• HOME
  • 記事
  • 硬式野球
  • 【硬式野球】東京六大学野球2021春季リーグ戦 第2週 立大2回戦 先発の山下輝が7回2失点の好投も、打線が援護できずに敗戦…

【硬式野球】東京六大学野球2021春季リーグ戦 第2週 立大2回戦 先発の山下輝が7回2失点の好投も、打線が援護できずに敗戦…

東京六大学野球2021春季リーグ戦 第2週 立大2回戦
2021年4月18日(日)
神宮球場

前日の立大1回戦で惜しくも引き分けた法大。勝ち点1をつかむべく、先発マウンドに上がった山下輝(営4=木更津総合)は7回2失点と好投を見せる。しかし、立大投手陣の小刻みな継投を前に1得点しか奪うことができず、立大との2戦を1敗1分けで終えた。

 

7回2失点と試合を作った山下輝

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
立 大 0 0 2 0 0 0 0 0 1 3 9 1
法 大 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 6 0

(法大)●山下輝、平元、古屋敷—大柿
(立大)池田陽、野口、石元、○栗尾、宮—黒岩
[本塁打] なし

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (7) 宮﨑 4 0 0 .222 一ゴ 右飛   二飛 三邪  
2 (4) 高田 4 1 1 .200 中安 中飛 一ゴ①   二ゴ
3 (3) 齊藤大 4 2 0 .313 左安 左飛 一ゴ 左安  
4 (8) 岡田悠 4 1 0 .267 中飛 二安 三振 遊ゴ
5 (9) 小池 4 0 0 .214 三邪   三ゴ 遊ゴ   右飛
6 (5) 中原 3 0 0 .222   三ゴ   遊ゴ 投ゴ  
 H 高原 1 0 0 .000 三振
7 (6) 海﨑 2 0 0 .143 一ゴ 四球 二ゴ
 H 後藤 0 0 0 .429       四球
8 (2) 大柿 4 1 0 .167 中飛   右安 三振 遊ゴ
9 (1) 山下輝 1 0 0 .000 三振 犠打
 H 諸橋 1 1 0 .400 二安
 R 大本 0 0 0 .000  
 1 平元 0 0 0  —    
 1 古屋敷 0 0 0  —    
32 6 1 .214

 

投手成績

球数 打者 防御率
山下輝 7 99 28 7 5 2 2 4.09
平元 1 13 4 0 1 1 0 0.00
古屋敷 1 22 5 2 1 0 1 12.0
9 134 37 9 7 3 3 3.09

 

ベンチ入りメンバー

10 三浦銀二(キャ4=福岡大大濠) 27 村上喬一朗(法3=東福岡) 1 岡田悠希(人4=龍谷大平安)
11 平元銀次郎(営4=広陵) 32 大柿廉太郎(法3=健大高崎) 3 小池智也(営4=八戸学院光星)
15 石田旭昇(文3=東筑) 2 中原輝也(人4=尽誠学園) 7 諸橋駿(法4=中京大中京)
16 尾﨑完太(キャ2=滋賀学園) 4 齊藤大輝(人3=横浜) 8 宮﨑秀太(営3=天理)
18 古屋敷匠眞(営4=八戸工大一) 5 松田憲之朗(キャ3=龍谷大平安) 9 神野太樹(キャ4=天理)
21 山下輝(営4=木更津総合) 24 高原侑希(法2=福井工大福井) 25 野尻幸輝(営3=木更津総合)
47 武冨陸(営2=日大藤沢) 31 海﨑雄太(文3=埼玉栄) 34 大本遼(経4=掛川西)
22 後藤克基(法4=滋賀学園) 35 今泉颯太(法2=中京大中京)
23 舟生大地(文4=日大山形) 36 高田桐利(営3=広陵)

戦評

前日、9回2死から追いつかれ惜しくも白星を逃した法大。春連覇達成のためには絶対に負けられない中、立大との2回戦に挑んだ。

先発は山下輝(営4=木更津総合)。先週の慶大2回戦で敗戦投手となった悔しさを晴らすべくマウンドに上がった。初回、1死から二塁打と死球で得点圏に走者を背負うも、山下輝は冷静さを失わず後続を抑え、無失点で切り抜ける。

その裏、打線は1死から2番・高田桐利(営3=広陵)、3番・齊藤大輝(人3=横浜)の連打で得点機を作る。しかし、相手先発・池田陽佑の前にあと一本が出ず、無得点に終わる。


3戦連続で安打を放った齊藤大

初回、2回と走者を出しながらも粘りの投球で無失点に抑えた山下輝だったが、二巡目を迎えた立大打線に捕まってしまう。3回2死二、三塁から5番・東怜央に2点適時打を放たれ、先制を許す。しかし、今日の山下輝はここで崩れなかった。後続をしっかりと打ち取ると、4回以降は落ち着きを取り戻し、7回を2失点と先発投手として試合を作った。


