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【陸上競技】第98回東京箱根間往復大学駅伝競走 往路結果&選手インタビュー

第98回東京箱根間往復大学駅伝競走
2022年1月2日(日)
東京・大手町 — 神奈川・芦ノ湖

チーム目標を総合5位以内に掲げた法大が東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根)に挑んだ。各選手が力走を見せ、1区内田、2区鎌田、3区小泉は法政記録を更新。シード権の10位と22秒差の13位で往路を折り返した。

※選手インタビューは1月3日にオンラインで行いました。

試合結果

往路成績

順位 大学名 記録
1位 青学大 5時間22分06秒
2位 帝京大 5時間24分43秒
3位 駒大 5時間25分34秒
4位 國學院大 5時間25分49秒
5位 順大 5時間26分10秒
6位 中大 5時間26分25秒
7位 東国大 5時間26分55秒
8位 創価大 5時間27分44秒
9位 東洋大 5時間28分34秒
10位 東海大 5時間29分14秒
11位 早大 5時間29分15秒
12位 神奈川大 5時間29分26秒
13位 法大 5時間29分36秒
14位 国士大 5時間29分49秒
15位 山梨学大 5時間31分42秒
16位 日体大 5時間32分07秒
17位 明大 5時間32分20秒
18位 中央学大 5時間36分04秒
19位 専大 5時間38分46秒
20位 駿河台大 5時間41分11秒
OP 関東学生連合 5時間30分15秒

※10位までがシード権を獲得

往路個人成績

区間 選手名 記録 区間順位 通過順位
 1区(21.3㎞) 内田隼太(経3)  1時間01分58秒 9位 9位
 2区(23.1㎞)  鎌田航生(社4)  1時間07分11秒 9位 9位
 3区(21.4㎞)  小泉樹(現1)  1時間03分20秒 11位 8位
 4区(20.9㎞)  河田太一平(社3)  1時間02分34秒 8位 9位
 5区(20.8㎞)  細迫海気(社2)  1時間14分33秒 16位 13位

選手インタビュー

内田隼太(1区:区間9位)

―1区起用が伝えられたのはいつですか
4日前ぐらいですね。それまでは個人間でも伝えられることはなかったです。ただ、往路と復路では練習メニューも変わってくるので、往路で行くということは伝えられていました。

―ある程度1区での出走は頭にありましたか
そうですね。全日本大学駅伝が終わってから1区のことばかり考えていたので、言い渡されたときは驚きはなかったです。

―当日のレースプランは
他校の選手を見て、主力の選手が集まっていたのでハイペースになることは予想していました。ただ、ハイペースになっても設定ペースを守っていくことは意識していたので、吉居選手(中大)が引っ張っていても、付いていかず集団の後ろの方で足をためていました。

―10kmの通過(28分29秒)は自己ベストでした
前日にニューイヤー駅伝も見ていたんですけど、近年のロードレースはトラックの自己ベストよりも早いペースで突っ込むというのは分かっていました。その中でも、28分29秒というのは想定よりも早いペースだったんですけど、全然余力も残っていて、余裕を持って走れました。

―1区の法大記録更新がかかっているというのは頭にありましたか
10km通過で、28分30秒を切っていたにも関わらず、余裕はあったので法大記録が出ることは確信していました。

―特にマークしていた選手はいましたか
力のある選手がそろっていて、余裕がある選手も多かったので、ラストはスピード勝負になると思っていました。なので、誰かというよりも5番以内でたすきを渡すということを意識していました。

―きつさはどのあたりから感じましたか
六郷橋では、自分から仕掛けようと思っていたくらい余裕があったんですけど、下りきったくらいから集団のペースが一気に上がり、そのペースに付いていったら残り3kmで、脚にガタがきて、離れてしまったので、課題になりました。

―以前お話されていた、距離への課題はありますか
ハイペースの中でも、15km以降も余裕を持っていたんですけど、ラスト3kmからのロングスパートに対応する力はまだないなと感じました。

