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【硬式野球】東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第2週 立大2回戦 打線が奮起し二度追いつくも、最後は篠木が力尽きサヨナラ負け

東京六大学野球2022秋季リーグ戦 第2週 立大2回戦
2022年9月21日(水)
神宮球場

土曜日の1回戦から3日空いて迎えた立大2回戦。先発は初戦と同じく尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)が上がるも、制球が定まらず苦しい投球に。しかし打線が奮起。宮﨑秀太(営4=天理)、齊藤大輝(人4=横浜)らの適時打で二度同点に追いつくも、10回裏に篠木健太郎(営2=木更津総合)がサヨナラ打を浴びて痛恨の敗戦を喫した。

6回からリリーフするも10回にサヨナラ打を浴びた

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 H E
法 大 0 0 3 2 0 0 0 0 0 0 5 9 1
立 大 1 0 4 0 0 0 0 0 0 6 9 1

(法大)尾﨑、塙、●篠木—村上、大柿
(立大)荘司、池田、○沖—黒岩、戸丸
[本塁打] 宮崎1号2ラン(3回、尾﨑)

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1 (4) 齊藤大 3 1 1 .167 .412 四球 四球 左安① 右飛 左飛
2 (8) 宮﨑 5 1 1 .188 .235 二併 右安① 二ゴ 遊飛 三振
3 (9) 5 0 0 .133 .133 二ゴ 三飛 三振 三振 三振
4 (6) 今泉 5 2 1 .357 .471 二飛 右二① 中安 三振 三振
5 (7) 中津 4 0 0 .067 .176 一ゴ 三振 左飛 投ゴ 死球
6 (3) 山根 4 1 0 .286 .375 四球 左安 一ゴ 遊ゴ 二ゴ
3 松田 .000 .000
7 (2) 村上 2 0 0 .000 .000 三振 捕犠 中飛
2 大柿 1 0 0 .143 .250 遊飛
8 (5) 内海貴 3 1 0 .143 .143 三振 一ゴ 中二
R 鈴木照
5 海﨑 1 1 0 .300 .364 左二
9 (1) 尾﨑 1 1 0 .250 .250 中安
H 福岡 1 1 1 .333 .333 左二①
1
H 吉安 1 0 0 .000 .000 二ゴ
1 篠木 1 0 0 .000 .000 三振
37 9 4 .176 .270

 

投手成績

球数 打者 防御率
尾﨑 3 61 16 6 1 1 5 7.24
2 25 6 0 0 0 0 0.00
篠木 4 1/3 81 20 3 2 4 1 0.82
9 1/3 167 42 9 3 5 6 3.57

 

ベンチ入りメンバー

10 齊藤大輝(人4=横浜) 22 是澤涼輔(現4=健大高崎) 8 宮﨑秀太(営4=天理)
12 一柳大地(人3=星槎国際湘南) 3 内海貴斗(人3=横浜) 33 西村友哉(法2-中京大中京)
13 塙雄裕(法3=常総学院) 5 松田憲之朗(キャ4=龍谷大平安) 36 中津大和(営2=小松大谷)
16 尾﨑完太(キャ3=滋賀学園) 6 海﨑雄太(文4=埼玉栄) 37 木下将吾(文4=静岡)
17 武冨陸(営3=日大藤沢) 7 今泉颯太(法3=中京大中京) 38 福岡大真(法3=筑陽学園)
18 篠木健太郎(営2=木更津総合) 9 浦和博(キャ3=鳴門) 39 伊藤勝仁(文3=常葉菊川)
21 吉鶴翔瑛(営2=木更津総合) 24 高原侑希(法3=福井工大福井)
2 大柿廉太郎(法4=健大高崎) 25 山根滉太(文3=小松大谷)
19 村上喬一朗(法4=東福岡) 31 鈴木大照(文2=明徳義塾)

戦評

18年ぶり三日連続の雨天中止から一転、青空が広がる神宮球場。三日分の気合いが入った選手たちの声がこだまする。相手先発・荘司康誠を初戦のように打ち崩し、法大先発・尾﨑完太(キャ3=滋賀学園)は強力な立大打線を抑えられるか。

尾﨑は注目の立ち上がり、いきなり先頭打者の道原慧に四球を与えてしまう。そして1死から3番・山田健太に適時二塁打を浴び1点先制を許した。

しかし3回表、法大打線が動く。1死から尾﨑が中安を放つと、続く1番・齊藤大輝(人4=横浜)は四球で1死一、二塁。打席には昨季ベストナイン獲得の宮﨑秀太(営4=天理)。追い込まれてから5球目を右前に運び適時打を放った。3番・浦和博(キャ3=鳴門)は三邪飛に倒れるも、4番・今泉颯太(法3=中京大中京)に適時二塁打が出る。さらに相手のエラーもあり、この回一挙3点を獲得。勝ち越しに成功する。


同点適時打の宮﨑

しかし3回裏、立大の反撃が始まる。尾﨑の暴投から、3番・山田に適時打。5番・宮﨑仁斗から2点本塁打を浴びる。4点を失い3-5。先発・尾﨑は立ち上がりから苦戦し、この回でマウンドを降りる。


尾﨑はまたしても苦しい投球になってしまった

すかさず法大も4回表、山根滉太(文3=小松大谷)が左安を放ち無死一塁とすると、続く村上喬一朗(法4=東福岡)は犠打。代打・福岡大真(法3=筑陽学園)のリーグ戦初安打初打点となる適時二塁打で1点を返し、4-5。打席には立大1回戦で本塁打を放った齊藤大。初球から振り抜き、左前安打。すぐさま同点に追いついた。