落ち着いた投球で試合を作った山下輝

山下輝を援護したい打線は5回、2番手の野口裕斗を攻め、1死満塁のチャンスを作ると、高田の併殺崩れの間に1点を返し、1点差に詰め寄る。


決死のヘッドスライディングで打点を挙げた高田

その後も打線は得点機は作るものの、立大の攻守などにも阻まれ得点には至らず。

1点差で迎えた9回表、2番手で登板した平元銀次郎(営4=広陵)に代わり、3番手として古屋敷匠眞(営4=八戸工大一)がマウンドへ。1点差で9回裏の攻撃に臨みたかった法大だったが、宮﨑仁斗に三塁打を許し、続く8番・黒岩陽介に適時打を放たれ1点を失う。

なんとか追いつきたい法大は2死から代打・後藤克基(法4=滋賀学園)が四球で出塁する。しかし、続く大柿廉太郎(法3=健大高崎)が遊ゴロに倒れ、敗戦。1対3で試合終了となった。

最後まで立大投手陣を打ち崩せなかった法大。先発・山下輝の好投に応えることができず、対立大戦を1敗1分けで終えた。
空き週を挟み、次戦は早大と対戦する。春連覇に向けて負けられない戦いが続く。

(記事:二瓶堅太、写真:五嶋健)

クローズアップ:平元銀次郎

先発・山下輝(営4=木更津総合)に代わって8回のマウンドを任された平元銀次郎(営4=広陵)。平元は今季初めての登板となった。

平元は昨季の立大1回戦でリーグ戦初登板を経験。2試合で1回2/3を投げ防御率0.00を記録した。オフには肉体改造に取り組み、約10㌔の増量に成功していた。加藤重雄監督の神宮初陣となった社会人対抗戦では3番手として4回から登板し、2回を投げ1失点の投球を見せていた。

1点を追いかける展開が続いていた8回、神宮の地に平元の名がコールされる。すると間もなく平元は、この回先頭の井上剛を初球で三ゴロに打ち取り、続く3番・太田英毅も左飛に抑える上々の立ち上がりを見せる。4番・山田健太にはストレートの四球を与えてしまうも、この日2安打と好調だった5番・東怜央を見逃しの三球三振に抑え、見事打者4人に対し安打を許すことなく登板を終えた。自身の投球を「やれることをやりました」と振り返る平元。奇しくも昨季のリーグ戦初登板の際と同じ立大を相手に、見事な投球を披露した。

チームはこの日黒星を喫し、優勝への道のりは遠のいてしまった。しかし平元は「やれることをやるだけです」と語り、前を向く。三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)や山下輝、古屋敷匠眞(営4=八戸工大一)らと共に投手4本柱の一角として注目される左腕の投球が、チームに好調をもたらす突破口となることを信じたい。

(相田遼介)

選手インタビュー

三浦銀二 主将

ー今日の試合を振り返って
昨日の試合の終わり方が良くなかったので切り替えて臨みたかったですけど、結果的に負けてしまって、昨日の引き分けを引きずってしまってた感じは多少なりともあったかなと思います。

ー立大とのカードを終えて
立教大学も全力で向かってくる中で少し後手後手に回ってしまった感じがあったので、先手を打ってやりたいと思います。

ーチームの課題は
一球に対する集中力です。

ー来週は試合がありませんが、その間にチームとして取り組むことは
前向きに捉えると今まで経験が少なかったメンバーも(試合を)経験できてるので、その経験を踏まえて神宮での一球の重さとか大切さを分かった上で練習に取り組みたいと思います。

ー次の試合に向けて一言お願いします
6連勝します。

平元銀次郎 投手

ー今日の試合を振り返って
やれることをやりました

ー当初から1イニング限りの登板予定だったのでしょうか
そうです。決まってました。

ー今季初めての登板となりました
もう少しテンションを上げてやっていけたらと思います。

ーチームの雰囲気は
少し重いです。

ー次戦に向けて意気込みをお願いします
やれることをやるだけです。

山下輝 投手

ー今日の試合を振り返って
良くもなく悪くもなくという感じです。

ー試合前の調子は
いつも通りです。

ーどのようなことを意識して投球しましたか
テンポです。

ー今日の収穫は
7回を投げられたことです。

ー今日見つかった課題は
山積みです。

ー次の試合に向けて一言お願いします
全部勝ちます。

齊藤大輝 内野手

ー今日の試合を振り返って
とても勝ちたかったです。悔しいです。

ー本日2安打を放ちましたが、打撃好調の要因は
もともと調子は悪くなかったので、全力を尽くした限りです。

ーチームの雰囲気は
チーム全体悔しい気持ちでいっぱいだと思うので、残り3カード全て勝ちます。

ー再来週の早大戦に向けて
自分のバットでチームを勝利に導きます!

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

関連記事一覧