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【硬式野球】東京六大学野球2021春季リーグ戦 第7週 東大1回戦 エース・三浦が7回2失点の好投で通算10勝を達成!打線も二けた得点を挙げ、2連勝!

東京六大学野球2021春季リーグ戦 第7週 東大1回戦
2021年5月22日(土)
神宮球場

ついに迎えた今季最終カード。法大は東大と対戦した。先発の三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)は4回途中までを完全投球するなど7回2失点の好投。打線は初回、岡田悠希(人4=龍谷大平安)が先頭打者本塁打を放ち、先制に成功すると、7回には宮﨑秀太(営3=天理)の2点適時打で勝ち越した。さらに8回には齊藤大輝(人3=横浜)の満塁弾など一挙7得点の猛攻で今季最多の10得点。三浦は通算10勝目となる今季2勝目を挙げ、法大は勝ち点1を獲得した。

 

7回2失点で通算10勝目を記録した三浦

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
東 大 0 0 0 1 1 0 0 0 0 2 4 1
法 大 1 0 0 0 0 0 2 7 x 10 10 0

(法大)○三浦、古屋敷—舟生、大柿
(東大)●井澤、小宗、柳川—松岡泰
[本塁打] 岡田悠2号ソロ(1回=井澤)、齊藤大3号満塁(8回=柳川)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8
1 (8) 岡田悠 2 1 1 .273 右本① 二飛   四球 四球 死球
2 (7) 宮﨑 4 1 3 .211 二ゴ 捕邪 三振 中安② 四球①
3 (4) 齊藤大 4 2 4 .343 中安 中飛 四球 二飛 右本④
4 (9) 小池 4 1 0 .226 三振 中安 遊ゴ 三失
R 佐野瞭 1 0 0 .000   左飛
9 神野 0 0 0 .167    
5 (3) 後藤 3 0 0 .250 右飛 右飛 三振 投犠
6 (5) 中原 3 2 0 .346 遊ゴ 一安 左安
R 大本 0 0 0 .000  
5 松田 1 1 1 .200     中2①
7 (2) 舟生 2 0 0 .077 三振 右飛
H6 高田 1 0 0 .154 投犠 遊ゴ
8 (6) 海﨑 2 0 0 .179 左飛 右邪
H 諸橋 0 0 0 .429 四球
2 大柿 1 1 1 .214 二安①
9 (1) 三浦 2 0 0 .182 遊ゴ 二ゴ
H 野尻 1 0 0 .000 三振
1 古屋敷 1 1 0 1.00 中安
32 10 10 .244

 

投手成績

球数 打者 防御率
三浦 7 88 24 4 9 0 2 2.31
古屋敷 2 29 6 0 3 1 0 5.14
9 117 30 4 12 1 2 2.28

 

ベンチ入りメンバー

10 三浦銀二(キャ4=福岡大大濠) 32 大柿廉太郎(法3=健大高崎) 7 諸橋駿(法4=中京大中京)
11 平元銀次郎(営4=広陵) 2 中原輝也(人4=尽誠学園) 8 宮﨑秀太(営3=天理)
18 古屋敷匠眞(営4=八戸工大一) 4 齊藤大輝(人3=横浜) 9 神野太樹(キャ4=天理)
19 扇谷莉(営3=東邦) 5 松田憲之朗(キャ3=龍谷大平安) 25 野尻幸輝(営3=木更津総合)
21 山下輝(営4=木更津総合) 6 佐野瞭太(人4=法政二) 28 樺嶋竜太郎(人3=福岡大大濠)
47 武冨陸(営2=日大藤沢) 31 海﨑雄太(文3=埼玉栄) 34 大本遼(経4=掛川西)
22 後藤克基(法4=滋賀学園) 36 高田桐利(営3=広陵) 38 田中悠我(キャ3=帝京)
23 舟生大地(文4=日大山形) 1 岡田悠希(人4=龍谷大平安)
27 村上喬一朗(法3=東福岡) 3 小池智也(営4=八戸学院光星)

