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【硬式野球】東京六大学野球2022春季リーグ戦 第4週 慶大1回戦 今泉の3ランで同点、内海貴のサヨナラ打で4点差を逆転し、白星をもぎ取った!

東京六大学野球2022春季リーグ戦 第4週 慶大1回戦
2022年4月30日(土)
神宮球場

2カード目の立大戦で連敗を喫し、何とかその流れを止めたい慶大戦だったが、前回同様、先発・篠木が苦しい投球に。許した安打こそは4本ではあったが、四死球が絡み4失点で序盤からリードを許す。しかし、オープン戦では好調だった打線がついに本領発揮。5回に、宮﨑秀太(営4=天理)の適時打で一点を返すと、6回に今泉颯太(法3=中京大中京)の3ランで同点に追いつく。そして最終回に内海貴斗(人3=横浜)の神宮初安打となる、値千金のサヨナラ打で三連覇を目指す王者から白星をつかみ取った。

サヨナラ勝ちの瞬間、ベンチから一斉に飛び出した

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
慶 大 0 0 0 4 0 0 0 0 0 4 7 1
法 大 0 0 0 0 1 3 0 0 1x 10 0

(慶大)増居、渡部淳、●橋本達—善波
(法大)篠木、塙、〇武冨—村上
[本塁打] 今泉2号3ラン(6回、増居)

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (8) 宮﨑 5 4 1 .474 中飛 中二 右安① 中安 右安
2 (7) 高田 4 0 0 .000 遊ゴ 一ゴ 右飛 投ゴ   三邪
3 (4) 齊藤大 3 1 0 .111 右飛 四球 中安 三飛 四球
4 (3) 4 1 0 .190 三振 中飛 左安 三失
R 鈴木照
3 内海貴 1 1 1 .500 左安①
5 (5) 今泉 4 1 3 .316 右邪 三ゴ 左本③ 捕邪
6 (6) 海﨑 4 0 0 .273 一ゴ 捕邪 右飛 三振
7 (9) 野尻 4 1 0 .143 左邪 中安 中飛 投ゴ
8 (2) 村上 4 0 0 .235 右飛 右飛 二ゴ 二ゴ
9 (1) 篠木 1 0 0 .500 三振
H 大柿 0 0 0 .000 四球
R 木下 .000
.000
H 松田 1 0 0 .000 三振
武冨 .000
H 平原 1 1 0 .333 中安
R 高原 .333
36 10 5 .236

 

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 5 76 21 4 4 3 4 4.12
2 14 8 2 0 0 0 0.00
武冨 2 21 6 1 3 0 0 1.13
9 111 35 7 7 3 4 3.89

 

ベンチ入りメンバー

10 齊藤大輝(人4=横浜) 22 是澤涼輔(現福4=健大高崎) 25 内海貴斗(人3=横浜)
12 山本大雅(法4=三重) 32 久保田碧月(営3=高川学園) 31 鈴木大照(文2=明徳義塾)
13 塙雄裕(法3=常総学院) 4 高田桐利(営4=広陵) 1 野尻幸輝(営4=木更津総合)
15 石田旭昇(文4=東筑) 5 松田憲之朗(キャ4=龍谷大平安) 8 宮﨑秀太(営4=天理)
16 尾﨑完太(キャ3=滋賀学園) 6 海﨑雄太(文4=埼玉栄) 33 西村友哉(法2=中京大中京)
17 武冨陸(営3=日大藤沢) 7 今泉颯太(法3=中京大中京) 34 平原大靖(文4=石見智翠館)
18 篠木健太郎(営2=木更津総合) 9 浦和博(キャ3=鳴門) 37 木下将吾(文4=静岡)
2 大柿廉太郎(法4=健大高崎) 23 肥後幸太(法4=法政二)
19 村上喬一朗(法4=東福岡) 24 高原侑希(法3=福井工大福井)

戦評

2カードを終え、2勝2敗の法大は今季負けなしの慶大と対戦した。昨季春秋ともにリーグ優勝を果たした、圧倒的な強さを誇る慶大は今年もその勢いが止まることなく現在首位を走り、苦戦を強いられる戦いが予想された。

先発は3カード連続で、カード初戦を任せられた篠木健太郎(営2=木更津総合)。5回4失点と苦しい登板になった前回の雪辱を果たすべくマウンドに上がった。初回から3回までの立ち上がりは三つの三振も奪い、順調な立ち上がりを見せる。しかし4回、四死球が絡み、慶大打線につかまり、4点を失ってしまう。


篠木は5回で降板こそしたが、三振も奪い、力投を見せた

4点を追う打線は5回。1死から7番・野尻幸輝(営4=木更津総合)が開幕戦以来となる安打を放つと、その後二塁に進むと、立大2回戦では3安打を放った好調の宮﨑秀太(営4=天理)が右前に適時打を放ち、一点を返す。そのままの勢いで6回。齊藤大輝(人4=横浜)、浦和博(キャ3=鳴門)の3.4番の連打で好機を演出すると、5番・今泉颯太(法3=中京大中京)が「最高の感触だった」という言葉通り、左中間へ3ラン本塁打を突き刺し、一気に同点に追いついた。


仲間に迎えられる今泉(7)

6回から登板の篠木の後を任された塙雄裕(法3=常総学院)2回をわずか14球で仕留め無失点。8回からマウンドに上がった武冨陸(営3=日大藤沢)も慶大打線を封じ込める好投を見せ、追加点は許さず。同点のまま、最終回の攻撃陣にすべてを託した。

