アリーナ杯 第30回東京六大学冬季対抗戦
2023年1月29日(日)
立教大学新座キャンパス
新チーム発足後、初の対抗戦が行われ、女子が2位の早稲田大に100点以上の差を付けて優勝を飾った。優勝を狙った男子は31点届かず3位。僅差での負けに、西田主将は「当然満足できない。悔しい試合になった」と振り返った。なお、今大会の優秀選手賞には山尾隼人が、22年度チーム内で最も活躍した1年生に贈られる新人賞には荻野倖太朗が選出された。
優勝者一覧
種目 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|
女子400m自由形 | 中島千咲代(現3) | 4分20秒22 | |
女子400m個人メドレー | 庄司朋世(スポ3) | 4分49秒54 | |
女子200m背泳ぎ | 石田瑠海(スポ2) | 2分16秒40 | |
男子200m平泳ぎ | 山尾隼人(経3) | 2分12秒91 | |
男子200mバタフライ | 丹保陸(人1) | 1分58秒94 | |
女子50m背泳ぎ | 石田瑠海 | 29秒63 | 自己新 |
男子50m背泳ぎ | 由良柾貴(社3) | 25秒63 | 自己新 |
女子100m平泳ぎ | 川縁茜(現1) | 1分12秒35 | |
男子100m平泳ぎ | 山尾隼人 | 1分01秒20 | |
男子100mバタフライ | 丹保陸 | 53秒29 | |
女子50m平泳ぎ | 猪狩彩奈(経1) | 33秒29 | |
男子50m平泳ぎ | 山尾隼人 | 28秒21 | 自己タイ |
女子800m自由形 | 中島千咲代 | 8分56秒51 |
記事
試合後、庄司朋世・女子主将の表情はほころんだ。昨夏のインカレで女子は総合11位。シード落ちを喫し、悔しさを引き継いで迎えた最初の対抗戦で総合優勝を成し遂げた。「目標が達成できてうれしい。皆んなが頑張った結果」と喜んだ。
1人が2種目以上にエントリーするタフな試合の中で「選手権の標準を突破した選手や、ベストを更新した選手が出た」ことが勝因だった。3種目を泳いだ庄司は200m個人メドレーと200mバタフライで自己ベストを更新。優勝した400m個人メドレーはベストまで0秒37と肉薄。文句なしの活躍でチームを牽引した。
一方、男子は総合3位。戦前、「1位と60点差の3位」と見通していただけに、31点差の3位は健闘と言えるが、喜びはなかった。
インカレで3年ぶりのシード奪還を目指す男子陣。キャプテンの西田大晟は、負けることが当たり前になってはいけないと危機感を募らせている。だから、今試合も劣勢と分かっていながら、総合優勝に狙いを定めた。試合前はメンバーに「勝ち癖を付けていくことが大事」だと伝え、奮起を促した。
予想を上回る成績は主将の呼びかけに選手らが一丸となった証だろう。西田は「悪くない出来だと思う」とインカレに向けて手応えを示しつつ、「総合優勝を目標に掲げていた以上、当然満足できない。悔しい試合になった」と表情を引き締めた。
『STRONG REVIVAL.』。「強い法政を僕らの代から取り戻す」と覚悟を決めてからおよそ5ヶ月。2人の主将を中心に、法政は少しずつ新たなカラーのチームへと成長している。(根本 成)
荻野倖太朗(新人賞受賞)
チーム内の1年生で入学後、最も活躍した選手に贈られる新人賞はバタフライの荻野が獲得。 昨年8月のインカレで5位、同年10月の日本選手権(25m)で6位に入ったことが評価された。「自分の取り組んできたことが少しでも結果に結びついたということが良かった」と胸を張った。
次は4月の日本選手権で決勝進出をターゲットに定める。ベストから大きく遅れをとった今試合後は「今、スタートラインに立つのが少し怖く、自信がない」と明かしたが、今回の受賞をきっかけに、昨年以上の飛躍を目指す。(野田堅真)