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【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対慶大2回戦 チームでつないだチャンスで主将が決めた! 連勝で優勝が懸かる最終カードへ!!

東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦
対慶大戦
2022年10月16日(日)
早大東伏見グラウンド

初回に1死二、三塁の好機で4番・堀尾の適時打で先制するも、その後同点に追いつかれ両者譲らず試合は平行線をたどる。試合が動いたのは7回表。1死二塁から2番・古屋一輝(経4)があわや本塁打となる適時二塁打を放ち、守備がもたついている間に自身も本塁へ生還。続く8回表にも、古屋と鈴木歩夢(社3)の連続適時二塁打でダメ押しの3点を奪い勝負あり。優勝争いとなっている慶大から、連勝で貴重な勝ち点を獲得した。

堀尾の先制適時打で生還した走者を迎え入れるベンチ

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法大 2 0 0 0 0 0 2  3  0 7 9 0
慶大 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2 7 2

(法大) 伏見、○古川端-澤野
(慶大) 水田、和田、●田中、中野、土屋、長谷川-佐藤、道本

二塁打:古屋(7、8回)、鈴木(8回)
三塁打:堀尾(1回)
盗塁:鈴木(1、7回)

打撃成績

打順 位置 選手名 出身校 打数 安打 打点 四死球 打率
1 (6) 唐橋悠太(経3) 桐光学園 2 0 0 2 .150
2 (8) 古屋一輝(経4) 健大高崎 4 2 3 0 .364
3 (9) 鈴木歩夢(社3) 明星 5 3 1 0 .276
4 (3) 堀尾浩誠(社4) 報徳学園 4 1 2 1 .250
5 (4) 高橋凌(社3) 花巻東 3 0 0 0 .259
6 (5) 須賀椋也(現2) 新田 4 0 0 1 .231
7 (7) 森涼太(経1) 三重 2 1 0 1 .286
PH 近藤匠(経4) 札幌第一 1 1 0 0 .667
R 家木優輔(スポ2) 国立 0 0 0 0
7 大塚海斗(社1) 鳴門 1 0 0 0 .000
8 (2) 澤野智哉(社3) 国士館 4 1 0 0 .250
9 (1) 伏見颯真(営4) 帯広緑陽 1 0 0 0 .125

投手成績

被安打 奪三振 四死球 自責点 防御率
伏見 5 5 5 5 2 3.20
古川端 4 2 6 1 0 1.98

戦評

1点差を守って初戦に勝利し、幸先の良いスタートとなった慶大とのカード。2戦目も先に試合を動かしたのは法大。
初回から足を生かした攻撃で1死二、三塁の好機を作ると、4番・堀尾浩誠(社4)が走者一掃の適時三塁打を放ち先制する。

いきなり心強い援護を受けた先発・伏見颯真(営4)は力強く投げ込むも、その裏に適時打、さらに2回裏に本塁打を浴びて同点に追いつかれてしまう。しかしその後はリーグトップの打率を誇る慶大打線を相手に要所を締めた投球を見せ、5回2失点。制球に苦しむ場面が見られながらも、大きく崩れず継投に入る。

1点も許したくない展開で後を託された、2番手・古川端晴輝(社2)。次々に三振を奪う気迫のこもった投球が、法大の流れを呼んだ。先頭打者として打席に立った古川端が四球を選ぶと、犠打で得点圏へ。好機で迎えた2番・古屋一輝(経4)が低めの球を捉え、もう少しで本塁打という当たりはフェンス直撃の適時二塁打となる。二塁走者の古川端が生還し、跳ね返りの処理に手間取る間に古屋も一気に本塁へ。この回2点の勝ち越しに成功し、3回以降両者0が並んでいたスコアボードに風穴を開けた。

リードを受けた後の8回表もチームは集中力を切らさず、攻撃の手を緩めない。代打で打席を迎えた先頭の近藤匠(経4)が粘って内野安打で出塁すると、続く8番・澤野智哉(社3)も安打でつなぐ。犠打で1死二、三塁となり、上位打線に打順が回る。再び得点機で打席が回ってきた古屋と打撃好調の鈴木歩夢(社3)が連続で適時二塁打を放つ。計3点を追加し、勝利を引き寄せた。