福岡はリーグ戦初安打、初打点をあげた

試合はその後硬直状態となったが、7回裏。2死一、三塁のピンチを迎える。6回からマウンドに上がった篠木健太郎(営2=木更津総合)に対し打席には3番・山田。立大の応援も一層大きくなるこの場面。フルカウントから8球目。変化球で三振に打ち取り、大きな雄叫びをあげた。


山田を三振に打ち取り雄叫びをあげた

両校無得点のまま試合は9回表。先頭打者・海﨑雄太(文4=埼玉栄)が巧みなバットコントロールで三塁線を抜ける二塁打を放つ。しかし続く篠木は三振、1番・齊藤大は左飛、2番・宮﨑も空振り三振に倒れ、チャンスをものにできなかった。9回裏、立大の攻撃は、代打・鬼頭勇気を遊ゴロ、続く9番・井上剛は意表を突きセーフティーバントを狙うも、海﨑の好守で出塁を阻む。5-5で延長戦へもつれ込んだ。

迎えた10回裏、篠木が三者連続四球を与え、満塁のピンチを招く。打席には6番・吉岡広貴。1ボール2ストライクと追い込むも、4球目。ストレートを右前に運ばれサヨナラ負けを喫した。


篠木は最後の最後で力尽きた

2連勝で勝ち点を獲得したかっただけに、悔しい敗戦。9回表・無死二塁のチャンスに無得点だった場面に悔いが残る。しかし、二番手・塙の二回を3者凡退無失点に抑えた好投や、4番・今泉の2安打と次戦への期待が高まる要素も多い。次戦は慶大ー立大の試合終了後、中1日空けて行われる。プロ注目で今季復調の兆しを見せる主将・山田健太率いる強敵立大から、勝ち点をもぎ取るに違いない。

(記事:伊藤朱音 写真:皆川真輝)

クローズアップ:福岡大真『3年目の初安打初打点を自信に変え、レギュラー奪取へ』

今季がリーグ戦デビューとなった福岡大真(法3=筑陽学園)。早大戦では1、2回戦とも安打は生まれなかったが、立大2回戦でついに初安打。それも初打点のおまけ付きとなった。

これまで福岡はフレッシュトーナメントでの出場経験はあり、昨秋には本塁打を放っている。チーム期待の外野手だったがリーグ戦ではなかなか出番はやってこなかった。同じフレッシュ組の今泉颯太(法3=中京大中京)や浦和博(キャ3=鳴門)はチームの主軸を担うなど、一足先に活躍していた。さらに同じ外野手として中津大和(営2=小松大谷)らの台頭もあったことで、焦りもあったことだろう。

しかし今季、代打での起用となったが3年目にしてようやく出番が回ってきた。今日は2点を追う4回表。2死二塁から池田陽佑の投じた球を上手くバットに乗せ、左中間に運び、三塁走者が生還。決して深い当たりではなかったが、快足を飛ばして二塁を陥れた。この好走が次打者・齊藤大の同点適時打を呼び込んだ。

代打の切り札からレギュラーへ。今後の外野陣のレギュラー争いに割って入ることは間違いないだろう。

(大井涼平)

選手インタビュー

齊藤大輝 主将

ー今日の試合を振り返って
良い試合だっただけに勝ちたかったです。

ー3日中止となって迎えた試合でしたが、どのような調整をしてきましたか
チーム全体メリハリをつけて、やってきました!

ー4回第3打席では適時打を放たれました
今日はしっかりボール見えてたので、思い切っていきました!

ー今日も2四球と今季は多く四球を選ばれています
警戒されてる中でも打てる打者になりたいです。

ー春は抑え込まれた立大相手に2試合で11得点と打っています。何かチームで意識していることは
夏に打撃練習をやってきたので、自信を持って全員打席に入っていると思います。

ー次戦に向けての意気込みをお願い致します
絶対に勝ちます。

今泉颯太 選手

ー惜しくもサヨナラ負け。今日の試合振り返って
何としても勝ちたかったです。

ー3回表、今泉選手の適時二塁打は価値ある一本。どのようなことを意識して打席に
打点を上げることにこだわりを持って取り組んできたので、甘い球を初球から打とうと意識していました。

ー5打数2安打。自身のプレーを振り返ると
チームの勝利のためにも全打席出塁できるようにしたいです。

ーチームの雰囲気は
とても良い雰囲気です。

ー勝ち点獲得のかかる次戦への意気込みをお願い致します
勝ちにこだわって楽しみたいです。

福岡大真 選手

ー2点を追う場面での打席でした。どのような気持ちで入りましたか
2死三塁だったので打って走者を返すことだけ考えました。

ーリーグ戦初安打、初打点となりました
2点を追う場面でいい形で齊藤主将に回すこと出来たのでよかったです。

ーフレッシュトーナメントでは本塁打を放った経験があると思いますが、その時と今日の初安打での気持ちの違いはありましたか
どちらも楽しく野球ができたと思います。

ー今後への意気込みをお願い致します
勝ちます。

篠木健太郎 選手

ー今日の投球を振り返って
勝ち切りたい試合で我慢しながらの投球でしたが、最後自分が粘り負けしてしまいチームにも応援してくださる方々にも申し訳ないです。

ー今日は6回から最終回までの登板でしたが、当初から最後まで登板する予定だったのでしょうか
展開次第だったと思いますが、長いイニング投げる準備はしてました。

ーここまでの4試合全てに登板していますが疲れは
負けたくない気持ちの方が強いので、そんなに感じてないです。

ー次回登板への意気込みをお願い致します
チームが勝てるように腕を振ります。

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式インスタグラムに掲載いたします。

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