戦評

前週の『血の法明戦』を終え、ここまで3勝4敗1分けで勝ち点3.5の法大。観客と応援団が久々に戻ってきたスタンドからの後押しを受け、最終カードの東大戦に臨んだ。

この日の先発はエース・三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)。今季開幕戦での無安打完投勝利(ノーヒット・ワンラン)で大台の10勝に王手をかけて以来、しばらく勝ち星から遠ざかっている三浦だが、安定した投球で節目の勝利を手にすることができるか。
三浦は初回から3イニング続けて東大打線を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。中でも2回から3回にかけて4者連続で空振り三振を奪うなど、流石は不動のエースともいうべき投球を披露した。


三浦は4回途中まで完全投球

法大打線は初回、1番・岡田悠希(人4=龍谷大平安)の今季2号目となる先頭打者本塁打で先制する。そのまま追加点を重ねていきたい場面ではあったが、東大先発・井澤駿介の前に後続が続かず無得点に終わる。


2試合連続となる2号先制ソロの岡田悠

好投を続けていた三浦に対し、試合中盤に東大打線が動いた。4回、主将である3番・大音周平が左前打で出塁すると、すぐさま二盗を決める。2死二塁となり、続く4番・井上慶秀に三遊間を破る適時打を浴び同点に追いつかれる。直後の5回にも7番・松岡泰希に左前への適時打を浴び、逆転を許す。

法大は井澤の前に初回以降得点機会に恵まれず、あわや勝ち星を献上する展開かと思われたが、転んでもただでは起きないのが法大。まず7回、2番・宮﨑秀太(営3=天理)の適時打で逆転する。続く8回にはこの回の守備から出場した松田憲之朗(キャ3=龍谷大平安)の左中間を大きく割る適時打などで3点を追加した。さらに二死満塁の場面で、打席には齊藤大輝(人3=横浜)。相手投手・柳川貴宏の6球目を捉えた打球は、左中間のスタンド中段に届くダメ押しの満塁本塁打となった。このような猛攻を見せる場面もあり、この日の法大打線は試合中盤の心配をも吹き飛ばす今季最多の10得点を記録した。


齊藤大の3号満塁弾で東大を突き放した

三浦は7回を投げ、打者24人に対し9奪三振を記録し、勝利投手の権利を得て降板。8回から2番手として登板した古屋敷匠眞(営4=八戸工大一)も、力のある投球で東大打線を封じ込め、最後は3番・大音を空振り三振に抑え試合終了。三浦は通算10勝目を達成した。

2年ぶりとなった春の神宮も明日が最終戦。春連覇の夢は散ってしまったが、明日の試合で勝利すれば3位浮上の可能性も残されている。最終カードを連勝で終え、秋へと望みを託す3連勝で今季を締めくくりたい。

(記事:相田遼介、写真:山田陸斗)

クローズアップ:三浦銀二

背番号『10』のエース・三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)が7回2失点の好投を見せ、今季2勝目を挙げた。これで三浦は節目のリーグ戦通算10勝を達成。現役選手の中でも再び通算単独最多勝投手(5月22日現在)となった。

「勝ちたい」とマウンドに上った三浦。立ち上がりは4者連続三振を奪うなど、4回途中まで完全投球を披露。しかし、4回に井上慶秀に同点適時打を許し、5回には松岡泰希に勝ち越し適時打を浴びてしまった。だがそこで失点を重ねないのが三浦。その後は得点圏に走者を進められながらも冷静に後続を打ち取り、6、7回はいずれも三者凡退で無失点投球。7回2失点9奪三振の好投で試合を作ってマウンドを降り、三浦は今季2勝目、通算10個目の白星を手に入れた。

