【テニス】2021年度関東学生テニストーナメント大会（春関）本戦直前 ～女子注目選手インタビュー～

2021年5月24日(月)～6月7日(月)
2021年度関東学生テニストーナメント大会（春関）本戦
大宮けんぽグラウンド他

ついに本戦が始まる2021年度関東学生テニストーナメント大会（春関）。予選免除の選手を含め、法大からは男女合わせてシングルスに14名、ダブルスに8ペアが出場する。インカレ出場権をかけ、関東の猛者がしのぎを削るこの大会。昨年度は中川舜佑・大田空ペア、そして佐野有佑・高清水研人ペアがそろってベスト4と快進撃を見せたが、果たしてこの成績を超える選手は現れるのか。今回は本戦直前取材として、男女それぞれの注目選手にお話しを伺った。

女子はシングルスに3名、ダブルスには2ペアが出場する。

出場選手

展望

猪川結花・上伊倉理子ペア

―予選会を振り返って
猪川：ドローがよくていつも通り戦ったら本選に進めました
上伊倉：私も自分のプレーをすればいけるかなと思いながら予選会を戦ってました。強いペアもいっぱいいたんですけど、自分たちのプレーがしっかりできたので良かったと思います。

―組み始めてまだそこまで時間は経ってないと思いますが、実際に2人でプレーしてみていかがですか
猪川：まだ組み始めたばかりですけど、やっぱり(上伊倉)理子のストロークが安定しているので私が前で動きやすいですね。あと基本お互いストロークメインになるので、パワーとストロークで押していけるのがいいなと思います。
上伊倉：(猪川)結花さんがすごい安定して、いいプレーをしてくれるので私もいつも自分のプレーをするように心がけてます。あとやっぱりストロークで押していけるのがすごくいいと思います。

―課題はなにかみえてきましたか
猪川：お互いストローク寄りなので、ダブルスでもシングルスみたいなプレーになりがちなんです。だから相手ペアがボレーメインで来た時に引いてしまうので、そこでもう少し食らいついていけるようになったらいいのかなと思います。
上伊倉：結花さん良いボールを打った時に、私が出れなかったりすることがあるので、ボレー力が他の上手いペアに比べると足りないのかなと思います。ストロークで押してるときに一発決められるようなボレーが打てるようになりたいです。

―春関の目標は
猪川：シードでもないですし、とりあえず1つ勝ったらインカレ予選にいけるので、とりあえず1勝したいと思います。
上伊倉：初めての春関なので、しっかりインカレ予選につなげたいと思います。

―猪川選手は昨年度全体を振り返っていかがですか
猪川：シングルスはインカレもいけてベスト３２にも入って良かったんですけど、ダブルスがコロナの影響でインカレ予選がなくていきなり本選だったので、あっさりシードに負けてしまったので、もう少し頑張れたらよかったなと思います。

―今の課題点は
猪川：普通のプレーの人はいいんですけど、ロブとかひたすら拾って来る人があまり得意ではないので、どう戦っていけるかが重要になってくるかなと思っています。

―3年生になって気持ちの変化はありますか
猪川：今までは先輩たちが強かったのでついていく感じだったんですけど、3年生になってプレーでついてきてもらえるようにないじゃないけど、魅せることができるようにならなきゃなと思うようになりました。

―今年の女子テニス部の雰囲気は
猪川：去年は4年生主体で、結構きちんとした部活って感じだったんですけど、今は自由というか後輩たちも含めみんなが意見できるような部活ってイメージがあります。

―今年の新入生はいかがですか
3猪川：人入ってきてくれたんですが、みんなテニスも強くて、主体となってプレーできる子たちが多いなと思います。

―シングルスとして今年の目標
猪川：まず春関の目標は去年ベスト32だったので、今年はベスト16に入ることです。そしてその次のインカレでもベスト16を目標にしてます。

上級生としての自覚を語った猪川

―上伊倉選手は法政に進学するにあたって何かきっかけは
上伊倉：高校3年生の1月くらいに練習に参加させてもらって、その時にコーチが来る来ないとかじゃなくてすごい自主性があってみんなで練習メニューを考えたりとか、次はこういう風に意識していこうとかを言い合って、みんなが進んで練習している姿に惹かれて入りたいと思いました。

―高校時代で思い出に残っている試合はありますか
上伊倉：高2の時にインターハイにダブルスで出場して、ベスト4に入れたことです。ダブルスもその時そこまで強くなくてぎりぎりでインハイにいけたので正直そんなに勝てると思ってなかったので、余計に嬉しかったです。いいプレーもたくさんできたし、ペアもすごい上手な方だったのでその全体を含めてインハイでベスト4に入れたことが印象に残ってます。

―高校と大学でテニスの違いは
上伊倉：インハイの時は、みんな打つタイプ、ガンガン打つ感じだったのでミスしないっていうプレーよりも打ってエースを決めるかみたいな試合が多かったです。でも、大学では結構安定したプレーが多くて、先輩たちよりも自分のほうがミスが多いのでもうちょっと安定したプレーの中で攻めていくことが大事だなと思います。

