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【フィギュア】渡辺倫果 独占インタビュー MOIの感想や世界ジュニア選手権への目標をお聞きしました!

渡辺倫果 独占インタビュー
2021年12月30日(木)
オンライン取材

さいたまスーパーアリーナで開かれた全日本選手権大会。大会後、渡辺倫果(通経1)の世界ジュニア選手権への派遣内定の発表がありました。全日本選手権のエキシビションであるメダリストオンアイス(MOI)の感想とともに、世界ジュニア選手権への意気込みもお聞きしました。スポ法独占インタビューです。

インタビュー

渡辺倫果(通経1)

―全日本の演技を改めて振りかえって
目標にしていたことは全て達成できました。フリーでノーミスの演技をするというのも一つの大きい目標でしたし、ちゃんと実行できてよかったかなと思っています。

―男子のFSも見に来ていたと思います。そのFSやトップ選手の演技を見て印象に残ったことは
佐藤駿君とか鍵山(優真)君とか、もちろん宇野昌磨選手とか羽生(結弦)選手もそうなんですけれども、フィギュアスケートは、難しいジャンプを簡単に見せることに高い価値がある競技だと思います。男子は4回転Lzとか4回転を軽く飛んでいるので、本当に価値の高いものをやっていると思います。その点素晴らしいなと思いましたし、自分もいつかそうなりたいなと思えるようになりました。やはり男子と女子では飛び方は違うんですけれども、お手本にする部分はたくさんあったのでまた来シーズンの4回転習得に向けて、良い物が手に入ったのではないかと思っています。

―メダリストオンアイスについて
8年くらい前にNHK杯のエキシビションはやったことあるんですけど、それ以来なので久しぶりの感覚というのと、初めての感覚というのも少しありました。けど、本当にただただ楽しかったですし、トップ選手の方とお話しする機会も試合の時よりも多かったので、仲良くなれたというか、楽しく滑れたので、試合と違った楽しさというのがありました。またエキシビションやりたいなという風に思いました。

―その中でもトップスケーターの方との記憶に残るエピソードがあれば教えてください
宇野昌磨選手とかとは写真を撮らせていただいたんですけど、会話に入ることはできなくて…。トップ選手同士の会話は勉強になることもあったので、また仲良くなって、色々な話を聞けたらいいなと思っています。

―世界ジュニアについて。竹内監督から発表があった際、落ち着いていたように見えましたが、選ばれると思っていましたか
色々計算していて…オリンピック代表選手は世界選手権に派遣されて、四大陸選手権には派遣されないという計算もしてました(※1)。自分は(全日本選手権で)最終順位トップ6に入っていたので、四大陸選手権には十分呼ばれる可能性はありました。ですが、自分がシニアもジュニアもミニマムポイント(※2)をもっていませんでした。四大陸選手権とミニマムポイントをとれる1月のドイツの試合(バヴァリアンオープン)が完全に試合日程がかぶっていて…。となると、四大陸選手権は出場できなくて、呼ばれるとしたら世界ジュニアだろうなと思っていました。順位的には、1番最初に呼ばれないといけないなと思っていたので、ちゃんと1番最初に呼んでいただいて本当にほっとした気持ちです。自分自身8位以内を目指してやってきていたんですけど、8位だったら呼ばれていなかっただろうなという部分もあります。すべてがマッチした結果、世界ジュニアに呼ばれたので、今シーズン、自分と向き合ってきてよかったなと思います。ユニバシアードで日本代表としてやるべきことをやりたいと言っていたんですけれども、ユニバシアードがなくなったので、次は世界ジュニアで日本代表としてやるべきことをやりたいなと思っています。

※1四大陸選手権はオリンピックに日程が近く、新型コロナウイルスの感染リスクが懸念されるため
※2国際スケート連盟が定める、大会ごとの出場スケーターへの最低基準

―4回転ループは今季は入れずに来季から入れていこうという考えですか
どのくらいのスピードで習得できるかというのがちょっとわからないので何とも言えないんですが、目標としては、SPは3アクセル込みでやって、FSでは4回転を習得できていて確率がある程度良ければ、守るものは自分にはないので、この3年間は少なくとも攻めていきたいなという風に思っています。なので、習得状況や習得スピードによりますが、来シーズンは4回転を入れていきたいなと思っています。

―バヴァリアンオープンと世界ジュニアの目標を
今までB級大会は何度か日本代表として出させて頂いたことはあるんですけれども、A級大会、世界ジュニアとかは初めての出場になります。自分がどれだけやれるかというのはわからないんですけれども、6位以内の入賞を目指して残り3か月調整していって、自分のベストを尽くせるように、全日本以上の演技ができるように、良い演技ができるようにしたいなと思います。

※取材後のお話の中で
インカレまではシニアのプログラムで、バヴァリアンオープンからは、ジュニアのプログラムです。1月は出国などもあり忙しく、自粛期間もあるので、世界ジュニア選手権に向けては2月の1か月間で仕上げることになります。大変ではありますが、しっかり体を仕上げていきたいなと思います。

(取材・写真/佐々木みのり)

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