2=法政二)

戦評

初戦の立大戦に快勝し、連勝を目指す法大は1年春からリーグ戦での登板経験を持つ左腕・尾﨑完太(キャ2=滋賀学園)に先発マウンドを託した。

尾﨑は初回、先頭打者を四球で出塁を許すも、2番・直井宏路から三振を奪うと、捕手・久保田碧月(営2=高川学園)が盗塁を刺し併殺。初回を無失点に抑えた。


先発マウンドに上がった尾﨑

打線は2死から3番・高原侑希(法2=福井工大福井)がチーム初安打を放つも初回は両チームとも無得点に終わった。

試合が動いたのは2回。相手先頭の杉崎成に中越え本塁打を許すと、ミスが重なり2点を献上してしまう。直後の攻撃、姫木陸斗(人1=日大藤沢)の豪快な一発ですかさず1点を返すも、序盤は明大リードのまま試合が進んでいく。

嫌な流れを断ち切りたい打線は4回、下位打線の8番・真鍋駿(文2=広島商)、9番・久保田の連続適時打で逆転に成功。

5回には、ミスから無死満塁のピンチを招くも、最少失点で切り抜けると、今泉颯太(法2=中京大中京)が左越え本塁打を放ち再び点差を2点に広げる。6回にはチームキャプテンを務める内海貴斗(人2=横浜)、昨日の試合で本塁打を放った4番・浦和博(キャ2=鳴門)の適時打が飛び出し点差は4点に。流れは一気に法大へと傾いた。


5回にソロ本塁打を放った今泉

7回の守備では、尾﨑が連続四球で無死一、二塁のピンチを作るも、2番手・塙雄裕(法2=常総学院)の完璧なリリーフで後続を断ち無失点に抑えた。投手陣の奮闘に応えるように、8回は大量4得点で点差は7点に。大会規定により法大のコールド勝ちが成立。見事2連勝を飾った。


初登板ながら好救援の塙

先発の尾﨑は5四死球と苦しむも要所を抑え、7回途中3失点と試合を作ると、打線も先発全員安打となる15安打11得点の猛攻。見事に攻守がかみ合いコールド勝ちで明日の優勝決定戦に駒を進めた。

対する相手は今季リーグ戦王者の慶大。2試合連続完封勝利と鉄壁の投手陣に、2試合15得点と好調の法大打撃陣が挑む。若き法大ナインがフレッシュリーグ優勝という形で今季の戦いを締めくくれるか。

(記事、写真:山田陸斗)

クローズアップ:姫木陸斗

必ずや未来の法大を担うーー。そう予感させる放物線を姫木陸斗(人1=日大藤沢)が描いた。

先発の尾﨑完太(キャ2=滋賀学園)が立ち上がりの制球に苦しみ、暴投などで2点を失う嫌な流れが法大に漂いつつあった2回。「なんとか1点欲しい場面で、先頭バッターとして、尾﨑さんに点を」と打席を迎えた姫木は、明大先発・蒔田稔の投じた5球目を持ち前のフルスイングで振り抜くと、打球は打った瞬間それと分かる大きな弧を描き右翼席へと飛び込んだ。「法政のクリーンアップを打たせてもらえるということで少し緊張しましたが、自分の仕事をしようと思いました」。5番起用に応える姫木の一発で、漂いつつあった嫌な流れを払拭した法大。その後得点を積み重ね、明大相手に8回コールド勝ちを収めた。

「プロが使う球場で初めてホームランが打てたのでやっぱり一番気持ち良かったです」と神宮初アーチを振り返った姫木。今日の勝利で決勝戦への進出を決めた法大は、勝てば2016年秋季以来の新人戦優勝となる。明日に向けて「明日の試合でもチームの勝ちに貢献できるバッティングを心がけていきます」。頼れるルーキースラッガーの活躍に期待したい。

(五嶋健)

選手インタビュー

尾﨑完太 投手

ー今日の試合を振り返って
粘りのピッチングはできました。

ー試合前の調子はいかがでしたか
調子は悪くなかったです。

ー明大打線に対してどのようなことを考えてマウンドに上がりましたか
自分のベストのピッチングをしたら大丈夫だと思って上がりました。

ー立ち上がりから修正したことは
相手のバッターを冷静に3回から見れたのでそこから落ち着いて立て直しました。

ー今日の試合で見つかった課題は
四死球が多い部分と冷静にバント処理をできなかったのでそこの課題は潰していきたいです。

ー明日の試合に向けてひとことお願いします
優勝しか見ていないので全員で勝ちます。

久保田碧月 捕手

ー神宮初安打が試合を逆転の適時打になりました
守備の面でミスがあったのでなんとか挽回したいという気持ちで打席に入りました。結果が出て気持ちを入れ直すことができました。