―鎌田選手とのたすきリレーで何か言葉は
僕から「お願いします」という一言を掛けました。

―鎌田選手からは、何か声はかけられましたか
僕がぶっ倒れていたので、あまり分からなかったです(笑)。

―チームのレースは、どうご覧になっていましたか
僕と鎌田さんが終わったところで、思ったよりも上位につけることができていなかったので、3区以降で順位を上げられると思っていました。ですが他大の力も甘くなく、往路終わった時点で13位ということで、その時点でシードは少し厳しいと感じていました。

―往路の成績は法大記録を2分更新しました
『総合5位』という高い目標に向けて1年間取り組んでいたので、10位という結果ではあったんですけど、その取り組みが往路の法大記録に結びついたと思います。

―来季の目標は
来年も箱根の1区を走って、区間賞を取りたいと思います。

―ファンの皆さまへ向けて
たくさんの応援ありがとうございました。『総合5位』には届きませんでしたが、来季は更なる目標に向けて、1から練習を頑張って行くので、よろしくお願いします。

(取材・大井涼平)

鎌田航生(2区:区間9位)

―総合10位という結果はどのように感じていますか
一安心というのが第一に思ったことです。

―個人では2区を走りましたが、鎌田選手にとってどんな大会になりましたか
記憶に残るレースになりました。

―2年前の悔しさを晴らすことはできましたか
しっかり走り切ることができた点でリベンジを果たすことができたと思います。

―全日本の時は70点だったと話していましたが、今回はいかがですか
75点くらいですかね。権太坂を上り切ったあたりでタイムを確認した時に「66分台見えるな」と思いました。でも、最後の3kmがダメでしたね。66分台が出れば100点でした。

―2年前に2区を走った時は、前半攻めきれなかったと話していました
今回は1区の内田(隼太)君が上手い感じで集団で来てくれました。集団の中でペースを刻みながら途中まで行って、ラスト8kmで攻めようと考えていました。後半にかけてグイグイと走ることができましたが、権太坂の下りの部分が思ったよりも伸びなかったですね。最後の3kmは一番きつかったです。

― 前半の10kmはどれくらいのタイムで通過しましたか
28分50秒で通過したので、自分にとっては丁度いいペースで入ることができました。6分台が出せる手応えがありました。

―中盤以降はどんな思いで走っていたのでしょうか
仕掛け所はある程度決めていたので、そこまで温存することを心がけて走っていました。

―考えていた仕掛け所というのはどのあたりですか
権太坂を上り切ったところで1発行ければと思っていました。その地点ではまだ体力的な余裕はありましたが、スピードの面で伸びなかったです。

―坪田監督からはレース中にどんな言葉をかけられていましたか
今回はレースに集中していたので、何も入ってこなかったです。自分は集中すると視野が狭くなってしまうので。

―2区終盤はどんな気持ちで走っていましたか
タイムが分からなかったので、とにかく「6分台が行けるのか」ということがずっと頭にありました。最後は気持ちで走っていました。

―最後まで粘り切れた要因は何でしたか
今までの4年間の集大成のレースだったからこそ、粘り切れたのかなと思います。

―2年前に走った時よりも2分近くタイムを縮めました
途中まで66分台が見えていたのに、最後ダメだったなぁという感じです。

―トラックで良いタイムを持っている選手に勝ちました
元々、自分が体力型の選手という面が大きいのかなと思います。(レース前には)勝つ自信とかはなくて、やってみないと分からないと思っていました。

―どういったことが今回のタイムに繋がったと思いますか
今までの練習の積み重ねだと思います。具体的にペースを意識して練習をやってきたことが大きかったです。夏あたりから箱根を見据えて、具体的な目標を定めました。レースはこれくらいのペースで走りたいから、練習ではこれくらいのペースで走ろうという風にやってきたことが今回の結果に繋がりました。

― 実業団での目標は決まっていますか
ニューイヤー駅伝で活躍するということと、最終的にはマラソンに取り組みたいと思っています。マラソンで活躍して競技人生を締めくくりたいです。

―マラソンでの目標はありますか
五輪が最終的な目標になると思います。タイムについては、これから目標を固めていきたいです。

―最後にファンの方へ一言お願いします
大変なことや苦しいことがあった中で4年間、法政大学で頑張ってきました。4年間応援して下さった皆さまには「ありがとうございます」という気持ちです。これからも実業団の方で競技を続けさせて頂けるので、ニューイヤー駅伝やマラソンなどテレビで見かけた際には応援よろしくお願いします。

