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【硬式野球】東京六大学野球2022秋季リーグ戦開幕直前特集 スタッフ編 ~宮本ことみ主務、近藤皓介学生コーチ~

2022年8月16日(水)

9月10日に開幕する東京六大学野球秋季リーグ戦。昨季は粘りを見せながらも4位に終わる悔しいシーズンだった。今季こそ王座奪還を目指す。そして法大は開幕日から登場。早大とのカードを迎える。秋季リーグ戦開幕直前特集初回となる第2回はスタッフ編として、宮本ことみ主務、近藤皓介学生コーチのインタビューをお届けする。(全8回)

チームを支える宮本主務(中央)

スタッフインタビュー

宮本ことみ 主務

ー昨季を振り返って
すごく良いところまで行って優勝まであと一歩という所でしたが、明大さんに優勝を奪われてしまい、チームとしても主務としても非常に悔しいシーズンでした。

ー1シーズンを終えて主務として意識していること
シーズンを終えたからと言って何か意識が変わったということはないですが、マネージャーがチームを強くすることはできないということが前提で、どのようにしたら選手がのびのびと野球ができるかを意識しています。

ー最近のチームの雰囲気は
夏の前半に野球部の活動ができない時期があり、合宿を行うことができない状況でしたが、そのような状況を踏まえて、選手たちが自分たちから強化期間をしたいと申し出て、本日から野球部のグラウンドで強化期間を行っています。このように、秋のリーグ戦に向けてチームの士気が高まってきているように感じます。

ー今季注目している選手は
やはり最後に期待しているのは齊藤(大輝、人4=横浜)です。今年一年間、齊藤大を中心にチームが回ってきたので、やはり最後は主将にかかっていると思います。

ー最後のリーグ戦ですが
自分たちが4年間積み上げてきたものがあって、必ず優勝したいという思いは私も選手たちもあると思うので、必ず優勝して応援してくださっている方々や様々な協力してくださっている方々に恩返しができれば良いと思っています。そして、私は女性で初めて主務というポジションを任せていただいているということで、少し注目していただいているという所もあるので、法政大学に対してもそうですし、野球部に対しても何か貢献できるものがあると良いなと思いながらラストシーズンを過ごしていきたいです。

ーどのような4年間だったか
思い返すと色々なことがあって、辛いことや、辞めたいことももちろんあったのですが、私は周りの人に恵まれていて、サポートしてくれる人だったり、声をかけてくれる人だったりがたくさん周りにいたので、とても良い環境で良い経験をすることができたと感じています。この野球部の経験を引退したからといって終わらさずに、今後も人との繋がりや学んだことを活かして、いつかはまた法政大学野球部に何か貢献できれば良いなと思います。

ーファンの皆様へ
いつも法政大学野球部にご支援いただきありがとうございます。昨季はすごく悔しい思いをし、応援してくださっている皆様にとっても悔しいシーズンだったと思うので、今季こそは必ず優勝して、皆さんと一緒に喜びを分かち合いたいなと思っています。そして神宮球場は、もう人数制限なく観客を動員できるようになったので、ぜひたくさんの人に見ていただいてたくさんのご声援を頂けたらと思います。

(取材・今井夏美)


宮本 ことみ(みやもと・ことみ)
経営学部4年 2001年1月23日生まれ
京都府出身・法政
『法大史上初の女性主務として、縁の下でチームを支える。』

近藤皓介 学生コーチ

ー最近のチームの雰囲気は
ちょうど先週まで強化期間を設けていて、春先のキャンプができなかったということと、秋に向けては関西遠征が中止になってしまったことから、一度みんなで強化練習をやろうということで、主将の齊藤大の発案で行いました。野手陣はしっかりとバットを振り込んで、投手陣は普段やらないことを含めて強化してきたので、雰囲気的には秋に向けてしっかりやろうという空気感に先週の一週間でなっていったと思います。

ーバッテリーコーチとしてバッテリーは
状況としては、昨季に活躍できた選手もできなかった選手もいる中で、やはり経験のある投手が投手陣を引っ張っていってくれている印象があります。また、フレッシュリーグで神宮初登板した投手やリーグ戦初登板した投手などもメキメキと頭角を現してきているので、その辺は誰が主役になっていくのかが楽しみな部分ではあります。捕手に関しても、春正捕手であった村上(喬一朗、法4=東福岡)と4年生の大柿(廉太郎、法4=健大高崎)と是澤(涼輔、現4=健大高崎)中心に投手と一緒にどのように守りを固めていくのかという部分に取り組んでくれているので、バッテリーとしては、非常に密な時間を過ごしながら秋に向けて取り組んでいます。

