前節、現在無敗の明治大学にほぼ互角の戦いを見せ改めてチームの強さを再確認した法大。そんな中迎えた相手は留学生ケイタを中心とした関東学院大学。しかし「出だしが良くなかった」と試合後本間が語ったように、後半追い上げをみせるも、結果的に第1Qの点差が尾を引き勝利とはならなかった。今週末の試合で4年生は引退となる。最終戦で有終の美を飾ることはできるのか。欲しいのは勝利。ただそれだけだ。
試合結果
トータル試合結果
71 法政大学 |
15 | 1Q | 27 | 83 関東学院大学 |
---|---|---|---|---|
11 | 2Q | 12 | ||
19 | 3Q | 22 | ||
26 | 4Q | 22 |
法政大学スターティングメンバー
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#7 柴田京哉(経4) | PG | 東海大札幌 | 14 | 4 | 2 |
#14 小野怜史(文4) | PG | 法政第二 | 0 | 3 | 1 |
#1 川島聖那(法4) | SG | 福大大濠 | 11 | 4 | 1 |
#13 本間紗斗(営4) | SF | 明成 | 6 | 2 | 0 |
#74 長橋冬真(営2) | C | 國學院久我山 | 0 | 0 | 0 |
法政大学交代選手
選手名 | ポジション | 出身校 | 得点 | リバウンド | アシスト |
---|---|---|---|---|---|
#3 今池翔大(文2) | PG | 法政第二 | 2 | 2 | 0 |
#18 蓮野加成(営3) | PG | 北陸学院 | 3 | 0 | 1 |
#25古川空音(文3) | PG | 明成 | 4 | 1 | 0 |
#2 澁谷錬(法3) | SG | 洛南 | 9 | 3 | 1 |
#27 原田一真(経3) | SG | 東海大札幌 | 3 | 0 | 0 |
#8 石田泰三(法1) | SF | 北陸学院 | 0 | 2 | 0 |
#51 金本一真(文4) | SF | 光泉 | 6 | 3 | 2 |
#6 杉澤ロメオ(文2) | PF | 東海大札幌 | 0 | 0 | 0 |
#9 黒木丈(法2) | PF | 福大大濠 | 11 | 4 | 0 |
#21藤平皓成(営1) | C | 生智深谷 | 4 | 3 | 0 |
試合経過・日程
戦 | 日付 | 対戦相手 | 結果/試合開始時間 |
---|---|---|---|
1 | 9/14 | 埼玉工業大 | 〇70-54 |
3 | 9/19 | 国士館大 | ●61-80 |
4 | 9/25 | 東京成徳大 | 〇81-57 |
6 | 10/2 | 順天堂大 | 〇89-66 |
7 | 10/3 | 江戸川大 | ●73-91 |
8 | 10/9 | 東洋大 | ●76-78 |
9 | 10/10 | 関東学院大 | (変電所火災によるJR運転見合わせの為延期) |
2(振替) | 10/17 | 駒澤大 | ●69-70 |
10 | 10/23 | 明星大 | ●73-95 |
11 | 10/24 | 明治大 | ●73-80 |
9(振替) | 10/30 | 関東学院大学 | ●71-83 |
5(振替) | 11/6 | 上武大 | 13:00 |
戦評
5連敗中で迎えた相手は関東学院大学。今季昇格争いをしている明星大学にも勝利しているなど非常に力のあるチームである。前節明大に対して互角の試合を見せた法大にとっては真価の問われる試合だった。
始まった第1Q。ここまで平均19得点と強力な留学生#12ケイタを中心に攻めてくる関東学院大に対して法大はダブルチームなどでなんとか対抗していくも、なかなかリバウンド含め彼を抑え込むことができない。1Qのファール数が0個ということが示すように、法大の課題である試合の入りのディフェンス強度が非常に緩く、ローテーションや対人ディフェンスのミスから簡単にスコアされるシーンも目立った。攻守共に圧倒され15ー27といきなり大量ビハインドを背負ってしまう。
続く第2Qはセカンドユニットを中心にディフェンス強度は良くなったものの、#13ケイタを強く意識するあまりに他の選手達に飛び込まれオフェンスリバウンドを取られるシーンが目立つ。この試合通じてディフェンスリバウンドの確保というところは課題になった。オフェンスは相手のハードショーを上手くいなしての3ポイントや#21藤平の留学生相手にも果敢にゴール下を決めるシーンもあったが、相手のスカウティングの影響で得点が伸び悩み、結局26ー39で前半終了した。
後半はスタメンをこの日精彩を欠いていた#74長橋、#14小野からエナジーのあるプレーを見せていた#18蓮野と#21藤平に変更。状況を打開しようと試みたが最初の#13ケイタへのダブルチームで簡単に3ポイントを決められてしまうなど前半同様乗り切れない展開が続く。#25古川のアタックなど見せるも点差は縮まらず45ー61で終了。
そして第4Qでは相手のセンター#13ケイタがアウトサイドまで出てこないことを利用して#9黒木がスリーポイントを決めるなど攻勢を見せ一時10点差まで追い上げる。しかし#33鈴木を中心に落ち着いて関東学院大も立て直し15点差に戻す。#2澁谷の連続スリーポイントなどで追い上げていくも時既に遅く71ー83で試合終了。連敗ストップとはならなかった。
クォーターごとに点数を見ていくと1Q以外はほとんど互角の戦いである。しかし逆に言えば今年の法大には大きなビハインドを跳ね返すほどの爆発力はないのが現実。それだけに1Q出だしディフェンスが緩く入ってしまい大きくリードを奪われたことは致命傷になってしまった。自分たちがやるべき事をしていれば強いチームにも対抗できる事は確かなだけにもどかしい状況が続く。言葉で、プレーで、チームを引き締める、引っ張っていくのは誰なのか。来年に向けても重要な最終戦、奮起する法大に注目だ。(撮影・取材 鳥越花音・有賀隆人)