(取材・根本成)

小泉樹(3区:区間11位)

―今回エントリー変更が決まったのはいつ頃でしたか
12月29日の時点で3区を走る事は決まっていました。あえて補欠に自分を置くことになっていたので、しっかりと準備をしていました。

―初めてつないだ箱根のたすきの重みはいかがでしたか
全日本でもたすきをつないだのですが、箱根の方が重みや緊張感がありました。

―当日のコンディションは
1ヶ月前に軽い故障をし、練習を離脱してしまっていました。そこから調子を上げることだけをメインに行いました。当日の調子自体はかなり良い方だったと思います。

―レースプランに感じて監督とお話しされましたか
前日と、当日のレース前に電話でお話をしました。5kmの入りについては、「突っ込みすぎずも速いペースで前半から押して行こう」といった話をしていました。

―緊張はいかがでしたか
前日は一度起きただけで、眠れなかったということはありませんでした。前日まではあまり緊張していませんでしたが、当日会場に入ってからは、場の雰囲気もあって緊張しました。

―鎌田選手から9位でたすきを受けとりました、どのような気持ちでしたか
2区は外国人も多い区間だったので、鎌田さんが順位を落とすことも想定していました。しかし、法政記録でつないできてくださったので、その流れを自分がさらに加速していこうと思い、たすきを受け取りました。

―レース中に監督車から何か言葉はかけられましたか
そうですね、結構かけてくださいました。

―その中で印象に残っている言葉は
「1年生だからといって気持ちが弱くならないように」、「学年関係なく、積極的に前を追って行こう」といった言葉は印象に残っています。

―3区の法大記録を30秒以上更新されましたが、記録更新は狙っていましたか
3区の法大記録は、もともとあまり速いものではなかったので、自分の中で法大記録を超えることはマストだと考えていました。自分の中では1時間2分台で走りたかったのですが、結果は1時間3分20秒だったので、あまり満足のいく結果ではなかったと考えています。

―レース展開として今大会はスピードが速いように感じました、走る上で意識されたことは
事前のコンディションや風向きが追い風だったことから、全体的にペースが速くなるだろうということは想定されていました。自分でもかなり前半攻めていたのですが、他大学の選手に抜かされてしまったので、そこで速さや強さを実感しました。

―今回のご自身の走りに点数をつけるとしたら
僕個人の走りについては、正直満足していないので、だいたい50点くらいだと思っています。

―今日は同期の武田選手が躍動されていました、何かレース前にお話しされましたか
僕が先に往路で終わっていたので、昨日の時点で「復路のスタートは頼んだよ」といったような連絡をしました。また、自分が走ってみて感じることがあったので、「楽しんで、落ち着いて走ってこい」といったことを伝えました。

―小泉選手のレース前にも武田選手から連絡はありましたか
そうですね、LINEで連絡は取りました。

―今大会で4年生は引退されますが、改めて振り返って4年生はどのような存在でしたか
4年生がいたおかげで、自分がここまで成長できて、活躍できているのだと思っています。チーム作りや雰囲気が良かったのも4年生のおかげです。キャプテンの清家さんや、走りで引っ張っていく鎌田さんなど、4年生全員には感謝しかないと思っています。

―今大会で得たものや見つかった課題は
まだ20km以上のレースになると、前半から後半まで速いペースで押すことができないと感じました。スピードやスタミナなど、基礎的な部分がまだまだ足りていなかったと感じています。

―SNSの反響や学校の人からのメッセージはありましたか
SNSのフォロワーも増えましたし、応援のメッセージもたくさんいただいて、やはり箱根駅伝は別格だなと感じました。

―箱根を終えて、仲間と遊びに行く予定などはありますか
明日から1週間ほど帰省があるのですが、普段あまり長い休みはないので、リフレッシュできるような予定は立てています。

―来年は何区を走りたいですか
やはり1区を走りたいです。

―シーズンを振り返って
今シーズン、僕は法政の代表として、主要な大会に多く出場させていただくなど、貴重な経験をさせていただきました。ただ今シーズンは「出るだけ」「走るだけ」を考えてやっていたので、来年以降は「チームを引っ張っていく存在」になれるように、頑張っていきたいです。

