東京六大学準硬式野球春季リーグ戦
対東大戦
2022年4月9日(土)
早大東伏見グラウンド
昨春、完全優勝で春季リーグ王者を手にしてから1年。初戦を迎えた法大は東大との一戦に挑んだ。初回に先制を許すも、すぐさま中井雄也(社4)の適時三塁打などで4点を奪い、逆転に成功。続く2回にも3点を追加し、東大を一気に突き放す。7、8回に計3点を返されるも、2死から4番・堀尾浩誠(社4)と5番・須賀椋也(現2)の連続適時打を皮切りに一挙6得点。開幕戦勝利を見事コールド勝ちで決めた。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 4 | 7 | 3 |
法大 | 4 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6x | 14 | 12 | 2 |
(東大) ●柏野、笹川-小嶌
(法大) 〇藤中、近藤、古川端-澤野
本塁打:高橋(4回)
三塁打:中井(1回)、須賀(8回)
二塁打:鈴木(2回)、澤野(8回)
盗塁:鈴木(1回)、須賀(2回)、高橋(2回)、中井(8回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (9) | 鈴木歩夢(社3) | 明星 | 5 | 3 | 0 | 0 | .600 |
2 | (8)7 | 古屋一輝(経4) | 健大高崎 | 4 | 0 | 0 | 0 | .000 |
3 | (4) | 高橋凌(社3) | 花巻東 | 2 | 1 | 1 | 3 | .500 |
4 | (3) | 堀尾浩誠(社4) | 報徳学園 | 3 | 2 | 1 | 2 | .666 |
5 | (5) | 須賀椋也(現2) | 新田 | 5 | 2 | 4 | 0 | .400 |
6 | (6) | 中井雄也(社4) | 済美 | 4 | 1 | 3 | 1 | .250 |
7 | (2) | 澤野智哉(社3) | 国士舘 | 5 | 1 | 2 | 0 | .200 |
8 | (1) | 藤中壮太(社2) | 鳴門 | 2 | 0 | 0 | 1 | .000 |
PH | 和泉直人(文3) | 札幌第一 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
1 | 近藤匠(経4) | 法政二 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
1 | 古川端晴輝(社2) | 花巻東 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1.00 | |
9 | (7) | 大塚海斗(社1) | 鳴門 | 3 | 1 | 0 | 0 | .333 |
8 | 森涼太(経1) | 三重 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 |
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
藤中 | 7 | 6 | 8 | 4 | 1 | 1.29 |
近藤 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | – |
古川端 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0.00 |
戦評
鋭い日差しが照り付ける中、東京六大学春季リーグ戦の対東大1回戦が始まった。昨年は勝率8割超と、圧倒的な強さを見せつけ王座をものにした法大。初戦に勝利して勢いをつけたいところだ。
先発を任されたのは藤中壮太(社2)。先月行われた関東地区大学選手権の対日大三崎町戦では、7回無失点9奪三振とチームに貢献。今日の試合でも投げる度に声の漏れる気迫のこもった投球を見せる。しかし、三塁手の失策が絡み1点を失ってしまう。
巻き返しを図りたい法大打線は、1番・鈴木歩夢(社3)が初球を右安打に仕留め、盗塁にも成功。3番・高橋凌(社3)も冷静に四球を選ぶ。
すると、4番・堀尾浩誠(社4)が内野安打を放ち、1死満塁と逆転の好機を迎える。
後続が打ち取られ2死満塁とするも、6番・中井雄也(社4)が走者一掃の右適時三塁打を華麗に決め、逆転に成功する。
その後も相手の悪送球の隙をつき、7番・澤野智哉(社3)が1点を追加。1-4と3点差でこの回を終える。
2回も法大攻撃陣の勢いは止まらない。5番・須賀椋也(現2)の中方向への適時打などで3得点。
4回には3番・高橋が今季チーム初となる本塁打を放ってダメ押しの一点を追加し、1-8と東大との差を広げていく。
味方の力強い援護を受けた藤中は、走者を出しながらも126球を粘り強く投げ、7回2失点でマウンドを降りた。
しかし、中継ぎとして登板した近藤匠(経4)の調子が思うように上がらない。8回表、相手打者に対して四球を連発し、無死満塁で無念の交代。
後を託された古川端晴輝(社2)が2死まで詰め寄るも、適時打を被弾し2失点に終わる。
勝利を確実にするにはさらに点差を広げたい場面で、法大は相手投手の崩れを見逃さなかった。
四球で出塁した走者を後続が次々と適時打で本塁に生還させる流れを生み出し、一挙6得点。
4-14と10点差をつけ、8回コールド勝ちを成し遂げた。
幸先の良いスタートを切った法大だが、守備面では失策の多さなど課題も残る。大会期間中に選手がどのような成長を遂げるのか、明日からの試合も目が離せない。
(記事:熊谷芽歩季、写真:山中麻祐子)
選手インタビュー
中井雄也
―今日の試合を振り返って
初回に点を取れたので、それが勝ちにつながったというかいい流れに持ってこられてよかったと思います。
―先制を許して迎えたチャンスの場面でしたが、打席ではどのようなことを考えて入られましたか
自分は初球から打ちにいこうと思っていたので、初球を空振りしてしまったんですけどそれがいい形につながったのでよかったと思います。
―リーグ戦開幕にあたってチーム全体で話されたことは
初戦は東大で自分たちのできることをしっかりやって勝ちにつなげていこうと思ったので、それができてよかったです。
―今季プレーでアピールしたいところは
守備を見てほしいかなと思っています。
―打撃でも活躍が目立っていますが
自分は守備からバッティングにつなげていこうと思っているので、まずは守備からリズムを作ってそれからバッティングにつなげていこうと思っています。
―次戦に向けて意気込みを
とりあえず明日1勝して、優勝を目指して頑張っていこうと思います。
大塚海斗
―今日の試合を振り返って
守備のミスなどが内野や外野でもあったりしたので、それがなかったらもうちょっと楽な試合になってたんじゃないかなと思います。
―初出場だが、今日の試合の出来栄えは
結果的にはヒットが1本出たんですけど、内容的には全然なので、またこれから頑張っていきたいと思います。
―初安打の感触は
芯では無かったので、抜けるか抜けないか走りながら見ていて。(結果的に)抜けたので、あたりは良くなかったですけど、初ヒットが出て少しは安心したなという感じです。
―今日の試合で見えた課題は
やっぱり今日初めて出たせいというのもあったんですけど、力が入ってしまったところがあったので、そういった力のコントロールを出来るようになっていきたいです。
―今後チームの中で担っていきたい役割は
バッティングが好きなので、バッティングでチームを引っ張って行けるような選手になりたいです。
―次戦に向けて一言
出るかどうかは分からないですけど、今日も帰ってストレッチをするなどしっかり準備はしたいと思います。