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【硬式野球】東京六大学野球2022秋季フレッシュトーナメント 早大戦 6回に内山の適時打で勝ち越しに成功するも、8回に追いつかれ引き分けに

東京六大学野球2022秋季フレッシュトーナメント 早大戦
2022年11月7日(月)
神宮球場

フレッシュ春秋連覇に向けて期待がかかる法大。その初戦は早大との対戦となった。3回に浜岡陸(法1=花咲徳栄)の適時打で幸先よく先制すると、同点に追いつかれるも6回に内山陽斗(文1=天理)の適時三塁打で再びリードを奪う。しかし、8回から登板した宇山翼(人1=日大三)が早大打線につかまり2失点。同点に追いつかれるとそのまま9回を終える。フレッシュ初戦は連盟規定により引き分けという結果になった。


秋季フレッシュトーナメントが開幕した

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 0 1 0 0 2 0 0 0 3 4 2
早 大 0 0 0 1 0 0 0 2 0 3 11 1

(早大)田和、齋藤成、堀越ー吉田
(法大)山城、宇山、安達—田所
[本塁打]

打撃成績

打順 位置 選手 打率 出塁率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (4) 増田 3 1 0 .333 .500 四球 左二 遊ゴ 中飛
4 山口颯
2 (D) 浜岡 4 1 1 .250 .250 投犠 中安① 右飛 右飛
3 (7) 内海壮 3 0 0 .000 .250 三振 死球 遊ゴ 左飛
4 (2) 田所 2 0 0 .000 .500 三振 四球 四球 一直
5 (6) 松下 4 0 0 .000 .000 三振 二ゴ 中飛 中飛
6 (3) 内山 4 1 1 .250 .250 左飛 左邪 右三① 三振
7 (5) 武川 4 1 1 .250 .250 三振 遊ゴ 左安① 三振
8 (8) 大沢 3 0 0 .000 .000 三邪 三振 三振
H 1 0 0 .000 .000 三振
8 宮原
9 (9) 池田 2 0 0 .000 .000 二ゴ 三振
H 品川 1 0 0 .000 .000 一ゴ
9 慶野
30 4 3 .133 .235

 

投手成績

球数 打者 防御率
山城 7 102 28 8 4 1 1 1.29
宇山 0 1/3 16 4 2 0 1 2 54.00
安達 1 2/3 27 7 1 1 0 0 0.00
9 145 39 11 5 2 3 3.00

 

ベンチ入りメンバー

11 丸山陽太(スポ1=成東) 1 山口颯太(社2=聖隷クリストファー) 37 大川航駿(社2=日大鶴ヶ丘)
12 宇山翼(人1=日大三) 3 武川廉(人2=滋賀学園) 5 瀧倖之介(法2=佐伯鶴城)
13 帯川翔宇(文1=札幌一) 6 松下歩叶(営1=桐蔭学園) 7 大沢翔一郎(法2=上尾)
17 藤森粋七丞(キャ1=青森山田) 9 内海壮太(法2=御殿場西) 28 内山陽斗(文1=天理)
18 安達壮汰(営2=桐光学園) 23 増田凜之介(社1=春日部共栄) 36 慶野壮司(キャ1=桐蔭学園)
19 山城航太郎(キャ2=福岡大大濠) 24 石黒和弥(法1=高岡商) 38 池田惟音(法1=静岡)
2 田所宗大(キャ2=いなべ総合) 25 佐藤拓斗(スポ1=山形日大) 39 宮原一綺(文1=常総学院)
20 菅野樹紀(法1=土浦日大) 26 浜岡陸(法1=花咲徳栄)
22 中岩隼一朗(経1=法政二) 31 品川侑生(文1=三重)

戦評

先発のマウンドに上がったのは山城航太郎(キャ2=福岡大大濠)。テンポよくアウトをとり、早大打線を抑え込む。
すると3回、増田凜之介(社1=春日部共栄)が二塁打を放ち出塁すると、続く2番の浜岡陸(法1=花咲徳栄)が直球を弾き返した。この当たりで増田が三塁を蹴り、生還。待望の先制点をもぎ取った。

浜岡の適時打で先制した

しかし4回、二塁打と犠打で1死三塁のピンチを背負うとリーグ戦出場経験もある尾瀬雄大に適時打を放たれる同点に。その後、2死一、二塁の勝ち越しのピンチを背負うもここは三振で切り抜けて勝ち越し点は与えず。

試合が再び動いたのは6回。4番の田所宗太(キャ2=いなべ総合)が四球を選んで出塁率すると、6番の内山陽斗(文1=天理)の当たりは詰まった当たりとなるが、右翼手がダイビングキャッチを試みたところ後逸。田所が勝ち越しの本塁を踏み、打った内山も三塁へと進塁した。なおも続く得点機。武川廉(人2=滋賀学園)も左前へ適時打を放ち、この回2得点をあげた。
貴重な2点の援護を得た山城。6回、7回はともに安打こそ許すも要所を締める投球で7回1失点の好投をみせた。