―ファンに一言お願いします
たくさんの応援やメッセージをいただいたことは、僕の中ですごく力になりました。支えてくださる方がいらっしゃったからこそ、チームとしてシード権を獲得することができたのだと思います。
来年からも、応援のほどよろしくお願いします。

(取材・芦川有)

河田太一平(4区:区間8位)

―箱根を振り返って、率直に一言お願いします
うれしいの一言に尽きます。往路が終わった段階ではヒヤヒヤしていましたが、その中でも、6区の武田が力走してくれて、9区の清家さんと10区の川上がが追い上げてくれて、シードをとることができたので、本当にうれしいです。

―チームの順位についてはいかがですか
5位を狙っての10位だったので、全体的にレベルが高くなっているというのを本当に強く感じました。僕たちが行けるぞという思いを持っていても、(上位校の)壁は厚いんだなと思いました。

―1~3区の選手の走りを見て、感じたことはありますか
内田は完全な1区タイプで、しっかり仕事をしてくれました。さすが、という感じでしたね。
鎌田さんは、4年生でエースとして、とてもいい走りをしてくれました。最後の方はアップに行く関係で見られなかったのですが、権太坂を下るまではテレビの画面で見られたので、そこまでの様子を見て、さすがだなとワクワクしました。
小泉も、よく頑張ってくれていました。最後少し落ちてしまって、本人も来年の課題とは言っていたんですけど、それでも、前半の選手は、本当によく頑張ってくれたと思います。

―河田選手は4区を走られました。ご自身の走りに点数をつけるとしたら、何点ですか
正直、60点に行けばいいかな、という感じです。

―レースを振り返っていかがですか
僕が2年前に走ったときは、風の状態が良く、思った以上の走りをすることができました。今回は、多少条件が悪くても、前回を超えていかなければなと思っていたのですが、結果的には、2年前の自分のタイムと全く同じでした。
坪田監督からも、1時間2分から2分30秒で、という話だったので、もう少し創価大の嶋津選手についていければなと思いました。勝負強さが足りなかったのかなと思いますね。そこでつなげていられれば、細迫も、もう少し楽に走れたのかなと思います。そこは今年の課題として、もっと頑張らないとなと感じました。

―序盤は、創価大の嶋津選手と並走する形になりました
4区は、コースの後半にきついポイントがあります。入りのペースはゆっくりで、後半上げていくことを想定していました。しかし、並走することで、想定とはかなりずれてしまって、平均が2分54秒/kmくらいになって、大丈夫かなという不安はありました。
後半少し落として、ラストでしっかり上げて抜かそうと思っていましたが、周りが強かったこともあり、自分もずるずる落ちてしまう形になりました。想定不足というか、勝負弱さが出てしまいました。他人と勝負するタイミングで、いろいろ考えて、経験値を積んでいきたいなと思いました。

―以前、足がつりやすいため不安に感じることがあるとおっしゃっていました
今回も危ない場面はありました。ただ、思ったよりも、最後まで動かせていたかなと思います。トレーナーさんや、外部の方に聞いて、対策をしていただいたので、自分の中では最後まで動いていたかなと思います。

―レース中の坪田監督からの言葉で、印象に残っているものはありますか
同じ4区を走った選手の中に、明治大学で、高校の同級生の小澤大輝選手がいます。高校の時には勝つタイミングがあまりなく、大学では勝ちたいなと思っていました。監督同士の仲が良いこともあり、「明治の小澤選手には勝てよ!」、「残り3kmで1秒差だぞ!」のように、僕を奮い立たせてくれるような言葉をかけてくださいました。それが印象に残っていますね。

―5,6区の山区間は後輩のお二人が走りました
細迫は、下りで少し落ちてしまいましたが、登りは得意なだけあって、途中まで区間上位の走りをしてくれました。稲毛も5区を志望しているので、来年はその2人が競い合ってくれればうれしいなと思います。
武田に関しては、100点満点だと思います。本当に、すごい上げていて、最後は少しきつそうでしたが、区間1位に迫る走りをしてくれました。まだ1年生なので、ここから残り3回、法政大学をよろしくお願いします、という感じです(笑)。

