東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦
対早大戦
2021年9月25日(土)
駒沢硬式野球場
東大に屈辱的な敗戦を喫してから、1週明け迎えた早大戦。法大は、初回から好機を作り、福本の押し出し四球と澤野の2点適時打で初回から3点を奪う。3回には相手投手の冒頭で1点を追加し、さらに5回に福本の適時打で点差を広げる。一方、先発の西村は7回無失点と完璧な投球を見せる。8回には、途中登板の古川端のダメ押しとなる適時打を放ち、6対0で快勝する。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 |
法大 | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | ☓ | 6 | 8 | 0 |
(早大) ●清水、安在、大澤、空閑-網野、服部、阿部
(法大) ○西村、古川端-澤野
二塁打:福本(8回)
盗塁:鈴木(5回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (6) | 唐橋悠太(経2) | 桐光学園 | 3 | 0 | 0 | 2 | .000 |
2 | (8) | 古屋一輝(経3) | 健大高崎 | 5 | 1 | 0 | 0 | .154 |
3 | (4) | 塩唐松宏将(社2) | 鳴門 | 4 | 1 | 0 | 0 | .222 |
4 | (7) | 関宮楓馬(社1) | 静岡 | 4 | 0 | 0 | 0 | .111 |
5 | (9) | 鈴木歩夢(社2) | 明星 | 2 | 0 | 0 | 2 | .000 |
6 | (3) | 福本陽生(経2) | 星稜 | 2 | 2 | 2 | 2 | .600 |
7 | (2) | 澤野智哉(社2) | 国士舘 | 3 | 1 | 2 | 0 | .333 |
8 | (4) | 細木雄斗(社4) | 報徳学園 | 4 | 1 | 0 | 0 | .286 |
9 | (1) | 西村勇輝(経4) | 日本文理 | 2 | 1 | 0 | 0 | .333 |
1 | 古川端晴輝(社1) | 花巻東 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1.000 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
西村 | 7 | 3 | 6 | 3 | 0 | 1.04 |
古川端 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.00 |
戦評
秋季リーグ戦が開幕から3週目のカードを迎えた法大は、早大との試合に挑んだ。初戦の先発は、春季リーグ戦でチームをけん引した西村勇輝(経4)。初回を危なげなく三者凡退で抑え、絶好のスタートを切る。
攻撃では始まって早々に1番・唐橋悠太(経2)が頭部をかすめる死球で、臨時代走が送られるアクシデント。しかしこれもチャンスの一つととらえ、続く古屋一輝(経3)が左前打で打線の中軸へとつなぐ。3番・塩唐松宏将(社2)の打席では、相手投手の暴投によって無死二三塁とチャンスが拡大。その後、塩唐松と4番・関宮楓馬(社1)が相次いで凡退するものの5番・鈴木歩夢(社2)が死球を受け、2死満塁とする。先制がかかる場面で6番・福本陽生(経2)は制球に苦しむ相手投手に対して冷静にボールを見極めると、四球を選び押し出しによって先制点を奪う。引き続き満塁となり、さらに追加点を狙う法大は7番・澤野智哉(社2)の適時打で2点を追加。その後8番・細木雄斗(社4)の打席でボークの判定により、2死二三塁と再び得点機が訪れる。ライナー性の当たりは惜しくも相手守備の正面をつき、さらなる得点とはならず。先制のみならず確実に追加点を奪い、初回の攻撃を終えた。
初回から味方の援護を受けた西村は2回と5回に先頭打者に対して四球を与えたものの、5回を無安打無失点で試合の後半に突入。
6回に初めて安打での出塁を許すも後続を断ち、いまだ相手に反撃の隙を与えない。しかし7回に先頭を三振で抑えた後、連打と四球で1死満塁のピンチを迎える。失点覚悟と思われたが、野手陣の堅い守備で早大の追い上げを免れた。
好投の西村に代わってマウンドに上がった古川端晴輝(社1)は、8回9回を一人の出塁も許さず試合を締めくくった。
攻撃陣は3回に相手投手の暴投の間に鈴木が生還し、さらに6回に2死二塁から福本、8回に2死三塁から古川端の適時打でそれぞれ得点を積み重ね、合計6得点と打線が奮闘。
この日は7回無失点で見事早大打線を封じ込めた先発・西村の誕生日。自身にとってラストシーズンとなる今季の初白星は、うれしいバースデー勝利となった。
チームは早大との2回戦に臨む。初戦に快勝した勢いで連勝し、弾みをつけたいところだ。
(記事:山中麻祐子、写真:渡辺光我)
選手インタビュー
西村勇輝
ー7回無失点の好投を振り返って
カウントを取れたというのとあとは今日メンバー外の人も見に来てくれていたので、メンバーに入れさせてもらっている分頑張った姿を見せないとなと思いました。個人的なんですけど、今日は僕の誕生日なので勝ちで終わりたいなと思いました。
ー7回1死満塁のピンチを抑えた場面で意識したことは
選手のみんなも監督さんも集まってもらって、点を取られてもいいからというふうには言われたんですけど、さすがにこの回に取られたら試合がまた動いちゃうなと思ったのでここは頑張ってゼロで抑えようと(思いました)。澤野(智哉)もキャッチャーフライを取ってくれましたし、唐橋(悠太)もショートゴロを取ってくれましたし周りに助けられた0点でした。
ー先発として今季初登板でしたが、自身の調子は
前回の東大戦では自分で負けてしまったので、先発をやらせてもらっている以上チームに勝ちゲームをしてあげないといけないなという気持ちがありました。今日は人一倍気合いを入れて投げました。
ー途中から雨足が強くなった場面もありましたが、影響は
すごく降っていた訳ではないので、あまり気にせずという感じでした。
ー早大相手に初戦を白星で飾りました
初戦に勝ったら次の日は結構楽に試合に入れるので、初戦を取れたというのは大きいなと思います。
澤野智哉
―今日を振り返って
完璧に近い形で勝利を収めることができ、嬉しいです。
―1回の適時打での打席での意識は
春季リーグに対戦した時に、ストレートにおされていたので、タイミングを早くとる意識を持って打席に立ちました。
―先週の敗戦からチームとして修正したことは
先週は失策が少しあったので、今回の2試合は失策をゼロにしようと話していました。今日の試合では失策をゼロで終えられたので、良かったです
―西村投手と古川端投手とのバッテリーだったが、捕手として、どのような考えでプレーしていたか
西村さんは調子が良かったので、いつもボール球を使うところを三球勝負でいき、三振も取れたので良かったです。古川端は、点差もあったので四死球だけは気を付けるように話しました。
―明日に向けて
今日みたいな試合ができればいいですけど、早稲田も強いので食らいついていきたいと思います。