第90回全日本選手権大会
2021年12月22日(水)~26日(日)
@さいたまスーパーアリーナ
さいたまスーパーアリーナで開かれた全日本選手権大会。今大会は北京オリンピック最終選考競技会であり、会場には緊張感が漂っていた。法大からは、渡辺倫果(通経1)と鈴木楽人(営1)が出場。今回は、鈴木のSPをお届けします。
試合結果
個人結果
クラス | 選手名(学部・学年) | SP順位・得点 |
---|---|---|
男子 | 鈴木楽人(営1) | 23位・55.00 |
戦評
鈴木楽人(営1)
初めての全日本選手権に挑む鈴木。「初めて全日本という大きな大会で滑るので、周りに流されず自分のペースを守りたい」と意気込みを語ってくれた。
迎えたSP当日。鈴木の滑走順は第2グループ3番目。6分間練習では緊張した面持ちだったが、演技直前には集中した表情に変わっていた。最初のエレメンツである、3トウループ+3トウループのコンビネーションジャンプは滑らかに着氷。繊細で透き通るような音楽に合わせ、続く3サルコウも成功させた。基礎点が1.1倍になる最後の2アクセルは高さも流れもあり加点のつく仕上がりに。スピンでは少し緊張からの疲れを感じさせる部分もあったが、ステップは確実に踏んでいき、まとまりのあるプログラムを完成させた。SPは55.00点で全体23位。「FSでもし滑れたら何も思い残すことはない」と話した鈴木。初の全日本で見事FS出場を決めた。
(写真・記事/佐々木みのり)
インタビュー
―SPを振り返って
とりあえずジャンプはノーミスでまとめることができて、点数的も自分が思っていた以上に出たのでとても嬉しく思っています。
―初めての全日本選手権はどうでしたか
6分間(練習)とかは緊張し過ぎてて、どうしようどうしようっていうのがずっと頭の中にあったんですけど、いざ一人になってからは周りを見渡して、自分のペースに変えようと思いました。先生の方をずっと見ていたんですけど、(そのおかげで)自分の気持ちがしっかりコントロールできたのかなと思います。
―出る直前はコーチとどのようなお話をされていましたか
「前を向いてやればできる」という一言をもらって、その通りになったので良かったなと思います。
―最後にFSの目標を
まだFSを滑れるか分からないんですけど、もし滑れたら何も思い残すことはないので、精一杯やりたいと思います。