―7区は同級生の中園選手が走られました
中園は不安そうにしていました。昨日(取材日は1/3)、小田原駅で、前日刺激を入れに来た中園に会いました。「前日刺激が不安だった」ということを言っていたので、僕も多少不安を感じました。ただ、練習もしっかりできていましたし、高校の時も大舞台でしっかり結果を残していた選手なので、やればできる男だと思っていました。今回も、区間順位では、名だたる選手たちよりも上だったので、これを自信にして、ラストイヤーで一緒に頑張って行ければと思います。

―稲毛選手、清家選手も力走されていました
稲毛については、周りの選手の状況などもあって、少し厳しい状況だったと思います。夏合宿終わりからけがをしてしまい、そこで練習から少し離れてしまっていましたが、強い選手と渡り合える力は十分持っていると思うので、来年は頑張ってもらえればと思います。
清家さんは、さすがキャプテンという感じでした。途中までは早稲田と一緒に走っていて、前に出てからもどんどん差を詰めていって、そこから希望が見えてきました。すごくいい流れでつないでくれたと思います。

―10区の川上選手は、11位から10位へ順位を押し上げました
松本康汰と小泉と、「行ける!行ける!」と大騒ぎしながらテレビを見ていました(笑)。シードが決まったときは、肩を組んで喜びました。本当に、川上はよくやってくれたと思います。

―来年度についてはいかがですか
チームのメンバーみんなが強くなっているので、僕もうかうかしていられないなと思います。
箱根で10位になれたため、来年度は出雲駅伝があります。距離が短いので、僕はもしかしたら走れないかもしれないのですが、ぜひ出たいなと思っています。
箱根に関して言えば、予選会に出ずに、本戦に出られるというのが大きいです。予選会がない分、全日本にも集中できるので、まずは全日本の選考会をしっかり通って、全日本・箱根でシードを取りたいです。

―来年の箱根については
昨日終わった後に、坪田監督からは、来年は僕が2区に行くというような話をしていただきました。まだ1年ありますので、しっかり準備して、今年の鎌田さんを超えられるような走りをしたいなと思います。

―最高学年となりますが、どのようなチームにしていきたいですか
清家さんが非常にいい形でチームをまとめてくださったので、それを引き継いで、さらにレベルアップしていけるチームになればなと思います。
僕は、発言というよりは、走りで引っ張って行ければいいなと思っています。

―ファンに向けて一言お願いします
来年も、このいい流れを守って、さらに発展させていけるように、僕自身頑張っていきます。応援よろしくお願いします!

(取材・岩田かおり)

細迫海気(5区:区間16位)

―5区の起用が伝えられたのは
夏合宿では、5区をイメージして練習を積んでいましたし、実際タイムトライアルも行いました。そしてその結果から11月頃に「5区の起用を考えている」と監督から言われました。

―言われたときの気持ちは
箱根は、中学から陸上を始めたきっかけの大会でもありますし、この1年箱根の5区を意識していたので、素直に嬉しかったです。

―レースプランはどのようなものを想定していましたか
坪田さんからは前半は抑えていこうと言われていました。中盤の宮ノ下から坂の角度が急になり、区間順位にも大きく影響するので、序盤は抑え、中盤以降ペースアップというのを意識していました。

―目標タイムは
72分台でした。あわよくば71分台を目標にしていたので、このタイムは悔しさだけが残りました。

―その原因は
終盤下りきってから、完全に脚が止まってしまい、歩くくらいのペースになってしまいました。頭では、身体を動かさないといけないと思っていましたが、身体が付いていかず、トレーナーさんからは低血糖気味の症状もあったかもと言われました。その点については、自分の準備不足の部分がこういう結果になってしまったと思います。

―参考にした選手はいらっしゃいますか
青木(涼真=令2年卒・現Honda)さんと古海(航=令3年卒)さんです。昨年走った古海さんは頻繁に連絡を取りますし、スタート前にも話をして、「とにかく落ち着いて走ろう」と言っていただけました。青木さんからも当日、DMで「きつくなっても腕を振れば、脚は前に出るから」とメッセージをいただきました。経験者のお二人には、本当に助けていただいたと思っています。

