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【テニス】2022年度王座出場校決定リーグ 対早大 チーム一丸となって奮闘するも、王座出場の切符は惜しくも掴めず… 次の現体制最終試合である中大戦に勝利し、3位獲得なるか。

2022年9月6日(火) 
2022年度王座出場校決定リーグ 対早大

王座出場権をかけて行われるリーグ戦。昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりトーナメント形式で行われたが、今年はついに満を持してリーグ戦が実施された。今大会は関東1部に所属する大学が総当たりし、その上位2校が王座決定戦への出場権を得ることが出来る。3戦目の慶大戦では惜敗し、今試合の早大戦でなんとか勝利をつかみたかった法大。しかし王座常連校の早大の壁は高く、敗戦。王座出場権獲得とはならなかった。


先輩を応援する後輩たち

試合結果

トータル試合結果

1

法政大学

0

ダブルス

3

8

早稲田大学

1

シングルス

5

ダブルス

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
D1 矢島淳揮(スポ4)・平井健太郎(経2) 2-6,6-0,1-6 白石光・丹下将太
D2 大田空(スポ3)・佐藤太耀(現3) 2-6,6-7 増田健吾・池田朋弥
D3 加藤木塁(経3)・大西洋平(経2) 2-6,6-3,3-6 渡辺将伍・田中瑛大

シングルス

勝敗 選手名 スコア 対戦相手
S1 平井 2-6,1-6 白石
S2 矢島 1-6,2-6 丹下
S3 大田 1-6,6-4,7-6 池田
S4 加藤木 3-6,6-7 小久保蓮
S5 新井翼(スポ2) 3-6,2-6 渡部
S6 山田倫太郎(経1) 4-6,1-6 山口柚希

戦評

ダブルス

ダブルス1番手を任されたのは矢島淳揮・平井健太郎ペア。対する相手は昨年インドア準優勝ペアの丹下将太・白石光。どこまで食らいついていけるのか。ファーストセット。相手の強打をなんとか返していくも、ポイントを取りきれない法大ペア。完璧な試合運びに圧倒され、5ゲームを連取されてしまう。その後も強気なプレーを展開するが、ミスは増えるばかり。2-6でこのセットを落としてしまう。後がないセカンドセット。気持ちを切り替え、前に出てアグレッシブに動く2人。デュースを制すると主導権を奪い、第2ゲームではこの試合初のブレイクを果たした。そこからは矢島・平井の独壇場となり、6ゲーム連取。6-0と調子を上げ、試合はファイナルセットまでもつれ込んだ。このまま両者拮抗した展開となるかと思いきや、準優勝ペアの壁は高かった。コートの隅を突くショットで翻弄され、流れを奪われてしまう。前に出て積極的に攻めるも、相手プレーに対応しきれず。悔しくも惜敗となった。

3年生同士のこのペアは、序盤から積極的なプレーを展開する。しかし、流れを引き寄せることができず。4ゲーム目でブレイクを許し、1-3に。その後は互いにキープするも8ゲーム目で再度ブレイクされ、このセットを落としてしまう。流れを変えたい第2セット。強いストロークで相手のペースを乱し、ボレーで得点を重ねていく。さらには、相手ペアの中間にボールを落とすテクニカルなショットを連発。しかし相手も粘りを見せ、たがいに一歩も譲らないキープ戦が展開される。試合は6-6にまでもつれ込む。相手のミスを誘うプレーで食らいつくも、勝ち切ることができず。セットカウント0-2という悔しい結果になった。

加藤木・大西ペアは、渡部将伍・田中瑛大ペアと対戦。第1セット目は4ゲーム目にブレイクされてしまい、1-3と相手が大きくリードする展開となる。何とか反撃をくり出したいものの、ブレイクのチャンスは訪れず2-5に。8ゲーム目ではダブルフォルトで失点するなど、流れをつかめず。ブレイクを許してしまい、2-6でこのセットを落としてしまう。第2セットでは冷静にボールを見極め、3ゲーム目で見事ブレイクし2-1に。しかしその直後にキープに失敗し、2-2となる。7ゲーム目で再びブレイクに成功すると、流れをそのままに積極的なプレーを展開。2ゲームを連取し、セットカウント1-1で第3ゲームへともつれこむ。1ゲーム目はしっかりキープしたものの、3ゲーム目にブレイクを許し1-3に。その後はキープ戦が続き、3-5と窮地へ追い込まれる。そしてさらにサーブミスが目立ち、悔しくもブレイクされてしまう。相手に食らいつくも、セットカウント1-2で敗北を喫した。