ー捕手として意識していることは
ピッチャーとのコミュニケーションです。投手と配球の確認や打たれた球がなぜ打たれたのかを話し合って次どうするのかというところまで細かく話すようにしています。

ー登板した3人の投手について、どのようなことを考えてリードしたか
先発した尾﨑はただ投げるだけでなく、相手を見ながら投げる球を自分で選択するため、その時の状況と尾﨑の投げたい球を考えて要求するように意識しました。2番手に投げた塙はストレートの質がかなり良い投手の中でのワンポイントの継投だったため、ほとんどストレートで勝負しました。3番手の武冨は初戦に好投していましたし、点差的にも余裕があったので思い切って投げるように要求しました。

ー投手陣について収穫、改善点はあるか
初戦もそうでしたが、ストレートで詰まらせることができているため、ストレートを多めに配球できていました。その分、変化(球)も有効的に使えたのでその辺りは収穫です。改善点は無駄球を投げさせてカウントを悪くしてからの四球はもったいないので、配球面に今一度力を入れていきたいです。

ー明日の試合への意気込みをお願いします
ここまで来たからには、優勝しか狙ってないので持ち味の守備でチームを優勝に導けるようにリードしていきたいと思います。

今泉颯太 内野手

ー本塁打の率直な感想は
最高です!!

ー打線がつながった要因として、何かチームで意識したことはありますか
先制点を取られた中でも焦らずに甘い球を振りにいけていたからだと思います。

ー2盗塁など、走塁でも存在感をみせました
自分の持ち味なので塁に出たら常に次の塁を狙う気持ちでいます。

ー昨日の試合から修正したことは
来た球を積極的に打ちにいったこと。

ー明日の試合の意気込みをお願いします
全打席出塁してホームまで返ります!!

内海貴斗 内野手

ー今日の試合を振り返って
最終的には点差が離れた結果になったのですが、気を抜けないとても緊張する試合でした、また全員が一つになりつなぐ野球ができたと思います。

ー6回の適時三塁打の感触は
打ったボールが少し高かったのと詰まったので、取らないでくれと思いながら走りました。

ー今日の勝因は何でしょうか
チーム全員が勝ちに向かって全力でプレーした事です。

ー優勝決定戦に向けてひとことお願いします
やることは同じなので、投打が噛み合い、野球を思いっきり楽しみたいと思います!

真鍋駿 内野手

ー今日の試合を振り返って
ここ最近、劣勢での試合展開がなくいつもと違った雰囲気での試合だったのですが、全員で粘り強く相手に向かっていけたのがすごく良かったと思います。

ー神宮初安打を放たれたと思いますが、感触は
追い込まれるまでバントのサインが出てたのですが、失敗してしまってたのでどんな形でもいいので次につなげようと思って打った結果がタイムリーになったので、嬉しいというかホッとした気持ちが大きかったです(笑)。

ー3度得点圏で打席に入ったが、意識していたことは
ベンチから楽にいけ!などみんなから声をかけてかけてもらってたので、すごく楽な気持ちで打席に入れました。意識していた事は欲張らず単打で後ろにつなげる意識も持って打席に入りました。

ーサヨナラ安打の感触は
正直な話9回まであると思ってたので、あ、サヨナラ打打ったんだなと塁上で気づいたので、あまりしっくりこなかったのですが、試合を決めれて良かったです。

ー優勝決定戦に向けて一言お願いします 
ここまできたからには優勝を目指して全力で戦うので応援よろしくお願いします!

姫木陸斗 外野手

ー今日の試合を振り返って
今日の試合は最初は流れが悪かったのですが、ピッチャーが最小失点で抑えつつ、野手がつながっていい形で点が取れていい試合だったと思います。

ー打順が5番に上がりましたが、その点で意識したことは
法政のクリーンアップを打たせてもらえるということで少し緊張しましたが、自分の仕事をしようと思いました。

ー本塁打を放った第1打席はどのような気持ちで打席に入りましたか
尾﨑さんが2点取られて次の回なんとか一点欲しい場面で、先頭バッターとして、尾﨑さんに点を!という気持ちで打席に入りました。

ー本塁打を打った瞬間の感触は
プロが使う球場で初めてホームランが打てたのでやっぱり一番気持ち良かったです。

ー高校の先輩でもある武冨選手も昨日、今日と活躍されました
特に意識するものはないですが、自分たちを育ててくれた日大藤沢の山本監督や、コーチの方にもこの法政大学で2人で日大藤沢に恩返しをしていきたいなと思ってます。

ー明日の試合に向けてひとことお願いします
明日の試合でもチームの勝ちに貢献できるバッティングを心がけていきます!応援よろしくお願いします!

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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