―4年間で成長したいところは
上伊倉：私はやっぱりストロークで押していけるようにもっとならないと勝てないなと思うので、ストロークの精度を上げて安定していい成績を残せるような選手になりたいと思います。
（取材：鳥越花音）

1年生女子で唯一本戦に出場する上伊倉

蛸井涼華・山崎京花ペア

―昨季を振り返って
蛸井：去年、インカレに山﨑と出場したのですが、コロナウイルスの影響で延期されて、やっとできたという感じですし、夏関もリーグ戦もすべて中止になってしまい、難しい年になってしまったなと感じています。成績という面では、ダブルスはインカレに出場することができたのですが、ギリギリで負けてしまい、その相手がいいところまで行っていたので、悔しかったです。シングルスでは私は成績が良くなかったので悔しい部分がありました。
山﨑：昨季はコロナウイルスの影響で練習が思うようにできない時期もあり、リーグ戦が中止になってしまうこともあり、どうなるのかなと思ったのですが、ダブルスでインカレに行くことが出来て、もっと頑張ろうと思うことが出来た一年でした。

―コロナウイルスの影響は
蛸井：春関は例年ゴールデンウィークに行われているのですが、それが他の大会と被ってしまって延期になってしまいました。先の大会はまだ運営の方から連絡がないので全くわからないという状況ではあります。練習時間も短くなってしまい、練習自体が一時間半しかできないという状況なので、１、２年生は特に授業と被ってしまい平日は部活ではほとんどできていないという状況です。なので、地元のテニスクラブで練習するという子が多く、部活自体は任意参加という形にせざるをえないので、地元で自分でやる人、短時間だけど部活で練習している人もいるという感じです。土日は普通に3時間くらい練習ができています。

―自身の調子は
蛸井：就活もあり、4月とか、今もあまり練習ができていない状況なのですが、段々と練習量を増やせているので、（状態が）良くはなってきているのかなと感じています。
山﨑：練習時間が短くなり、（思うように）練習ができていない状況ではあるのですが、調子は普通かなという感じです。

―去年と同じペアだが、成長した部分は
蛸井：だいぶ点を取れるパターンが固まってきたかなと思います。
山﨑：私たちの得意なポイントの取り方や、戦い方がわかってきたかなと思います。

―現在重点的に取り組んでいるところは
蛸井：私は京花のように強いストレートアタックができるように練習しています。
山﨑：私は調子が良いときと悪いときの差が結構あるので、悪いときにどのように自分を立て直すか、ペアを立て直せるかを課題に練習をしています。

―蛸井さんは主将・ラストイヤーに、山﨑さんは上級生になったが気持ちの変化は
蛸井：まず、主将としてはコロナ禍になって、当たり前にテニスの練習環境を部員に提供することが大変だなと感じています。私自身は9月のリーグ戦が最後なので、悔いの残らないようにしたいと思っています。
山﨑：やっぱり、3年目なので、１、2年生の時よりもいい結果が残せるように頑張ろうと思います。

―お二人とも春関ではシングルスでも出場するがシングルスの状態・課題は
蛸井：自分はポイント的にシードになることが出来たので、インカレ本戦に行けることを目標にしています。課題としては、試合をやるにあたってやりにくい相手というのがいるので、それにどう対応していくかが今の課題です。
山﨑：私は１、2年の時はなかなかシングルスで勝ち進むことが出来ず、初めての本戦なので、向かっていく気持ちでどんどん打っていけたらと思います。

―シングルスとダブルスの練習の比率は
蛸井：基本的には人数が多かったり、ペアがそろわない日はシングルスの練習なのですが、ペアがそろう日や土日は主にダブルスの練習をしています。

主将としてラストイヤーに臨む

―今年の新入生はいかがですか
蛸井：一年生の子たちは、部活の中での一年生の仕事があるのですが、それを一生懸命やってくれているなと感じています。みんなやる気ある子が多いなと感じています。
山﨑：一年生の子たちはみんな上手で、自分にも刺激を与えてくれていて、頑張ろうって思えます。

―部活の雰囲気は
蛸井：短い時間の中でも、一人一人ができることを頑張ってやっているという感じがします。
山﨑：部活の雰囲気は明るいと思います（笑）

―春関に向けて目標・意気込みを
蛸井：目標は、シングルス、ダブルスともにインカレに行けるようにすることを第一に考えています。意気込みは後悔の無いように、今自分ができることを最大限出せるように頑張っていきたいと考えています。
山﨑：目標は、シングルスがインカレ予選に、ダブルスがインカレ本戦に行くことです。意気込みとしては、ダブルスは去年もインカレ本戦に行くことが出来たので、勝ちにこだわっていくことと、シングルスは向かっていく気持ちでどんどん攻めたいと思います！
(取材：東夏紀)

初めてシングルス本戦に臨む山﨑