 

シングルス

シングルス1番手に登場したのは平井健太郎。第1セット。キープに失敗し、0-3とリードされてしまう。その後は4ゲーム目、6ゲーム目とキープするも、相手のショットに苦しめられ、8ゲーム目にブレイクされてしまう。2-6でこのセットは相手のものに。第2セットでは、勝ちきれない悔しい展開が続く。長いラリーが続き、たがいにキープしあって1-2。攻撃へと転じたいところであったが、その後は立て続けにゲームを奪われて1-5という窮地に追い込まれる。何とか粘りたいものの、そのままキープされてしまい1-6。悔しくも、敗戦を喫することとなった。

シングルス2番手に登場したのは矢島淳揮。ダブルスで惜敗した丹下将太を相手に、雪辱を果たすことはできるか。ファーストセット。序盤から圧倒的な力の差を見せつけられ、ゲームを連取されてしまう。その後も相手サーブに苦しみ、リターンがうまく決まらない矢島。1-6でこのセットを落としてしまう。後がないセカンドセット。ファーストセットの流れは変わらず、連続ブレイクを許してしまう。しかし矢島もここで意地を見せた。ライン上を狙ったショットを打ち込み、すぐさまブレイクバック。勢いそのまま激しいラリーを制し、ゲームを積み重ねる。しかしその後は相手の強烈なサーブに体制を崩されると、2-6とあえなく敗退。リベンジすることは叶わなかった。

シングルス3番手に登場したのは大田空。第1セットは相手のペースに飲まれてしまう。1-3、1-4、1-5と差が開いていくなかで、何とか流れをつかもうとする大田。1-6となり、このセットを落としてしまう。しかし続く第2セットでは、快進撃をくり出す。互いにキープ戦が続いていたものの、6ゲーム目で大田がブレイクに成功。その後は4-2と2ゲーム差をつけるも、すぐさまブレイクを返されてしまう展開に。しかし5-4で迎えた10ゲーム目。ブレイクが絶対条件となる中、大田は見事打ち勝ち再びブレイク。試合は第3セットへ。たがいに一歩も譲らず、ブレイクしてはし返され、試合は6-6二までもつれ込む。最後は大田の粘り勝ちで、執念のキープ。7-6でこのゲームを奪い、セットカウントは2-1に。この日の唯一の勝利をもぎ取った。

シングルス4番手を任されたのは、リーグ戦シングルス初登場の加藤木塁。ファーストセット。序盤からデュースに持ち込まれるも、相手が取りにくい場所を狙い、鋭いショットを決める。このまま拮抗した展開が続くと思われたが、流れは一変。第7ゲームをブレイクされたのを皮切りに、主導権を奪われてしまう。さらにイージーミスの増加により、ますます追い詰められた加藤木。結局3ー6でこのセットを落としてしまう。後がないセカンドセット。ファーストセットの流れからは一変し、互いにキープをし続ける。すると隣コートで大田が勝利したのを皮切りにさらに調子を上げた加藤木。第7ゲームで今試合初のブレイクを果たした。その後は得意のサーブで相手を乱し、ゲームを連取。しかしここで強者早大の意地を見せられた。鋭利なショットをコーナーに決められ、次第に流れを奪われる。結局第13ゲームまで持ち込むも、粘りきれずに惜敗した。

シングルス5番手には新井翼が登場した。いきなりブレイクし、流れをつかんだかに見えた第1セット。しかしすぐにブレイクを許してしまう。その後は持ち直し、2-2となった新井。しかし6ゲーム目でブレイクされ、その後は反撃の機会を得ることができず。3-6でセットカウントは0-1に。続く第2セットも、なかなか攻撃の糸口をつかむことができない。2つのブレイクを許し、1-5に。7ゲーム目はしっかりキープするも、その後のブレイクはかなわず。2-6で第2セットも落としてしまい、悔しくも勝ち星を挙げることはできなかった。

リーグ戦初出場の山田は序盤から積極的に試合を進め、いきなりブレイク。2-0と幸先良いすべりだしを見せた。しかし相手がくり出す強烈なサーブやフォアに苦しめられ、思うように主導権を握ることができない。ブレイクをしても、すぐにブレイクバックされてしまい、拮抗した展開が続く。4-5で迎えた10ゲーム目。サーブで攻め切ることができず、ブレイクを許し、4-6でこのセットを奪われてしまう。第2セットは苦しい流れになる。2度のブレイクを許し、0-5に。6ゲーム目はキープに成功したものの、反撃開始はかなわず。続くゲームをキープされ、1-6。セットカウント0-2で山田の初リーグ戦は幕を閉じた。今後の成長に大きな期待がかかる。