―青木選手とは入れ替わりの学年だと思いますが、交流はありますか
多くはないです。夏合宿で青木さんと場所が同じで、少しお話させていただきました。交流は少ないですが、タイムトライアルの結果もトレーナーづたえで、聞いて下さったらしく、「自信持って走ってくれ」と言っていただいて、嬉しかったです。

―監督からのレース中の声掛けで印象に残った言葉はありますか
前半の走りで、2年次の青木さんのタイムと同じくらいで、「71分台も視野に入れて走れるぞ」と声を掛けてもらいました。また、ラストはキツくて、時計を見た時に「時計見てる暇ないだろ」とげきを入れてもらいました。ラストは粘れなかったんですけど、声掛けが力になりました。

―給水はどの選手に
1回目は守角さんで2回目は同じ学年の蛭田です。

―頼んだ理由についてお聞かせください
蛭田は走るのが決まったときから「給水を頼む」と言っていました。蛭田とは同級生で、普段から仲が良く、ジョグも一緒にするので、そこは蛭田に頼みました。さんは、4年生の中では1番下級生のことを気にかけてくれたので、信頼できる守角さんを選びました。

―どのような言葉をかけられましたか
守角さんは、前は見えなかったんですけど、「前を追っていけ」と言ってもらい、力が出ました。蛭田からもらったときは、「最高点は向かい風が強くて、冷えるから身体にかけるな」と言葉をもらい、後半のことも考えて走ることができました。

―1区から3区まで、法大記録を大幅に更新しました
付き添いの選手からも「何番で来そう」、ということや「ここまで良い走りしてる」と言ってもらい、良い順位で来てくれるということで、ワクワクした気持ちで走り出すことができました。

―どの位置で来ると想定していましたか
シード圏内では絶対来るだろうなと思っていました。ただどんな展開でも準備しておけと言われていました。

―来季の目標は
不甲斐ない走りをしてしまい、チームの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。チーム全員に今回は助けられたので、来年は5区でリベンジしたいと思っています。来年も坪田さんに使ってもらえるような選手になるためにも、練習を継続し、来年また走れる準備をしたいと思います。

―ファンの皆さまへ
この1年間たくさんの応援ありがとうございました。個人としては、不甲斐ない結果に終わり、チーム全員に助けられた箱根駅伝だったと思います。チームは無事にシード権を獲得できましたので、来年に向かってチーム一丸となって頑張るので、応援よろしくお願いします。

(取材・大井涼平)

松本康汰

―総合10位となりました。この結果についてはいかがですか
目標を総合5位としてやってきた中だったんですけど、まずシード権を取れたことはすごくうれしいです。満足しているわけではないんですけど、みんなすごく頑張ってくれたなと思います。

―10区の川上選手の走りは
本人も僕が走れなかった分、しっかり走ってくれるという風に言ってくれていて、最後まで信じていたのでうれしかったですね。今日の川上くんは本当にかっこよかったです。

―出走された選手の走りをご覧になっていかがでしたか
1区内田があのハイペースの中、しっかり流れを作ってくれました。2区も鎌田さんがエースの走りを見せてくれて、3区の小泉もしっかり前で戦う素晴らしい走りでした。10人全員分話したら長くなると思うので…(笑)。全員が法政の代表としてベストの走りをできたのではないかなと思います。

―印象に残っているシーンは
川上が最後抜いてくれたのはすごくうれしかったです。あとは中園ですね。去年の箱根、全日本と苦しんでいたんですけど、今回しっかり前でたすきをつないでくれたというのはよくやってくれたと思います。1区の内田、4区の河田など同期がしっかり区間一桁で走ったのは負けていられないなと思いますし、頼もしい同期だなと思いました。

―今大会でのご自身の役割は
3区の小泉の付き添いをしていました。

―個人としては走ることはできませんでした
チームがシード権を取っている中で走れなかったのは悔しいですね。去年箱根を走って、今年は自分がチームを引っ張っていかなきゃいけない立場だったと思うんですけど、全然思うように1年間走れなくて、かなり悔いの残る1年でした。ですが区間発表をされたときに、自分が外れてもしょうがないと思えるくらいのチームだったので、みんな素晴らしい走りだったと思います。