その最後の攻撃には、劇的なドラマが待っていた。1死から代打・平原大靖(文4=石見智翠館)が神宮初安打を放ちサヨナラの走者として出塁すると、続く絶好調・宮﨑がこの試合4本目となる安打を放ち、一、三塁の大チャンス。その後満塁となり、打席には、途中出場の内海貴斗(人3=横浜)。初球を振り抜いた当たりは、左翼手が懸命に前進するも、その前へポトリと落ち、見事にサヨナラ勝ちを収めた。


喜びを爆発させた

4点差を逆転し、劇的勝利を収めた法大はこれで今季3勝目。明日勝てば、2015年春以来、実に7年ぶりの慶大戦2連勝となる。この勢いのまま、連勝で王者・慶大から勝ち点をもぎ取り、一気に優勝戦線へと浮上したいところだ。


『一心』を胸に明日も白星を目指す

(記事:高橋芽唯 写真:東夏紀)

クローズアップ:内海貴斗

「自分で決めてやる」。その覚悟のもとに打席に入った。

内海貴斗(人3=横浜)は主に下級生が出場するフレッシュトーナメントでは主将や四番を任せられ、さらに名門・横浜高校で主将を務めた経験もあり、主力としての成長する期待は大きかった。しかし、過去二年間はリーグ戦での出場がなく、なかなかチームの力にはなれていなかった。

それでも、自慢の打撃力と堅実な守備力で今季のオープン戦から徐々に出場機会を増やし、今季からは欠かせない一員に。通算二打席目となった今打席は、満塁ではあったが、待ちにいくことはせず、積極的に攻めていった。初球を振り抜くと、左前へふらふらとあがり、左翼手が飛び込むもその前に落ち、三塁走者が生還。自身にとって、「人生初」というサヨナラ打で、勝利の立役者となった。決して、良い当たりではなかったが、「勝たなければいけない」。その強い想いがボールに乗り移り、野手のグラブに入るよりも、先にグラウンドに着地した。まさに執念の一打で、チームは勝利をもぎ取った。

リーグ三連覇を目指し、さらにここまで無敗の王者に対して、『待った』をかける価値ある一打だった。今日の内海貴のサヨナラ打は、一勝以上の価値があるに違いない。

(記事・大井涼平)

選手インタビュー

齊藤大輝 主将

ー4点差を逆転し、今季初のサヨナラ勝ちです。今日の試合を振り返って
4点ビハインドでしだが、全員諦めた気持ちはなかったので、雰囲気も良いですし、勝てて良かったです。

ー一打サヨナラの場面で回ってきた時はどのような気持ちで打席に
自分が決めてやろうという気持ちで打席に入りました。

ー現在、首位の慶大と対戦してみた相手の印象は
慶應さんはすごく粘り強いチームなので、気は抜けないなと思いました。

ー明日の試合に向けての意気込みをお願いします
良い流れが来てるので、チーム全員で2連勝できるように頑張ります!

宮﨑秀太 副将

ー4安打放ちましたが、本日の試合ご自身で振り返って
試合に勝てたことが一番嬉しいです。

ー本日の試合でMVPを宮﨑選手が選ぶとしたら
みんなです!

ー非常に多くの選手への個人的な声かけや、チーム全体への大きな声で鼓舞していました。その内容や意識していたことなどは
副キャプテンなので苦しい時でも周りを鼓舞しないといけないと思いました。

ーここの所、非常に好調な印象です。何か意識していることは
1番の役割をしっかりと果たしたい一心で打席に立ってます。

ー次戦への意気込みをお願いします
明日も勝って勝ち点とります!

今泉颯太 選手

ー今日の調子は
絶好調でした。

ー第三打席は、無死一、二塁で迎えましたが、どのような気持ちで打席に
初球からフルスイングしようと思って立ちました。

ー打った瞬間の感触は
最高の感触でした。

ーチームが同点になりましたがそのときの気持ちは
素直に嬉しかったです。

ー次回以降の試合の意気込みをお願いします
絶対勝ち点とります。

内海貴斗 選手

ーサヨナラ打を放った率直な感想は
めちゃくちゃ嬉しかったです。

ー途中出場でしたが、どのような気持ちで試合に入っていきましたか
自分で決めてやるぞという気持ちで頑張りました。

ー今日の試合にはどのような意気込みで臨みましたか
勝たなければいけないと思っていたので燃えてました。

ー次戦に向けての意気込みをお願いします
活躍できるように頑張りたいと思います。

武冨陸 選手

ー今日の投球を振り返って
チームに貢献できてとても嬉しいです。

ー2回を3奪三振でしたが、その好投の要因はどのようなところに
ストライクは先行させて自分の弾で勝負できたのが要因だと思います。

ー同点の状況での登板でしたが、どういうことを考えながらマウンドに
点差などはあまり考えず自分のピッチングができればいいなと思うていました。

ーストライク先行でグイグイ押していて、気迫を感じましたが、今日の試合にはどのような想いが
前季の慶應戦ではいい結果が出なかったので、リベンジできればいいなと思って強気で投げました。

ー次の登板に向けて意気込みをお願いします
また、いつも通りのピッチングができるよう頑張ります!

塙雄裕 選手

ー今日の投球を振り返って
いつもと同じ感じで投げることができましたし、自分の役割を全うすることができました。

ービハインドの場面での登板でしたが追加点を与えませんでしたが、どのようなことを心掛けましたか
守備で流れを持ってこれるようにテンポの部分を特に気にして、後ろの投手に繋ぐというのを意識して投げました。

ー慶大打線相手に意識したことは
相手がどこでも自分の投球というのをすることだけに集中し、その上で相手のバッターの特徴を考えて投げました。

ー次戦に向けて意気込みをお願いします
次もしっかり勝利できるように自分が出来ることをやって優勝目指して頑張ります

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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