山城は好投を披露した

逃げ切りを図る法大は8回から宇山翼(人1=日大三)を投入。いきなり安打と四球で得点圏に走者を背負うと、犠打で送られ1死二、三塁と一打同点のピンチに。4番・前田健伸にもカウントを悪くすると、2ボール1ストライクからの4球目を弾き返され、同点の2点適時二塁打を浴びる。逆転は避けたいこの場面で宇山から安達壮汰(営2=桐光学園)に継投。「とにかく二塁ランナーを返さないように全力で投げた」と安達。失策でピンチを広げられる場面こそあれど、逆転は許さなかった。
再び勝ち越し点を奪いたい打線だが、早大3番手の堀越健太に3者凡退に切って取られ、勝利の可能性が消滅。その裏、この回も続投となった安達だったが先頭打者に安打を浴びると犠打で送られ、たちまち一打サヨナラの場面に。勢いに乗る早大打線との対戦となったが、内野ゴロでアウトを取ってこれで2死。三塁に進塁されるも、最後は4回に適時打を打たれた尾瀬を遊ゴロに討ち取って試合終了。


安達の好救援も光った

引き分けで終わるも、山口颯太(社2=聖隷クリストファー)が「サヨナラがかかった場面を守り抜けたのは自信にしていい」と振り返るなど、収穫も見えたこの試合。フレッシュ春秋連覇、その先のリーグ戦出場、リーグ制覇に向けて前進する。


チームの雰囲気も良好だ

(記事:皆川真輝 写真:石田朱里)

クローズアップ:内山陽斗『天理の名主将、磨き続けてきた才能と思いで、勝ち越しの安打を放つ』

6回表、長く続いた均衡状態が内山陽斗(文1=天理)の一打により崩された。

その長打に対し彼は、後ろに繋ぐことを考えて打ったと語った。実際に放たれたその打球は、一塁走者の田所宗大(キャ2=いなべ総合)を返し、その思いを武川廉(人2=滋賀学園)が繋げたことにより、内山自身がホームベースに返ってきた。6回表の2得点は全員で繋げた得点であった。

内山といえば、昨年天理高校で主将としての役割を十分に果たし、チームを成長させ、甲子園へと導いた功績が記憶に新しい。主将としてチームを作る中で彼は、自分1人の力ではチームがまとまらないことを真摯に学んできた。そんな、華々しい経歴の影に苦労があり、絆の大切さを本気で実感している内山だからこそ、つなげる思いの一打が実際に周囲につながり、今日の勝ち越しにつながったのではないか。

だが、今回の三塁打、長打でありながらも少し詰まっていたという。中学時代から定評のある長打力の真骨頂を考えると、確かに少々物足りないかもしれない。リーグ戦では内山本来の実力が法大ファンの目の前で見える日がとても待ち遠しい。長打力に加え、絆の大切さも知っている内山の今後に期待が募る。

(石田朱里)

選手インタビュー

山口颯太 選手

ー今日の試合を振り返って
正直勝ちきれなかった点ではチームの課題となってくると思いますが、9回裏サヨナラがかかった場面で守り抜けたのは自信にしていいと思います。

ー連覇のかかるフレッシュの初戦でした。どういった声かけをされましたか。
山下監督(崇晴、法4=法政二)を胴上げしたいという思いでフレッシュメンバー全員で練習してきたので「やり残したことはないと思うから、楽しんでやっていこう!」というのは前日に言いました。

ーチームの雰囲気については
切磋琢磨してやってきた仲間たちなのでとてもいい雰囲気でやれていると思います。

ー次戦への意気込み
優勝するためには絶対に負けられないので一致団結してやっていきます!

山城航太郎 選手

ー今日の試合を振り返って
無失点をめざして投げていたので1失点してしまい悔しいです。

ー先発の登板にあたり、どういった調整をされましたか
だいぶ前からこの秋のフレッシュは連投になると言われていたので日頃の練習から連投をして肩を慣れさせるように調整をしていました。

ー投げる中で意識されたことは
守備から攻撃にリズムが作られるようにテンポよく投げることと、ピンチの場面では失投がないように集中してなげました。

ー7回を投げられました。長く投げられましたがその点はどうでしょうか
自分の中で最低限の7回を投げれましたが9回まで投げられるようになりたいです。

ー事前に向けての意気込みをお願いします
1回も負けられないしピッチャー陣は点をやれない状況になってくるのでピッチャー全員で勝てるピッチングをしたいと思います。

内山陽斗 選手

ー今日の試合を振り返って
緊迫したいい試合でした。

ー6回の第3打席は勝ち越しの好機でした。どんな気持ちで打席に立ちましたか
後ろにつなぐつもりで打席にたちました。

ーその打席で二塁打を放ちました。ご感想をお願いします
追加点が取れてよかったです。

ー打った瞬間の手応えの方は
少し詰まっていたが、良いところに打球が飛んでくれました。

ー自分のアピールポイントをお願いします
強い打球を飛ばすことができるところです。

ー次戦の意気込みをお願いします
次の試合は勝ちたいです。

安達壮汰 選手

ー今日の試合を振り返って
1番は勝ちきれなかったことが悔しいです。ただ、負けなかったことも大きいと思います。次につながる結果になったと思います。

ー回の途中からの登板でしたが意識したことは
同点になった場面で終盤だったので、とにかく二塁ランナーを返さないように全力で投げました。

ー逆転は許さない好リリーフでした
ツーアウト三塁になっても全然いいという気持ちで投げれたのが結果0に抑えられたと思います。

ーその次の回も0点で抑えました
最終回の早稲田の攻撃がノリに乗っていてその勢いに負けないように投げられたのがよかったです。

ー次戦に向けての意気込みをお願いします
とにかく決勝に行けるように全員でつないで勝ちたいと思います。

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式インスタグラムに掲載いたします。

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