ここまで来るのは平坦な道のりではなかった。1年春からリーグ戦に登板し、2年生までに8勝を挙げていた三浦だが、昨年はフォームの崩れから直球の威力が低下。1年を通して未勝利に終わった。昨季の終盤には入学以来初めてのベンチ外も経験。悔しい経験となったが「そこで自分と向き合う時間が多くできました。そのおかげで今年のシーズンに向けてしっかり準備ができたのかなと思っています」。オフには投げ込み、走り込みなどのトレーニングに取り組み、持ち味のノビのある真っ直ぐを取り戻した。そして迎えた今季は開幕戦で無安打完投勝利(ノーヒット・ワンラン)を達成。62年ぶりの快挙で開幕戦を飾った。その後は好投を見せながらも白星に恵まれない時期が続いたが今日、節目の記録を達成した。

しかし「節目の数字なので嬉しい気持ちもありますが、以前の勝てた試合で勝ちたかったです」と三浦。「チームを勝ちに導ける投球をするのがエース」と語っていた三浦にとって優勝を逃した今季は歯がゆいシーズンとなったはずだ。だが、今日までに築き上げた10個の白星は、紛れもなく三浦がエースとして法大を支えてきた証。明日で今季も終わり、9月から始まる秋季は三浦にとってラストシーズンとなる。エースとして、主将として臨む来季こそ、マウンドで歓喜の瞬間を迎える三浦の姿に期待したい。

(五嶋健)

選手インタビュー

三浦銀二 主将

ー今日の試合を振り返って
結果的に勝てて良かったです。

ー東大打線の印象は
粘り強い印象です。

ーどのようなことを考えてマウンドに上がりましたか
勝ちたいと思って上がりました。

ー2回から3回にかけて4者連続三振を奪いました
チームに勢いを与えたかったです。

ー開幕戦以来の白星となりました
もっと勝てた試合で勝ちたかったです。

ー通算10勝目となりましたが
節目の数字なので嬉しい気持ちもありますが、以前の勝てた試合で勝ちたかったです。

ー卒業までに目標とする勝ち星の数字などは
特にありません。目の前のことを全力でやります。

ー明日の試合に向けてひとことお願いします
最後勝って秋につながる戦いができればいいと思います。

岡田悠希 副将

ー今日の試合を振り返って
勝ててよかったです。

ー先頭打者本塁打の感触は
ちょっと詰まった感じだったんですけどしっかり振れたので入ってくれました。

ー2試合連続本塁打。ご自身の調子は
普通です。

ー明日に向けて
一球一球集中して、勝ちます。

古屋敷匠眞 投手

ー今日の試合を振り返って
勝ち切ることができてよかったです。

ー8回1点差の場面、三者凡退に抑えたがどのような気持ちでマウンドに立っていたか
緊張もあったがとにかく0に抑えることだけを考えていました。

ークローザーを任されることが多いが意識していることは
自分の持ち味を出して、四死球を出そうがが打たれようがとにかく0で抑えること。

ー約1ヶ月ぶりの有観客試合だったが気持ちに変化などは
観客が入って緊張もあったが、やはり多くの人に観てもらってる方がプレーしていて楽しい。

ー最終戦に向けて一言
勝って締めくくれるよう全力を尽くします。

齊藤大輝 内野手

ー今日の試合を振り返って
チーム1丸となって戦えたと思います。

ー第4打席での狙い球は
内側のボールを狙ってました。

ー満塁弾の感触は
完璧です!

ー最終戦へ向けて
明日も全力を尽くします。

松田憲之朗 内野手

ー接戦の中で代打での出場でした
絶対打ってやろうと思いました。

ー1点差の場面でした
なんとか追加点が欲しかったので思い切っていきました。

ーリーグ戦初安打の感想は
とりあえず1本出たのでほっとした気持ちです。

ー三塁のスタメン争いのついて
とにかくチームが勝つために全力を尽くすだけなので、その結果スタメンで出れたらいいなと思います。

ー明日の最終戦への意気込み
気持ちよく勝って終われるようベストを尽くします。

宮﨑秀太 外野手

ー7回どんな心境で打席に入りましたか
絶対に打ってやると思って入りました。

ー適時打の感触は
気合で打ったんで覚えてません。

ー今日の試合を振り返って
序盤はしんどい展開だったけど勝ててよかった。

ー明日の最終戦に向けて
いい形で勝てるようにラスト1試合集中して頑張っていきたい。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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