一方マウンドの古川端も終盤2回を三者凡退に抑え、相手に反撃の隙を与えず。今季投打ともに抜群の安定感がある慶大を相手に、チーム全員の集中した試合運びで見事連勝した法大。投手陣の踏ん張りと主将の勝負強い打撃がチームを助け、山場となった今カードで勝ち点を獲得した。
最終カードの早大戦を残し、春季に続きリーグ制覇が見えてきた。優勝が決まる次カードもこの勢いで戦い抜き、有終の美を飾ってほしい。

(記事/写真:山中麻祐子)


古川端と古屋が生還し勝ち越しに成功

選手インタビュー

古屋一輝

―試合を振り返って
序盤で先制(点)が取れたので今日は打線も機能してくれるかなと自分も思ったんですけど、なかなか点が取れず守備も守備でピンチが続いて苦しかったです。終盤で自分自身が決め切れてよかったですし、古川端(晴輝、社2)を本当に苦しいところで投げさせてしまっているのでピッチャーのためにも、その後の8回も点が取れて5点差をつけられて、やっぱりそこは助けられてよかったなと思います。

―勝ち越しの場面ではいつも以上に喜びが前面に出ていたように見えました
本当に苦しかった展開でしたし、チームの打線(の調子)が上がらない中でどうしても自分がやっぱり決めるしかないと思っていました。うまく打てたというのもありますし、正直ホームに帰ってこられると思っていなかったんですけど自分自身で納得のいく打席だったので、本当にうれしくて感情が出てしまいました。

―追加点がほしい場面で迎えた8回の打席にはどのような意識で
特に球種とかコースとかを絞って打とうというのはあまり考えていなくて、押せ押せでしたし、自分も前の打席でいい感じでバットを振れていたので来た球、甘い球をいこうと準備していました。ケース的に自分は前(の打席)打っていますし、セオリーだったら外してくるかな、厳しめにくるかなと思ったんですけど(相手の)集中力も切れているかなというところで甘い球が来たら一発で仕留めようというのは考えていました。甘い球に反応できて打てたのは、自分としてもチームとしても本当に大きな1打席だったかなと思います。

―明大戦での連敗以降、チームが上向きになった要因は
あそこで勝ち点を取れずに2連敗したというのが逆に自分たちとして目が覚めたというか。あの2連敗は間違いなくチーム全員が焦ったというか、ちょっと直さないとなというふうになったと思います。あそこで変に1勝1敗とかで勝ち点を取れたとか取れなかったかはわからないですけど、2連敗したというのがチームとして成長できる餌じゃないですけど与えてくれたというふうに思いました。自分自身がチームに言葉をかけていましたけど、チーム全員が意識を持ってやってくれたのかなというふうに思います。

―最終カードに向けて
明治戦の2連敗から正直きついかなと思ってはいたんですけど、ここまで他の大学には2連勝していて、うちが早稲田戦で2タテすれば勝率で優勝になります。せっかく手が届くところにあるので逃したくないという思いと、届くところで届かないチームなのか、届くところでしっかり取り切れるチームなのかというところで来年以降のチームにつながると思います。せっかくこの1年勝つためにという意識を今までのチームと変えて自分はやってきたつもりだったので、そういった意味でもいい形を後輩に残していけるように、いくら負けても勝ってもあと2試合か3試合です。集大成も込めて最後チーム全員で頑張って、何とか2連勝してまた明るいチームで終わっていい報告をしたいなと思います。

 

古川端晴輝

―自身の投球を振り返って
秋リーグは調子がいいとは言えないピッチングが続いていたので、今日のピッチングは久しぶりにいいピッチングができて勝利に貢献することができてよかったかなと思っています。

―前半の試合展開を見ていて
2対2で同点で苦しい展開で、伏見(颯真、営4)さんもランナーを出しながらだったんですけどすごく粘りのピッチングで。もう(今季で)引退になってしまうんですけど、引退がさみしいなというふうに感じました。

―1点も与えられない展開を投げていた中で、主将が決めてくれました
それも伏見さんが前半から粘りのピッチングをしていたところだったり、攻撃のランナーを出しながら攻めていたところがつながったのかなと思います。やっと法政らしい試合ができたのかなというふうに思います。

 ―春季は全カードで最長となった慶大から、連勝で勝ち点を獲得しました
慶應は秋リーグもここまで非常に勝率が高かったので、山場になるかなと思っていてみんな気持ちを入れて試合に臨んでいたように感じます。2連勝できて、優勝に向けて勢いづいたんじゃないかなと思います。

―次回登板に向けて
調子も上がってきているので、次の試合も頑張って抑えて春秋と連覇できるように頑張りたいと思います。

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