ー昨季前は打撃面を重点的に取り組んでいたそうだが、現在は
どちらが重点的かというと、それほどはっきりとはしていないのですが、打撃は一点でも多くという雰囲気で野手の方はバットを振っているような印象があります。守備の方では、明大2回戦の9回であと一つのアウトが取れなかった場面があったので、そこで一球の重みを感じたうえでどのように取っていくのか、後半になるほどミスが許されなくなっていくので、そのような緊張感の中でどのようにアウトを取っていくのかということを守備の課題としてみんなで取り組んでいる所だと思います。守備でも一球の重みを大切にしているのですが、打撃でも一球の重みを感じなさいと言われていて、全体的なテーマになりつつあります。

ーチームの課題は
今はオープン戦をやっていて、野手の方はしっかりと点数を取ってくれているのですが、もう少しワンサイドで勝ってくれてもいいような試合が多いです。投手が簡単に失点してしまうような試合が多いので、そのような試合でも緊張感を持ってやるということが課題です。また、1点差のゲームを勝ち切れるか勝ちきれないかというのもオープン戦の中でしっかりと真剣勝負してリーグ戦を想定してやっているので、現在の課題だと思います。そして7、8、9回の攻防はとても大事になってくるので、点数を取れるように、守備としては、得点を与えないようにすることも課題です。

ーどのような強化期間となったか
主に投手を見ていました。投手に関しては強化期間の5日間はオープン戦をやっている中で行ったので、試合が4試合ほどあったのですが、投げ込みは選手の方に任せて行っていました。強化期間ではバント処理やフィールディング、打席に立った際のバントや普段はあまりやらない打撃練習などを入れて、選手が興味を持ってくれるようなメニューを色々探しながらやりました。あとは、試合をやっている中で体もしんどいとは思うのですがランニングやトレーニングを強度を上げて行いました。リーグ戦後半でしんどい思いをした選手が昨季は多かったので、そのようなことも想定しながら体力も強化できた期間でした。

ーどのような夏休みだったか
同期と遊ぶ時間や同期と過ごす時間が多かったです。4年生になると周りも学生最後の夏休みなのでやりたいことをしっかりとやりたいと思い、野球も忙しかったですが、その中でも息抜きとしてある意味夏休みも悔いが残らないようにしました。野球部のメンバーと行ったバーベキューが一番楽しかったです!

ー今期特に期待している選手は
投手には全体的に夏にかけてしっかりとやってくれた選手が多いので、投手陣全体、またバッテリーの頑張りには期待したいところです。特に尾﨑(完太、キャ3=滋賀学園)は一年生からリーグ戦の経験があり、昨季は主に日曜日の先発をやってくれ、昨季から変化を感じた一人です。身体や投球の面でもそうなのですが、姿勢の面で「自分がやらないとダメだな」という姿を自分には見せてくれたので、今までの期間で尾﨑が取り組んできたことが秋にどのように発揮されるのかというのが楽しみです。

ー今季が最後のリーグ戦となりますが
大学野球をやってきて優勝は一度経験できたのですが、やはり自分たちの代で優勝したいというのがあります。また、新チームを結成したときにチーム全体で立てた目標が『リーグ優勝』『日本一』で、その目標に向けて今までやってきたので、その成果を出して目標を達成したいという気持ちはすごく強いです。そして『一心』という今年のスローガンや『日本一』という言葉に対しても、この一年間部員の間で口にすることが多かったので、やはり日本一達成したいという思いは4年生を中心としてすごく強いと思うので、自分も日本一のチームの中でしっかりと力を発揮して貢献できたらと思います。

ーファンの方に向けてメッセージをお願いします
春はとても悔しい結果に終わってしまいましたが、秋に向けてチームを一から作り直してきました。リーグ優勝、日本一に向けて、秋も目一杯戦っていきますので、応援をよろしくお願いします。また、4年生は最後になりますので、僕たちの集大成を見届けて頂けたらと思います。

(取材・今井夏美)

近藤 皓介(こんどう・こうすけ)
社会学部4年2000年7月6日生まれ
秋田県出身・日大山形
173㎝・84㎏
『監督補佐兼バッテリーチーフコーチとしてチームを支える。バッテリー陣の強化で、目標の優勝と日本一を目指す』

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