                                                       (取材:溝口真央、岩田かおり)

選手コメント

加藤木塁・大西洋平ペア

―リーグ戦に出場するのは先日の亜大戦が初めてですね。その時のお気持ちは
大西:緊張しましたし、相手が自分達より格下だということで絶対勝たないとなと思っていました。ですがその時は自分も淳揮さんも良いプレーができ、しっかり勝つことができました。

―このペアでリーグ戦に出場した感想は
大西:本当に頼りになりますね。ビックサーブといい、ボレーといい助けられましたね。

加藤木:前も組んでいたので、違和感はなかったですかね。2人でガツガツ攻められますし、俺が引っ張っていけるからやりやすいですね。

―加藤木選手から見た大西選手とは
加藤木:彼は心が弱いんですよ。ですが粘り強く走ってボールを取ってくれますし、こっちも頼りにしています。あとはオールマイティーなんですよね。弱点という弱点がなく、ダブルスもできるし、シングルスもできる選手です。

―では改めて今日の試合振り返っていかがですか
大西:勝ちたかったですね。ですが自分が何を練習しないといけないかなどの課題がわかったので良かったです。具体的にはサーブとリターンですね。

―2セット目に盛り返した要因を教えてください
加藤木:自分たちから仕掛けて、先に先に攻撃することを意識しました。意外とそれがハマったんですよね。

―一方で3セット目を落とした要因は
加藤木:僕たちにはしぶとさがなかったですね。粘って粘ってというテニスができれば、ファイナルも相手にプレッシャーがかかったと思います。あとは僕たちのペアはサーブ、リターンの精度に波があるので、自分たちの持ち味をファイナルセットでは活かせませんでした。

―次の中大戦への意気込みをお願いします
大西:絶対に勝ちます。

加藤木:勝つだけですね!もう勝ち以外は見えていないので、ボコボコにします。

加藤木塁

―リーグ戦にシングルスで出場したのは初めてですね
そうですね。とても楽しかったです!強い相手とプレーできましたしね。緊張はあまりしませんでした。

―今日の試合を振り返って
まずファーストセットは自分で思いっきりやればいいと思っていましたね。投げやりではありませんが、投げやりに近いテニスをやっていました。それが仇となったと思います。ですが途中で「セット取れるな」と感じたんですよ。なので、セカンドセットからは自分を我慢するときは、我慢して、前に行く時は前に行くテニスをしました。メリハリをつけてうまく自分の持ち味を生かせたからこそ、ここまで競ることができたと思いますね。

―2セット目の最中に大田選手が勝利したことで、調子が上がったように見えました
空が勝ったことで勇気をもらいましたね。ですがそんな中でも、セットを取りきれませんでした。本当は超攻撃型テニスという自分のやりたいプレーをさらに精密にしていければ良かったのですが、今の僕は集中力だったり、体力が十分にないのでうまくできませんでしたね。

―では次のシングルスへの意気込みをお願いします
次は結果を出さないといけないと思います。なので出るとしたら、 内容よりも結果にこだわったテニスをしたいです。いつもは自分がどういうテニスをするかということに拘っていますが、それを活かしながら勝ちにこだわっていきます。

山田倫太郎

―初のリーグ戦でした
最初はペースよくできていて、相手の動きが硬かったこともあり、リードすることができました。そのあとは自分の身体が思うように動かなくて、崩れてしまったので、流れを持っていかれてしまったなと思います。

―相手選手の印象は
サーブとフォアが良いということで、僕としてはバックに集めてからの展開をイメージしていました。

―試合を通して見つかった課題はありますか
山ほどあります(笑)。以前からの課題であるサーブや、軽いボールではなく重い球が打てるようになることや、難しい環境にも対応できる能力をもっと磨いていきたいと思います。

―今後の意気込みをお願いします
リーグはあと1戦あります。出るかはまだ分かりませんが、出ることができたら全力で戦いたいです。そしてそのあとすぐに夏関があるので、まずはそこで結果を残したいです。また僕としては来年に結果を出すことを目標にしているので、来年のインカレを見据えて頑張っていきたいです。

 

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