―今季を振り返って
本当に悔しくて、悔いの残る一年だったかなと思います。もう少し結果を残したかったですし、結果を残すべきところで残せなかったのが一番悔しいです。

―来季は最上級生になります。どのようなチームにしたいですか
今季は清家さんがずっとチームを引っ張ってくれていたんですけど、それを超えられるようなチームを作りたいです。

―ラストイヤーはどのような一年にしたいですか
大学集大成の年となるので前半のトラックシーズン、後半の駅伝シーズンともにチームトップでこのチームを引っ張っていきたいと思います。

(取材・齋藤彩名)

宗像直輝

―今回のチームの結果はいかがですか
シード権を獲得できてうれしいです。

―昨日と今日のご自身の役割は
7区(を走った中園慎太朗)の付き添いをしていました。

―中園選手に何か言葉はかけましたか
先輩だったので僕から言えることはなかったですが、移動などが極力負担にならないように、自分で考えてサポートをしました。

―今回のMVPは
(6区を走った)武田(和馬)です。

―次のシーズンに向けたご自身の目標は
今回自分が走るつもりだったんですが、全日本のあと調子を合わせることができませんでした。シード権を取れたことはうれしい反面、その10人に僕が入れなかったことは悔しいので、チームの中で自分の地位を確立できるような練習をしていきたいと思いました。

―4年生にメッセージをお願いします
主務の松本さんは高校の時からお世話になっていて、同じ高校だったということもあって気にかけてくださいました。松本さんが4年生のときに自分が箱根を走ることができず、恩返しができなかったので、社会人になった松本さんにも自分の名前が届くように頑張りたいと思いました。
キャプテンの清家さんはいつも僕のことを気にかけてくださって、合宿で弱音を吐いたときにもいつも支えてくださっていました。チームの雰囲気をまとめながらいつも優しく接してくださって本当にありがとうございました。
2人を中心に、4年生全体で1、2、3年生を引っ張ってくださったことが今回の10位という結果となったのだと思います。

―ファンの方々にメッセージをお願いします
今回10人がシード権獲得というところまで持っていってくれて、自分は走ることができなかったので、日頃応援してくださるみなさんのためにチームに貢献できるような選手になっていきたいと思います。

高須賀大勢

―今大会を振り返って
シード権を獲得できたということで、チームメイトとしてとてもうれしく思っています。

―いつ頃エントリー変更は伝えられましたか
29日のエントリーメンバー発表の段階で、当日に走る選手は決まっていました。

―今回の役割は
4区の河田(太一平)さんの付き添いをさせていただきました。

―4区を走った河田選手に何か声はかけられましたか
「信じています。頑張ってください」という言葉を伝えました。

―仲間の走りを見て
最後までヒヤヒヤとしていたのですが、全員頑張っていて、結果的にシードを獲得することができて良かったです。ただ、観戦しながら冷や汗がすごく出ていました(笑)。

―観戦はどこでされていましたか
寮のテレビで観戦していました。

―高須賀選手が思う法大MVPは
内田(隼太)さん、鎌田(航生)さん、小泉(樹)、河田(太一平)さん…全員ですね(笑)。

―来年から上級生になります。何か意識されていることは
まだ意識していることはありませんが、来年自分の後輩が法大に入ってくるので、先輩らしくなりたいということは考えています。

―そのために必要なことは
今日シード権を得たことで、同時に出雲駅伝の出場権を獲得しました。なので来年度は、出雲や全日本、箱根の全てで出走してチームの目標達成に貢献できるような走りをしたいと考えています。

―細迫選手や稲毛選手のレース前に連絡などはされましたか
連絡はしていないのですが、寮を出るときに握手をして、「頑張れよ」といった言葉はかけました。

―帰省したらやりたいことは
成人式や同窓会があるので、地元の友人とたくさん話したいです。

―最後に来年度の意気込みをお願いします
今年は当日変更となり、出走が叶わなかったので、来年度はチームに貢献できる選手になりたいです。

(取材・芦川有)

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